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内定辞退した会社への再応募|成功しやすい伝え方と時期

内定辞退した会社への再応募|成功しやすい伝え方と時期のイメージ写真

内定辞退をした会社へもう一度応募できるかどうかに、共通の決まりはありません。扱いは会社ごとに違うので、求人を見つけたら応募フォームへ進む前に採用の窓口へ問い合わせてください。聞く相手は、前回の選考で連絡をくれた部署です。

そのため、先に決まるのは言い回しよりも問い合わせの有無です。内定辞退は、入社日を始期とする労働契約の解約を申し入れる行為にあたり、会社側はそこで受け入れの用意を止めています*1*2。前回どの経路で連絡を入れたかによって、相手の手元に残っている記録が変わります。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

前回の辞退の伝え方によって会社に残る記録が変わる この記事の要約 前回、辞退の連絡をどう入れたか 電話と書面で伝えた 連絡した日と担当者が記録に残っている 連絡をしなかった 連絡が無かったことが記録に残っている 前回の連絡の有無で再応募の切り出しが変わる *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 再応募を受け付けるかどうかは会社ごとに決まっており、法令に定めはありません。求人が出ているのを見つけたら、書類を作る前に採用の窓口へ問い合わせてください。
  • 内定の辞退は、成立した労働契約を解く申し入れにあたります*1。期間の定めのない契約では、申し入れから2週間で契約が終わると民法第627条第1項に置かれています*2。
  • 再応募の連絡では、辞退した事実と時期を先に出し、そのときの事情と今回応募したい理由を短く添えます。前に見た求人票と今回の求人票は、並べて読んでください。

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1. 再応募の可否は応募の前に採用窓口へ聞く

辞退した会社へ再応募できるかどうかは、法令で決まっているものではありません。受け付けるかどうかは会社ごとに決めているため、書類を作り始める前に採用の窓口へ聞いてください。聞く先は、前回の選考で日程を知らせてくれた部署です。何か月あければ応募できるという期間の線は、どこにも示されていません。

そのため、最初に動かすのは応募の手続きではなく問い合わせです。辞退した人の再応募を受け付けないと決めている会社もあれば、期間を置けば受け付ける会社もあります。どちらにあたるかは、外から求人票を読んでも分かりません。聞けばその日のうちに分かります。

ただし、問い合わせの電話で辞退の経緯を長く話す必要はありません。たずねるのは、再応募を受け付けているかどうかと、応募の経路の2点です。名乗ったあとに前回辞退した事実を1文で出し、そのうえで受け付けの可否を聞いてください。その場で返事が出ないときは、折り返しを待ちます。

実際、窓口から返ってくる答えは3つに分かれます。受け付けている、受け付けていない、募集している部署に確認して折り返す、のいずれかです。受け付けていないと言われた場合、そこへ書類を送っても選考には回りません。先に聞いておけば、書類を作る時間をほかの会社へ向けられます。

2. 辞退から再応募までにたどる4つの地点

求人が出たら応募より先に採用の窓口へ連絡を入れる 1 辞退を伝えた 労働契約を解く申し入れにあたる 2 求人が改めて出る 前回と同じ職種か別かを見る 3 窓口へ連絡する 辞退した事実を先に伝える 4 書類を出す 前回と今回の求人票を並べて読む 求人が出たらまず採用の窓口へ電話で問い合わせる

一方、求人が出ているかどうかは、会社の採用ページと求人サイトの両方で見ておいてください。掲載の経路が前回と変わっていて、片方にしか出ていないこともあります。窓口で話す中身を決めるのは、前回と同じ職種の募集かどうかです。まず職種名を見ます。

ただし、辞退してから何日たったかを自分で数えても、受け付けの可否は動きません。日数で線を引く会社もあり、日数を条件にしない会社もあります。待っている間に募集が締め切られることもあるため、求人が出た時点で連絡を入れてください。連絡はここで入れます。

3. 一度目の辞退で会社に残っている記録

採用の内定は、労働契約を結ぶための特段の意思表示がほかに予定されていない場合、それだけで労働契約が成立したと認められることが多いとされています*1。成立するのは、入社の日を始期とした労働契約です。入社の日が来たら働き始めるという約束が、通知の時点で結ばれている扱いです。内定辞退は、この約束を解く申し入れにあたります。

ただし、伝えた当日に契約が消えるわけではありません。期間の定めのない労働契約では、働く側が解約を申し入れてから2週間で契約が終わります*2。民法の第627条第1項に置かれた決まりです*2。申し入れた日と、契約が終わった日は別々に残ります。

そのため、会社の手元にあるのは、いつ誰からどの経路で連絡が入ったかという事実です。電話で伝えて書面も送った場合、伝えた日付と担当者と辞退の意思が記録に残っています。連絡のないまま入社日を迎えた場合に残るのは、連絡が無かったという事実です。再応募の問い合わせは、その続きから始まります。

実際、再応募の連絡で先に出すのは、内定辞退をしたという事実そのものです。応募者の氏名から前回の選考の記録はたどれるので、黙っていても後から出てきます。事実を先に置いておけば、そのあとの話は今回の求人の中身へ移せます。出す順は事実が先です。

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4. 同じ求人か別の求人かで連絡の入れ方が変わる

募集が出ているのを見つけたら、前回受けた求人と同じかどうかをまず見てください。同じ求人なら前回の選考の記録がそのまま残っており、別の求人では担当する部署が違うこともあります。どちらなのかで、窓口へ出す中身が変わります。見るのは職種名と業務の中身です。

同じ求人なら前回の時期から別の求人なら今回の職種から話す 前回の選考と同じ求人が出ているか 同じ求人が出ているとき 前回の応募と辞退の時期を先に伝える。 受け付けの可否を聞く 別の求人が出ているとき 同じ会社に応募した経験があると伝える。 今回の職種の話へ移す 同じ求人なら時期を別の求人なら職種を先に出す

そのため、同じ求人が出ているときは、前回いつ辞退したかを先に伝えてください。募集の枠が前と同じなら、選考の過程も提出した書類も前のものが残っています。どこまで進んだかを相手が見られる状態なので、こちらから伏せる意味がありません。出すのは日付と事実だけです。

一方、別の求人が出ているときは、同じ会社を受けた経験があると伝えたうえで、今回の職種の話に移します。前の選考で見られた経験と、今回の募集で求められる経験がそろっているとはかぎりません。職務経歴書も、前に提出したものをそのまま出さずに書き直してください。読む人も部署も変わります。

実際、前に見た求人票と今回の求人票は、並べて読んでください。2024年4月から、労働契約を結ぶときに就業場所・業務の変更の範囲(入社後に勤務地や仕事の中身が変わりうる幅)を明示することが必要になりました*3。前回は載っていなかった項目が、今回は載っていることがあります。差が出るのは勤務地と担当する業務です。

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5. 場面ごとに伝えることと足さないこと

再応募の連絡では、場面ごとに出す中身が決まっています。窓口への問い合わせ、辞退の伝え方、当時の状況、応募したい理由、面接での返しの5つです。どの場面でも、出すのは事実と日付だけで済みます。付け足すほど話は長くなります。

ただし、足さないほうの欄も先に決めておいてください。辞退した理由としてほかの会社の名前や提示された条件を並べると、答えにくい問いが返ってきます。おわびの言葉を重ねても、受け付けるかどうかは変わりません。出すのは起きたことだけです。

再応募の連絡で出す中身と出さない中身

場面伝えること足さないこと
窓口へ問い合わせる氏名と、前回内定を辞退したこと、再応募の可否の質問辞退した理由の説明と、長いおわび
辞退したことを伝える辞退した時期と、そのとき自分から連絡を入れたかどうか当時の担当者への評価と、社内の様子の推測
そのときの事情を話す辞退を決めたときの自分の状況を1文でほかの会社の社名と、提示された金額や勤務地の比較
今回応募したい理由を話す今回の募集の業務と、自分が出せる経験の重なり前回の選考への未練と、心境が変わったという説明
面接で前回のことを聞かれる辞退した時期、そのときの事情、今回応募した理由の3点同じ話の言い直しと、聞かれていない事情

そのため、面接で前回の辞退にふれられたときは、答えを3点にそろえます。出すのは辞退した時期、当時の事情、今回応募した理由です。この3点を出したあとは、募集されている業務の話へ戻します。答えそのものは短くてかまいません。

ただし、同じ内容を2回聞かれることもあります。面接の担当者が複数いて、前の面接の記録を全員が見ているとはかぎらないからです。聞かれたら同じ3点をもう一度出してください。中身を変えないほうが伝わります。

6. そのまま口に出せる再応募の例文4つ

実際、口に出す言葉は場面ごとに決めておけます。切り出し、辞退したことの伝え方、事情の説明、面接で聞かれたときの返しの4つです。どれも1文から2文で終わり、長い前置きは要りません。読み上げる時間は短くて済みます。

場面ごとの言い回し

  • 連絡の切り出し:「お忙しいところ恐れ入ります。以前、御社の選考で内定をいただきながら辞退いたしました△△と申します。求人を拝見し、改めて応募したくご連絡いたしました」
  • 辞退したことの伝え方:「◯年◯月に内定をいただき、そのときは辞退のご連絡を差し上げております。改めて応募させていただくことは可能でしょうか」
  • 事情の説明:「当時は前の職場の引き継ぎが残っており、入社日までに整理できないと判断して辞退いたしました。その後に区切りがつきましたので、改めて応募したいと考えております」
  • 面接で聞かれたときの返し:「内定を辞退したのは事実です。当時は入社日までに前の職場の整理が終わらない状況でした。今回の募集は自分の経験と重なりますので、改めて応募いたしました」

そのため、例文はそのまま読み上げてかまいません。相手が知りたいのは、辞退したのが誰でいつかという2点と、今回どの募集に応募するかです。言葉づかいを整えるより、出す順を守るほうが伝わります。敬語が少し崩れても話は進みます。

ただし、おわびの言葉を何度も重ねないでください。おわびは切り出しの1文に入れれば十分で、そのあとは募集の中身の話へ移します。同じおわびが続くと、聞くほうは用件がどこにあるか追えません。用件を先に出します。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 内定を辞退した会社へ再応募できますか

A. 会社ごとに扱いが違い、法令の定めはありません。内定辞退をした人からの応募を断らない会社もあれば、そもそも受け付けない会社もあります。応募の前に採用の窓口へ聞けば、返事はその場で分かります。

Q2. 辞退してからどのくらい期間をあければよいですか

A. あける期間の決まりは公表されていません。日数を自分で数えて待つより、募集が出た時点で窓口へ聞くほうが早いです。待つうちに枠が埋まってしまうこともあります。

Q3. 前回辞退したことは黙っていてもよいですか

A. 自分から先に伝えてください。前回の応募は氏名で照合されるため、伏せたまま進めても選考の途中で出てきます。先に事実を置けば、そのあとは募集されている業務の話に入れます。

Q4. 辞退の理由はどこまで話せばよいですか

A. 辞退を決めたときの自分の状況を、1文で出せば十分です。ほかの会社の社名や、そこで示された条件を挙げる必要はありません。細かく話すほど問いが返ってくるので、答えは短くまとめておいてください。

Q5. 職務経歴書は前回提出したものを使えますか

A. 今回の募集に合わせて作り直してください。書かれている業務と重なる部分を前に出すと、読む側が経験の対応を追えます。前のまま出すと、今回の職種と関係のない経歴が上に残ったままです。

8. まとめ:辞退した会社への再応募は窓口への問い合わせから始める

再応募のときにやること

  • 求人を見つけたら、書類を作る前に採用の窓口へ再応募を受け付けているか問い合わせます
  • 連絡では、前回内定を辞退した事実と時期を自分から先に出してください
  • 辞退を決めたときの事情は1文で出し、ほかの会社の社名や条件は並べません
  • 前に見た求人票と今回の求人票を並べ、勤務地と業務の範囲の差を見ます

窓口の答えが出れば、書き直す書類の中身も決まります。断られたときは、その時点でほかの会社を探す時間に戻れます。まず問い合わせ、そのあとに書類という並びで進めてください。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省 確かめよう労働条件(採用の内定・内々定について、取消や辞退する場合の注意点)(2026年確認)
*2 e-Gov法令検索「民法」第627条(2026年確認)
*3 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わりました」(リーフレット・2026年確認)

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