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Hadoopエンジニアの転職|大規模データの運用実績

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

Hadoopの経験|壊れた日の直し方で示すのイメージ写真

Hadoopで大量データを扱う集計や連携の処理に関わってきたエンジニアほど、その経験をどう言葉にすればよいか迷う場面があります。扱った量の大きさを話しても、面接では実績として伝わりにくいことがあります。処理が止まった日に何を確かめ、どう戻したかという記録のほうが、判断の実績として伝わります。

大量データを扱った経験は、止まった処理をどこまで戻して直したかという記録として言葉にすると、面接でも実績としてはっきり伝わりやすくなります。

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数字で見る大量データ経験の実績化 この記事の要約 直すまでの区切り 4 つの段階 本文5で解説 気づく→戻す→防ぐ 記録の観点 3 つの観点 本文6で解説 気づいた/戻した/防いだ 転職の前提*1 9.7 %(転職入職率) 厚労省調査 判断は記録の記述に置く 止まった処理をどう戻したかの記録が、大量データの経験を実績に変えます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 大量データを扱った経験は、規模の数字ではなく、止まった処理をどう戻したかの記録で実績になります
  • 面接では、扱った量をそのまま話すより、直すまでの経緯に置き換えたほうが伝わります
  • 転職入職率は9.7%です*1。転職者自体は珍しくないという前提を置いたうえで、伝え方は記録に置きます

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1. Hadoopの経験は、直した記録で伝わります

大量データを扱った経験は、扱った量の大きさではなく、処理が止まったときにどこまで戻して直したかという記録で伝わります。件数や台数を伝えるより、壊れた場面をどう見つけ、どう戻したかを話すほうが実績になります。順に整理していきます。

Hadoopで大量データの集計や連携の処理に携わっていると、転職の面接でその経験をどう語ればよいか迷う場面があります。扱った量の大きさを伝えても、面接官には作業の規模の話としてしか受け取られないことがあります。

転職で評価される経験は、扱った量の大きさだけではありません。処理が思うように動かなくなった日に、何を確かめ、どこまで戻して直したかという記録も、実績として言葉にできます。

止まった処理を戻す作業は、単に再実行すればよいわけではありません。どこまでの範囲が壊れたのかを見極める判断が、そのつど必要になります。

扱った量だけを面接で話すと、規模について深く聞かれた際に、答えの中身が薄くなることがあります。判断の記録があれば、掘り下げて聞かれても話す内容が残ります。

その経験をどう振り返り、どう言葉にすれば面接で伝わるかを、順にたどっていきます。

2. 規模の語りと記録の語りは、伝わり方が分かれます

規模の語りと記録の語りは、伝わり方が分かれます 規模の数字で語る 扱ったデータの量の大きさを繰り返し話す 処理にかかった時間の長さだけを説明する 扱った件数の規模を数字だけで並べて話す 使っていた仕組みの名前を並べて説明する 戻した記録で語る 止まった時にまず何を確かめたかを順に話す 戻すまでにどこまで切り分けたかを話す 再発を防ぐために手順をどう変えたか話す 気づいた時点で確認した内容を具体的に話す 規模の数字より、戻した記録のほうが判断の実績として伝わります

大量データを扱った経験を話すとき、扱った件数や仕組みの大きさを並べて話す形と、止まった処理をどう戻したかを話す形の2つがあります。

規模の数字は、大きいほど印象に残ります。ただ数字だけでは、何を判断してきたのかが面接官に伝わりません。面接官が知りたいのは数字そのものではなく、その数字にどう関わったかという点です。

止まった処理をどう戻したかを話す形は、判断した内容そのものが実績になります。気づいた時点で何を確かめたか、どこまで切り分けたかという経緯は、規模の大小にかかわらず話せます。

どちらの形で話すかによって、面接官が受け取る印象は大きく変わります。

3. 止まった処理への対応は、伝わる言い方に言い換えます

面接で止まった処理への対応をそのまま話すと、単なる復旧作業の説明にしか聞こえないことがあります。

やっていたこと・伝わる言い方・面接で聞かれることを4行に分けて並べます。

やっていたこと・伝わる言い方・面接で聞かれること

やっていたこと伝わる言い方面接で聞かれること
処理が止まっていることに気づき、ログを確認した止まった処理を早く見つけた経緯として話す気づいた時点で何を確認したか
止まった範囲を絞り込み、影響が及ぶ範囲を確かめた被害を広げない判断をした経緯として話す範囲をどう切り分けたか
止まった処理を戻し、元の状態に近づけて再開した戻す手順を組み立てた経緯として話す戻す判断をどう決めたか
同じ止まり方が起きないよう、確認する手順を加えた再発を防ぐ工夫を加えた経緯として話す何を根拠に手順を変えたか

表の4行は、止まった処理への対応で起こりやすい場面を並べたものです。共通しているのは、やっていたことをそのまま話すのではなく、経緯を通して言い換える点です。

「処理が止まっていることに気づき、ログを確認した」だけを話すと、作業の説明にしか聞こえません。何を確認して気づいたかまで話すと、判断が加わった場面として伝わります。

「止まった範囲を絞り込み、影響が及ぶ範囲を確かめた」も同様です。絞り込んだ手順まで話すと、被害を広げない判断をした場面として伝わります。

「止まった処理を戻し、元の状態に近づけて再開した」も同じ型です。戻す手順をどう組み立てたかまで話すと、単に再実行したのではなく、判断を重ねた場面として伝わります。

「同じ止まり方が起きないよう、確認する手順を加えた」も同様です。何を根拠に手順を変えたかまで話すと、再発を防ぐ工夫を加えた場面として伝わります。

4行に共通する型は、やっていたことの説明を、経緯を通じて言い換えるという型です。型が分かれば、ほかの場面にもそのまま当てはめられます。

止まった処理を戻す経験を、運用から設計に接ぐ話に広げる観点は、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | データベースエンジニアの転職|運用の経験を設計に接ぐ

4. 止まった処理を戻す確かめの順番は、先に決まっています

Hadoopで動いていた処理が止まったとき、思いついた順に確かめていくと、同じ場所を何度も確かめ直すことになります。確かめる順番には、先に決まった型があります。

最初に確かめるのは、止まった時刻と止まった場所です。いつ、どの処理が止まったかが分からないうちは、戻す範囲を決められません。

次に確かめるのは、止まった処理より前の状態です。どこまでは正しく終わっていたかが分かれば、戻す起点が決まります。

最後に確かめるのは、戻したあとの動きです。Hadoopの処理が、止まる前と同じ動きをするかを確かめて初めて、対応が終わります。順番を守らずに戻すと、戻したはずの範囲に別の抜けが残ることがあります。

確かめた順番をそのつど書き残しておくと、あとから振り返るときの記録になります。何を書き残すかについては、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 障害報告書に何を残すか|後から辿れる形に

5. 直すまでの流れは、4つの段でたどれます

直すまでの流れは、4つの段でたどれます 1 気づく 処理が止まっていることに気づき、状況を確かめます 2 範囲を切る 止まった範囲を絞り込み、影響が及ぶ先を確かめます 3 戻す 確かめた範囲を戻し、止まる前の状態に近づけます 4 再発を防ぐ 同じ止まり方が起きないよう、確認する手順を加えます 4段に区切ると、止まった処理をどう戻したかの記録が振り返りやすくなります

大量データを扱う処理が止まった場面を、戻す瞬間だけで切り出すと、単なる再実行のように見えます。気づくところから再発を防ぐところまでを4つに区切ると、判断の経緯として振り返りやすくなります。

気づく段階では、処理が止まっていることに気づき、状況を確かめます。ここで見落とした変化は、後の段階で判断の抜けとして現れます。

範囲を切る段階では、止まった範囲を絞り込み、影響が及ぶ先を確かめます。同じ止まり方でも、影響が及ぶ範囲は場面によって変わります。

戻す段階では、確かめた範囲を戻し、止まる前の状態に近づけます。この段階の判断が、経緯の核になります。

再発を防ぐ段階を、確認する手順を加えて締めると、あとから振り返るときの記録にもなります。4つの段階をすべて自分一人で担うとは限らず、途中から別の担当者が引き継ぐ場合もあります。そのときは自分が担った範囲を明確にしておくと、経緯として振り返りやすくなります。

6. 戻した経緯は、3つの記録で残せます

大量データを扱った経験を実績にする前に、抱えている経験をまず仕分けておくと整理しやすくなります。

記録に残す3つの観点

  • 気づいた経緯:何をきっかけに気づいたか、その内容を書き出します
  • 戻した経緯:どこまで戻すと決めたか、その判断を書き出します
  • 防いだ工夫:再発を防ぐために何を変えたか、その内容を書き出します

記録に残す作業は、抱えている経験をすべて並べたうえで、3つの観点に沿って仕分ける作業です。仕分けた結果、経緯まで言葉にできる経験だけが、実績として語れる形になります。

気づいた経緯を確認する段階では、気づいたきっかけそのものよりも、そのきっかけが何を示していたかを重視します。

戻した経緯を確認する段階では、戻す範囲をどこまでと決めたか、その基準を把握しているかを見ます。前半で見た確かめの順番が、ここでの判断の基準になります。基準があいまいなままだと、戻す範囲を毎回その場で決めることになり、記録として振り返りにくくなります。

防いだ工夫を確認する段階では、変えた手順を文章として書き出してみます。書き出してみて具体的な文章にならない経験は、記録の内容が十分でないと分かります。

3つの観点を終えたら、経緯がそろっている経験から順に、面接で話す候補として並べておくと準備がしやすくなります。

記録に使う書式は、専用のものである必要はありません。止まった日付と、確かめた内容を短く書き残しておくだけでも、あとから経緯として話しやすくなります。

記録は一度で終わらせず、新しい経験が増えるたびに見直すと、実績として言葉にできる経験の数を少しずつ増やしていけます。止まった処理の背景にある業務の知識を、どう言葉にして持ち運ぶかについては、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 業務知識は持ち運べるか|分けて語ると伝わる

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 大量データを扱った処理が止まった経験が1回だけの場合、実績として見劣りしますか。

A. 止まった回数の多さが、実績の評価をそのまま決めるわけではありません。その1回で何を確かめ、どう戻したかが、実績として言葉にする際の材料になります。

Q2. 止まった処理を戻す作業の細かい手順まで、面接で説明する必要がありますか。

A. 手順の詳細よりも、何を確かめ、どこまで戻したかという経緯を優先して話すほうが伝わりやすくなります。細かい手順は、聞かれた範囲で答える形で十分です。

Q3. 処理が止まったとき、自分ひとりで戻したわけではない場合はどう伝えればよいですか。

A. 自分が担った範囲を明確にして話せば、実績として伝えられます。気づいた経緯や確かめた内容など、自分が判断した部分を中心に話すとよいでしょう。担当が分かれていた場面ほど、自分の役割を先に伝えておくと誤解が起きにくくなります。

Q4. 処理が止まった原因が、自分の担当外の設定によるものだった場合はどう伝えればよいですか。

A. 原因の所在よりも、止まったことにどう気づき、どこまで戻したかという対応の経緯を中心に話すほうが実績として伝わりやすくなります。

8. まとめ:大量データを扱った経験は、直した記録として言葉にできます

この記事の要点

  • 大量データを扱った経験は、規模の数字ではなく、止まった処理をどう戻したかの記録で実績になります
  • 面接では、扱った量をそのまま話すより、直すまでの経緯に置き換えたほうが伝わります
  • 直すまでの流れは、気づく・範囲を切る・戻す・再発を防ぐの4段でたどると振り返りやすくなります
  • 記録は、気づいた経緯・戻した経緯・防いだ工夫の3つで仕分けます
  • 転職入職率は9.7%です*1。転職者自体は珍しくないという前提を置いたうえで、伝え方は記録に置きます

Hadoopで大量データを扱った経験は、扱った量だけでなく、止まった処理をどう戻したかという記録からも実績として言葉にできます。仕分けて、経緯まで言葉にできる経験から、面接での言い方を整えていくことができます。関わってきた場面が多いほど、積み重なった判断の記録も多くなります。経験の残し方について気になる点は、専任エージェントに相談しながら整理することもできます。

止まった処理を戻した経験は、記録として言葉にできます

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出典・参考情報

*1 厚生労働省 雇用動向調査

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