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返送の受付が積み上がる求人|終わらせ方を決められるか

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

返送の受付が積み上がる求人|終わらせ方を決められるかのイメージ写真

送ったものが戻ってくる仕組みには、他の処理とは違う難しさがあります。相手がいつ返送するかを、送った側では決められないことです。翌日に戻ることもあれば、3か月後に戻ることもあり、忘れられて戻らないこともあります。仕組みの中には「戻ってくるのを待っている」状態がたまり続けます。求人票にこの仕組みが出てくるとき、書かれている内容によって、運用の作り込みの深さが見えてきます。

情報通信業でテレワークを実施している人の割合は56.3%です*1。この業務がリモートワークの対象になるかどうかは、求人票の書き方だけでは分かりません。判断の手がかりは、期限・催促・打ち切りという3つの扱いが書かれているかどうかです。

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援

数字で見る、待ちが積み上がる仕組み この記事の要約 情報通信業のテレワーク実施率 *1 56.3% 業種別で最も高い水準 2025年調査 リモートワーク対応の目安になる数 一般労働者の賃金(60〜64歳) *2 329.3千円 月額・2025年調査 厚生労働省の調査 長く働く前提での賃金水準 転職入職率 *3 9.7% 令和6年・産業計 厚生労働省の調査 求人を選ぶ人の規模を示す数字 3つの数字は、いつ戻るか分からない仕組みを考えるときの背景情報です *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 情報通信業のテレワーク実施率は56.3%です*1。この業務がある職場でも、リモートワーク対応の求人はあります。
  • 一般労働者の賃金は60〜64歳で月329.3千円です*2。長く運用が続く仕組みほど、終わらせ方を決めておく意味が大きくなります。
  • 転職入職率は9.7%です*3。求人を選ぶ段階で、この仕組みの終わらせ方まで書かれているかを確認しておくと、入社後の運用の見え方が変わります。

リモートワーク対応の正社員求人|Relasic(株式会社LASSIC運営)

戻ってくるまでの時間が読めない仕組みを扱う求人は、リモートワーク対応の求人にもあります。

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1. 返送を受け付ける仕組みは、期限を決めないと積み上がります。

返送を受け付ける仕組みは、いつまで待つかを先に決めておく必要があります。送ったものがいつ戻るかは、受け取る側では決められません。厚生労働省の調査では、転職入職率は9.7%です*3。仕組みを長く運用する前提に立つなら、待つ期限をあらかじめ決めておくことが土台になります。

送付や受付という工程は、自分の側の作業が終われば工程も終わります。ところがこの工程は、相手が返すという行動を起こすまで終わりません。相手がいつ動くかを、こちら側から決めることはできません。

翌日に戻ることもあれば、3か月後に戻ることもあります。忘れられて、戻らないまま時間だけが過ぎることもあります。待っている件数は、こうした幅のある時間の中で積み上がっていきます。期限を決めていない仕組みでは、待っている件数が減る機会がありません。

求人票の中に「書類受付」「返却」「回収」という語が出てくるとき、そこには返送を待つ状態をどう扱うかという運用の作り込みが隠れています。語があるかどうかを見るだけでも、仕組みの深さを推測する手がかりになります。

この間、送った側の記録は動きません。周辺の記録が更新されても、戻りを待っている分だけは止まったままです。動いていない記録が増えるほど、一覧の中でどれが本当に止まっているのかが分かりにくくなります。

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2. テレワークの実施率は、業種によって差があります。

この業務がある職場でも、テレワークの実施率は業種によって差があります。ここでは、その差を数字で確認します。

テレワーク実施率の業種差 情報通信業 56.3% 正社員全体 22.5% 同じテレワークという言葉でも、業種によって実施率には差があります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

情報通信業のテレワーク実施率は56.3%です*1。正社員全体では22.5%です*4。同じ「テレワーク」という言葉でも、業種によって実施率には差があります。

テレワークの対象かどうかは、業種の平均だけでは判断できません。求人票に書かれた勤務形態の条件を、個別に確認しておく必要があります。

情報通信業の実施率が高いからといって、この業務そのものがテレワークの対象になるとは限りません。データの管理や記録の更新といった作業がリモートで完結する場合と、現物を扱う工程が残る場合とで、実際に選べる働き方は変わります。

3. 決めておくことは、期限・催促・打ち切りの3つです。

いつ戻るか決められない仕組みでは、期限・催促・打ち切りという3つの扱いを先に決めておく必要があります。決めていないと、待っている件数がそのまま積み上がります。

1つ目は期限です。いつまで待つかを決めていない仕組みでは、待っている件数が増える一方になります。期限を過ぎたものをどう扱うかという規則も、期限とあわせて決めておく必要があります。

2つ目は催促です。催促をする場合、誰がいつ出すのかを決めておく必要があります。役割が決まっていないと、催促そのものが後回しになりやすくなります。

3つ目は、戻らないまま終わらせる形をつくるかどうかです。打ち切る扱いがないと、何年も前の分が一覧に残り続けます。厚生労働省の調査では、一般労働者の賃金は60〜64歳で月329.3千円です*2。長く運用が続く仕組みだからこそ、終わらせ方を決めておく意味があります。

3つ目が抜けている仕組みは、数年たつと一覧が読めなくなります。古い返送の待ちが混ざって、いま見るべきものが埋もれてしまいます。

決めていない場合に困るのは、後から一覧を見る人です。期限も催促の記録もない分は、いつから待っているのか、次に何をすればいいのかを、一覧だけでは判断できません。前任者に確認できる間はまだ対応できますが、対応する人が変わった後は、それも難しくなります。

4. 求人票に出てくる語を、表で確認します。

この仕組みを検討するときに出てくる数字を、表にまとめて確認します。

【表1】この記事で使う数値の一覧

指標数値出典・備考
情報通信業のテレワーク実施率56.3%パーソル総合研究所*1
正社員全体のテレワーク実施率22.5%パーソル総合研究所*4
一般労働者の賃金(60〜64歳)329.3千円厚生労働省*2
転職入職率9.7%厚生労働省*3

情報通信業のテレワーク実施率は56.3%、正社員全体では22.5%です*1*4。この業務がそのままテレワークの対象になるかどうかは求人ごとに異なりますが、業種としての実施率は比較材料になります。

一般労働者の賃金は60〜64歳で月329.3千円、転職入職率は9.7%です*2*3。数字はどれも仕組みそのものを説明するものではありませんが、求人を検討する際の背景情報として確認しておく数字です。

表の数字はいずれも、返送を受け付ける仕組みそのものを測ったものではありません。それでも、テレワークの実施率や賃金の水準を先に確認しておくことで、求人票に書かれた条件を読むときの目安が増えます。

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5. 戻ってくるまでの時間で、状態が変わります。

返送がいつ来るかによって、同じ「待っている」状態でも扱いは変わります。時間の経過で状態がどう変わるかを、3つの時点で確認します。

待っている状態の変化 送った直後 期限内であり、催促の対象にはなりま せん。 数週間後 期限が近づき、催促するかどうかを判 断する時点です。 数か月後 戻らない前提に切り替えるかどうかを 判断する時点です。 時間がたつほど、待っている件数の扱いは重くなります

送った直後は、期限内であり、催促の対象にはなりません。この時点で必要なのは、戻ってくること自体よりも、期限がいつかを把握しておくことです。

数週間後は、期限が近づく時点です。ここで催促するかどうかを判断します。催促する場合は、誰がいつ出すのかを先に決めておく必要があります。

数か月後は、戻らない前提に切り替えるかどうかを判断する時点です。打ち切る扱いを決めていない仕組みでは、この時点を過ぎた分が、そのまま一覧に残ります。

3つの時点を通して見えるのは、時間がたつほど判断の材料が減っていくという流れです。送った直後は状況を覚えている人がいますが、数か月後には記録だけが頼りになります。記録に期限と催促の有無が残っていなければ、その時点で判断のしようがなくなります。

6. 求人票を読むときに、確認しておきたい点を整理します。

返送を受け付ける仕組みについて、求人票を読むときに確認しておきたい点を整理します。

確認しておきたい3点

  • 期限:いつまで待つかを、日数で決めておきます。
  • 催促:催促するかどうかと、誰がいつ出すかを決めておきます。
  • 打ち切り:戻らないまま終わらせる形を、あらかじめ用意しておきます。
  • 語彙:求人票に「書類受付」「返却」「回収」という語があるかを確認します。

求人票にこれらの語があるかどうかは、面談で確認することもできます。聞き方の1つは、「いちばん古い待ちは、いつのものですか」という質問です。

この質問に対する答えが具体的であれば、期限・催促・打ち切りの3つがすでに運用の中で機能している可能性があります。答えがあいまいであれば、待っている件数が、どこかで積み上がっている可能性があります。

求人票の語彙だけでなく、面談での答え方も手がかりになります。期限や打ち切りの基準をすぐに答えられる場合、その仕組みは日常の運用の中で実際に使われている可能性が高くなります。答えに時間がかかる場合は、規則があっても運用されていない可能性があります。

面談の場で期限や催促の基準を尋ねることは、失礼にはあたりません。運用がどこまで作り込まれているかを知ることは、入社後に自分が関わる仕事の実態を、事前に知ることでもあります。数字だけでは見えない部分を、こうした質問で補うことができます。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 求人票に「返送」という語が出てこない場合、確認しなくてよいか。

A. 語が出てこない場合でも、「書類受付」「返却」「回収」という語があれば、同じ仕組みに触れている可能性があります。語の有無だけでなく、期限や催促の扱いが書かれているかを見ておくと判断材料が増えます。

Q2. 催促は誰が出すべきか。

A. 求人票や面談では、催促を出す役割が決まっているかを確認します。役割が決まっていない仕組みでは、催促そのものが後回しになりやすくなります。

Q3. 打ち切る扱いがない仕組みは、どうなるか。

A. 戻らない前提で終わらせる形がないまま運用が続くと、古い分がそのまま一覧に残ります。年数が経つほど、いま見るべきものが埋もれやすくなります。

Q4. 面談で確認するとしたら、何を聞けばよいか。

A. 「いちばん古い待ちは、いつのものですか」という聞き方が、期限・催促・打ち切りのどれが決まっているかを確かめる手がかりになります。

Q5. こうした受け付けの仕組みが整っているかどうかは、入社前にどこまで分かるか。

A. 求人票と面談だけで、運用の細部まで分かるわけではありません。ただし、期限・催促・打ち切りという3つの扱いについて具体的な答えが返ってくるかどうかは、入社前の面談でも確認できる範囲です。

8. まとめ:返送を受け付ける仕組みは、終わらせ方まで見られます。

この記事の要点

  • 返送がいつ戻るかは、送った側では決められません。期限・催促・打ち切りという3つの扱いを、先に決めておく必要があります。
  • 情報通信業のテレワーク実施率は56.3%、正社員全体では22.5%です*1*4。業種による差は、求人票の条件だけでは判断できません。
  • 一般労働者の賃金は60〜64歳で月329.3千円、転職入職率は9.7%です*2*3。長く運用が続く仕組みだからこそ、終わらせ方を決めておく意味があります。
  • 求人票に「書類受付」「返却」「回収」という語があるかどうかは、仕組みの深さを推測する手がかりになります。

求人票を読むときに見るべきは、受け付ける仕組みがあるかどうかだけではありません。いつまで待ち、誰が催促し、戻らないときにどう終わらせるか。この3つが書かれているかどうかで、運用の作り込みの深さが見えてきます。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年)
*2 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)
*3 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年公表)
*4 パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年)

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