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時差のあるチームで働く|重なる時間を確かめる

時差のあるチームで働く|重なる時間を確かめるのイメージ写真

時差のあるチームで働くとき、暮らしを左右するのは時差そのものの大きさではなく、1日のうちどの時間帯にどれだけ重なる時間があるかです。会議がどの時間帯に集まりやすいか、相手の返事を待つ前提で仕事を進めるかどうかによって、毎日の時間の使い方や生活のリズムは変わってきます。

時差のあるチームでの働き方を左右するのは、時差そのものの大きさではなく、1日のうちどの時間帯に、どれだけ重なる時間があるかという点です。会議も個人の開発時間も、ここで決まります。

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数字で見る時差のあるチームの働き方 この記事の要約 重なる時間の位置 3 パターン 朝側・夕方以降・ほぼ無し 本文2で解説 転職の賃金分布*1 40.5 % 厚労省 雇用動向調査 賃金が増加した割合 確かめる場所 2 求人票と面接 本文4・5で解説 時差の大きさではなく、重なる時間がどこにどれだけあるかが暮らしを決めます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 時差のあるチームで暮らしを左右するのは、時差の大きさではなく、1日のうちどこにどれだけ重なる時間があるかです
  • 重なる時間が短い職場では、コードレビューや設計相談の返事を待つ前提で、実装の順番そのものが変わります
  • 転職入職者の賃金は、増加40.5%・減少29.4%・変わらない28.4%です*1。時差の有無とは関係のない、転職全体の集計です

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1. 時差のあるチームの暮らし方は、重なる時間の位置と長さで決まります

時差のあるチームで働くときに暮らしを左右するのは、時差そのものの大きさではなく、1日のうちどこにどれだけ重なる時間があるかです。重なる時間の位置と長さによって、会議の時間帯や返事を待つ働き方が変わり、生活のリズムが決まります。

求人票にある「海外拠点と連携」「グローバルチームで働く」といった言葉だけでは、エンジニアとして働く日々の時間の使い方はまだ分かりません。同じ表現でも、重なる時間がどこにどれだけあるかによって、スタンドアップ会議の入り方やコードレビューの進み方は大きく変わります。

重なる時間を確かめる方法は難しくありません。今の生活で使える時間帯を書き出し、面接で会議の時間帯と、コードレビューや設計相談の返事を待つ前提の進め方を聞くだけで、暮らし方の見通しが立てやすくなります。

同じ「時差のあるチーム」という言葉でも、重なる時間が1時間程度の場合と5時間程度の場合とでは、1日の組み立て方はまったく違うものになります。時差の大きさだけを聞いて終わりにせず、重なる時間の長さと位置まで踏み込んで確かめることが、暮らし方を具体的にイメージするための出発点になります。

2. 重なる時間がどこにあるかで、備える働き方が分かれます

重なる時間がいつあるかによって、スタンドアップ会議の時間帯や個人の開発時間の使い方は変わります。3つの型に分けて確かめます。

重なる時間がどこにあるかで、備える働き方が分かれます 重なる時間は1日のどこに、どれくらいありますか 重なる時間が朝側にある 始業前後にスタンドアップ会議が 集まりやすく、午後は開発に使える時間になります 重なる時間が夕方以降にある 終業前後にスタンドアップ会議が 集まりやすく、午前は開発に使える時間になります 重なる時間がほとんど無い 会議は少なく、プルリクエストへ のコメントなど文章でのやり取りが中心になります 重なる時間の位置によって、会議の時間帯も開発に使える時間帯も変わります

重なる時間が朝側にある働き方では、始業前後にスタンドアップ会議が集まりやすく、午後から夕方にかけてはまとまった開発時間になります。

重なる時間が夕方以降にある働き方では、終業前後にスタンドアップ会議が集まりやすく、午前中を中心にまとまった開発時間を確保しやすくなります。

重なる時間がほとんど無い働き方では、会議そのものが少なく、プルリクエストへのコメントや設計メモなど、文章によるやり取りが中心になります。相手の返事を待つ前提で、実装の順番を組み立てる形になります。

3つの型のどれになるかは、求人票の言葉だけでは決まりません。同じ「グローバルチームで働く」という言葉であっても、実際に配属されるチームの拠点構成によって、重なる時間の位置は朝側にも夕方以降にもなり得ます。

3. 重なる時間が短い職場では、仕事の進め方が変わります

重なる時間が短い職場では、コードレビューや設計相談の返事が来るまでの間が長くなります。その間、レビュー待ちの作業を止めるのではなく、返事が来る前提で別の実装に着手し、戻ってきたコメントを後から反映する進め方になります。

この進め方に慣れるまでは、1つの機能を最後まで作り切ってから次に進みたいエンジニアほど、待ち時間を負担に感じやすくなります。複数の作業を並行して抱え、レビューやコメントが届いた順に手を止めて対応する形に切り替える必要があります。

引き渡しの形も変わります。口頭で状況を伝えられる重なる時間が短いほど、実装の途中経過や次に確認してほしい点を、プルリクエストの説明やコミットメッセージとして先に残しておく比重が高くなります。会話で埋めていた部分を、記録として先に用意しておく働き方です。

レビュー待ちの作業を複数抱えると、どれから手を付けるかという優先順位の付け方も変わります。重なる時間が短い職場では、返事が早く来そうな作業と、時間がかかりそうな作業を分けて並行させることで、手待ちの時間を減らしやすくなります。

厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」によれば、転職入職者のうち賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%、変わらなかった人は28.4%です*1。時差の有無や重なる時間の長さとは関係のない、転職者全体の集計です。

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4. 求人票の言葉には、重なる時間の設計が表れます

エンジニアの求人票には「海外拠点と連携」「グローバルチームで働く」といった言葉が使われますが、同じ言葉でも重なる時間の設計は求人ごとに異なります。

下の表は、求人票でよく見る言葉と、そこから読み取れること、面接で確かめておきたいことをまとめたものです。

求人票の言葉・読み取れること・面接で確かめること

求人票に出る言葉読み取れること面接で確かめること
海外拠点と連携重なる時間がどこかにある可能性が高い言葉です定例会議が何時から何時まで入るかを確認します
グローバルチームで働くメンバーの拠点が複数ある構成を示す言葉です自分の勤務時間のうち何時間が重なるかを確認します
非同期コミュニケーション中心重なる時間が短い、または無い構成を示す言葉ですレビューや質問の返事が来るまでの目安を確認します
柔軟な勤務時間重なる時間の位置を本人が調整できる余地を示す言葉です調整できる幅と、必須で参加する会議の有無を確認します

表にある4つの言葉は、どれも重なる時間の長さや位置を断定するものではありません。同じ言葉が使われていても、実際の設計は求人ごとに異なるため、言葉から推測を止め、面接で確認する形に進めます。

確認する内容は、重なる時間の長さだけでなく、その時間に何が行われるか(スタンドアップ会議か、コードレビューへの即時対応か)まで聞いておくと、入社後の働き方の見通しが立てやすくなります。

面接で得た回答は、その場で優劣を判断する材料ではなく、入社後の1日の流れを具体的に思い描くための材料として扱います。重なる時間が短いという回答であっても、非同期のやり取りに慣れているかどうかで、感じ方は変わってきます。

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5. 面接での確認は、3つの問いで進めます

重なる時間について、面接でどう聞けばよいか迷う場合は、次の3つの問いを目安にします。

面接で聞く3つの問い

  • 重なる時間の長さ:1日のうち、他のメンバーと同時に対応できる時間が何時間あるかを聞きます
  • 重なる時間の使い方:その時間が会議に使われるのか、質問への対応に使われるのかを聞きます
  • 返事を待つ長さ:質問やレビュー依頼をしてから返事が来るまで、目安でどれくらいかかるかを聞きます

3つの問いは、どれか1つだけでは働き方の全体像がつかめません。長さ・使い方・返事までの目安を順に聞くことで、重なる時間がどんな形で日々の開発に関わるかが見えてきます。

面接で聞きにくいと感じる場合は、質問の順番を変えてもかまいません。まず重なる時間の使い方から聞き、必要に応じて長さとレビューの返事までの目安を確認する形でも、同じ情報を得られます。

3つの問いへの回答をあわせて聞くと、重なる時間が短くても会議は少なく個人作業を組み立てやすい職場なのか、短い重なる時間に会議が集中して慌ただしくなる職場なのか、違いが見えてきます。

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6. 3つの段階が、求人の見極めを支えます

重なる時間を確かめる作業は、3段階に積み上がっています。

3つの段階が、求人の見極めを支えます 求人の見極め 重なる時間の設計を求人ごとに見極めます 時間の線引き 譲れない時間を先に決めておきます 時間の記録 いまの時間の使い方を書き出しておきます 土台にある時間の記録がなければ、線引きも求人の見極めも実感を伴いません

土台にあるのは、いまの時間の使い方を記録しておくことです。何時から何時まで、どんな作業にどれだけの時間を使っているかを書き出しておくと、重なる時間が増えたときにどこが動くかが見えやすくなります。

中段にあるのは、譲れない時間を先に線引きしておくことです。土台の記録があっても、どの時間帯だけは動かしたくないかを決めていなければ、重なる時間の位置に暮らし方をそのまま合わせることになります。

頂点にあるのは、求人ごとに重なる時間の設計を見極めることです。土台と中段が整っていれば、求人票の言葉や面接での回答を、自分の生活に当てはめて判断しやすくなります。

3段は上から確かめるより、土台から順に確かめるほうが、積み上げの全体像を取りこぼしにくくなります。

土台の記録は、厳密な集計をする必要はありません。数日分の始業・終業と、会議や個人作業に使った時間帯を書き出す程度で、重なる時間が増えたときにどこを動かせるかを判断する材料としては十分です。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 時差のあるチームで働くと、生活リズムは崩れますか。

A. 重なる時間の位置によって変わります。重なる時間が朝側や夕方以降にまとまっていれば、その前後に開発時間を確保しやすくなります。重なる時間がほとんど無い場合は、会議よりも文章でのやり取りが中心になります。 生活リズムが崩れるかどうかを決めるのは時差の大きさではなく、重なる時間の位置と、その前後にまとまった時間を確保できるかどうかです。

Q2. 重なる時間は、求人票のどこを見れば分かりますか。

A. 求人票の表現だけでは分からず、面接で確認する内容です。「海外拠点と連携」「グローバルチームで働く」といった言葉は、重なる時間がある可能性を示しますが、長さや時間帯までは書かれていません。 求人票の言葉は、重なる時間が「ある可能性」を示す手がかりにとどまります。

Q3. 重なる時間がほとんど無い働き方は、避けたほうがよいですか。

A. 重なる時間の長さだけで判断できるものではありません。返事を待つ前提での仕事の進め方に慣れているか、文章での引き渡しに抵抗がないかなど、自分の働き方との相性を確かめたうえで判断する内容です。 重なる時間が短い働き方に向くかどうかは、人によって異なります。

Q4. 面接で重なる時間について聞くと、印象は悪くなりますか。

A. 働き方の仕組みを確認する質問です。長さ・使い方・返事までの目安を具体的に聞くことで、入社後の働き方について、面接前よりも解像度の高い判断材料が得られます。 質問の仕方によって、選考への影響が生まれるものでもありません。

8. まとめ:時差のあるチームの働き方は、重なる時間の確認から始まります

この記事の要点

  • 時差のあるチームで暮らしを左右するのは、時差の大きさではなく、1日のうちどこにどれだけ重なる時間があるかです
  • 重なる時間は、朝側にある・夕方以降にある・ほとんど無いの3つの型に分かれ、会議の時間帯や開発に使える時間が変わります
  • 求人票の「海外拠点と連携」「グローバルチームで働く」といった言葉だけでは重なる時間の長さや位置は分からず、面接で確認する内容です
  • 面接では、重なる時間の長さ・使い方・返事を待つ長さの3つを聞くと、入社後の働き方の見通しが立てやすくなります
  • 転職入職者の賃金は、増加40.5%・減少29.4%・変わらない28.4%です*1。時差の有無とは関係のない、転職全体の集計です

時差のあるチームで働くかどうかを決めるのは、時差の大きさではなく、重なる時間がどこにどれだけあるかです。いまの時間の使い方を書き出し、譲れない時間を先に線引きしたうえで、求人票の言葉を面接で確認しながら、自分に合う重なり方を見極めてみてください。

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出典・参考情報

*1 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年公表)

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