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新人に教える時間がある求人|工数に入っているか

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

新人に教える時間がある求人|工数に入っているかのイメージ写真

転職を考えるとき、新人に教える時間が仕事の一部として数えられているかどうかは、求人票だけでは見えにくい点です。教わる側になる場面と、経験を積んだ人が教える側になる場面の両方に関わり、リモートワークだとその時間がさらに見えにくくなります。

総務省の労働力調査(詳細集計)によれば、転職等希望者数は2025年平均で1023万人でした*1。毎年、これだけの人数が新しい職場に入り、教わる側として学び始めています。教える側の時間が仕事として数えられているかどうかは、この規模を支える現場の設計にかかっています。

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数字で見る、教える時間をめぐる規模と背景 この記事の要約 転職等希望者数 *1 1023万人 2025年平均 総務省 労働力調査(詳細集計) 毎年、これだけの人数が新しい職場 に入る 情報通信業のテレワーク実施率 *2 56.3% 業種別で最も高い水準 パーソル総合研究所(2025年) 対面で見えていた教える場面が、 画面越しでは見えにくい 賃金のピーク(55〜59歳)*3 396.2千円 全年齢で最も高い水準 厚生労働省 賃金構造基本統計調査 経験を積んだ世代が、教える役を任 されやすい年代 規模・見えにくさ・年代。教える時間には3つの背景が重なります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 総務省の調査では、転職等希望者数が2025年平均で1023万人でした。年齢を問わず、新しい職場で教わる側になる人がこれだけいます*1。
  • 情報通信業のテレワーク実施率は56.3%で、業種別で最も高い水準です。対面では見えていた教える場面が、リモートワークでは見えにくくなります*2。
  • 一般労働者の賃金は55〜59歳でピークとなる月396.2千円です。経験を積んだ世代が教える役を任されやすい年代でもあります*3。

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教える時間が業務にどう位置づけられているかを確認できる求人が、リモートワーク対応の求人のなかにあります。

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1. 新人を教える時間は、求人の工数に入っているかで変わります。

新人に教える時間が、その求人の工数として数えられているかどうかで、教わる側と教える側の双方の働き方が変わります。総務省の労働力調査(詳細集計)によれば、転職等希望者数は2025年平均で1023万人でした*1。毎年、これだけの人数が新しい職場に入り、教わる側として学び始めています。教える時間が仕事として位置づけられているかどうかは、この規模を支える現場の設計そのものにかかっています。

新人という言葉は、新卒だけを指すわけではありません。転職によって新しい職場に入った人も、その職場では新人として教わる側になります。年齢や経験を問わず、誰かに教わる期間は一度は訪れます。

教える時間が仕事の一部として数えられているか、それとも誰かが自分の時間を削って対応しているかは、求人票の文言だけでは判断しづらい点です。研修期間やOJTの記載があっても、実際の運用まではそこに書かれていません。

新人として教わる時間が確保されているかどうかは、教わる側の働きやすさに直結します。教える側から見れば、その時間が評価に反映されるかどうかが、任される役割への納得感を左右します。どちらの立場でも、確認すべき観点は同じところにあります。

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2. 教える時間の有無は、この手順で確認できます。

教える時間の有無は、この手順で確認できます。 1 求人票の文言を見る 研修期間やOJTの記載が具体的な日数で示されているかを確認します 2 面談で聞く 前任者が教える時間をどう確保していたかを担当者に聞きます 3 配属後の割り当てを見る 教える役に回る人が業務時間の中で対応しているかを確認します 4 評価制度を見る 指導や育成が評価項目に含まれているかを確認します 求人票・面談・配属後・評価制度の順に見ると、教える時間の扱いが見えてきます

求人票の文言だけでは、新人に教える時間が業務として数えられているかは分かりません。研修期間やOJTの日数が明記されていれば、教わる側が学ぶ時間を業務として見込める手がかりになります。

面談では、前任者や上司に、教える時間をどう確保していたかを聞くと現場の実態が見えてきます。担当者が兼務で余裕がない場合、教わる側は独学を前提とした環境に置かれやすくなります。

配属後の最初の期間に、教える役の人が本来の業務と並行して対応しているだけなのか、業務時間の中で明確に時間を割いているのかを見ると、現場の設計がより具体的に分かります。評価制度に指導や育成の項目があれば、教える側の時間も業務として扱われやすくなります。

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3. リモートワークでは、教える場面の輪郭が薄れます。

オフィスに集まって働いていれば、隣の席で新人が質問に答えてもらっている様子や、誰かがずっと画面を覗き込んで説明している場面が自然に目に入ります。教える時間は、記録に残さなくても周囲に伝わっていました。

リモートワークでは、この見え方が変わります。画面越しのやりとりは、本人が言わない限り誰にも気づかれません。教わる側が個別にチャットで質問し、教える側が個別に答えるだけであれば、その時間は当事者2人の外には出ていきません。

パーソル総合研究所の調査では、情報通信業のテレワーク実施率は56.3%で、業種別で最も高い水準でした*2。ITエンジニアの働き方では、対面より画面越しのやりとりが占める割合が大きいということです。

この数字が示すのは実施率そのものであり、教える時間が見えなくなることを直接示すものではありません。それでも、画面越しのやりとりが占める割合が大きい環境ほど、教える場面を記録に残す仕組みがあるかどうかが、判断材料として重要になります。

新人にとっては、自分に対応してくれている人の時間がどう扱われているかは見えにくい問題です。教える側にとっては、その時間を誰かに示す手段がないまま積み重なっていく問題でもあります。ログや議事録に残す仕組みがあるかどうかを、確認しておく価値があります。

出社の頻度は求人によって異なります。フルリモートに近い求人ほど、教える場面をどう記録するかという工夫が欠かせなくなります。出社の日を組み合わせるハイブリッドの求人であれば、対面で教わる機会と、画面越しで教わる機会の両方が生まれます。

4. 経験を積む世代の賃金と、教える役割を並べます。

経験を積んだ世代の賃金と、教える役割の位置づけを確認します。厚生労働省の賃金構造基本統計調査から、賃金がピークとなる年代を見ていきます。

【表1】賃金のピークと、教える時間の扱い方

項目内容
一般労働者の賃金(55〜59歳)月396.2千円で、全年齢の中で最も高い水準です*3。
教える時間の扱い求人票や業務分担表に明記されているかどうかで、現場ごとに異なります。
確認の仕方面談で、前任者が教える時間をどう確保していたかを聞きます。

一般労働者の賃金は、55〜59歳で月396.2千円となり、全年齢の中で最も高い水準になります*3。表を見ると、この年代が賃金のピークにあることが分かります。

この数字は、教える時間が賃金を押し上げていることを示すものではありません。年代ごとの賃金の平均を表しているだけであり、教える役割との関係を直接示す数値ではないためです。

それでも、経験を積んだ世代が教える役を任されやすい年代であることは、現場の実感と重なる部分があります。その年代で転職を考えるときは、指導や育成の時間が評価制度に含まれているかどうかも、確認しておきたい点になります。

面談で年収の水準だけを聞くと、指導や育成の負荷が評価にどう反映されているかまでは見えません。教える役をどう評価しているかを、年収の交渉とは別に聞いておくと、入社後の役割のずれを減らせます。

5. 教える時間の扱いは、現場ごとに分岐します。

求人票に書かれた勤務してよい時間帯の枠と同じように、教える時間にも「使ってよい枠」があるかどうかという見方ができます。

教える時間の扱いは、現場ごとに分岐します。 教える時間は、業務のどの枠に位置づけられているか 研修期間が明記されている場合 学ぶ時間は業務の枠の中にありま 配属後の説明がない場合 誰かの持ち時間から生まれます 指導・育成が評価項目にある場 教える時間は業務の枠の中で扱わ れます 枠の中に位置づけられているか、枠の外に置かれているかで、教える時間の扱いは変わります

求人票に、勤務してよい時間帯の枠が示されている求人があります。教える時間についても、同じように「業務として使ってよい枠」があるかどうかで、現場の扱いが分かれます。

枠の中に位置づけられていれば、教わる側は学ぶ時間を業務として見込めます。教える側も、その時間を他の作業の締め切りと引き換えにする必要がありません。

枠の外に置かれている場合、教える時間は誰かの持ち時間を黙って削ることで生まれます。新人には見えにくい負担ですが、教える側にはその分だけ積み重なっていきます。

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6. 教える時間を確認する観点を、ここで整理します。

教える時間の扱いを確認するときに、見ておきたい観点を整理します。

教える時間を確認する観点

  • 研修期間の明記:新人のOJT期間や研修期間が、求人票に具体的な日数で示されているかを確認します。
  • 指導実績の評価:教えた時間や育成の成果が、人事評価の項目に含まれているかを確認します。
  • 記録の仕組み:教える場面がログや議事録として残る仕組みがあるかを確認します。
  • 相談できる窓口:教わる側が学習の進み方を確認できる窓口があるかを確認します。

研修期間の明記と指導実績の評価は、それぞれ新人と教える側の立場から見た確認点です。両方が揃っているほど、教える時間が業務として位置づけられている可能性が高くなります。

記録の仕組みは、リモートワークで特に重要になります。教える場面がログや議事録に残る仕組みがあれば、教える側の時間が見えないまま積み重なることを防げます。

4つの観点はどれも単独では判断材料として不十分です。研修期間・指導実績の評価・記録の仕組み・相談できる窓口をあわせて確認することで、教える時間の扱いがより具体的に見えてきます。

相談できる窓口は、教わる側だけの安心材料ではありません。窓口が用意されている現場ほど、教える側にも「どこまで自分が対応すべきか」の切れ目が明確になり、時間の使い方を見積もりやすくなります。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 教える時間が業務に入っているかは、求人票だけで分かりますか。

A. 求人票だけで判断できるとは言えません。研修期間やOJTの日数が明記されていれば手がかりになりますが、実際の運用は面談で確認したほうが確実です。

Q2. 新人の立場では、最初に何を確認すればよいですか。

A. 教える役の人が誰で、その人がどれくらいの時間を新人に教えることに使えるかを確認するとよいです。担当者が兼務で余裕がない場合、独学を前提とした環境になりやすくなります。

Q3. 経験を積んだ人が教える役を任されたとき、その時間はどう扱われますか。

A. 現場によって異なります。指導や育成が評価制度の項目に含まれていれば、教えた時間も業務として扱われやすくなります。含まれていない場合、他の業務の合間に対応することになりやすいです。

Q4. リモートワークだと、教える場面はどう変わりますか。

A. 対面なら自然に見えていた質問対応やその場のフォローが、リモートでは記録に残さない限り見えなくなります。ログや議事録に残す仕組みがあるかどうかが、判断材料になります。

8. まとめ:教える時間の扱いが、求人選びの手がかりになります。

この記事の要点

  • 総務省の労働力調査(詳細集計)では、転職等希望者数が2025年平均で1023万人でした。毎年、これだけの人数が新しい職場で教わる側になります*1。
  • 情報通信業のテレワーク実施率は56.3%で、業種別で最も高い水準です。対面で見えていた教える場面が、リモートワークでは見えにくくなります*2。
  • 一般労働者の賃金は55〜59歳でピークとなる月396.2千円です。経験を積んだ世代が教える役を任されやすい年代でもあります*3。
  • 教える時間が業務の枠の中に位置づけられているかどうかは、教わる側と教える側の双方にとって、求人を選ぶときに確認しておきたい観点です。

新人という言葉は、新卒だけでなく、転職で新しい職場に入った人にも当てはまります。教わる側としてその時間を求める人も、教える側としてその時間を求める人も、同じ求人の中に同時にいます。教える時間が業務としてどう扱われているかを、次の一歩として確認してみてください。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 総務省「労働力調査(詳細集計)」2025年平均(2026年公表)
*2 パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年)
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)

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