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逆質問は何個用意する?面接の段階ごとの数と例

逆質問は何個用意する?面接の段階ごとの数と例のイメージ写真

面接の終わりに「何か質問はありますか」と聞かれる場面で、逆質問を何個用意するかは段階によって変わります。逆質問とは、応募する側から会社へ質問を返す時間のことです。用意する数は4個から6個で、その全部を口に出すわけではありません。

実際に話せる数は、面接の残り時間で決まります。聞く相手は一次と最終で変わるため、同じ質問を3回ぶつけても答えは返りません。用意する数と、その場で選ぶ数を分けてください。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

逆質問は求人票を読むところから用意する この記事の要約 左から順に進める 1 求人票を読む 変更の範囲まで 2 不明点を書く 答えの無い欄を 3 段階に分ける 一次二次最終へ 4 その場で選ぶ 残り時間で選ぶ 用意した数は面接の残り時間で削ります 用意する数と実際に聞く数は別に決めます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 用意する数は一次で5個、二次で6個、最終で4個として置きます。公的な統計に決まった数はありません。
  • 2024年4月から、労働契約を結ぶときに就業場所・業務の変更の範囲、つまり将来の配置転換で変わり得る範囲を書くことが必要になりました*2。求人票に書かれていない欄が、そのまま質問の候補です。
  • 残業の上限は36協定で定め、原則として月45時間・年360時間です*3。36協定とは、残業をさせるときに会社と働く人の代表が結び、労働基準監督署へ届け出る書面のことです。

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1. 用意する逆質問は5個前後で聞くのは2問前後

用意する逆質問は一次で5個、二次で6個、最終で4個として置き、その場で口に出すのは2問前後に収めます。この数に公的な決まりはありません。面接の残り時間が5分なら、実際に話せるのは2問か3問です。一次と最終では聞く相手が変わるので、用意した順に全部を並べても答えは返ってきません。

そのため、用意する数は多めに置き、その場で削る形にします。2024年4月から、労働契約を結ぶときに就業場所・業務の変更の範囲を明示することが必要になりました*2。将来の配置転換で変わり得る就業場所と業務の幅が、書面に載るようになっています*2。同じことを面接で聞き直す時間はありません。

実際、求人票を読み直すと、書かれていない欄のほうが目につきます。勤務地の欄に本社の住所だけが載っていて、配属される事業所が分からないことがあります。有期の労働契約では、更新の上限、つまり通算の契約期間や更新回数の上限を書くことも必要です*2。書かれていない欄を、そのまま質問の候補にしてください。

たとえば、勤務地の欄に「本社」とだけある求人票なら、配属される事業所を聞く1問が決まります。残業の欄に「あり」とだけある求人票なら、直近3か月の実績を聞く1問が立ちます。1つの空欄から1問を作れば、10個までは手元にそろいました。書き出す作業は、面接の前日までに終わらせてください。

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2. 一次と二次と最終で用意する数を分ける

ただし、3つの段階で同じ数を用意しても使い切れません。一次面接は人事と現場の担当が同席する形が多くなります。二次面接では配属先の責任者が出てくるため、業務の細かいところまで答えが返ってきます。最終面接は役員や経営層が相手になり、時間も短く区切られています。

面接の段階ごとに用意する逆質問の数 一次面接 5個 二次面接 6個 最終面接 4個 公的な統計ではなくこの記事が置いた数です *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

そのため、二次面接に6個と最も多く割り当てました。配属先の責任者は、日々の残業や出社の頻度をその場で答えられる立場です。一次面接は5個、最終面接は4個として置きます。残りは条件のすり合わせの場へ持ち越しても構いません。

逆に、最終面接は4個までに絞りました。持ち時間が短く、事業の方向を聞くだけで終わることがあります。役員に現場の運用を尋ねても、答えは「担当に確認します」で止まりがちです。答えを持っている相手にだけ、その質問を回してください。

3. 聞く相手が変わると返ってくる答えも変わる

実際、採用する側には公正な採用選考という決まりがあります。本人に責任のない事項や、本来自由であるべき事項を応募者に尋ねてはならないとされています*1。応募する側が会社へ何を聞くかについては、同じような制限は置かれていません。聞きたいことは遠慮せずに出してください。

具体的には、一次面接では、人事と現場の担当が応募書類の内容をなぞります。ここで配属先の細かい運用を聞いても、担当者が答えを持っていないことは珍しくありません。二次面接に進むと、相手は配属先の責任者へ変わります。残業の実績や出社の頻度を聞く相手は、この責任者です。

一方、最終面接の相手は役員や経営層になる形が多くなります。事業の方向や採用の背景には答えが返りますが、勤怠の細かい運用までは届きません。役員に残業の平均時間を聞いても、答えは現場と食い違うことがあります。聞く先を間違えると、答えの薄い時間が残るだけです。

ただし、一次で返らなかった質問は、そのまま捨てなくて構いません。同じ質問を二次で責任者に向け直すと、具体的な答えが返ってきます。聞き直すときは、一次で受けた答えを一言添えてください。同じ問いを繰り返しているのではないと伝わります。

これに対して、最終面接で出た話は現場へ戻せません。役員が語った事業の方向と、配属先の日々の運用は別の話です。入社後の働き方を左右するのは、配属先の責任者の運用です。最終面接では、事業の方向から先へは踏み込みません。

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4. 求人票に無い質問のうち答えが返るものを選ぶ

まず、聞くことは求人票で分からなかったところに絞ります。求人票に載っている給与や勤務地をもう一度聞くと、読み上げるだけで時間が終わります。もう1つは、相手が答えを持っているかどうかです。この2つで4つに分けると、聞く先が決まります。

聞いて答えが返る質問は求人票の外にある 今は答えが出ない 配属先が決まる前は一次では返りません ここを聞く 変更の範囲や残業の実績はその場で返ります 言い直しで終わる 書いてある条件の言い直しで終わります 読めば分かる 給与や勤務地は求人票に載っています 答えにくい 答えられる 相手が答えられて求人票に無い質問だけ残します

次に、求人票を上から読み、答えの書かれていない欄に印を付けてください。就業場所と業務の変更の範囲は、労働条件の書面に書くことが必要になった欄です*2。そこが空欄に近ければ、配置転換の幅を面接で聞きます。印の付いた欄から、質問を8個ほど書き出してください。

つまり、空欄を疑問文へ置き換えるだけで、質問の形になります。勤務地が本社だけなら、「配属される事業所はどこですか」が1問目です。残業が「あり」だけなら、「直近3か月の実績は何時間でしたか」と置き換えます。置き換えた文をそのまま読めば、言い直す手間は残りません。

5. 段階ごとに聞くことと避けることを並べる

ただし、同じ質問でも段階によって届き方が変わります。一次面接で役員の経営方針を聞いても、人事の担当は答える立場にありません。最終面接で勤怠の細かい運用を聞くのも、同じ行き違いです。相手の役割から外れた質問は、答えが薄いまま終わります。

面接の段階ごとの相手と質問

面接の段階聞く相手聞くとよいこと避けること
一次面接人事と現場の担当就業場所と業務の変更の範囲役員の経営方針
二次面接配属先の責任者残業の実績とリモート勤務の運用給与の上乗せ交渉
最終面接役員や経営層事業の方向と採用の背景勤怠の細かい運用

実際、避けることの欄は、相手が答えられない質問をそのまま並べたものです。一次面接で経営方針を尋ねると、人事の担当は一般的な説明を返すしかありません。二次面接で給与の上乗せを切り出すと、選考の途中で条件の話が先に立ちます。順番が前後すると、残るのは答えの薄い質問です。

なぜなら、面接に出てくる人は、答えられる範囲が役割で決まっているためです。人事の担当は制度と手続きを持ち、配属先の責任者は日々の運用を持っています。役員は事業の方向と採用の背景を語れる立場にあります。そろえないまま並べると、同じ時間を使っても濃い答えは返りません。

だからこそ、質問は段階に割り振ったまま持っていきます。一次の5個、二次の6個、最終の4個は、別々の行に分けた状態です。途中で行を行き来すると、どれを聞いたか分からなくなります。面接の前に、その日の行だけを見てください。

6. そのまま口に出せる逆質問の例を10個

そのため、口に出す形のまま書き出しておきます。頭の中で組み立てた文は、面接の場では出てきません。20字から40字ほどの長さに収めると、そのまま声に出せます。敬語のまま書いておくと、その場で組み立て直さずに済みます。

面接で使える逆質問の例10個

  • 就業場所の変更の範囲には、どの事業所が含まれますか。
  • 業務の変更の範囲として、今は何が書かれていますか。
  • 配属先が決まるのは、内定の前と後のどちらになりますか。
  • 直近3か月の残業は、月あたり何時間ほどでしたか。
  • 36協定で定めている上限は、月45時間のままでしょうか。
  • 出社の頻度は、週に何日くらいを見込んでいますか。
  • リモート勤務の可否は、部署ごとに分かれていますか。
  • 入社してから3か月で、何ができていれば順調でしょうか。
  • この求人が出た背景には、増員と欠員のどちらがありますか。
  • 使っている開発環境は、入社時に貸し出されますか。

とはいえ、10個を全部は聞けません。持ち時間の残りを見て、上から2問か3問を選びます。答えが浅かったときのために、同じ主題で言い換えた質問を1つ足しておきます。残りは、内定後の条件のすり合わせに回してください。

最後に、書き出した10個へ順番を付けておきます。就業場所と残業のように、求人票の空欄から作った質問を上に置きます。入社後の様子や採用の背景は、下のほうに回して構いません。当日は上から順に読み、時間が来たところで止めてください。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 逆質問は何個まで聞いてよいですか

A. 面接に残っている時間で変わり、5分なら2問か3問に収まります。用意した10個を全部聞くと、相手の予定を押します。聞けなかった質問は、次の段階へ回してください。

Q2. 逆質問が思いつかないときはどうしますか

A. 求人票を上から読み、書かれていない欄を探すところから始めます。変更の範囲と残業の実績と出社の頻度は、求人票に数字まで載っていません。そこを1つずつ質問の形へ直したものが、そのまま逆質問です。

Q3. 同じ質問を一次と二次で繰り返してもよいですか

A. 相手が変わるので、同じ質問でも答えが深くなることがあります。一次で一般的な答えしか返らなかった質問は、二次で責任者にもう一度聞いてください。ただし、一次で明確な答えをもらった質問を繰り返すと、聞いていない印象が残ります。

Q4. 給与や残業のことを聞くと印象が下がりますか

A. 労働条件について質問すること自体に、決まりによる制限はありません。残業の上限は36協定で定め、原則として月45時間・年360時間です*3。この枠のどこに実際の残業が収まっているかを聞けば、条件の話として成り立ちます。金額の交渉は、内定の連絡を受けたあとに回してください。

Q5. 逆質問は「特にありません」と答えてもよいですか

A. 答えとしては成り立ちますが、求人票の空欄はそのまま残ります。配属される事業所や残業の実績は、入社してから知ると動かしにくい条件です。1問でも用意しておくと、聞き漏らしは減ります。迷ったときは、就業場所の変更の範囲から聞いてください。

8. まとめ:10個を書き出して当日は2問に絞る

この記事のまとめ

  • 用意する逆質問は、一次で5個、二次で6個、最終で4個として置きます。
  • 口に出すのは面接に残っている時間で決まり、5分なら2問か3問に収まります。
  • 聞くことは、求人票に書かれていない欄から選びます。
  • 就業場所と業務の変更の範囲は、労働条件の書面に書くことが必要になった欄です*2。
  • 残業の上限は36協定で定め、原則として月45時間・年360時間です*3。
  • 一次で返らなかった質問は、二次で責任者へ向け直します。
  • 採用する側には公正な採用選考の決まりがあります*1。応募する側の質問に同じ制限はありません。

先に求人票を開いて、空欄と曖昧な欄に印を付けます。そこから10個を書き出し、段階ごとに5個と6個と4個へ割り振ります。その日に持っていくのは、印の付いた欄から選んだ2問か3問です。

求人票を見比べてから逆質問を組み立てる

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省「公正な採用選考の基本」(2026年確認)
*2 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わりました」(2026年確認)
*3 厚生労働省 スタートアップ労働条件「時間外労働の上限について」(2026年確認)

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