戻る前の短い出勤|申し出る先と書面

「リハビリ出勤」という言葉は、会社によって呼び方が変わります。試し出勤、慣らし出勤と呼ぶ会社もあり、名称が違っても同じ内容の仕組みを指している場合があります。ここで確かめるのは、この仕組みが自社の規程にあるかどうかと、それがどの書面に書かれているか、申し出る先はどこかという3点です。呼び方や運用は会社ごとに異なるため、まず社内の書面で確かめる方法を整理します。確かめる場所と申し出る先を先に押さえておくと、あとの手続きで迷いにくくなります。
リハビリ出勤という仕組みが自社にあるかどうかを確かめるときに見るのは、名称ではなく規程の内容、そして申し出る先の2点です。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
この記事のポイント
- 「リハビリ出勤」は名称の一例です。試し出勤・慣らし出勤など呼び方は会社ごとに違うため、まず就業規則や関連規程に、名称を問わず同じ内容の仕組みがあるかどうかを確かめます
- 短い時間の出勤が勤務として扱われるか、休職の扱いが続くのかは、規程に書かれている場合があります。書かれている箇所を本文2の表で確認します
- 企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。この数字は仕組みの有無を示すものではなく、働き方の決めごとが会社ごとに違うことの背景として示します
1. リハビリ出勤の呼び方と有無は、規程で確かめます
リハビリ出勤という仕組みがあるかどうかは、名称では判断できません。試し出勤、慣らし出勤など呼び方は会社ごとに異なるため、まず就業規則や関連規程を開き、名称を問わず同じ内容の仕組みが定められているかを確かめます。名称の一致より、書かれている内容を優先して読みます。確かめる場所と、確かめる内容の2つを分けて考えると、規程を読むときに迷いにくくなります。
規程に「リハビリ出勤」という言葉が見当たらない場合も、別の名称で同じ仕組みが定められていることがあります。目次で「休職」「復職」「勤務」などの見出しを確認すると見つけやすくなります。
規程を開いても呼び方が分からないときは、社内規程集やイントラネットの案内も合わせて確認します。会社によっては、就業規則の本文とは別の文書に、この仕組みだけがまとめて書かれている場合もあります。就業規則の本文だけで見つからないときは、関連する別紙や規程集の索引も確認します。
同じ名称の規程が複数の版で存在する会社もあります。改定された年月が書かれている場合は、そこも合わせて見ておくと、現在使われている内容かどうかを見分けやすくなります。
規程の本文が長く読みにくいときは、目次や見出しの並びだけを先に確認し、関係する項目の見当をつけてから本文を読む方法もあります。全文を通して読む必要はありません。紙で配布されている場合は、最新版かどうかも表紙や発行日で確認しておくと安心です。
2. 確かめてから申し出るまでの4段階
この4段階は、規程を確かめる順番の一例です。規程の書かれ方によって、確かめる順序が変わることもあります。
確かめる順番が前後しても、最終的に申し出るまでに規程の内容と申し出る先の両方を確認できていれば十分です。段階を急いで飛ばすより、それぞれの段階で規程のどこを見たかを覚えておくほうが、あとで窓口に尋ねるときに話しやすくなります。
3. 確かめる項目と、書かれている場所
規程を開いたら、次の4項目がどこに書かれているかを確かめます。呼び方によって書かれている規程の名称が変わることもあるため、右側の欄は目安として読みます。
| 確かめること | どこに書かれているか |
|---|---|
| 社内での呼び方(試し出勤・慣らし出勤など) | 就業規則、休職・復職に関する規程 |
| 勤務として扱われるか(出勤扱い・休職継続扱いなど) | 休職・復職に関する規程、労働時間に関する規程 |
| 申し出る先(人事・上長・両方など) | 就業規則の相談窓口の項、社内規程集、イントラネットの案内 |
| 使える期間の書かれ方(上限・更新の有無など) | 休職・復職に関する規程、労使協定 |
申し出る先の欄に、産業医面談の窓口が別に案内されている場合もあります。窓口が複数あるときは、規程に書かれている順に確認します。
規程集が複数の文書に分かれている会社では、休職・復職に関する規程が独立した文書になっている場合があります。目次や索引で探しても見当たらないときは、総務や人事の担当に、この仕組みに関する規程がどこにあるかを尋ねる方法もあります。
表の右側に挙げた規程名は一例です。同じ内容でも、社内では別の名称で呼ばれている場合があるため、名称そのものより、書かれている内容が一致しているかで判断します。表にない項目が気になったときは、規程の該当箇所を直接確認します。
あわせて読みたい | 産業医の面談はどう申し込むか|入口と流れ
4. 呼び方が複数ある背景と、探し方のコツ
リハビリ出勤という呼び方は、会社ごとに定められた名称です。試し出勤、慣らし出勤など、別の名称を使っている場合もあります。
働く場所や時間の決めごとは会社ごとに異なるため、この仕組みの呼び方や運用も社内の書面で確かめる必要があります。
探すときは、規程の目次を上から順に見るより、検索機能があれば「休職」「復職」「出勤」といった語で検索する方法もあります。規程が複数の文書に分かれている場合は、就業規則の本文だけでなく、別紙や付属の規程もあわせて確認します。
規程の中には、使える期間や更新の有無について、具体的な数字を示さず「必要に応じて」といった書き方をしているものもあります。書かれ方が漠然としている場合は、規程の文言をそのまま確認したうえで、分からない点を窓口に尋ねる方法があります。
複数の名称が使われている背景には、この仕組みが会社ごとに独自に整えられてきたという事情があります。同じ業種であっても、規程の作り方や呼び方が揃っているとは限りません。だからこそ、名称を先に決めてから探すのではなく、内容を手がかりに探す方法が有効です。
同じ「リハビリ出勤」という呼び方を使っていても、会社によって定めている内容が異なる場合もあります。呼び方が一致していても、勤務として扱われるかどうかや、使える期間の書かれ方まで同じとは限らないため、名称が一致した時点で確認を止めず、内容まで読み進めます。過去に同僚が使った呼び方をそのまま鵜呑みにせず、自分の会社の規程で確かめ直すと、思い違いを防げます。
規程の探し方のほかに、勤務に関する記録の残し方を確かめておきたい場合は、別記事でも扱っています。
あわせて読みたい | 連勤が続くとき|記録と相談先の順番
5. テレワーク導入率は、別の指標です
リハビリ出勤の有無そのものを示す確かなデータはありません。ここでは、働き方の決めごとが会社ごとに異なることの背景として、別の数字を1つ示します。数字自体は仕組みの有無とは別の話であることを踏まえて読んでください。
企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。この数字は企業のテレワーク導入率であり、短い出勤の仕組みがあるかどうかを示すものではありません。
働く場所や時間の決めごとが会社ごとに異なることは、この数字からも見て取れます。名称や運用が揃っていない仕組みについても、規程という書面で確かめる作業が欠かせません。
6. 申し出る前に確かめておきたいこと
規程で内容を確認したら、申し出る前に次の点も合わせて確かめておくと、申し出のあとで迷うことが減ります。窓口で聞かれる内容も、あらかじめ確かめておくと答えやすくなります。
確かめておきたいこと
- 名称の対応:規程上の呼び方が「リハビリ出勤」と違う場合は、内容が同じ仕組みかを確認します
- 申し出る先:人事、上長、あるいは両方が窓口になっている場合があります。規程に明記されているかを確かめます
- 書面の形式:申し出書など指定の書式があるかを確かめます。指定がない場合の伝え方も規程に書かれていることがあります。フォーマットが社内システム上にある場合もあります
- 確認した日付:規程を確認した日付を控えておくと、申し出るときにどの版の規程を見たかを伝えやすくなります。改定の予定がある規程では、この点が特に役に立ちます
規程を確かめたあと、復職までに相談する順番を知りたい場合は、別記事で扱っています。
あわせて読みたい | 休職から戻るときに整えるもの|相談先の順番
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 呼び方が分からないときは、何を探せばよいですか?
A. まずは就業規則の目次を確認します。「休職」「復職」「勤務」などの見出しに、名称を問わず同じ内容の仕組みが定められている場合があります。見当たらない場合は、休職・復職に関する規程や社内規程集も合わせて確認します。規程集が複数の文書に分かれている会社では、就業規則の本文だけでなく別紙も確認します。目次に手がかりがないときは、規程全体の索引を確認する方法もあります。
Q2. 規程に書かれていない場合は、どうすればよいですか?
A. 規程に記載が見当たらない場合は、社内の窓口に、この仕組みが定められているかどうかを尋ねる方法があります。運用の有無や内容は会社によって異なるため、書面で確認できないときは窓口に確かめます。窓口が分からない場合は、社内の相談窓口の一覧や、入社時に配布された案内にも手がかりがあります。尋ねる際は、名称ではなく確かめたい内容を伝えると話が進みやすくなります。
Q3. 申し出る先が複数書かれている場合は、どちらに伝えればよいですか?
A. 規程に人事と上長の両方が窓口として書かれている場合は、両方に伝える、あるいはどちらか一方で足りるかを確かめます。規程に順序や役割分担が示されていることもあるため、そこに書かれている通りに進めます。窓口ごとに確認する内容が分かれている場合は、それぞれに何を伝えるかも規程で確認します。順序が書かれていないときは、先に人事に確認する方法もあります。
Q4. 口頭で伝えるだけでよいですか?
A. 規程に申し出の方法が指定されている場合は、その方法に従います。指定がなければ口頭でよい場合もありますが、日付や内容が残る形で伝えておくと、あとで確認しやすくなります。書面の指定がある場合は、指定された用紙や送付先に従って申し出ます。用紙が分からないときも、窓口に確認すれば教えてもらえます。
8. まとめ:リハビリ出勤の有無は、規程と申し出先で分かります
この記事の要点
- リハビリ出勤という名称は一例です。試し出勤・慣らし出勤など呼び方が違っても、就業規則や関連規程に同じ内容の仕組みがあるかどうかを確かめます。名称が一致していても、内容までは確かめます
- 勤務として扱われるかどうか、申し出る先はどこかは、規程に書かれている場合があります。書かれている場所を本文の表で確かめます。見当たらないときは、窓口に尋ねる方法もあります
- 企業のテレワーク導入率は47.3%です*1。この数字は仕組みの有無を示すものではなく、書面で確かめる必要があることの背景として示しました。名称や運用は会社ごとに違うため、この記事の内容も自社の規程と照らし合わせて読んでください
確かめる作業は、実際に短い出勤を始める前に済ませておくと、申し出てから慌てずに進められます。名称にこだわらず、規程の内容と申し出る先の2点を優先して読むと、確認の手間が少なくなります。
確かめる先が分かれば、申し出そのものは規程に書かれた方法で進められます。分からない点が残ったときは、窓口に確かめながら進めます。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
転職ノウハウ その他の記事
もっと読む 〉-
反対の意見をどこで出すか
違う考えを持ったとき、それをどこで言うかは、必ずしも決まっているとは限りません。決める場でしか言えない運用もあれば、決める前の場で意見を出せる運用もあります。反対意見を出す場所が決まっているかどうかは、会議の招集案内や議 […] -
気づいたことを誰に渡すか|早さの目安
間に合わなくなりそうだと気づいたとき、その気づきを誰にいつ渡すかで、後から選べる対応の幅は変わります。渡す先が決まっているか、確定してから渡すのか、その前に渡すのか、渡す形が決まっているかによって、引き取る側の動き方も変 […] -
議題はどう集まるか|出す先と締め
出したい議題があっても、それをどこへ出すのか、いつまでに出せばよいのかが分からないまま抱えていることがあります。出す先が決まっていないと声をかける相手に迷い、締めが分からないと出す時期を逃してしまいます。ここでは、出す前 […] -
アカウントの追加を頼むとき|出す先の順
すでに働いている中で、担当が変わったり新しい仕事が始まったりすると、それまで使っていなかった道具のアカウントが必要になることがあります。持っていない道具を使うには、誰にどう頼むかを自分で組み立てる必要があります。ここでは […]