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  3. 転職活動は何から始める?5ステップ完全ガイド

転職活動は何から始める?5ステップ完全ガイド

転職活動を何から始めるか迷っている方向けに5ステップを解説するイメージ

転職サイトを開いて、求人情報をスクロールして、また閉じる。

「そろそろ転職したい」と思いながら、何から手をつけていいかわからないまま、気づけば数ヶ月が過ぎていた——そんな経験のある方は少なくありません。

転職活動でつまずく最初の壁は、「どこから始めるか」です。求人を見始める前に整えておくべきことがあります。それが正しい順番で動けているかどうかで、転職活動の長さも、結果の質も変わってきます。

厚生労働省「令和5年(2023年)雇用動向調査」によると、転職入職者は年間311.5万人にのぼります*1。毎年これだけの方が転職を実現させています。でも、スムーズに動けた人とそうでない人の差は、最初の「順番」にあることが多いのです。この記事では、転職活動の進め方を5つのステップで整理します。「なんとなく転職を考えている段階」から「内定・入社」まで、迷わず進むための地図として活用してください。

  • 転職活動の正しい進め方は「自己分析→情報収集→書類作成→面接→内定」の5ステップ。最初にすることは求人検索ではなく自己分析です。
  • 在職中の転職活動期間は平均3〜6ヶ月かかることが多く、入社希望日の5〜6ヶ月前から動き始めると余裕が生まれます。
  • リモートワーク対応の正社員求人は増加しており、転職先の条件として勤務形態を最初から軸に設定する選択肢があります。
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目次

1. 転職活動で最初にすること——5ステップの全体像

転職活動の5ステップ全体像を示すフロー図イメージ

転職活動で最初にすることは「自己分析」です。転職の目的を言語化せずに求人を見始めると、条件比較に時間を取られ、本来の優先順位を見失いがちです。厚生労働省「令和5年(2023年)雇用動向調査」によると、2023年の転職入職者は311.5万人*1。転職を実現した方に共通するプロセスは、自己分析→情報収集→書類作成→面接→内定の5段階です。まずこの流れを把握することが、転職活動の出発点となります。

ステップ主な活動内容在職中の目安期間
① 自己分析転職理由・強み・優先条件の整理1〜2週間
② 情報収集業界・職種・求人条件のリサーチ2〜4週間
③ 書類作成履歴書・職務経歴書の準備1〜2週間
④ 応募・面接求人応募・書類選考・面接(複数社並行)1〜3ヶ月
⑤ 内定・条件交渉内定後の条件確認・入社日調整・退職手続き1〜2ヶ月

全体では5〜6ヶ月を見込んでおくと余裕が生まれます。①自己分析を丁寧に行うことで②以降の判断が速くなり、応募社数を絞っても精度を保てます。④応募・面接は複数社を並行して進めることで、比較検討の精度と交渉力が高まります。

2. ステップ1. 自己分析——「なぜ転職したいか」を言語化する

転職活動の最初のステップは、求人を見ることではありません。「自己分析」です。「今の会社が嫌だから転職したい」という動機は自然です。ただ、それだけでは「次の職場でも同じ悩みを抱える」可能性があります。自己分析の目的は現状への不満を整理するだけでなく、「次の職場に何を求めるか」を明確にすることです。

2-1. 棚卸しで確認する3つのポイント

自己分析で書き出すべきことは、次の3点です。

01

なぜ転職したいのか

動機の明確化。例:リモートワーク希望、キャリアアップ、報酬水準の改善など

02

自分の強みと実績

これまでの職務で培ったスキル・数値で示せる実績を書き出す

03

次の職場に求める条件

必須条件と妥協できる条件を分けて整理する

この3点が整理されると、求人情報を見たときに「自分に合うか合わないか」が素早く判断できるようになります。

2-2. 転職の軸を決める「優先順位の整理」

転職活動でよくある失敗が、「条件をすべて満たす求人を探し続けること」です。すべての条件が揃う求人は、現実には多くありません。「何を最優先にするか」を先に決めておくことで、意思決定がスムーズになります。

確認項目書き出す内容の例
転職動機今の職場で解決できないこと・転職で実現したいこと
職務実績担当業務・チーム規模・数字で示せる成果
保有スキル業務スキル・資格・語学力・ツール経験
優先条件(必須)絶対に外せない条件(例:フルリモート可、特定職種など)
優先条件(希望)あれば嬉しい条件(例:フレックス、〇〇業界など)
転職時期の目標理想の入社時期・現職への退職申告のタイミング

特に「優先条件(必須)」と「優先条件(希望)」を分けることが重要です。この区別がないと、すべての希望条件を満たす求人のみを探し続け、応募数が増えずに活動が停滞するリスクがあります。書き出した内容は、履歴書の志望動機や面接の回答にも活用できます。自己分析が整理できたら、次は転職市場の情報収集に移ります。

3. ステップ2. 情報収集——転職市場の「相場感」を持つ

自己分析で転職の軸が固まったら、次は転職市場の情報収集です。情報収集の目的は「市場の相場感を持つこと」です。自分のスキルや経験が転職市場でどう評価されるかを知らずに活動すると、求人選びや条件交渉で判断の根拠が持てなくなります。

3-1. リモートワーク求人の現状

近年、転職先の条件として「リモートワーク対応かどうか」を重視する求職者が増えています。テレリモ総研(株式会社LASSIC運営)が定期的に公表するリモートワーク実態調査によると、リモートワークを希望する正社員の比率は年々上昇しており、特に「週3日以上のリモートワーク」を希望する層が増加しています*2

また、総務省「令和5年(2023年)通信利用動向調査」によると、企業のテレワーク導入率は上昇傾向にあり、大企業を中心に5割を超えています*3。転職活動の情報収集段階から「リモートワーク対応か否か」を求人条件の軸として設定することで、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

3-2. 情報収集で確認しておく3つのポイント

  1. 求人票の「必須条件」と「歓迎条件」の違いを読む:「歓迎条件」は満たしていなくても応募できるケースが多いです。必須条件のみを確認し、自己分析で整理したスキルと照合します。
  2. 同職種・同業界の求人を複数見て相場感を把握する:報酬水準・勤務形態・求められるスキルの傾向を複数の求人で確認することで、「自分の市場価値」の目安がつかめます。
  3. 企業のサイトやSNSで働き方の実態を確認する:「リモートワーク可」と記載されていても、頻度や条件が異なる場合があります。企業の採用ページや公式SNSで実態を確認することが有効です。

情報収集と並行して、次のステップである書類作成の準備も始めておくと、活動全体のペースが安定します。

4. ステップ3. 書類作成——履歴書・職務経歴書の準備

転職活動の書類準備で、多くの方が時間を取られるのが「職務経歴書」の作成です。履歴書は書式が決まっているため比較的短時間で作れますが、職務経歴書は自由記述が多く、書き方の正解がわかりにくいとされています。

4-1. 職務経歴書で押さえる3つのポイント

  • 実績は「数字」で示す:「5名チームのリーダーとして、担当エリアの売上を前年比120%に向上」のように数字を使います。数字がない実績は、どのくらいの規模・成果だったかが採用担当者に伝わりません。
  • 応募先に合わせてカスタマイズする:1社ごとに求人票と照らし合わせ、先方が求めるスキル・経験を前面に出した記述に調整します。汎用的な職務経歴書の使い回しは書類通過率を下げる一因になります。
  • A4用紙1〜2枚にまとめる:長すぎる職務経歴書は読まれないリスクがあります。直近3〜5年の職務を中心に記述し、箇条書きと見出しを使って読みやすくまとめます。

4-2. 書類提出前の確認チェックリスト

書類確認項目
履歴書写真貼付・日付記入・誤字脱字の確認
職務経歴書直近の職歴が最上部・実績に数値が含まれているか
志望動機応募先固有の内容(事業内容・働き方への言及)が含まれているか
連絡先返信を確認できるメールアドレスと電話番号
証明写真清潔感のある、ビジネスに適切な写真
ファイル形式企業指定の形式(PDF / Word)で保存

誤字脱字の確認だけでなく、応募先ごとに志望動機をカスタマイズすることが書類選考通過率に影響します。ファイル形式の確認は見落とされがちですが、企業指定と異なる形式で送ると印象に影響することがあります。書類が準備できたら、次はスケジュールを組んで応募を開始します。

5. ステップ4. スケジュール管理——在職中の転職活動を効率化する

在職しながら転職活動をする場合、時間管理が成否を左右します。厚生労働省「令和2年(2020年)転職者実態調査」によると、転職活動の期間は「3か月未満」と回答した転職者が47.7%と最多です*4。ただし、これは活動開始から内定取得までの期間です。現職への退職申告・引き継ぎ期間を加えると、「活動開始から入社」まで5〜6ヶ月を見込んでおくことが有効です。

5-1. 在職中の転職活動 月別スケジュール目安

時期主な活動内容
開始〜1ヶ月目自己分析・転職の軸の整理・転職サービス登録・情報収集
1〜2ヶ月目職務経歴書作成・求人応募・書類選考(複数社)
2〜4ヶ月目面接対策・選考(複数社並行・一次〜最終面接)
4〜5ヶ月目内定取得・条件確認・現職への退職申告
5〜6ヶ月目業務引き継ぎ・入社準備

複数社を並行して選考に進めることで、比較検討の精度が高まり、条件交渉の際にも選択肢を持った状態でのぞめます。現職への退職申告は、内定を受諾してから行うことが一般的です。退職申告から退職日まで1〜2ヶ月の引き継ぎ期間を設けると、円満退職につながりやすくなります。

5-2. 週単位で動く「習慣化」のコツ

在職中の転職活動が止まる最大の原因は、「仕事が忙しい時期にそのまま止まること」です。週に1〜2時間、転職活動の時間を固定してスケジュールに組み込んでおくことが継続のポイントです。

  • 平日夜(週1〜2回):求人チェック・スカウトメールの確認・企業研究
  • 週末(土日いずれか):書類の修正・面接の振り返りメモ作成
  • 月1〜2回:面接の予約・日程調整

「毎日やろう」とすると疲弊します。週単位で小さく動き続けることが、転職活動の完走につながります。

6. ステップ5. 面接対策と内定後の確認事項

面接は「準備した人ほど通過率が上がる」プロセスです。業界や職種によって聞かれることは異なりますが、ほぼすべての転職面接で問われる質問が3つあります。

6-1. 転職面接で必ず押さえておく3つの質問

  • 「転職理由を聞かせてください」:前職へのネガティブな発言は避け、「次で実現したいこと」を主軸にした回答が有効です。例:「リモートワーク環境でも成果を出せる働き方を軸に、○○の分野でキャリアを積みたいと考えています」。
  • 「自己PRをお願いします」:1〜2分程度で話せる「強み+具体的なエピソード+貴社でどう貢献できるか」の3段構成で準備します。職務経歴書で整理した実績と連動させると一貫性が生まれます。
  • 「弊社を志望した理由は何ですか」:企業固有の情報(事業内容・ビジョン・求人票に記載された働き方)を盛り込んだ回答が求められます。「御社に興味があります」だけでは通りません。

6-2. 内定後に確認すべき条件一覧

内定を受けたら、承諾する前に条件を書面で確認します。口頭でのみ聞いた条件は、入社後に「聞いていた話と違う」というミスマッチの原因になります。

確認項目確認内容
勤務形態フルリモート / ハイブリッド(出社日数)/ 出社の比率と変更可能性
雇用形態正社員・試用期間の有無と期間・試用期間中の条件
入社日希望入社日の調整が可能かどうか
業務内容面接時の説明との齟齬がないか・配属部署の確認
書面確認労働条件通知書 / 雇用契約書の受領

特に勤務形態(リモートワークの可否・頻度)は、入社後の日常生活に直接影響します。「リモートワーク可」とされていても、頻度や条件が入社後に変わる可能性があるため、求人票の記載内容と雇用契約書の記載が一致しているかを書面で確かめることが重要です。不明点は内定承諾前に採用担当者へ確認できます。

7. リモートワーク対応求人という選択肢

転職先の条件として「リモートワーク対応かどうか」を重視する求職者が増えています。テレリモ総研(株式会社LASSIC運営)の調査では、リモートワーク実施者が実感するメリットとして「通勤時間の削減」「育児・介護との両立」「集中できる環境の確保」が上位に挙げられています*2

正社員雇用でのリモートワーク対応求人は、ITエンジニア・デザイナー・マーケターなどのデジタル職種を中心に広がっており、近年はバックオフィス職・営業職にもリモート対応求人が増えています。フルリモートとハイブリッドワーク(週2〜3日出社)では日常生活への影響が大きく異なります。求人票の「リモートワーク可」という記載だけでなく、「週何日リモートか」「入社後に条件が変わる可能性はあるか」まで確認することが、転職後の満足度につながります。

8. まとめ

転職活動で迷いをなくす最初の一歩は、求人を見ることではありません。自己分析で「なぜ転職したいか」「次の職場に何を求めるか」を書き出すことです。

  • ステップ1. 自己分析:転職動機・強み・優先条件を書き出す。軸が決まると求人選びが速くなる。
  • ステップ2. 情報収集:求人票の読み方と市場の相場感を身につける。リモートワーク対応の条件も事前に確認する。
  • ステップ3. 書類作成:職務経歴書は実績を数字で表現し、応募先ごとにカスタマイズする。
  • ステップ4. スケジュール管理:在職中は週単位で活動を習慣化し、入社希望日の5〜6ヶ月前から動き始める。
  • ステップ5. 面接・内定:頻出3問を準備し、内定後は条件を書面で確認する。

転職は「今の仕事を辞める」ことではなく、「自分の働き方を選び直す」ことです。まず今日、自己分析ノートに「転職したい理由」を3つ書き出すところから始めてみましょう。

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 転職活動は何ヶ月前から始めればいいですか?

A. 在職中の転職活動は、入社希望日の5〜6ヶ月前から準備を始めることが目安です。厚生労働省「令和2年転職者実態調査」によると、転職活動期間が「3か月未満」と回答した方が47.7%と最多ですが*4、これは内定取得までの期間です。退職申告から引き継ぎ・退職手続きに1〜2ヶ月かかることが多いため、余裕をもって5〜6ヶ月前から動き始めることが有効です。

Q2. 転職活動中、現在の職場に知られないようにするには?

A. 転職サービスへの登録時に「現勤務先への公開を制限する」設定(スカウト非公開設定など)を確認してください。面接は有給休暇を活用し、退職の意向は内定受諾後に直属の上司へ直接伝えることが一般的な進め方です。転職活動中であることを同僚に話さないことも、不必要なトラブルを避けるうえで有効です。

Q3. 転職先を選ぶ際に重視すべき条件は何ですか?

A. 転職先の選択基準は個人の優先順位によって異なります。ただし、「仕事内容(職種・業務の範囲)」「勤務形態(リモートワークの可否を含む)」「報酬水準」「職場環境」「将来のキャリアパス」の5点を自己分析の段階で整理してから求人を見ると、比較検討がしやすくなります。特に「必須条件」と「希望条件」を分けておくことで、応募判断の速度が上がります。

Q4. 初めての転職で不安な場合、どこに相談するといいですか?

A. 転職活動が初めての場合、転職支援サービスのキャリア相談を活用する方法があります。自己分析の壁打ち相手になってもらったり、市場価値を客観的に確認したりすることができます。無料で相談できるサービスが多いため、まず「相談してみる」だけでも活動の足がかりになります。

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出典・参考情報

*1 厚生労働省「令和5年(2023年)雇用動向調査の概況」(2024年6月公表)
*2 テレリモ総研「テレワーク実態・意向調査」(株式会社LASSIC運営)
*3 総務省「令和5年(2023年)通信利用動向調査(企業編)」(2024年公表)
*4 厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」(2021年3月公表)

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