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源泉徴収票と離職票の違い|使い道と届く時期

源泉徴収票と離職票の違い|使い道と届く時期のイメージ写真

源泉徴収票は、1年間の給与と引かれた所得税を示す税金の書類で、転職先の年末調整や確定申告に使います*1*3。離職票は、退職後に失業給付(基本手当)を受けるための雇用保険の書類です*5。

前者は、年の途中で退職したなら、退職の日以後1か月以内に会社から渡されます*1。離職票は、会社がハローワークに手続きをしたあとに交付され、本人が希望しなければ発行されないこともあります*4*5。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

この記事のポイント

  • 源泉徴収票は給与と所得税の書類で、年の途中で辞めた人には退職の日以後1か月以内に会社が渡します*1。
  • 離職票は失業給付(基本手当)の受給に必要な書類で、会社の届け出をもとにハローワークが交付します*4*5。
  • 期限を過ぎても渡されない税金の書類は、税務署に不交付の届出書を出して知らせられます*2。

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1. 源泉徴収票は税金の書類で離職票は失業給付の書類

源泉徴収票は、その年に受け取った給与と、引かれた所得税の額を示す書類です*1。離職票は、退職後に雇用保険の失業給付を受けるために必要な書類です*5。

前者の正式な名前は「給与所得の源泉徴収票」です*1。給与を払った会社が作って本人に渡し、転職先での年末調整や、自分でする確定申告で使います*1*3。載っているのは、支払われた給与と所得税、社会保険料などの金額です*3。

離職票の正式な名前は「雇用保険被保険者離職票」です*5。会社が退職の手続きをハローワークに届け出て、その審査のあとに交付される書類で、失業給付(基本手当)などの申込みに使います*4*5。

税金の書類は退職した人の誰もが受け取るのに対し、離職票は失業給付を受ける人に要る書類です。退職してすぐ次の会社に入る人は、税金の書類を転職先に出せば足り、離職票は使わないこともあります。作る所も、使う場面も、届かないときの相談先も別々です。たとえば3月末に退職して4月1日に次の会社に入るなら、税金の書類は4月中に前の会社から届き、それを転職先に出せば年末調整に使われます*1*3。

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2. 源泉徴収票と離職票の違いを項目ごとに並べる

源泉徴収票と離職票の違いを、作る人・届く時期・使い道に分けて並べました。

源泉徴収票と離職票の違い

項目源泉徴収票離職票
正式な名前給与所得の源泉徴収票*1雇用保険被保険者離職票*5
何の書類か1年間の給与と引かれた所得税*1失業給付を受けるための書類*5
作る・交付する所給与を払った会社*1ハローワーク(会社の届け出をもとに)*4*5
届く時期退職の日以後1か月以内*1会社の届け出は離職日の翌々日から10日以内。そのあと交付*4*5
受け取る方法書面か、承諾があれば電子データ*1会社からの郵送など。希望すればマイナポータル*5
主な使い道転職先の年末調整・確定申告*1*3失業給付の申込み*5
届かないとき税務署に不交付の届出書*2住所を管轄するハローワークに相談*6

給与の支払者は、年の途中で辞めた人には退職の日以後1か月以内、それ以外の人には翌年の1月31日までに、この書類を渡す決まりです*1。本人の承諾を得るなどの要件の下で、書面の代わりに電子データで渡すこともできます*1。

離職票について、会社は、雇用保険の被保険者でなくなった日(退職日の翌日)の翌日から10日以内に、資格喪失届をハローワークに出します*4。退職が理由のときは、この届に離職証明書を添えます*4。厚生労働省のリーフレットは、この期限を離職日の翌々日から10日以内と書いていて、指している日は同じです*5。

税金の書類は税務署、離職票はハローワークと、関わる役所が違います。届かないときに問い合わせる先が別々なのは、このためです。

3. 退職後に失業給付を受けるかで要る書類が変わる

退職したあとの予定ごとに、どちらの書類を使うかを分けました。

失業給付を受けるなら離職票が要り転職先の年末調整や確定申告には源泉徴収票を使う 退職したあと失業給付を受けるか 受ける 離職票でハローワークに申し込む *5 受けずに年内に転職 源泉徴収票を転職先に出す*3 年内に就職しない 源泉徴収票で確定申告をする*3 離職票は、本人が交付を希望しないと発行されないことがある*4*5

失業給付を受けるなら、離職票が必要です*5。ハローワークで申し込むときの持ち物として、離職票の1と2、マイナンバーカード、本人名義の預金通帳かキャッシュカードなどが挙げられています*7。

失業給付は、原則として、離職の日以前2年間に被保険者期間が12か月以上ある人が受けられます*6。倒産や解雇などで辞めた人は、離職の日以前1年間に6か月以上あれば受けられます*6。一方で、次の就職が決まっている人や、会社の役員に就いた人などは、原則として受けられません*6。

会社は、本人が離職票の交付を希望しないときは、資格喪失届に離職証明書を添えずに出せます*4。この形で届け出られると、受給に必要な離職票は発行されません*5。あとから失業給付を受けたくなっても、離職票がない状態から手続きを始めることになります。失業給付を受けるかもしれないなら、退職の前に「離職票が欲しい」と会社に伝えておきましょう。

すぐに次の会社に入る人は、前の会社から受け取った税金の書類を転職先に出して、前職の分も含めた年末調整を受けます*3。年内に次の仕事が決まらなかった人は、その書類を使って自分で確定申告をします*3。

4. 源泉徴収票が届かないときは税務署に届け出る

期限を過ぎても渡されないときは、税務署に「源泉徴収票不交付の届出書」を出せます*2。届出は、交付の期限を過ぎたあと、いつでも出せます*2。e-Taxで作って出すほか、書面で作って持っていくか送ることもできます*2。税務署に出す書面の様式は、令和8年8月に変わっています*2。

添える書類は、給与支払明細書を保存していればその写しと、会社に交付を求めたことが分かる書類などです*2。会社にいつ、誰に、どの方法で頼んだかを、メールやメモで残しておくと、そのまま使えます。

この届出は、書類が渡されない場合のための手続きです*2。すでに受け取った書類をなくして再発行してほしいときは、対象になりません*2。なくしたときは前の会社に頼むことになるので、受け取ったらすぐに写しを取っておきましょう。

あわせて読みたい | 転職した年の年末調整|前職の源泉徴収票をいつまでに出すか

5. 離職票が届くまでの流れと届かないときの相談先

離職票は、これまでは退職した会社から本人に送られてきました*5。2025年1月20日からは、希望する人はマイナポータルで受け取れるようになりました*5。離職票のほか、資格喪失確認通知書と雇用保険被保険者期間等証明票も、マイナポータルで送られます*5。会社が電子申請で離職の手続きをし、ハローワークの審査が終わると、離職票などが自動でマイナポータルに送られます*5。

マイナポータルで受け取る条件は3つあります*5。マイナンバーをハローワークに登録していること、マイナンバーカードを取得してマイナポータルの利用手続きをすること、会社が電子申請で手続きをすることです*5。登録の確認は離職の2週間ほど前まで、雇用保険WEBサービスとの連携は離職の前までに済ませるよう案内されています*5。会社が紙の様式で届け出た場合は、これまでどおり会社から送られてきます*5。

交付を希望すると会社に伝えたのに、会社が手続きをせず離職票が届かない場合は、住所を管轄するハローワークに相談します*6。三重労働局は、離職票がなくても、退職日から相当期間が過ぎていれば「仮手続き」として失業給付の申込みができると案内しています*7。その目安として、退職日の翌日から数えて12日目以降の来所を勧めています*7。

複数の会社の離職票を持っている人は、期間の短いものも含めて全部を出すよう案内されています*6。届いたら、離職票-2の離職理由や賃金の欄が実際と合っているかを読み、裏面の注意事項にも目を通しておきましょう*6。

あわせて読みたい | 離職票はいつ届く?退職後10日〜2週間の目安と届かない時の対処

6. 転職先の年末調整に出すのは源泉徴収票

年の途中で就職した人は、前の会社から受けた給与も含めて、転職先で年末調整を受けます*3。転職先は、前の会社が渡した書類で、前職の給与の額や引かれた所得税・社会保険料の額を見ます*3。

この確認ができないと、転職先は年末調整をできず、本人が確定申告で所得税を精算することになります*3。退職の日以後1か月を過ぎても届かなければ、早めに前の会社に頼み、それでも渡されなければ税務署への届出を考えます*1*2。

離職票は、失業給付の申込みでハローワークに出す書類です*5。転職先の入社手続きで求められる書類の一覧と見比べ、どちらをどこに出すのかを取り違えないようにしておきましょう。

7. よくある質問

Q1. 源泉徴収票と離職票はどちらも会社からもらえますか?

A. 源泉徴収票は会社が渡します*1。離職票は会社の届け出をもとにハローワークが交付し、会社を通して届くか、希望すればマイナポータルで受け取ります*5。

Q2. 源泉徴収票はいつまでに届きますか?

A. 退職した日から数えて1か月以内に渡す決まりです*1。

Q3. 転職先に離職票を出す必要はありますか?

A. 転職先の年末調整に使うのは税金の書類のほうです*3。離職票は失業給付の申込みに使います*5。

Q4. 離職票を希望しないとどうなりますか?

A. 会社は離職証明書を添えずに届け出られ、その場合は離職票が発行されません*4*5。

Q5. 税金の書類が届かないときは?

A. 交付の期限を過ぎたら、税務署に不交付の届出書を出せます*2。

Q6. 離職票が届かないときは?

A. 住所を管轄するハローワークに相談します*6。

Q7. なくした書類の再発行は税務署に頼めますか?

A. 不交付の届出は再発行には使えず、前の会社に頼みます*2。

Q8. マイナポータルで離職票を受け取るには?

A. マイナンバーのハローワークへの登録、マイナポータルの利用手続き、会社の電子申請の3つが条件です*5。

Q9. 次の会社が決まっていても失業給付は受けられますか?

A. 次の仕事の就職先が決まっている人は、支給の対象外とされています*6。

8. まとめ:源泉徴収票は年末調整に使い離職票は失業給付に使う

この記事のまとめ

  • 源泉徴収票は給与と所得税の書類で、会社が退職の日以後1か月以内に渡す*1
  • 離職票は失業給付の書類で、会社の届け出をもとにハローワークが交付する*4*5
  • 失業給付を受けるかもしれないなら、離職票が欲しいと会社に伝える*4*5
  • 税金の書類が届かなければ税務署、離職票が届かなければハローワークに相談する*2*6
  • 転職先の年末調整には、前の会社の税金の書類を出す*3

退職が決まったら、税金の書類を受け取る方法と、離職票が要るかどうかを、会社の担当者に伝えておきましょう。

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出典・参考情報

*1 No.7411 給与所得の源泉徴収票の提出範囲と提出枚数等(国税庁・令和8年4月1日現在法令等)
*2 F5-4 源泉徴収票不交付の届出手続(国税庁)
*3 No.2674 中途就職者の年末調整(国税庁・令和8年4月1日現在法令等)
*4 雇用保険法施行規則 第7条(e-Gov法令検索)
*5 「離職票」とは(厚生労働省・2025年1月)
*6 雇用保険の基本手当を受給される皆さまへ(厚生労働省)
*7 雇用保険給付窓口からのお知らせ(三重労働局)

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