転職で年収が増えた人は約4割——残り6割と差をつける3つの条件とリモート転職の活用法

「転職すれば年収が上がる」——そう思って転職した人のうち、実際に年収が増えたのは約4割です。残りの約6割は、年収が変わらないか下がっています*1。
転職という選択肢は正しい。ただ、年収アップを実現するかどうかは「どう転職するか」にかかっています。
この記事では、厚生労働省や総務省の公表データをもとに、年収アップ転職の実態と成功条件を整理します。あわせて、リモートワーク対応の求人を活用することで、居住地に関わらず年収アップの選択肢が広がる理由をお伝えします。
この記事のポイント
- 転職後に年収が増加した人の割合は40.5%(厚生労働省「令和6年雇用動向調査」)
- 年収アップしやすい職種にはITエンジニア・デジタルマーケターなど傾向がある
- 年収アップ転職を成功させた人には3つの共通条件がある
- リモートワーク対応の求人を含めることで、居住地に関わらず都市部水準の求人にアクセスできる
1. 転職で年収アップできた人の割合——厚生労働省データが示す現実
転職による年収アップについて、厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、転職後に前職比で賃金が増加したと回答した転職入職者は40.5%です*1。一方、減少した割合は29.4%に上ります。転職すれば必ず年収が上がるわけではなく、年収アップを実現するには、自分のスキルの市場価値を把握したうえで、転職時期・交渉方法・求人の選び方を組み合わせることが不可欠です。
1-1. 「転職=年収アップ」は、約2人に1人以下の話
厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年公表)では、転職後の賃金変化を次のとおり報告しています*1。
- 賃金が「増加した」:40.5%
- 「変わらない」:28.4%
- 「減少した」:29.4%
転職した人の約6割は、年収が増えない転職を経験しています。
ただし、この数字は「転職を否定するデータ」ではありません。正しく準備して臨んだ人は、確実に年収を上げています。差が生まれるのは、準備の有無と方法です。
1-2. 年齢によって年収アップの難易度は変わる
転職による賃金変化は、年齢と密接に関係しています。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータをもとにすると、転職による年収アップが起きやすいのは20代〜30代前半です*2。この年代は、ポテンシャル採用と即戦力採用の両方の対象になりやすく、求人数も多い傾向にあります。
一方、40代以降の転職では、専門性・マネジメント経験・プロジェクトリード実績が問われます。スキルと実績が明確な場合は年収アップも十分に可能ですが、スキルの棚卸しなしに転職を急ぐと年収が下がるリスクがあります。
年齢を問わず共通しているのは、「自分のスキルの市場価値を正確に知ること」が出発点になるという点です。
2. 年収アップしやすい職種・業界——比較表で見る傾向

年収アップ転職を狙うには、職種と業界の選択が重要です。どの職種で年収が上がりやすく、リモートワーク対応の求人とも親和性が高いのか——厚生労働省の職業安定業務統計*3と転職市場の動向(編集部調べ)をもとに整理しました。
下表は、主な職種カテゴリごとの転職による年収変化のしやすさと、リモートワーク対応求人との相性を編集部調べでまとめたものです。あくまで傾向を示すものであり、個人のスキルレベルや転職先の規模・業種によって実態は異なります。
| 職種カテゴリ | 年収アップのしやすさ | リモートワーク対応率 | 特記事項 |
| ITエンジニア(開発・インフラ) | ★★★(高) | ★★★(高) | DX需要で人材不足が続く。スキルが市場価値に直結しやすい |
| Webデザイナー・UI/UX | ★★(中) | ★★★(高) | ポートフォリオの質が年収を左右する。フルリモート求人も多い |
| デジタルマーケター | ★★(中) | ★★(中〜高) | データ分析スキルの有無で年収差が生じやすい |
| 営業(IT・SaaS系) | ★★(中) | ★★(中) | インサイドセールス職はリモート対応率が高い |
| 人事・採用(HR Tech系) | ★★(中) | ★★(中) | HR系ツール活用スキルがあると転職市場での評価が高まりやすい |
| 一般事務・データ入力 | ★(低) | ★(低〜中) | 業務自動化の影響を受けやすく、年収アップには専門性の付加が必要 |
| 製造・生産管理 | ★(低) | ★(低) | 現場必須のためリモート対応が限られる。専門資格で年収維持を狙うケースが多い |
ITエンジニア職は、厚生労働省「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」によると求人倍率が高水準で推移しており、転職市場での需給バランスが転職者有利な状態が続いています*3。需要に対して供給が追いついていない職種ほど、転職時の年収交渉が通りやすくなります。
3. 転職で年収アップを実現した人の3つの条件
データが示すのは「約4割が成功する」という現実です。では、年収アップを実現した人はどこが違うのか。転職市場の動向(編集部調べ)をもとに、3つの共通条件が見えてきます。
3-1. 条件1:自分のスキルの「市場価値」を把握している
年収アップ転職に成功する人の多くが、転職前に「自分のスキルが転職市場でいくらで評価されているか」を調べています。
転職市場での年収は、企業の規模よりも「職種×スキルレベル×経験年数」で決まります。自社での評価と市場評価が異なることは少なくありません。「現職での年収が高い=市場でも高く評価される」とは限らず、逆に「現職では低く評価されているが、市場では高い価値がある」という場合もあります。
転職前に複数の求人情報を確認し、同職種・同スキルレベルでの想定年収レンジを把握しておくことが、年収交渉の土台になります。
3-2. 条件2:在職中に転職活動を進めている
転職活動の進め方も、年収の結果に影響します。
退職後に転職活動を始めた場合、求職期間が長引くと経済的なプレッシャーが年収交渉に影響することがあります。在職中に転職活動を進めることで、「今の会社にいても問題ない」という状態から交渉できます。
在職中の転職活動では、複数の企業と並行して選考が進むケースが多く、「オファーを比較する」という選択肢を持ちやすくなります。これが年収の引き上げにつながります。
3-3. 条件3:転職先の選択肢を広げている
年収アップを実現した人のもう一つの共通点は、「最初から選択肢を絞り込まない」ことです。
希望業界・希望職種を限定しすぎると、求人数が少なくなり、交渉力が低下します。特定の業界や職種にこだわる場合でも、「勤務地」「働き方」の条件を柔軟にすることで選択肢が広がります。
ここでリモートワーク対応の求人が重要になります。勤務地を問わない求人を含めることで全国規模の求人にアクセスでき、競合が少ない条件で応募できる場合があります。
4. リモートワーク転職という選択肢が年収アップの可能性を広げる理由
「住む場所と、働く場所を分ける」。この選択が、年収アップ転職の可能性を広げています。
テレワーク導入は情報通信業・金融業で9割前後まで広がっている
従来の転職活動では、求人の質と量は居住地に大きく依存していました。地方に住んでいれば、大手企業や高待遇の求人にアクセスしにくいのが現実でした。
リモートワーク対応の正社員求人が広がったことで、この前提が変わりつつあります。総務省「令和6年通信利用動向調査(企業編)」によると、テレワークを導入している企業の割合は全体で47.3%にのぼります。業種別では情報通信業が94.3%、金融・保険業が84.5%と高水準です*4。
テレリモ総研(株式会社LASSIC運営)では、リモートワークに関する実態・意識調査を定期的に公表しており、地方在住者のリモート正社員転職の動向についてのデータも蓄積されています*5。詳細はテレリモ総研 調査・レポート一覧から参照できます。
リモートワーク転職で年収アップを狙える3つのパターン
リモートワーク対応の転職が年収アップにつながるパターンとして、以下の3つが代表的です。
- 地方在住者が都市部水準の求人に応募できる:東京・大阪拠点の企業の求人に地方から応募できる。地方の求人市場では得られなかった年収レンジの求人へのアクセスが可能になります。
- 通勤コスト・転勤費用がなくなり手取りベースの生活水準が上がる:通勤定期代・転勤に伴う引っ越しコストが不要になることで、名目年収が同じでも実質的な生活水準が改善することがあります。
- 求人の選択肢が広がり、交渉力が高まる:リモート対応求人を含めることで比較できる企業数が増え、年収交渉のベースが上がりやすくなります。
Relasicが提供するリモートワーク対応転職支援
Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。公開求人3,790件(うちフルリモート1,428件)を取り扱い、ハイブリッド勤務を含むリモート対応求人を多数掲載しています。Webエンジニア・インフラエンジニア・デジタルマーケターなど、年収アップしやすい職種のリモート対応求人を中心に扱っており、居住地を問わずに求人に応募できます。
5. 年収アップ転職でよくある疑問(FAQ)
Q. 転職回数が多いと年収アップは難しいですか?
転職回数自体よりも、転職理由とスキルの積み上がりが重要です。同じ職種でスキルを深めてきた場合は、転職回数が多くても評価されやすい傾向にあります。一方、職種が頻繁に変わっている場合は、専門性を整理したうえで転職活動に臨むことが有効です。
Q. 年収アップ転職は何歳まで可能ですか?
年齢の上限はありませんが、30代後半以降は即戦力としての評価が求められます。マネジメント経験・専門資格・プロジェクトリード実績など、成果を具体的に言語化できると転職市場での評価が高まります。
Q. リモートワーク転職で年収が下がることはありますか?
あります。リモートワーク対応求人の中には、地域の物価水準に応じた賃金設定をしている企業もあります。ただし、都市部の企業がリモート対応で全国採用を進めるケースでは、都市水準の年収が維持されることも多くあります。求人ごとに年収レンジを確認することが重要です。
Q. リモートワーク転職でも年収交渉はできますか?
できます。リモートワーク対応求人でも、年収交渉は通常の転職と同様に可能です。スキルと実績を整理したうえで想定年収レンジを事前に確認しておくことが、交渉の準備になります。
Q. 転職支援サービスを使わずに年収アップ転職はできますか?
求人サイトから直接応募する方法でも年収アップは可能です。ただし、リモートワーク対応の求人に絞って転職活動したい場合は、その求人を専門に扱うサービスを選ぶことで、希望条件に合う求人を効率的に探せます。
6. まとめ:年収アップ転職を成功させるために
この記事のまとめ
- 転職後に年収が増加した人は40.5%(厚生労働省「令和6年雇用動向調査」)。転職すれば必ず上がるわけではない
- 年収アップしやすいのはITエンジニア・デジタルマーケター・IT系営業など、需給バランスが転職者有利の職種
- 年収アップ転職の成功条件は「市場価値の把握」「在職中の活動」「選択肢を広げること」の3点
- テレワーク導入は情報通信業94.3%・金融保険業84.5%まで広がっており(総務省調査)、リモート対応正社員求人が現実的な選択肢になっている
- リモートワーク対応の求人を含めることで、居住地に関わらず都市部水準の求人にアクセスできる
転職で年収アップを実現するには、現実のデータと自分のスキルへの客観的な視点が出発点になります。リモートワーク対応の求人を選択肢に加えることで、その可能性はさらに広がります。
Relasic(リラシク)について
Relasic(株式会社LASSIC運営)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです。公開求人3,790件(うちフルリモート1,428件)を掲載し、Webエンジニア・インフラエンジニア・デジタルマーケターなど年収アップが狙いやすい職種の求人を多数取り扱っています。
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出典・参考情報
*1 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年公表)
*2 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
*3 厚生労働省「職業安定業務統計(一般職業紹介状況)」
*4 総務省「令和6年通信利用動向調査報告書(企業編)」(2025年公表)
*5 テレリモ総研(株式会社LASSIC運営)調査・レポート
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