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有給取得率の先を見る|休みが回る仕組み

有給取得率の先を見る|休みが回る仕組みのイメージ写真

有給取得率という数字を求人サイトで見かけると、高い会社ほど休みやすいと考えたくなります。ただ数字は会社全体の平均であり、配属先で実際に休みが取れるかどうかまでは示しません。ここでは、休みが回る仕組みを求人票と面接でどう確かめるか、その見方を順に整理していきます。

有給が回っているかを見極める鍵は、代わりに動ける人がいて、引き継ぎの仕組みが整っているかどうかという、求人票や面接から確かめられる運用の実態にあります。

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数字で見る、休みが回る仕組み この記事の要約 確かめる場所 2 つの場所 本文1・4で解説 求人票/面接 確認の観点 3 つの観点 本文6で解説 体制/引き継ぎ/申請 転職後の賃金*1 40.5 →29.4% 厚労省 雇用動向調査 増加→減少の割合 有給取得率の数字ではなく、休みが回る仕組みを求人と面接で確かめます *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 有給取得率という数字は求人票に載らないことが多く、載っていても職場全体の実態を示すとは限りません。数字より先に、休みが回る仕組みを見る視点を持つとよさそうです。
  • 休みが回るかどうかは、代わりに動ける人がいるかと、引き継ぎの形が整っているかに表れます。求人票の記載や面接での質問から確かめられる観点です。
  • 転職入職者のうち賃金が増加した割合は40.5%、減少は29.4%、変わらないは28.4%です*1。休みの話とは別の、転職後の変化の実態として示します。

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休みが回る仕組みまで確かめられる求人も、リモートワーク対応の求人にあります。

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1. 有給が回るかは、代われる人と引き継ぎの形に表れます

有給取得率という数字だけでは、実際に休みが取れる職場かどうかは分かりません。休みが回るかどうかは、代わりに動ける人がいるかと、引き継ぎの形が整っているかに表れます。求人票の記載と面接での質問を通じて、この2点を確かめられます。

2. 確かめることを4つの視点に分けます

有給取得率という数字が高くても、代わりが利く体制でなければ、実際に休みを取りにくい場面が出てきます。数字の内側にある運用を、4つの視点に分けて確かめます。

確かめること・どこで分かるか・聞き方の例

確かめることどこで分かるか聞き方の例
代わりに動ける人がいるか求人票の体制や担当範囲の記載休むとき、担当業務は誰が引き継ぎますか
引き継ぎの形が整っているか面接での業務内容の説明引き継ぎの手順は、文書として残っていますか
申請の運用が回っているか面接や入社後の説明有給の申請は誰に、どのタイミングで出しますか
実際に休んだ人がいるか面接での回答の具体性直近で休んだ方は、担当業務をどう引き継ぎましたか

求人票に有給取得率が載っていても、その数字がどの部署の実態を指しているかまでは分からないことがあります。数字の内側にある運用を、4つの視点に分けて見ていきます。

1つ目と2つ目は、代わりが利く体制の話です。担当業務を1人が抱え込んでいないか、引き継ぎが仕組みとして残っているかを確かめます。

3つ目と4つ目は、実際に運用が回っているかの話です。申請の手順が決まっているか、休んだ実例があるかを確かめると、体制だけでなく運用の実態も見えてきます。

同じ職種の求人を複数社見比べると、体制についての書き方の違いに気づきやすくなります。1社だけの記載を読むより、複数の求人票を並べて温度差を見比べる視点が加わります。

求人票に『有給を取りやすい環境です』とだけ書かれている場合、具体的な体制までは分かりません。書かれている言葉が抽象的なときほど、面接で運用を聞く価値が高まります。

半日単位で休めるかどうかは、また別の運用の話になります。別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 半日単位で休めるか|制度より運用で決まる

3. 数字ではなく確認の位置をゲージで示します

有給取得率という数字は、求人票に載っていたとしても、確認の出発点にすぎません。今どこまで確認できているかを、ゲージのイメージで示します。

数字ではなく確認の位置をゲージで示します 求人票だけの位置 求人票だけを見た段階 面接まで確認できた段階 実際の割合ではなく、確認の見えやすさの目安です 有給取得率の実測ではなく、確認の進み具合の目安を示したものです

求人票の記載だけで分かることには限りがあります。有給取得率という数字が載っていても、それは会社全体の平均であって、配属先の運用まではその数字から読み取れません。

確認の位置を右側に進めるには、面接で運用について聞く段階が必要になります。求人票の記載を起点にしながら、面接で運用を確かめることで、確認の位置を進められます。

確認の位置がどこにあるかを意識しておくと、まだ聞けていない点にも気づきやすくなります。求人票だけで判断を終えるかどうかは、確認の位置を見ながら決められます。

同じ会社でも、部署やチームによって確認できる位置は変わることがあります。採用担当が案内する内容と、配属先での運用が異なる場合もあるため、部署単位で確かめる視点を持っておくと精度が上がります。

確認をどこまで深めるかは、休みの運用をどれだけ重視するかによって変えてよい部分です。他の条件とのバランスを考えながら、確認する深さを自分で決められます。

4. 代わりが利く体制かを求人票の記載から読みます

求人票の記載から、代わりが利く体制かどうかを読み取れる場合があります。担当業務の範囲や、チームの体制についての記載は、その手がかりになります。

1人で複数の業務を抱える体制なのか、チームで業務を分けて担当する体制なのかによって、休むときに代わってもらえる相手の有無が変わってきます。求人票に体制の記載があれば、まずそこを確認します。

求人票のなかには、チームの人数や業務の分担について具体的に書かれているものがあります。人数が少ない体制なのか、複数名で分担する体制なのかは、休むときの動きやすさに関わる材料になります。

面接官が複数人で対応する会社では、担当者ごとに答えの粒度が変わることがあります。誰が答えているかも、聞いた内容を受け取るときの参考にできます。

体制の記載が薄い求人票では、面接の場で聞く進め方があります。休む日そのものの引き継ぎについて聞いておくと、有給取得率という数字だけでは見えない部分が分かってきます。

時間単位で抜けられるかどうかの運用については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 1時間だけ抜けられるか|運用と申請の見え方

5. 確かめる段階を4つの時点でたどります

有給が回る仕組みは、選考のどの段階で確かめるかによって、聞ける内容が変わります。4つの時点に分けてたどります。

確かめる段階を4つの時点でたどります 求人票を読む 有給に関する記載や、 体制についての記載を確認 します 面接で聞く 代わりに動ける人や引き継 ぎの運用について質問しま 配属後の運用を聞く 配属先の上司やメンバーに 、実際の運用を聞きます 入社後に確かめる 自分が有給を申請する場面 で、運用を確かめます 4つの時点は順に踏むものではなく、確かめられた時点から次に進められます

求人票を読む段階では、有給や体制についての記載があるかをまず確認します。記載が詳しければ、この段階で運用の見立てがつく場合もあります。

面接で聞く段階では、求人票に書かれていなかった点を質問できます。代わりに動ける人や、引き継ぎの運用について聞いておくと、記載の薄さを補えます。

配属後の運用を聞く段階は、入社が決まったあとに置かれます。配属先の上司やメンバーに、実際の運用を聞くと、選考中には見えなかった部分が分かってきます。

入社後に確かめる段階では、自分が有給を申請する場面そのものが確認の機会になります。ここまでの3つの段階で聞いた内容と、実際の運用を見比べられます。

求人票の記載と、面接で聞いた内容に差があると感じたときは、その差自体を配属後や入社後に確かめる材料にできます。差があること自体は珍しくなく、記載と運用の両方を見ておく姿勢が助けになります。

6. 面接で聞くときの言い方を3つ用意します

有給が回る仕組みについて面接で聞くときは、聞き方によって答えやすさが変わります。次の3つの言い方を用意しておくと、聞き取れる内容が増えます。

聞くときの3つの言い方

  • 体制を聞く:担当業務を代わりに担える人が、チーム内にいるかを聞きます
  • 引き継ぎを聞く:休むときの引き継ぎが、どのような形で行われているかを聞きます
  • 申請を聞く:有給の申請を誰に、どのタイミングで出すのが実際の運用かを聞きます

3つの言い方は、体制・引き継ぎ・申請という3つの角度に対応しています。どれか1つだけを聞くより、3つを順に聞いておくと、運用の全体像に近づけます。

面接の場で聞きにくいと感じる場合は、配属後に上司やメンバーに、同じ3つの角度から聞く進め方もあります。

聞いた内容はその場でメモに残しておくと、あとで自分が有給を申請する場面と見比べる手がかりになります。

3つの言い方を使って聞いた内容に納得できない場合は、内定後に労働条件や運用について、あらためて確認する場面を設けられることもあります。面接の場だけで確認を終える必要はありません。

採用担当がすぐに具体的な例を挙げて答えられる場合は、運用が実際に機能している手がかりになります。抽象的な言い方が続く場合は、さらに踏み込んで聞く余地があると受け止めておけます。

3つの言い方は、選考の早い段階で聞くほど、その後に確かめる内容を絞りやすくなります。選考の後半まで聞かずに進めると、内定後に初めて運用を知ることになる場合もあります。

年間休日の数え方も、休みに関わる別の観点です。別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 年間休日の数字だけでは分からない|休みの形

7. よくある質問|数字より運用を聞きます

Q1. 有給取得率が高いと書かれている求人は信用できますか。

A. 取得率の数字だけで判断せず、休みが回る体制かどうかを面接で確かめる進め方があります。数字が高くても、代わりに動ける人がいなければ運用は変わってきます。気になる点は、面接や採用担当に確かめる進め方があります。同じ職種の他社求人と記載の詳しさを見比べておくと、判断の材料が増えます。

Q2. 求人票に有給取得率の記載がない場合はどうすればよいですか。

A. 面接の場で、休むときの引き継ぎや体制について聞く進め方があります。取得率の記載がなくても、運用について具体的に答えてもらえるかどうかが手がかりになります。記載がないこと自体を、良し悪しの判断材料にする必要はありません。

Q3. 有給の取りやすさは、面接だけで判断できますか。

A. 面接の答え方から、代わりが利く体制についての手がかりは得られますが、それだけで判断を決めつける必要はありません。分からない点は、配属後に上司や人事・採用担当に確かめる進め方があります。聞いた内容はメモに残しておくと、あとで配属後の運用と見比べる手がかりになります。

Q4. 入社前に、有給が実際に取れる職場かを確認する方法はありますか。

A. 求人票の記載を確認したうえで、面接で運用について質問し、分からない点は人事・採用担当に確かめる進め方があります。入社後も、配属先での運用を確かめながら、段階を踏んで進められます。

8. まとめ:休みが回る仕組みを確かめます

この記事の要点

  • 有給取得率という数字だけでは、実際に休みが取れる職場かどうかは分かりません
  • 休みが回るかどうかは、代わりに動ける人がいるかと、引き継ぎの形に表れます
  • 求人票の記載と面接での質問を通じて、体制や引き継ぎの運用を確かめられます
  • 転職入職者のうち賃金が増加した割合は40.5%、減少は29.4%、変わらないは28.4%です*1。休みの話とは別の実態として示します
  • 分からない点は、配属後に上司や人事・採用担当に確かめる進め方があります

有給取得率という数字は、求人サイトや求人票で目にする機会がありますが、その数字だけで実際に休みが取れる職場かどうかを判断することはできません。休みが回るかどうかは、代わりに動ける人がいるかと、引き継ぎの形が整っているかに表れます。求人票の記載を確認したうえで、面接で体制や運用について聞き、分からない点は配属後に上司や人事・採用担当に確かめる。書かれている言葉が抽象的なときほど、面接での質問の価値は高まります。この積み重ねが、数字の先にある運用を見るための進め方になります。

有給が回る仕組みは、求人票と面接の記載を確かめながら整理できます

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省 雇用動向調査

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