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社内チャットの文化はどう見分ける?リモートワークの実態

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

書いて伝える文化か|残り方で見分けるのイメージ写真

社内チャットでのやり取りが多い職場かどうかは、求人票からある程度読み取れます。ただし、そこで確かめるべきは返事の速さではありません。決まったやり取りが、後から辿れる形で残るかどうかです。ここでは、求人票の言い回しと面接での質問に絞って、この違いを確かめる方法を見ていきます。

書いて伝える文化かどうかを分けるのは、返事の速さでも、担当者のその日の忙しさでもなく、やり取りが後から辿れる形で残るかどうかという一点です。ここを面接で確かめます。

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数字で見る書いて伝える文化の見極め この記事の要約 見極めの軸 2 決定の残り方とやり取りの検索しや すさ 本文6で整理 確かめる言葉 4 求人票や面接で出る言い回し 本文4で整理 賃金の前提*1 396.2 千円 55〜59歳(60〜64歳は329.3千円) 背景として参照 書いて伝える文化を見分ける鍵は、決定の残り方とやり取りの検索しやすさです *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 書いて伝える文化かどうかは、返事の速さではなく、あとから辿れる形で残るかどうかで見分けられます
  • 求人票の言い回しから読み取れることを手がかりに、面接では確かめる質問を用意します
  • 一般労働者の賃金は55〜59歳で396.2千円、60〜64歳で329.3千円です*1。年齢によって賃金水準の前提が変わることも押さえておく数字です

リモートワーク対応の正社員求人|Relasic(株式会社LASSIC運営)

書いて伝える文化を確かめられる求人も、リモートワーク対応の求人のなかにあります。

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1. 書いて伝える文化かどうかは、残り方で見分けます

書いて伝える文化かどうかは、返事の速さではなく、決まったやり取りが後から辿れる形で残るかどうかで見分けられます。ツールの種類ではなく残り方が基準です。求人票の言い回しと面接での質問に絞って、この違いを確かめる方法を見ていきます。

社内チャットでのやり取りが多い職場かどうかは、求人票からある程度読み取れます。ただし、そこから先に何を確かめるべきかは、返事の速さではありません。

返事が速いかどうかは、担当者の忙しさやその日の状況によって変わります。転職後に効いてくるのは、決まった方針やその理由を、あとから自分で辿れるかどうかです。

とくに入社したばかりの時期は、過去の経緯を知らないまま働き始めます。やり取りが後から辿れる形で残っていれば、経緯を自分で追いかけて理解できます。残っていなければ、そのつど誰かに聞くところから始まります。

以下では、口頭で決めて後から書く職場と書きながら決める職場を比べたうえで、速さと残り方が別のことである理由、求人票の言い回しの読み取り方、面接での聞き方、2つの軸で位置を整理する方法を順に見ていきます。

2. 口頭で決めて後から書く職場と、書きながら決める職場を比べます

口頭で決めて後から書く職場と、書きながら決める職場を比べます 口頭で決めて後から書く職場 その場の会話で方針が決まります 決まった内容は、あとから要点だけが書き残されます 会話に居合わせなかった人は、決まった理由を追いにくくなります 書きながら決める職場 方針を決める過程が、やり取りそのものに残ります 決まった理由も、それまでのやり取りとして残ります あとから読む人が、決まった理由まで辿れます 優劣ではなく、後から辿れるかどうかの違いで比べます

社内チャットの使い方には、口頭で決めてから後で書く進め方と、書きながら決めていく進め方の両方があります。どちらも間違いではありませんが、後から残るものは違います。

口頭で決めて後から書く進め方では、その場にいた人の間で方針が先に決まり、あとから要点だけがチャットに書かれます。会話に居合わせなかった人は、決まった理由までは追いにくくなります。

書きながら決める進め方では、方針を決める過程そのものがやり取りとして残ります。途中で意見が変わった経緯も、そのままやり取りの中に残ります。

この違いが表れやすいのは、あとから入った人がやり取りを読み返す場面です。過程が残っていれば、決まった理由まで自分で追いかけられます。要点だけが残る職場では、経緯を知っている人に個別に聞くことになります。

どちらの進め方も、日々の対応の速さそのものに大きな差は出ません。差が出るのは、あとから読み返したときに何が分かるかという点です。

次の項目では、この速さと残り方が別のことである理由を、もう少し詳しく見ていきます。

3. 返事の速さと残り方は、別のことだと押さえます

書いて伝える文化かどうかを判断するとき、返事の速さを基準にしてしまいがちです。速く返ってくる職場は活発に見えますが、速さと、あとから残るかどうかは、まったく別の話です。

返事が速くても、内容が決まった時点で消えてしまう職場もあります。逆に返事は早くなくても、決まった内容とその理由が残り続ける職場もあります。あとから入った人に効いてくるのは、後者の残り方のほうです。

とくに効いてくるのは、担当が変わる場面や、休んでいた期間があった場面です。やり取りが残っていれば、抜けていた期間の経緯を自分で追いかけられます。残っていなければ、戻ってきたときにまず状況を聞くところから始めることになります。

求人票や面接だけで、この残り方まで正確に判断するのは簡単ではありません。ただし、聞き方を絞れば、ある程度の見当はつけられます。次の項目では、求人票や面接で出やすい言い回しを、確かめる質問に置き換えて見ていきます。

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4. 求人票や面接で出る言い回しを、確かめる質問に置き換えます

求人票や面接で使われる言い回しの中には、やり取りの残り方を推測する手がかりになるものがあります。

言い回しと、そこから読み取れること、面接で確かめる質問を並べます。

求人票や面接で出る言い回しと、確かめる質問の対応

求人票や面接で出る言葉読み取れること面接で確かめること
非同期のやり取りが中心です即答を前提にしていない可能性があります方針が決まるまでの経緯を、どこで確認できるかを聞きます
オンラインで完結します場所を問わずに働ける可能性があります決定の経緯を後から追える仕組みがあるかを聞きます
風通しの良い社風です表現だけでは残り方までは分かりません意見が分かれたとき、どちらの意見も残るかを聞きます
裁量を持って働けます各自の判断で進める場面が多い可能性があります個人の判断が、後から他の人にも伝わる流れがあるかを聞きます

表の4行は、求人票や面接で出やすい言い回しを、読み取れることと確かめる質問まで並べたものです。

「非同期のやり取りが中心です」という言葉からは、即答を前提にしていない可能性が読み取れます。方針が決まるまでの経緯を、どこで確認できるかを聞くと、残り方まで確かめられます。

「オンラインで完結します」という言葉からは、場所を問わずに働ける可能性が読み取れます。ただし、これだけでは決定の経緯が残るかどうかは分かりません。経緯を後から追える仕組みがあるかを、別に聞く必要があります。

「風通しの良い社風です」「裁量を持って働けます」という言葉は、雰囲気を伝える表現であり、残り方そのものを示すものではありません。意見が分かれたときにどちらの意見も残るか、個人の判断が他の人にも伝わる流れがあるかを、面接で確かめます。

表の4行は一例です。実際に見る求人票の言葉がこの4つに当てはまらなくても、言葉・読み取れること・確かめる質問の3列に沿って考える進め方はそのまま使えます。

4行に共通しているのは、言葉の印象だけで判断せず、確かめる質問まで用意しておく点です。次の項目では、面接での聞き方を3つの型でそろえます。

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5. 面接での聞き方を、3つの型でそろえます

求人票の言葉を確かめる質問は、面接では3つの型に沿って聞くと整理しやすくなります。

面接で確かめる聞き方の3つの型

  • 経緯を尋ねる型:方針が決まるまでの流れを、どこで確認できるかを聞きます
  • 不在時を尋ねる型:会議に出られなかったとき、決まった内容をどう追えるかを聞きます
  • 引き継ぎを尋ねる型:入社したばかりの人が、過去の経緯をどう追うかを聞きます

3つの型は、聞く角度が違うだけで、確かめたいことは同じです。決まったやり取りが、あとから辿れる形で残っているかどうかです。

経緯を尋ねる型は、方針が決まる過程そのものを聞きます。「方針が決まるまでの流れは、どこで確認できますか」と聞けば、決定の理由が残るかどうかが分かります。

不在時を尋ねる型は、その場にいなかった人がどう追いつくかを聞きます。「会議に出られなかったとき、決まった内容をどう追えますか」と聞けば、会話の外にいた人への配慮が見えてきます。

引き継ぎを尋ねる型は、これから入る自分自身を想定して聞きます。「入社したばかりの人は、過去の経緯をどう追いますか」と聞けば、自分が入ったあとの働き方を具体的に描けます。

3つの型は、順番に全部聞く必要はありません。面接の流れの中で、聞きやすいものを選べば足ります。

3つの型に共通しているのは、返事の速さについては何も聞いていない点です。速さではなく、残り方を確かめる質問だという点を押さえておきます。

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6. 決定の残り方とやり取りの検索しやすさで、2軸に整理します

面接で確かめたことは、決定が書き残されるかどうかと、やり取りがあとから検索できるかどうかという2つの軸で整理できます。

決定の残り方とやり取りの検索しやすさで、2軸に整理します 記録はあるが埋もれる型 決定は残っていても、あとから探し当てるのに手間が かかる位置 書いて伝える文化型 決定の経緯も残り、あとから検索して辿れる位置 その場限り型 決定した内容もやり取りも、あとから追いにくい位置 会話は残るが結論が薄い型 やり取り自体は探せても、決まった結論がはっきり残 っていない位置 やり取りが検索しにくい やり取りが検索しやすい どちらの位置にあるかは、求人票の言葉だけでは分かりません。面接で確かめた内容を当てはめて位置を見ます

4つの位置は、良し悪しを決めるためのものではありません。面接で確かめた内容を、どこに当てはまるかで見るための道具です。

右上の位置は、決定の経緯が残り、かつあとから検索して辿れる位置です。書いて伝える文化を確かめたいときは、まずこの位置に近いかどうかを見ます。

左上の位置は、記録自体はあっても、埋もれていて探しにくい状態です。決定が残っているかどうかだけでなく、探し当てられるかどうかも別に確かめる価値があります。

右下の位置は、やり取り自体は検索できても、結論がはっきり残っていない状態です。過程は追えても、最終的に何が決まったのかが分かりにくくなります。

面接で聞いた内容を持ち帰ったら、この4つのどこに近いかを自分なりに当てはめてみます。位置が分かれば、入社後にどんな働き方になりそうかを具体的に想像できます。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 書いて伝える文化かどうかは、求人票だけで判断できますか。

A. 求人票の言い回しだけでは、残り方まで正確には判断できません。読み取れることを手がかりに、面接で確かめる質問を用意しておくと判断しやすくなります。

Q2. やり取りが後から辿れる職場のほうが、働きやすいですか。

A. 残り方は働きやすさを決める要素のひとつであり、これだけで職場のすべてが決まるわけではありません。自分が重視する条件のひとつとして確かめる位置づけです。

Q3. 面接で聞き方を工夫すれば、残り方は正確に分かりますか。

A. 聞き方を工夫すると手がかりは増えますが、実際に働き始めてから分かる部分も残ります。面接では、判断の材料をできるだけ集めておく位置づけになります。

Q4. 返事の速さは、確かめなくてよいのですか。

A. 返事の速さ自体を否定するものではありません。ここでは、返事の速さとは別に、後から辿れる形で残るかどうかも確かめる観点として取り上げています。

8. まとめ:書いて伝える文化は、面接で確かめられます

この記事の要点

  • 書いて伝える文化かどうかは、返事の速さではなく、あとから辿れる形で残るかどうかで見分けられます
  • 口頭で決めて後から書く職場と、書きながら決める職場では、あとから残るものが違います
  • 求人票の言葉は雰囲気を示す表現にとどまることが多く、面接で確かめる質問を別に用意する必要があります
  • 決定が書き残されるかと、やり取りが検索できるかという2つの軸で、職場の位置を整理できます
  • 一般労働者の賃金は55〜59歳で396.2千円、60〜64歳で329.3千円です*1。年齢によって賃金水準の前提が変わることも押さえておく数字です

書いて伝える文化かどうかを分けるのは、返事の速さではなく、決まったやり取りが後から辿れる形で残るかどうかです。求人票の言い回しから読み取れることを手がかりに、面接では経緯・不在時・引き継ぎの3つの型で質問すると、入社後の働き方を具体的に描けます。伝え方や聞き方の整理に迷う場合は、専任エージェントに相談しながら整理することもできます。

書いて伝える文化は、面接で確かめると入社後の働き方が見えてきます

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

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