リモートワークで活躍できるCREとは？仕事内容・転職成功のポイントを徹底解説

CREエンジニアとしてリモートワークで働くことは、今やキャリアの有力な選択肢です。SaaSビジネスが隆盛を極め、顧客の成功が企業の成長に直結する時代、顧客と技術の架け橋となる専門家の働き方も大きな転換点を迎えています。

この記事では、CREエンジニアの仕事内容から、リモートワークで求められるスキル、そして転職を成功させるための具体的なステップまで網羅的に解説していきます。

この記事でわかること

• CREエンジニアの仕事内容・SREとの違い
• CREエンジニア将来性の将来性
• リモートワークで働くCREのメリット
• CREになるための必須スキルと転職戦略

場所に縛られず、技術で顧客の未来を創るプロフェッショナルへの道を、この記事から見つけ出してください。

CREとは？

CRE（Customer Reliability Engineer）は、日本語で「顧客信頼性エンジニア」と訳されます。その名の通り、エンジニアリングの力を使って顧客の成功を後押しし、プロダクトへの信頼を高めることをミッションとする専門職です。

単に技術的な問い合わせに答えるだけではありません。顧客が抱える課題の根本原因を技術的に調査し、時にはプロダクトの改善提案まで行う、非常に能動的でやりがいのある役割を担います。

開発チームと顧客との間に立つ架け橋として、顧客の声を技術的な言語に翻訳し、サービスの品質向上に直接貢献するのです。

業務内容は多岐にわたりますが、主に以下のような仕事が挙げられます。

• 技術的問い合わせへの対応
• 障害やバグの再現調査と開発チームへの報告
• 顧客向けの技術ドキュメント（FAQやチュートリアル）の作成
• 顧客からのフィードバックを収集し、プロダクト開発へ反映

カスタマーサポートがサービスの窓口として顧客を案内する役割なら、CREは顧客の隣に座って一緒に問題を解決するパートナーのような存在といえるでしょう。

CREの将来性・SREとの違い

転職を考える上で、将来性は誰もが気になるところでしょう。CREは専門性の高い職種であるため、その市場価値も高い傾向にあります。

CREの将来性

CREの将来性は企業のIT活用の動向に裏付けられており、将来性は明るいと言えるでしょう。

理由は以下の通りです。

• 企業のクラウド活用化によるシステム構造の変化
• マルチクラウド・SaaS連携による複雑な問題解決能力への需要
• 顧客のビジネス継続性を守るという極めて重要な役割
• 企業のIT投資が増えるほどに高まるCREの市場価値

その根拠となるのが、総務省「令和5年 通信利用動向調査」です。この調査で「クラウドサービスを利用している企業が約8割」に達していることが明らかになりました。

出典：令和５年通信利用動向調査の結果

企業のクラウド活用が一般化したことで、複数のクラウドを組み合わせるマルチクラウド環境や、さまざまなSaaS（インターネット経由で利用できるソフトウェアサービス）を連携させるシステムが当たり前になってきています。この変化が、CREの価値を飛躍的に高めています。 なぜなら、システムが複数のサービスにまたがることで、問題の根本原因がどこにあるのか特定するのが非常に難しくなるからです。

例えば、顧客のシステムで障害が起きた時、原因は自社プロダクトにあるのか、AWSやGCPといったインフラにあるのか、あるいは連携している別のSaaSにあるのか、簡単には分かりません。このような状況で求められるのが、自社プロダクトの枠を超え、顧客のシステム全体を俯瞰して問題解決を導く専門家です。まさしく、信頼性と顧客接点の両方を担うCREの役割そのものです。

システムの複雑化は、顧客のビジネスを止めかねない新たなリスクを生み出しており、そのリスクから顧客を守るCREの需要は、今後ますます高まっていくでしょう。

CREとSREの違い

CREとよく似た職種に、SRE（Site Reliability Engineering、サイト信頼性エンジニア）があります。どちらもサービスの信頼性を高める重要な役割ですが、誰のために、何を目的とするかという点で違いがあります。

CREとSREの違い

観点	CRE（顧客信頼性エンジニア）	SRE（サイト信頼性エンジニア）
主な対象	顧客	システム
ミッション	顧客の成功を支援する	システム全体の安定を維持する
アプローチ	個別の課題解決、コンサルティング	自動化、仕組み化による全体最適

SRE(Site Reliability Engineering) は、Googleが開発・提唱した概念で、システムの信頼性を確保するエンジニアリング手法です。

【SREの役割】

• サービスの可用性・パフォーマンス・効率性の向上
• 障害対応の自動化と迅速化
• 監視・アラート体制の構築
• インフラのコード化(Infrastructure as Code)
• インシデント対応とポストモーテム(事後分析)

従来の「運用担当」は手作業での保守が中心でしたが、SREはソフトウェアエンジニアリングの手法で運用を自動化・効率化します。「運用をコードで解決する」のが特徴です。NetflixやAmazonなど、大規模なWebサービスを提供する企業で特に重要視されており、日本でも近年採用する企業が増えています。

SREは、システム全体の安定稼働とパフォーマンス向上をミッションとします。自動化や仕組み化によって、サービスが常に安定して動き続ける状態を維持するのが主な仕事です。いわば、関心の対象はシステムそのものです。

一方でCREは、顧客とパートナーシップを組み、そのビジネスに深く関与します。Google Cloudの公式ブログによると、CREの役割は「顧客と共同でサービスの信頼性目標（SLO）を設計し、潜在的なリスクを特定・管理すること」とされています。

CREが単に技術的な問題解決を行うだけでなく、顧客のビジネス目標を理解した上で、対顧客接点における信頼性を技術で構築していく、よりコンサルティングに近い役割であることを示しています。

例えるなら、

• CREが顧客一人ひとりに寄り添う専属ドクター
• SREがサービスの健康を維持するトレーナー

のような関係性といえるでしょう。

CREとして働くためのスキル7選

リモートワークで活躍するCREになるには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、特に重要となる以下のスキルを解説します。

• Webアプリケーション開発・運用
• クラウド・インフラの知識
• データベース・SQLの知識
• 監視・分析ツールの活用能力
• 顧客の課題を特定するヒアリング能力
• 技術を翻訳するドキュメンテーション能力
• 自律的に業務を遂行する自己管理能力

【スキル1】Webアプリケーション開発・運用

CREにとって、Webアプリケーションの仕組みを深く理解していることは、問題解決の精度と速度を大きく左右する重要なスキルです。

Webアプリケーション開発・運用スキルで求められる要素

観点	スキル・経験
読解力	ソースコードを読み解き、ロジックを把握する能力
特定能力	問題の根本原因となっている箇所を特定する力
開発経験	Ruby, Python, Goなどを用いた開発経験
運用経験	Webサービスのリリースや保守・運用に関わった経験

顧客が直面している問題の多くは、プロダクトの内部、つまりソースコードに原因が隠されています。コードを読み解き、問題の箇所を特定する能力は、CREにとっての聴診器のようなものです。

RubyやPython、Goといった言語での開発経験や、Webサービスの運用経験は、転職の際に高く評価されます。

【スキル2】クラウド・インフラの知識

今日のWebサービスのほとんどはクラウド上で提供されており、その基盤となるインフラ知識は、安定したサービスを支えるCREにとって必須といえるでしょう。

クラウド・インフラで求められるスキル

観点	スキル・知識
プラットフォーム知識	AWS, GCP, Azureなど主要クラウドの基本知識
問題切り分け	パフォーマンス低下や接続障害の原因を切り分ける能力
ネットワーク	ネットワークの基本的な仕組みに関する理解
基盤理解	アプリケーションが動作する「土台」としてのインフラの理解

クラウドネイティブ技術の進歩は目覚ましく、CNCF（Cloud Native Computing Foundation）の調査によれば、開発とデプロイのほぼ全てをクラウドネイティブで実施している企業が約4分の1に到達したと報告されています。

この事実は、CREが顧客の問題を切り分ける上で、クラウド・インフラといった技術の知識が標準スキルになりつつあることを意味します。

「サイトが遅い」という問題一つをとっても、その原因は仮想サーバーの性能だけでなく、コンテナの起動設定やサービス間の通信にあるかもしれません。アプリケーションが動く、より複雑で動的な土台を理解する能力が必要です。

【スキル3】データベース・SQLの知識

顧客データの正確な把握や、データに起因する問題の調査において、データベースとSQLのスキルはCREの根幹をなす能力の一つです。

データベース・SQLスキルで求められる要素

観点	具体的なスキル・経験
データ抽出	問い合わせに応じて必要なデータを正確に抽出する能力
データ分析	抽出したデータから不具合の原因や傾向を分析する力
SQL応用力	複雑な条件を指定してデータを操作する高度なSQLスキル
原因特定	データの中から問題の根本原因を見つけ出す探求心

顧客のデータに関する問い合わせや、特定の条件下でのみ発生する不具合の調査には、データベースから直接データを抽出・分析するスキルが求められます。

【スキル4】監視・分析ツールの活用能力

CREの仕事は、問題が起きてから対応するだけではありません。各種ツールを活用してシステムの健全性を監視し、問題を未然に防ぐプロアクティブな姿勢が求められます。

監視・分析ツール活用能力で求められる要素

観点	具体的なスキル・知識
予兆検知	パフォーマンスの悪化など、問題の兆候を早期に発見する能力
ツール経験	Datadog, New Relicなど主要な監視ツールの利用経験
データ活用	ツールから得られる客観的なデータに基づき状況を判断する力
事前対応	問題が発生する前に、先回りして対策を講じる姿勢

プロのCREは、問題が起きてから動くのではありません。DatadogやNew Relicといった監視ツールを駆使して問題の予兆を検知し、未然に防ぐことも重要な仕事です。

データは嘘をつきません。ツールから得られる客観的なデータに基づいて、顧客の状況を正確に把握する能力が求められます。

【スキル5】顧客の課題を特定するヒアリング能力

顧客の「動かない」という一言の裏には、様々な背景や本当の目的が隠されています。

表面的な言葉だけを受け取るのではなく、対話を通じて顧客が本当に困っていること、実現したいことは何かを引き出すヒアリング能力が極めて重要です。リモートワークでは表情が見えない分、より丁寧なコミュニケーションが求められます。

このスキルには、以下の要素が含まれます。

• 顧客の言葉の裏にある真の課題の探求
• 表面的な事象だけでなく根本原因のヒアリング
• 対話による潜在的なニーズの引き出し

【スキル6】技術を翻訳するドキュメンテーション能力

CREは、顧客と開発チームの間に立つ翻訳家でもあります。

円滑な問題解決には、以下の能力が求められます。

• 複雑な技術内容を平易な言葉で説明する力
• 顧客と開発者をつなぐ翻訳家としての役割
• 誰が読んでも誤解のない正確な文章構成
• 関係者間の共通認識を形成するドキュメント作成

調査した複雑な技術的内容を、顧客には専門用語を使わずに分かりやすく、開発チームには誤解なく正確に伝える文章力が不可欠です。あなたの書くドキュメントが、関係者をつなぐ共通言語となり、スムーズな問題解決を実現します。

【スキル7】自律的に業務を遂行する自己管理能力

リモートワークでは、誰かの指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、優先順位をつけて計画的に仕事を進める自己管理能力が試されます。

リモートでの信頼構築には、以下の姿勢が不可欠です。

• 指示待ちではなく自ら課題を発見する主体性
• 複数のタスクに対する的確な優先順位付け
• 計画的なスケジュール管理と着実な業務遂行
• 高い倫理観と業務への責任感
• 進捗を適切に共有する報告・連絡・相談

オフィスにいる時のように周りの目はありません。自らを律し、責任感を持ってタスクを完遂する姿勢が、リモート環境での信頼に直結します。

CREとしてリモートワークで働く5つのメリット

CREの業務は、実はリモートワークと非常に相性が良いことをご存知でしょうか。ここでは、リモートワークでCREとして働くメリットを以下の内容で紹介します。

• 集中できる環境で問題解決に没頭できる
• 通勤時間ゼロで生まれた時間を自己投資似つかれる
• 居住地に関わらず最先端の企業で働ける
• 柔軟な働き方でプライベートと両立しやすい
• ドキュメント文化が根付いた環境で働きやすい

【メリット1】集中できる環境で問題解決に没頭できる

CREの仕事には、複雑なログの解析や再現が難しいバグの調査など、深い集中力が求められる場面が多くあります。オフィスの喧騒や突然の割り込みがないリモートワーク環境は、腰を据えて問題解決に没頭するための最高の環境といえるでしょう。

静かな自宅でじっくりと調査に打ち込める時間は、アウトプットの質を大きく向上させます。CREの醍醐味である探求的な業務を、リモートワークは最大限に引き出してくれます。

【メリット2】通勤時間ゼロで生まれた時間を自己投資に使える

もし毎日往復2時間かけて通勤しているなら、リモートワークに切り替えるだけで年間約480時間もの自由な時間が生まれます。

この時間を、新しい学習やクラウド技術の資格取得など、自身のスキルアップのために使えます。技術の進化が速いIT業界において、CREとして市場価値を高め続けるためには継続的な学習が欠かせません。リモートワークは、そのための時間を確保する上で大きな強みになります。

【メリット3】居住地に関わらず最先端の企業で働ける

リモートワーク最大のメリットとして、働く場所を自分で選べることです。この働き方は一過性のブームではなく、すでに社会に定着した新しい常識となりつつあります。

実際に、国土交通省の「令和6年度 テレワーク人口実態調査」によると、雇用型テレワーカーの多くが高い継続意向を示しており、勤務地に依存しない採用や働き方が一般化していることが報告されています。

出典：令和６年度 テレワーク人口実態調査 －調査結果（概要）－

この調査結果は、高度な専門性を持つCREのような職種こそ、地方の豊かな環境に暮らしながら、都市部の先端企業で活躍するという選択肢を最も取りやすいことを裏付けています。

UターンやIターン転職を考えている方にとっても、キャリアを妥協することなく、理想のライフスタイルを追求できる時代になりました。あなたのスキルを、場所に縛られることなく最大限に活かせるチャンスが、データの上でも広がっているのです。

【メリット4】柔軟な働き方でプライベートと両立しやすい

リモートワークの柔軟性は、プライベートとの両立だけでなく、業務そのものの生産性向上にも直結します。

実際に、厚生労働省の資料でも、テレワークのメリットとして「オフィスより集中できる」「通勤の負担が減る」といった自己申告のベネフィットが整理されています。

出典：厚生労働省「テレワークを巡る現状について」

このような集中しやすい環境は、CREの主要業務である複雑なインシデントの解析や、根本原因を突き詰める調査といった、深い思考を要するタスクと非常に相性が良いのです。

もちろん、顧客対応以外の時間を自分の裁量で調整しやすいため、日中の通院や子どもの送り迎えなど、ライフステージの変化に合わせた働き方を実現しやすいというメリットもあります。

【メリット5】ドキュメント文化が根付いた環境で働きやすい

リモートワークが中心の企業では、円滑な情報共有のために、あらゆる情報をテキストで記録し、共有するドキュメント文化が根付いています。

誰がいつ見ても状況がわかるように、調査の経緯や顧客とのやり取りを詳細に残す文化は、CREの業務と非常に相性が良いのです。過去の類似案件を参照しやすかったり、他のメンバーにスムーズに協力を仰げたりと、仕事の効率を大きく高めてくれます。

リモートワークで働くCREとして転職するには？

CREという職種に魅力を感じたあなたが、次の一歩を踏み出すための具体的なステップを紹介します。

自身のスキルと経験を棚卸しする

まずは、これまでのキャリアを振り返り、CREの仕事に活かせる経験を洗い出してみましょう。

• これまでの職務経歴の丁寧な振り返り
• CRE業務と親和性の高い経験の抽出
• 顧客対応や障害調査といった具体的な実績の整理
• 顧客志向のスタンスを示すエピソードの言語化

直接的なCREの経験がなくても、「ユーザーからの技術的な質問に対応した経験」や「障害の原因を調査した経験」などは、十分にアピールできる材料になります。「顧客からの感謝の言葉が嬉しかった」という想いも、CREとしての素養を示す立派な志望動機です。

職務経歴書で顧客志向をアピールする

職務経歴書を作成する際は、単に扱える技術を羅列するのではなく、その技術を使ってどのように顧客の課題を解決し、事業に貢献してきたかを具体的に記述しましょう。

採用担当者に響く職務経歴書のポイントは以下です。

• 単なる技術の羅列ではなく実績の記述
• 顧客の課題解決への貢献の明記
• 具体的な成果の数値化

例えば、「〇〇の機能を改修し、問い合わせ件数を月間30%削減した」のように、具体的な成果を数字で示すと、採用担当者の目に留まりやすくなります。

ポートフォリオで技術力と課題解決能力を示す

もしアピールできる実績が少ないと感じるなら、ポートフォリオを作成するのも有効です。GitHubでの活動や、技術ブログで自分が遭遇した技術的な問題をどのように調査し、解決したかのプロセスを記事にするのも良いでしょう。

ポートフォリオでアピールできるポイントは以下です。

• GitHubアカウントでのソースコードや活動の公開
• 技術ブログでの問題解決プロセスの言語化
• 論理的な思考力と粘り強さのアピール
• 自走して学習する姿勢の証明

あなたの問題解決への向き合い方そのものが、CREとしてのポテンシャルを示す最高のポートフォリオになります。

リモートワーク特化の転職エージェントを活用する

CREへの転職を考えたとき、求人サイトを眺めたり、知人に紹介を頼んだり（リファラル採用）と、いくつかの方法が思い浮かぶでしょう。

しかし、リモートワーク転職を成功させるためには、専門の転職エージェントを活用することが最も確実な近道です。

転職エージェントの活用メリットは以下の通りです。

• 非公開の優良リモートワーク求人の紹介
• 企業のリアルな内部情報（文化や環境）の提供
• 専門家による応募書類の添削と面接対策
• 客観的な視点でのキャリア相談
• 年収交渉や入社日の調整代行

求人サイトは手軽ですが、膨大な情報の中から「本当に働きやすいリモート環境か」「CREとして成長できるか」といった内部事情まで見極めるのは困難です。また、リファラル採用は信頼性が高い一方で、選択肢がその一社に限られてしまうという側面があります。

その点、リモートワークに特化した転職エージェントは、情報の質と専門的な選考対策のような独自の強みを持っています。

効率的かつ戦略的にキャリアアップを目指すなら、専門家の知見を活用しない手はありません。

リモートワークのCRE転職に関するよくある疑問

リモートワークでのCREという新しい働き方について、多くの方が抱える疑問にお答えします。

【Q1】カスタマーサポートの経験しかなくてもCREに転職できますか？

A.はい、可能性はあります。カスタマーサポートで培った顧客を深く理解する力は、CREの仕事で大きな財産になります。CREとして働くには技術で顧客の成功を導く役割だと理解することが出発点です。その上で、この記事で紹介した技術スキルを身につける必要があります。顧客視点と技術力が組み合わされば、魅力的な人材になれるでしょう。

【Q2】CREになるには、どのくらいのプログラミングスキルが必要ですか？

A.高度な開発者である必要はありません。ですが、プロダクトのソースコードを読んで問題の原因を特定できる程度のスキルは求められます。PythonやPHP、GoといったWeb開発言語のうち、一つを深く理解しておくことをおすすめします。ゼロから機能を開発する力より、粘り強く原因を調査する能力が評価される職種です。

【Q3】リモートワークだと、顧客とのやり取りで認識のズレが起きそうで不安です。

A.リモートでは、積極的な意思疎通が解決の糸口となります。テキストでのやり取りが中心になるため、曖昧な表現を避け、簡潔に書くことを心がけましょう。技術的な説明をする際は、スクリーンショットやログを添えると、認識のズレを防げます。また、対話の最後には要点をまとめて相互に確認する習慣をつけると良いかもしれません。

【Q4】CREの経験を積んだ後、どのようなキャリアが考えられますか？

A.CREを経験すると、キャリアの選択肢が大きく広がります。技術と顧客理解を兼ね備えているため、多様な道筋が描けるのです。例えば、顧客の声を製品開発に活かすプロダクトマネージャーへの道があります。また、技術力をさらに磨き、エンジニアリングマネージャーやソリューションアーキテクトといった専門職を目指すことも可能です。

【Q5】未経験からリモートワークのCREを目指す場合、求人選びのポイントはありますか？

A.未経験からの挑戦では、企業の教育体制に着目すると良いでしょう。求人情報に「研修制度あり」や「メンター制度」といった記述がある企業は、成長を後押ししてくれる可能性があります。応募の際は、現時点の技術力だけでなく、ご自身の問題解決能力や学習意欲を積極的にアピールしてみてください。

まとめ

この記事では、CREエンジニアの仕事内容から、リモートワークでの働き方、転職を成功させるためのステップまでを網羅的に解説しました。

最後に、本記事の要点をまとめます。

• CREは技術力で顧客の成功を支援する専門職
• リモートワークとの相性が良く、高い生産性が期待できる
• 年収水準も高く、市場の需要拡大に伴い将来性も明るい
• 転職には技術スキルとソフトスキルの両方が求められる

技術で人の役に立ちたい、顧客の笑顔を直接見たい。そんな想いを持つエンジニアにとって、CREはまさに理想のキャリアパスの一つかもしれません。そしてリモートワークという働き方は、その可能性を日本全国、どこにいても実現できるものにしてくれます。

あなたのスキルと経験を、場所に縛られることなく最大限に活かせるリモートワークCREという働き方に、挑戦してみませんか？