インフラエンジニアの資格一覧|サーバーとネットワークとクラウド

インフラエンジニアの資格は、情報処理推進機構(IPA)の国家試験と、各社・各団体が認定するベンダー資格の2系統に分かれます。国家試験は基本情報技術者からITサービスマネージャまで7つ、ベンダー資格は6つです。ベンダー資格はLinuC・LPIC・CCNA・AWS・Azure・Google Cloudです。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、システムエンジニア(基盤システム)の別名にインフラエンジニアが挙がります*6。関連資格には国家試験5つが載り、入職に資格は必須ではありません*6。ベンダー資格の合格率は公表されていません。
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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- IPAの国家試験は7つあります。試験要綱のレベル(共通キャリア・スキルフレームワーク)は、基本情報技術者が2、応用情報技術者が3で、残る5つはレベル4の前提要件と書かれています*4。
- 令和7年度の合格率は、基本情報技術者が通年で38.3%です*3。基本情報技術者以外の6試験は、春期・秋期の発表値で14.7〜24.5%です*1*2。
- ベンダー資格は、Linuxの2つ、ネットワークのCCNA、クラウドの3つです。入職に資格は必須ではなく、関連資格には仕事をしながら受験する人もいます*6。
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1. インフラエンジニアの資格は国家試験とベンダー資格の2系統
インフラエンジニアの資格は、IPAの国家試験7つと、ベンダー資格6つの2系統です。国家試験は、基本情報技術者・応用情報技術者の2つと、ネットワークスペシャリストなど5つの試験があります。ベンダー資格は、Linuxの2つ(LinuC・LPIC)、ネットワークのCCNA、クラウドのAWS・Azure・Google Cloudです。入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされません*6。
インフラエンジニアは、職業情報提供サイトではシステムエンジニア(基盤システム)の別名として載っています*6。この職業の関連資格には、基本情報技術者、応用情報技術者、システムアーキテクト、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストが挙がります*6。仕事をしながら受験する人もいます*6。
運用・管理(IT)の職業情報には、入職後に経験を積みながら取ると良い資格として、基本情報技術者、応用情報技術者、ITサービスマネージャが載っています*5。ほかにLPICとCCNAも同じ欄に並びます*5。ITパスポートとITILファンデーションも関連資格に載っていますが、この一覧の13資格には入れていません*5。
2. 国家試験とベンダー資格をネットワークとそれ以外で分ける

資格を国家試験とベンダー資格に分け、さらにネットワークを名前に持つかどうかで分けると、次の4つのまとまりになります。
名前にネットワークと付くのは、国家試験のネットワークスペシャリストと、ベンダー資格のCCNAの2つです。ネットワークスペシャリストの令和7年度春期の合格率は17.8%でした*2。CCNAの試験名は200-301です*9。
右下のベンダー資格5つのうち、LinuCとLPICはLinuxの資格で、AWS・Azure・Google Cloudはクラウドの資格です。ネットワークスペシャリストとデータベーススペシャリストは、システムエンジニア(基盤システム)の関連資格に両方挙がっています*6。
3. 13資格の実施団体とレベルと合格率の一覧
国家試験は令和7年度の合格率を、ベンダー資格は試験名と対象を載せています。春期・秋期の片方だけで実施された試験は、期を書いています。
インフラエンジニア関連の資格13件(国家試験の合格率は令和7年度)
| 資格名 | 実施団体 | 対象とレベル | 令和7年度の合格率 |
|---|---|---|---|
| 基本情報技術者 | IPA | 共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2*4 | 38.3%(通年・受験者147,186人)*3 |
| 応用情報技術者 | IPA | レベル3に相当*4 | 春期22.1%*2・秋期24.5%*1 |
| ネットワークスペシャリスト | IPA | テクニカルスペシャリストのレベル4の前提要件*4 | 春期17.8%*2 |
| データベーススペシャリスト | IPA | テクニカルスペシャリストのレベル4の前提要件*4 | 秋期18.4%*1 |
| 情報処理安全確保支援士 | IPA | テクニカルスペシャリストのレベル4の前提要件*4 | 春期19.0%*2・秋期22.3%*1 |
| システムアーキテクト | IPA | システムアーキテクト、テクニカルスペシャリストのレベル4の前提要件*4 | 春期15.5%*2 |
| ITサービスマネージャ | IPA | サービスマネージャのレベル4の前提要件*4 | 春期14.7%*2 |
| LinuC レベル1 | LPI-Japan | Linuxの基本操作とシステム管理。2試験の合格でレベル1*7 | 非公表 |
| LPIC-1 | Linux Professional Institute | Linuxの保守と導入、基本的なネットワーク構成。前提条件なし*8 | 非公表 |
| CCNA | Cisco | 試験名は200-301、レベルはAssociate*9 | 非公表 |
| AWS Certified Solutions Architect – Associate | AWS | カテゴリはAssociate。設計の実務経験1年以上が望ましい*10 | 非公表 |
| Azure管理者アソシエイト(AZ-104) | Microsoft | レベルは中級。Azure環境の実装・管理・監視*11 | 非公表 |
| Associate Cloud Engineer | Google Cloud | 実務経験6か月以上を推奨。前提条件なし*12 | 非公表 |
国家試験の合格率は、令和7年度の合格発表の数字です。応用情報技術者と情報処理安全確保支援士は、春期と秋期の両方の数字が表にあります*1*2。ネットワークスペシャリスト、システムアーキテクト、ITサービスマネージャは春期の数字で、データベーススペシャリストは秋期の数字です*1*2。
基本情報技術者は通年で実施されるため、表の数字は令和7年度の年度合計です*3。ベンダー資格6つの合格率と受験者数は、公式ページに載っていないため非公表としています。
4. 国家試験のレベルは試験要綱で2から4に分かれる
国家試験のレベルは、IPAの試験要綱にある各試験の「レベル対応」欄に書かれています*4。基本情報技術者は共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2、応用情報技術者はレベル3に相当します*4。この2つが、7つの国家試験の中でレベルの数字が小さい試験です。
ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、情報処理安全確保支援士の3つは、人材像がテクニカルスペシャリストです。レベルはいずれも、レベル4の前提要件と書かれています*4。システムアーキテクトは人材像がシステムアーキテクトとテクニカルスペシャリストで、同じくレベル4の前提要件です*4。ITサービスマネージャは人材像がサービスマネージャで、レベル4の前提要件です*4。
令和7年度の合格率を低い順に並べると、ITサービスマネージャの春期14.7%、システムアーキテクトの春期15.5%が続きます*2。ネットワークスペシャリストの春期17.8%、データベーススペシャリストの秋期18.4%も同じ順です*1*2。情報処理安全確保支援士は春期19.0%・秋期22.3%、応用情報技術者は春期22.1%・秋期24.5%でした*1*2。
基本情報技術者の令和7年度の合格率は38.3%で、受験者は147,186人でした*3。合格率は合格者数を受験者数で割った値です*3。春期と秋期の別はなく、春期だけ・秋期だけの数字がある6試験とは集め方が違います*3。
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5. ベンダー資格6つはLinuxとネットワークとクラウドを扱う

Linuxの資格にはLinuCとLPICがあります。LinuCレベル1は、仮想環境を含むLinuxシステムの基本操作とシステム管理が行える技術者を認定する資格です*7。101試験と102試験の2試験に合格するとレベル1に認定され、実施団体はLPI-Japanです*7。
LPIC-1は、コマンドラインでのメンテナンス作業、Linuxを実行するコンピューターの導入と構成、基本的なネットワーク構成を検証する資格です*8。試験コードは101-500と102-500で、受験の前提条件はありません*8。実施団体はLinux Professional Instituteです*8。
ネットワークの資格はCCNAで、試験名は200-301 CCNA、レベルはAssociateです*9。対象は、ネットワークの基礎、IPサービス、セキュリティの基礎、自動化とプログラマビリティが挙がります*9。
クラウドの資格は、AWS、Azure、Google Cloudに1つずつあります。AWS Certified Solutions Architect – Associateは、カテゴリがAssociateの資格です*10。クラウドソリューションの設計に1年以上の実務経験があることが望ましいとされています*10。Azure管理者アソシエイトは試験名がAZ-104で、レベルは中級です*11。仮想ネットワーク、ストレージ、コンピューティング、ID、セキュリティ、ガバナンスなど、Azure環境の実装・管理・監視に関する専門知識が求められます*11。Associate Cloud Engineerは、Google Cloudの実務経験6か月以上が推奨で、前提条件はありません*12。
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6. よくある質問
Q1. インフラエンジニアになるのに資格は必須ですか
A. 必須ではありません。システムエンジニア(基盤システム)も運用・管理(IT)も、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされません*5*6。基盤システムの関連資格には、仕事をしながら受験する人もいます*6。
Q2. 令和7年度の合格率が最も低かった国家試験はどれですか
A. この一覧の中では、春期のITサービスマネージャで14.7%です*2。最も高いのは、通年で実施された基本情報技術者の38.3%です*3。
Q3. ベンダー資格の合格率は載っていますか
A. LinuC、LPIC、CCNA、AWS、Azure、Google Cloudの公式ページには、合格率が載っていません*7*8*9*10*11*12。このため、一覧ではベンダー資格の合格率を非公表としています。
Q4. 基本情報技術者と応用情報技術者のレベルはいくつ違いますか
A. 試験要綱では、基本情報技術者が共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2、応用情報技術者がレベル3に相当します*4。数字の差は1です。
Q5. LinuCとLPICは同じ団体の資格ですか
A. 違います。LinuCの実施団体はLPI-Japan、LPICの実施団体はLinux Professional Instituteです*7*8。LPIC-1の試験コードは101-500と102-500です*8。
Q6. クラウドの資格に実務経験は必要ですか
A. 資格ごとに書き方が違います。AWSは設計の実務経験が1年以上あることが望ましく、Google Cloudは実務経験6か月以上が推奨です*10*12。Azureは試験のレベルが中級で、経験年数の記載はありません*11。
7. まとめ:インフラエンジニアの資格は国家試験7つとベンダー資格6つ
この記事のまとめ
- インフラエンジニアの資格は、IPAの国家試験7つと、ベンダー資格6つに分かれる
- 国家試験のレベルは、基本情報技術者が2、応用情報技術者が3で、残る5つはレベル4の前提要件*4
- 令和7年度の合格率は、基本情報技術者が38.3%、ほかの6試験が14.7〜24.5%*1*2*3
- ベンダー資格6つの合格率は非公表で、試験名と対象で見比べられる
- 入職に資格は必須ではなく、関連資格には仕事をしながら受験する人もいる*6
資格の名前と対象は、表で見比べられます。受験を決める前に、各資格の公式ページで最新の試験内容を読んでください。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 令和7年度秋期 合格発表(IPA)
*2 令和7年度春期 合格発表(IPA)
*3 統計資料 基本情報技術者試験(IPA)
*4 試験要綱 Ver.5.0(IPA)
*5 job tag「運用・管理(IT)」(厚生労働省)
*6 job tag「システムエンジニア(基盤システム)」(厚生労働省)
*7 LinuC レベル1(LPI-Japan)
*8 LPIC-1(Linux Professional Institute)
*9 CCNA(Cisco)
*10 AWS Certified Solutions Architect – Associate(AWS)
*11 Azure管理者アソシエイト(Microsoft Learn)
*12 Associate Cloud Engineer(Google Cloud)
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