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  3. 大阪在住のエンジニアが、東京案件に地元から参戦できる時代になった理由

大阪在住のエンジニアが、東京案件に地元から参戦できる時代になった理由

大阪在住ITエンジニアがリモート転職で東京案件に挑戦するイメージ

大阪で暮らしながら、フルリモートで東京の案件に参画する。そんな時代が、静かにやってきています。

通勤電車の中で、「この先もずっとこの働き方でいいのか」と考えたことはないでしょうか。毎朝の御堂筋線の混雑に慣れながら、どこかで「もっと自分のスキルが活かせる環境があるのではないか」と感じているエンジニアは少なくないはずです。

大阪は関西圏最大のIT集積地として独自のポジションを築いており、大阪市が2023年に「大阪市DX戦略」を策定、2025年3月にアクションプランを改定するなど、デジタル人材の需要は今後さらに拡大します。一方で、「大阪在住のまま、全国の優良求人に挑戦できる」という選択肢が広がっていることを知らないエンジニアも多いのが実情です。

この記事では、大阪在住ITエンジニアがリモートワーク対応の正社員求人に転職するための具体的な道筋を、最新の公的データとともにお伝えします。

【この記事のポイント】
・大阪のIT人材需要は拡大中。2030年に向けてIT人材は最大約79万人規模で不足するとされ、大阪在住エンジニアの市場価値は高まっています
・大阪在住のまま全国のリモート求人に応募できる時代が到来。年収を維持・向上させながら転職した実績が積み上がっています
・リモートワーク対応求人の選び方・見極め方、Relasicが支援できる具体的な内容を、データとともに解説します

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目次

1. 大阪のITエンジニア求人市場:いま何が起きているのか

「東京のIT求人のほうがフルリモートの働き方がはるかに多い」。こうした声をよく耳にします。これは本当なのでしょうか。

確かに、IT企業の集積という点では首都圏が圧倒的です。しかしいま、「集積地でなければチャンスはない」という前提そのものが崩れつつあります。リモートワークが定着したことで、勤務地を問わず全国の求人に応募できる環境が整ってきたためです。

1-1. 大阪のIT産業:規模と現状

大阪府の就業者数は2024年の労働力調査地方集計によると474万2千人で、前年から約7万人増加しています。大阪市は2023年3月に「大阪市DX戦略」を策定し、2025年3月にはアクションプランを改定。行政が主導するかたちでデジタル人材需要は拡大し続けています*1。

大阪府全体では中小企業の数が全国2位規模と多く(総務省・経済センサス基礎調査)、「中小企業のDX化」という文脈でITエンジニア需要は特に高まっています。大阪府は「大阪府DX推進パートナーズ」という官民連携プラットフォームを設置し、2025年4月には新たに45事業者が参画するなど、DX推進の支援体制を強化しています*2。こうした動きは、大阪エンジニアの市場価値が単に「地元密着型」にとどまらず、全国規模の文脈で評価される地盤を整えつつあることを示しています。

1-2. IT人材不足という「追い風」

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)によると、2030年には国内でIT人材が最大約79万人不足すると試算されています*3。厚生労働省の調査でも、2025年11月時点の「情報処理・通信技術者」の有効求人倍率は1.43倍と、全職業計の1.12倍を大きく上回っています*4。

この人材不足は大阪でも例外ではありません。むしろ「人材を奪い合う」構造が広がるほど、企業側は勤務地の制約を緩めて人材を確保しにいく動きが強まります。エンジニアにとっては、自分のスキルの市場価値を見直す絶好のタイミングです。

【表1】IT人材の需給状況サマリー(2025〜2030年)

指標数値・状況出典
情報処理・通信技術者の有効求人倍率1.43倍(2025年11月)厚生労働省
2030年までのIT人材不足(最大値)約79万人経済産業省(2019年公表)
大阪府の就業者数増加(前年比)+71,000人(2024年)大阪府・総務省労働力調査
DX推進人材が「大幅に不足」と答えた企業割合58.5%IPA「DX動向2024」
テレワーク継続希望者の割合(国内就業者)82.2%(過去最高)パーソル総合研究所(2025年8月)

この表は2025〜2026年時点の主要データをまとめたものです。IT人材の需要は高止まりが続いており、特にDX推進・クラウド・セキュリティ領域での不足が顕著です。有効求人倍率が全体平均を上回っていることは、エンジニアが転職活動において強い交渉力を持てることを示しています。また、テレワーク継続希望が過去最高の82.2%に達していることは、働き方の選択肢として「リモートワーク」が当たり前になりつつある実態を反映しています。

2. 大阪在住エンジニアの年収と転職市場の実態

大阪在住エンジニアの転職市場と年収の変化を示す図

市場の追い風が吹いていることは前章で確認しました。では、それは年収にどう反映されているのでしょうか。「勤務地によって年収には差がある」というのは、これまでの転職市場の常識でした。ところがリモートワーク対応求人では、この前提が大きく変わりつつあります。

2-1. 大阪エンジニアの平均年収

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、システムエンジニア(業務用システム)の全国平均年収は557.6万円です(令和5年賃金構造基本統計調査)*5。また、国税庁の令和5年分民間給与実態統計調査によると、日本全体の平均年収は460万円で、システムエンジニアはこれを約100万円上回っています。

地域別にみると、job tagではシステムエンジニアの平均年収は東京都705.8万円、大阪府620.5万円となっており、約85万円の差があります*5。しかし、リモートワーク対応の全国求人では、勤務地による年収差が縮小しつつあるのが最新の傾向です。これは「同じ仕事に同じ給与」を志向する企業が増えているためで、転職活動を通じてこの構造変化を活かさない手はありません。

2-2. リモート転職で年収はどう変わるか

「大阪在住のまま東京本社の企業に正社員として入社する」という選択肢が、現実のものとなっています。リモートワーク対応の正社員求人では、勤務地を問わず全国統一の給与テーブルを適用する企業が増えており、大阪在住であっても首都圏水準の年収を得られるケースが存在します。

パーソル総合研究所の「第十回・テレワークに関する調査」(2025年8月)によると、業種別では情報通信業のテレワーク実施率が56.3%で最上位、職種別ではIT系技術職のテレワーク実施頻度が週1.86回で最高水準にあります*6。IT職種はリモートワークとの親和性が最も高く、年収を維持したまま柔軟な働き方を実現しやすいポジションです。

【表2】大阪×リモート転職の年収比較イメージ(システムエンジニア・正社員)

パターン想定年収帯リモート可否特徴
大阪勤務(オフィス通勤)450〜550万円部分可大阪本社・支社への通勤が前提。地域密着型案件が中心
大阪在住・全国リモート(ハイブリッド)500〜650万円週3〜4日全国企業に応募可。月数回の出社を前提とするケースも
大阪在住・フルリモート正社員520〜700万円+完全在宅勤務地不問。首都圏水準の給与テーブルを適用する企業が増加

上記はあくまで目安であり、経験・スキル・企業規模によって大きく異なります。フルリモート正社員求人では、年収レンジの下限が高めに設定される傾向があります。リモート転職を検討する際は、給与水準だけでなく、リモート制度の永続性(「コロナ対応で一時的にリモート」なのか「恒久的な制度」なのか)を確認することが重要です。

3. 大阪在住エンジニアがリモート転職を成功させる3つのポイント

市場の追い風と年収の構造変化を確認したところで、ここからは具体的な行動指針です。「リモートワーク可」と書いてある求人はたくさんありますが、実際に大阪在住のままリモートで働けるかどうかは、もう少し細かく確認が必要です。ここでは、転職活動で失敗しないための3つのポイントをお伝えします。

3-1. 「リモートワーク可」の定義を確認する

求人票に「リモートワーク可」と書かれていても、その実態はさまざまです。国土交通省の「令和6年度テレワーク人口実態調査」(2025年3月公表)によると、雇用型就業者のうち勤務先に「テレワーク制度等が導入されている」割合は33.1%にとどまり、前年度から約2ポイント減少しています*7。「制度はあるが実態は週1日だけ」というケースも少なくありません。

確認すべき3点:

  • リモートワークは制度として恒久的に保証されているか(コロナ対応の一時的措置ではないか)
  • 大阪在住者が実際に採用されている実績があるか
  • 月に何日程度の出社が求められるか(フルリモートか、ハイブリッドか)

3-2. 大阪発のキャリアを強みに変える

大阪のエンジニアには、首都圏のエンジニアにはない強みがあります。製造業・医療・流通など、大阪が強みを持つ産業のシステム開発経験は、同分野でDX推進を急ぐ全国の企業から高い評価を受けます。

また、大阪には中小企業が多く、「限られたリソースで多くの業務をこなす」経験を持つエンジニアが多い傾向があります。スタートアップや急成長中の企業では、このオールラウンドな経験が評価される場面も多いです。

3-3. 転職エージェントの活用で非公開求人にアクセスする

リモートワーク対応の優良求人の多くは、公開求人として出回る前に決まってしまいます。転職支援サービスを活用することで、非公開求人へのアクセスが可能になります。

特に大阪在住エンジニアの場合、「リモートワーク対応の正社員求人に強みを持つエージェント」を選ぶことが、転職成功の重要な条件の一つです。Relasicは公開求人3,790件(うちフルリモート1,428件)を保有しており、大阪在住のまま全国の企業へのリモート転職を支援しています。

4. 大阪×リモート転職で選ばれるITエンジニアの職種別傾向

3つのポイントを押さえたうえで、次に考えたいのが「自分の職種はどの程度リモート転職に向いているか」という視点です。職種によってリモートワーク対応求人の件数や年収レンジは異なるため、戦略の立て方も変わってきます。

【表3】ITエンジニア職種別リモート求人・年収傾向(2025〜2026年)

職種リモート求人の多さ平均年収目安大阪からの転職難易度
Webエンジニア(フロントエンド)◎ 多い450〜650万円★☆☆ 比較的容易
バックエンドエンジニア◎ 多い500〜700万円★☆☆ 比較的容易
インフラ・クラウドエンジニア○ やや多い550〜800万円★★☆ 普通
セキュリティエンジニア○ やや多い600〜900万円★★☆ 普通
AIエンジニア・データサイエンティスト△ 増加中700〜1,000万円+★★★ スキル次第
プロジェクトマネージャー(PM)△ 一部あり700〜950万円★★★ 経験重視

上記は編集部が市場傾向をまとめたものです(編集部調べ)。Webエンジニアやバックエンドエンジニアはリモート対応求人が充実しており、大阪在住でも転職しやすい傾向があります。一方でAIエンジニアやPMは求人の絶対数は少ないものの、スキルが合致すれば年収アップの可能性が高い職種です。クラウド・セキュリティは需要の急拡大が続いており、スキルアップを検討中のエンジニアには特に注目の領域です。

4-1. 大阪で求められるITスキルと、今後の展望

IPAが公開した「DX動向2024」によると、DX推進人材の「量」について58.5%の企業が「大幅に不足している」と回答しています*8。大阪市・府が官民一体でDX推進に取り組んでいることもあり、クラウド・データ活用・セキュリティの各スキルは今後さらに高い需要が見込まれます。

また、大阪市DX戦略アクションプラン(2025年3月改定)では、中長期を見据えたデジタル人材の活用方針が示されており、行政DX・医療DX・物流DXといった大阪特有の産業領域でエンジニア需要が高まることが予測されます*9。3〜5年の時間軸で見れば、いま大阪で培っている産業ドメイン知識は、リモート転職市場でますます稀少価値を持つ資産になります。

5. まとめ:大阪からリモート転職する一歩を踏み出すために

ここまで読んでいただいたあなたは、すでに「変化する準備」ができているはずです。

この記事のポイントを整理すると:
・大阪のIT人材需要は行政主導・民間主導の両面で拡大しています
・2030年に向けてIT人材は最大79万人不足と試算されており、特にクラウド・DX・セキュリティ領域での需要が急拡大中です
・大阪在住のまま全国のリモート求人に挑戦できる時代。年収を維持・向上させながら転職した実績が積み重なっています
・「リモートワーク可」の定義・出社頻度を確認することが、リモート転職成功の鍵です
・職種によってリモート求人の多さや年収レンジは異なるので、ご自身のスキルと照合しながら戦略的に転職活動を進めることが重要です

大阪という街は、豊かな食・文化・生活コストの優位性を持ちながら、全国・世界の仕事にアクセスできる環境が整いつつあります。「大阪にいるから」という理由だけで、キャリアの選択肢を狭める必要はもうありません。

次の一歩として、まずはリモートワーク対応の求人を検索してみてください。自分のスキルがどれだけの選択肢をもたらすか、実感できるはずです。

Relasic(リラシク)について

Relasic(リラシク)は、株式会社LASSICが運営するリモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。「大阪在住のまま転職したい」「リモートで働ける正社員の仕事を探している」というエンジニアの方を、求人提案から内定後のサポートまで一貫してお手伝いします。

公開求人3,790件(うちフルリモート1,428件)のほか、非公開求人も多数取り揃えています。大阪在住エンジニアのリモート転職を支援しています。

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出典・参考情報

*1 大阪市「Re-Designおおさか ~大阪市DX戦略アクションプラン(2025年3月改定)」
*2 大阪府「大阪府DX推進パートナーズ」2025年4月30日プレスリリース
*3 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年3月公表、みずほ情報総研委託)
*4 厚生労働省「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」(2025年11月分)
*5 厚生労働省「職業情報提供サイト job tag(日本版O-NET)」システムエンジニア(業務用システム)の平均年収(令和5年賃金構造基本統計調査)
*6 パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」(2025年8月発表)
*7 国土交通省「令和6年度テレワーク人口実態調査 調査結果(概要)」(2025年3月公表)
*8 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX動向2024」
*9 大阪市「大阪市DX戦略アクションプラン(2025年3月改定)」(*1と同ソース)

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