リファレンスで何を聞かれるか|同意の範囲

選考の途中で、以前の勤務先に話を聞く依頼が届くことがあります。リファレンスチェックと呼ばれる確認で、依頼には同意を求める書面が添えられています。聞かれる内容を漠然と心配するより、その書面で何に同意したのかを確かめれば、範囲は具体的に見えてきます。
聞かれる範囲は、依頼のたびに変わるものではありません。自分が何に同意したのかを書面で確かめれば、誰に・何を・いつ聞かれるのかは、そこから読み取れます。
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この記事のポイント
- リファレンスチェックで聞かれる範囲は、依頼のたびに違うのではなく、同意した内容によって決まります
- 確かめる観点は、誰に聞くか・何を聞くか・いつ聞くか・結果をどう使うかの4つです
- 書面に記載がない項目は、採用担当に確認するという進め方があります
1. リファレンスで聞かれる範囲は、同意した内容で決まります
リファレンスチェックで何を聞かれるかは、依頼のたびに変わる一律の内容ではありません。依頼に添えられた同意の書面で、誰に・何を・いつ聞くかがどこまで決まっているかによって、範囲は変わります。まず確かめるべきは、質問の一覧ではなく、自分が同意した内容そのものです。
選考の途中で、以前の勤務先や上司に話を聞く依頼が届く場面があります。依頼にはリファレンスチェックと呼ばれる確認の名前が付いており、多くの場合、進める前に同意を求める書面が添えられています。
この時点で気になるのは、聞かれる内容の一覧です。ただ、実際に聞かれる範囲は、依頼する会社や職種によって幅があります。範囲を決めているのは、質問の種類そのものではなく、同意の書面に書かれている内容です。
同意の書面には、連絡先の指定や質問の項目、結果の扱いについての記載がある場合と、記載が薄く採用担当への確認が必要な場合があります。どちらであっても、確かめる手順は変わりません。
同意を求める書面は、選考の案内や内定に関する連絡と同じタイミングで届くことがあります。他の書類とまとめて確認すると、見落としを減らせます。文面が短い場合でも、記載がある項目とない項目を分けて読むと、確かめる範囲がはっきりします。
この先では、確かめることを表で整理し、依頼が届いてから結果が使われるまでの流れを図で示し、範囲がどこまで確かめられているかを目盛りで表し、伝える相手を決めるときの聞き方を見ていきます。
2. 転職という場面自体は、珍しいものではありません
リファレンスチェックの依頼は、転職という場面のなかで届きます。転職という行為自体は、珍しいものではありません。総務省の労働力調査(詳細集計)によれば、2025年の転職者数は330万人、転職を希望する人は1023万人です*1。
同意した範囲が分かれば、聞かれる内容の見通しも立てやすくなります。確かめる作業は、依頼を受け取った本人が行えます。依頼が届いた直後に確かめておくと、選考が進んだあとの段階で慌てて確認する必要がなくなります。
確かめる相手は、大きく2つに分かれます。ひとつは依頼に添えられた同意の書面、もうひとつは選考を進めている採用担当です。書面に書かれている内容と、書面にない内容を分けて考えると、どちらに確認すればよいかが整理できます。
同意の書面は、選考の他の場面で受け取る書類と同じように、細部まで目を通す価値があります。次の項目では、確かめる内容を表で具体的に示します。
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3. 同意の依頼で確かめることを表で整理します
ここで、リファレンスチェックの依頼が届いたときに確かめておきたい項目を、4つ整理します。
確かめること・どこに書かれているか・確かめ方の例
| 確かめること | どこに書かれているか | 確かめ方の例 |
|---|---|---|
| 誰に聞くのか | 依頼の書面(連絡先の指定) | 連絡先として指定されているのはどなたですか |
| 何を聞くのか | 依頼の書面(質問項目の記載) | 聞かれる項目はどこまで書かれていますか |
| いつ聞くのか | 採用担当への確認(記載がない場合) | 連絡する時期はいつ頃になりますか |
| 結果をどう使うのか | 採用担当への確認(選考への反映範囲) | 結果は選考のどの段階で使われますか |
表の4項目は、リファレンスチェックの依頼を受けたときに、同意した範囲を具体的に確かめるための項目です。
誰に聞くのかは、依頼の書面に連絡先が指定されている場合と、指定がなく選ぶ余地がある場合があります。指定がある場合は、その相手が対象になっていることを確かめれば十分です。
何を聞くのかは、書面に質問項目そのものが書かれている場合もあれば、項目名までは書かれていない場合もあります。書かれていない場合は、採用担当にどこまで聞かれるかを確認する進め方があります。
いつ聞くのかは、選考のどの段階で連絡が入るかを指します。内定の前か後かによって、応募者側の心構えも変わるため、書面に記載がなければ確認しておく価値があります。
結果をどう使うのかは、選考の判断にどう反映されるかを指します。反映の範囲は会社ごとに運用が異なるため、断定を避け、採用担当に確認しておくと見通しが立てやすくなります。
4項目は、同意した時点で一度にすべて分かる必要はありません。分からない項目があれば、そのつど採用担当に確認するという進め方で十分です。
4項目のいずれも書面に記載が薄い場合は、個別に聞くのではなく、採用担当への確認をひとまとめに行うという進め方もあります。
同意を求める書面自体が届いておらず、依頼を口頭で伝えられただけの場合もあります。その場合は、書面の有無そのものから採用担当に確認する進め方になります。
4. 依頼が届いてから結果が使われるまでを図で示します
ここで、リファレンスチェックの依頼が届いてから、結果が使われるまでの流れを示します。
4段階のうち、もっとも見落としやすいのが「範囲を確かめる」段階です。依頼が届いた時点で同意してしまい、範囲を確かめる前に次の段階へ進んでしまう場合があります。
範囲を確かめる段階では、依頼の書面に書かれている内容と、書かれていない内容を分けます。書かれていない内容は、採用担当に確認する段階へそのまま進めます。
伝える相手を決めて連絡する段階は、確かめた範囲に沿って進めます。書面に連絡先の指定があれば、その指定に沿って進める形になります。
結果の扱いを確かめる段階は、選考の後半になってから気になる人もいます。同意した時点で確認しておけば、選考が進んだあとに慌てて確認する必要がなくなります。
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5. 同意の範囲がどこまで確かめられているかを目盛りで測れます
ここで、同意した範囲がどこまで確かめられているかを目盛りで示します。
同意した範囲がどこまで確かめられているかは、「範囲を確かめずに同意している」と「範囲を確かめてから同意している」の間の、どこかに位置する状態として考えると扱いやすくなります。
軸の左に近いほど、聞かれる内容や結果の扱いは分からないまま進んでいます。軸の右に近いほど、誰に・何を・いつ聞かれるかが具体的に分かっている状態です。
位置を決めるのは、依頼の書面にどこまで記載があるかと、採用担当への確認をどこまで行ったかです。依頼された内容の量や、勤務先の規模は、この位置には関係しません。
軸を右に近づける作業は、依頼を受けた側だけでは終わりません。選考を進めている採用担当の側にも、確認に応じる姿勢が求められます。次の項目では、伝える相手を決めるときに使える聞き方を見ていきます。
6. 伝える相手を決めるときの聞き方を3つ用意します
範囲を確かめたうえで、リファレンスチェックで伝える相手を決めるときに使える聞き方を3つ示します。
伝える相手を決めるときの聞き方
- 指定先を聞く型:依頼の書面に書かれた連絡先が、想定している相手と一致しているかを確かめます
- 内容を聞く型:採用担当に、聞かれる内容がどこまで書面に書かれているかを確かめます
- 時期を聞く型:結果がいつ、選考のどの段階で使われるかを採用担当に確かめます
3つの型は、いずれもリファレンスチェックの運用そのものを尋ねる聞き方です。同意した内容に対して、実際の運用が一致しているかどうかを確かめます。
指定先を聞く型では、依頼の書面に書かれた連絡先が、自分が想定している相手と一致しているかを尋ねます。一致していない場合は、変更できるかどうかを確認する進め方があります。
内容を聞く型では、聞かれる内容がどこまで書面に書かれているかを尋ねます。書面に記載がない場合、採用担当が答えられる範囲は会社によって異なります。
時期を聞く型では、結果がいつ、選考のどの段階で使われるかを尋ねます。内定の前か後かによって、応募者側が確認しておきたい点も変わります。
3つの型は、どれか1つだけで完結するものではありません。同意した範囲に応じて、必要な型を選んで使う進め方になります。
3つの型を使って得た回答は、実際に連絡が入ったあとの運用と一致しているかを確かめる材料にもなります。答えと実際の運用が食い違う場面が続く場合は、採用担当にその点を伝えるという進め方があります。
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7. よくある質問|リファレンスの同意で確かめること
Q1. リファレンスチェックの依頼で、同意した範囲を確かめるにはどうすればよいですか。
A. 依頼に添えられた同意の書面を読み直し、誰に・何を・いつ聞くかがどこまで書かれているかを確かめます。書面に記載がない項目は、採用担当に確認するという進め方があります。
Q2. 連絡が入る相手は、自分で選べますか。
A. 依頼の書面に連絡先の指定がある場合は、その指定が対象になります。指定がない場合や変更したい場合は、採用担当に相談するという進め方があります。
Q3. 結果がどう使われるかまで、事前に確かめておく必要がありますか。
A. 結果の扱いは会社ごとに運用が異なります。書面に記載がない場合は、採用担当に確認しておくと、選考の見通しが立てやすくなります。
Q4. 同意した後で、範囲を変更したいと感じた場合はどうすればよいですか。
A. 変更したい点が出てきた時点で、採用担当に伝えるという進め方があります。対応の可否や運用は、会社によって異なります。
8. まとめ:同意した範囲を確かめれば見通せます
この記事の要点
- リファレンスチェックで聞かれる内容は、依頼のたびに違うのではなく、同意した範囲によって決まります
- 確かめることは、誰に聞くか・何を聞くか・いつ聞くか・結果をどう使うかの4つです
- 確かめる相手は、依頼の書面と採用担当への確認の2つに分かれます
- 伝える相手を決めるときは、指定先・内容・時期を尋ねる聞き方が使えます
- 範囲を変更したい点が出てきた場合は、その時点で採用担当に伝えるという進め方があります
リファレンスチェックの依頼が届いたとき、聞かれる内容そのものが気になる場合があります。しかし範囲を決めているのは、質問の種類ではなく、自分が同意した内容です。依頼の書面と採用担当への確認という2つの手がかりから、誰に・何を・いつ聞かれるのか、そして結果がどう使われるのかを確かめれば、範囲は具体的に見えてきます。確かめたうえで変更したい点が出てきた場合は、その時点で採用担当に伝えるという進め方があります。
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