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勤務地が応相談の求人で確かめる3つのこと

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

勤務地が応相談の求人で確かめる3つのことのイメージ写真

求人票の勤務地欄に「応相談」と書かれているのを見て、住む場所を自由に選べると考えると、選考の途中で前提がずれることがあります。条件について話し合う余地があるという意味であり、希望がそのまま通ることを示す言葉ではありません。相談の対象になりやすい項目を先に知っておくことが、入社後の勤務地のずれを防ぐ手がかりになります。

テレワークを導入している企業は47.3%にとどまります*1。Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。書かれているという事実だけで安心する前に、何が相談の対象になっているかを確かめる必要があります。

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数字で見る、勤務地とテレワークの実態 この記事の要約 テレワーク導入企業の割合 *1 47.3% 全国・2024年 常用雇用者100人以上の企業(総務 省調査) 半数に届かない水準にとどまる 雇用型就業者のテレワーク実施率 *2 15.6% 全国・2024年 国土交通省 テレワーク人口実態調査 実施の有無を示す数字であり頻度は 示さない 情報処理・通信技術者の有効求人 倍率 *3 1.65倍 全国・2025年12月 厚生労働省 一般職業紹介状況 求人の数自体は少なくない 導入企業は半数に届かず、実施率も15.6%です。数字は運用の幅を示すものではありません *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • この表記は、居住地を自由に選べるという意味ではなく、配属先の事業所・出社の頻度・入社後の異動の範囲について話し合う余地があるという意味です。
  • テレワークを導入している企業は47.3%にとどまります*1。導入の有無だけでは、この範囲は判断できません。
  • 情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍です*3。求人の数自体は少なくないため、質問を用意して面談に進むことができます。

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1. 求人票の「応相談」は、話し合いの余地があるという意味です

求人票の勤務地欄にある「応相談」は、居住地を自由に選べるという意味ではなく、条件について話し合う余地があるという意味です。総務省の調査では、テレワークを導入している企業は47.3%にとどまります*1。導入していても、対象となる部署や職種を絞っている企業は少なくありません。書かれた求人に応募する前に、何が相談の対象になっているかを確かめる必要があります。

この4文字を見て、勤務地を自由に選べると読み取ってしまうと、選考の途中で前提がずれます。企業側が固定した条件を提示していないという意味であり、希望がそのまま通ることを約束するものではありません。

相談の対象になりやすいのは、①配属先の事業所、②出社の頻度、③入社後の異動の範囲の3つです。求人票に「応相談」とだけ書かれている場合、このうちどれを指しているかは書かれていません。

書かれているかどうかだけで判断しても、実際に住める場所は決まりません。相談の対象になりやすい項目を、1つずつ確認していく必要があります。

2. テレワークを導入する企業は47.3%です

テレワークを導入している企業の割合 47.3% テレワークを導入している企業の割合 2024年・総務省調査 半数に届かない水準にとどまる 残り5割超は未導入か検討中 テレワーク導入企業は半数に届きません *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

テレワークを導入している企業は47.3%です*1。半数に届かない水準であり、企業によって対応の差があることがこの数字から分かります。

この4文字が書かれた求人票の背景には、テレワークを導入していない企業や、部署によって対応が分かれる企業が含まれている可能性があります。導入企業の割合が半数に届かないという事実は、相談の中身を確かめる必要性を裏付けています。

テレワークを導入している企業のなかでも、対象となる職種や部署を絞っている場合があります。応相談という表記は、テレワークの可否そのものが未確定であることを示している場合もあります。

テレワークを導入していない企業であっても、勤務地について話し合う余地がある場合があります。テレワークの導入状況と、勤務地の相談余地とは別の実態として確認しておく必要があります。

3. 相談の対象は、事業所・出社頻度・異動範囲に分かれます

応相談という表記が指す内容は、求人ごとに異なります。相談の対象になりやすいのは、①配属先の事業所、②出社の頻度、③入社後の異動の範囲の3つです。

配属先の事業所が相談の対象になっている場合、この表記は、複数の事業所のなかからどこに配属するかを企業側と話し合う余地があるという意味です。全国のどこに住んでいても勤務できるとは限りません。

雇用されている人のうち、テレワークを実施している人は15.6%です*2。テレワークを実施している人においても、実施の頻度は人によって異なります。出社の頻度が相談の対象になっている場合、この表記は出社する日数や曜日を話し合いで決めるという意味になります。

入社後の異動の範囲が相談の対象になっている場合は、勤務地よりも先に、将来の異動が発生し得る範囲を確認しておく必要があります。応相談という表記だけでは、この3つのどれを指しているかは分かりません。

求人票の文面から、相談の対象をある程度読み分けられる場合もあります。「勤務地:応相談(在宅勤務可)」のように働き方を併記している求人は、出社の頻度が相談の対象になっている可能性があります。一方、「配属先は面談時にご相談」のように配属という語が添えられている求人は、事業所の選定が相談の対象になっている可能性があります。どちらの場合も、読み分けだけで終えず、面談で確認します。

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4. 求人票の書き方によって、確認すべき点が変わります

求人票の勤務地欄にある「応相談」が、配属先の事業所・出社の頻度・入社後の異動の範囲のどれを指しているかによって、確認すべき点は変わります。書き方の例と、確認すべき点を表にまとめます。

【表1】相談の対象と、確認すべき点の対応(求人票の書き方別)

相談の対象求人票での書かれ方(例)確認すべき点相談の結果が反映される場面
配属先の事業所「勤務地は応相談」候補となる事業所の一覧内定前の面談
出社の頻度「出社頻度は応相談」週あたりの出社日数の目安入社後の勤務条件
入社後の異動の範囲「異動の範囲は応相談」将来的な異動先の対象地域労働条件通知書

表のとおり、相談の対象によって、面談で聞く内容も変わります。事業所を指す場合と、出社頻度を指す場合とでは、確認する時点も異なります。

入社後の異動の範囲が応相談になっている求人は、内定後に受け取る労働条件通知書まで確認が必要です。面談だけで確認を終えると、書面に書かれた範囲との違いに入社後に気づくことになります。

表の「確認すべき点」の列は、面談で聞く質問の順番としてもそのまま使えます。事業所の一覧、出社日数の目安、異動先の対象地域の順に聞くと、限られた面談時間のなかでも聞き漏らしにくくなります。

5. 相談内容を確かめる順序を4段階で示します

相談内容を確かめる順序 求人票 書かれ方を確認する 面談前 対象を書き出す 面談 前例を聞く 内定後 書面で確かめる 聞く順番を決めておくと、面談で聞き漏らしません

求人票を読む段階では、この表記がどこにかかっているかを確認します。「勤務地は応相談」なのか、出社頻度についての記載なのか、書かれている位置によって対象が変わります。

面談の前に、相談の対象になり得る3つの項目のうち、どれを確認したいかを書き出しておきます。書き出しておくと、面談の限られた時間のなかで聞き漏らしません。

面談では、直近でこの表記の結果どうなった人がいるかを聞きます。過去に相談した人がどの事業所に配属されたか、どの頻度で出社しているかを聞けば、実際の運用が見えてきます。

内定後は、労働条件通知書に勤務地と出社の頻度がどう書かれているかを確認します。面談での説明と書面の内容が違う場合は、その時点で確かめます。

4段階を踏んだうえで、面談での説明と書面の内容が一致しない場合は、内定を受ける前に企業側へ確認を求める段階に進みます。確認を後回しにすると、入社してから調整するのは難しくなります。

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6. 面談で聞く質問を整理します

「応相談」と書かれた求人に応募する前に、面談で聞いておきたい質問を整理します。

面談で確認したい質問

  • 相談の対象:この表記が指しているのは、配属先の事業所か、出社の頻度か、入社後の異動の範囲かを確認します。
  • 直近の実例:直近で相談の結果どうなった人がいるかを聞きます。
  • 反映の時点:相談の結果が、内定前の面談で決まるのか、入社後の配属で決まるのかを確認します。
  • 書面での確認:労働条件通知書に、相談した内容がどう反映されているかを確認します。

この4文字だけでは、相談の対象も、反映される時点も分かりません。事前に質問を用意しておくことが、認識のずれを防ぐ手段になります。

情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍です*3。求人の数自体は少なくないため、応相談という表記を理由に応募を控える必要はありません。質問を用意して面談に進めば、条件を確認したうえで判断できます。

面談で聞いた内容と、内定後に受け取る書面の内容が一致しているかどうかも、確認しておく点です。この表記に基づいて選考を進める以上、話し合った内容を書面で確かめる手順まで含めておく必要があります。

4つの質問は、面談の最初にまとめて聞く必要はありません。配属先や出社の頻度など、応募先の求人で気になる点から順に聞いても、後半で反映の時点や書面での確認まで到達できれば十分です。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 「勤務地 応相談」と書かれた求人は、居住地を自由に選べるという意味か。

A. 自由に選べるとは限りません。これは、配属先の事業所や出社の頻度、入社後の異動の範囲について話し合う余地があるという意味であり、希望がそのまま通ることを示す表記ではありません。

Q2. この表記の中身は、いつ確認すればよいか。

A. 面談の場で確認します。直近で相談の結果どうなった人がいるかを聞くと、実際の運用が具体的に分かります。内定後は、労働条件通知書に書かれた内容と面談での説明が一致しているかも確認します。

Q3. テレワークを導入している企業であれば、相談できる範囲は広いと考えてよいか。

A. 導入の有無だけでは判断できません。テレワークを導入している企業は47.3%です*1が、導入していても対象となる部署や職種を絞っている企業が含まれます。応相談という表記の中身は、企業ごとに確認する必要があります。

Q4. 出社の頻度が相談の対象になっている場合、何を基準に判断すればよいか。

A. 週あたりの出社日数と、曜日が固定かどうかを基準にします。雇用型就業者のテレワーク実施率は15.6%です*2。この数字は実施しているかどうかを示すものであり、出社日数の目安を示すものではないため、頻度は面談で個別に確認します。

Q5. 求人票の言い回しが「相談可」であれば、確認する内容は変わるか。

A. 言い回しが違っても、確認すべき点は同じです。どちらも企業側が勤務地の条件を固定していないことを示す表記であり、配属先の事業所・出社の頻度・入社後の異動の範囲のどれを指しているかを、求人票の言葉づかいにかかわらず面談で確認します。

8. まとめ:勤務地は、話し合いながら決まります

この記事の要点

  • 「応相談」は、居住地を自由に選べるという意味ではなく、条件について話し合う余地があるという意味です。
  • 相談の対象になりやすいのは、①配属先の事業所、②出社の頻度、③入社後の異動の範囲の3つです。
  • テレワークを導入している企業は47.3%にとどまります*1。導入の有無だけでは、この範囲は判断できません。
  • 情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍です*3。求人の数自体は少なくないため、質問を用意して面談に進むことができます。

この4文字を見たときに大切なのは、話し合いの余地があるという事実そのものではなく、何が相談の対象になっているかを確かめる行動です。面談で直近の実例を聞き、内定後は書面で確かめる。この順序を踏めば、振り回されずに判断できます。求人票に書かれた4文字を出発点として、配属先の事業所・出社の頻度・入社後の異動の範囲の3つを、1つずつ言葉にしてもらうところから始めましょう。

勤務地の条件を確かめてから、次の一歩へ

Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。勤務地欄に話し合いの余地がある求人であっても、専任エージェントが配属先の事業所や出社の頻度、入社後の異動の範囲について、企業側に確認したうえでご紹介します。フルリモートからハイブリッドまで、住んでいる場所を変えずに条件を確かめてから応募先を選べます。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 総務省「通信利用動向調査」(2025年公表・2024年調査)
*2 国土交通省「テレワーク人口実態調査」(2025年公表・2024年調査)
*3 厚生労働省「一般職業紹介状況」(2026年3月公表・2025年12月分)

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