失業保険のセミナー|オンラインは修了テスト合格で求職活動1回分

ハローワークのオンラインセミナーは、全部の動画を見て修了テストに合格すると修了証が出て、失業保険(雇用保険の基本手当)の求職活動1回分の実績にできます*1。実績にできるのは1回だけで、動画の一部だけを見た場合は修了証が出ません*1。サイトの公開は令和9年3月31日までです*1。
前回の認定日から今回の認定日の前日まで(認定対象期間)に要る実績は、原則として2回以上です*3。オンラインセミナーで埋まるのはそのうち1回分で、残りは応募や職業相談で作ります*2。求人情報を見ただけでは回数に入りません*2。
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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 動画をすべて見たあとの修了テストに合格すると、修了証が交付されます*1。修了証が出た日を含む受給期間に、就職活動の実績として1回だけ数えられます*1。
- 関心のある動画だけを選んで見ることもできますが、その見方では修了テストも修了証もありません*1。実績にしたい人は、全動画を見る受け方を選んでください。
- 求人を閲覧しただけ、知人へ紹介を頼んだだけ、民間の職業紹介事業者などへ登録しただけの行為は、実績になりません*2。求人への応募やハローワークでの職業相談は、実績に数えられます*2。
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1. オンラインセミナーは修了証が出れば実績1回
全動画の視聴と修了テストの合格で修了証が交付されると、オンラインセミナーは求職活動1回分の実績になります*1。数える先は、修了証の交付日を含む雇用保険の受給期間です*1。ただし、使えるのは1回に限られ、2回目以降の受講は実績に数えられません*1。そのため、2回目からの実績は、求人への応募や職業相談で作ってください*2。
実際、修了証を実績に使える人は、雇用保険を受給している人と案内されています*1。受給中の人にとっては、窓口へ出向かずに認定対象期間の1回を作れる手段です。窓口へ行く日が取りにくい週でも、動画を見て修了テストまで進められます。応募書類や面接の基礎を学ぶ内容なので、転職先を探し始めたばかりの時期に受けると、そのまま応募の準備にもつながります。
ただし、1回に限るという決まりは受給期間を通しての話なので、次の認定対象期間からは応募や職業相談で実績を作ってください。失業保険を受ける期間が長い人ほど、オンラインセミナー以外の活動で埋める回数が増えます。窓口へ行ける日が少ない期間にオンラインセミナーを使うと、出向く回数を1回減らせます。
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2. 一部の動画だけでは修了証は出ない
ただし、動画一覧から関心のある部分だけを選んで見る使い方も用意されています*1。こちらは自由に見られる代わりに、修了テストも修了証の交付もありません*1。同じサイトの同じ動画でも、どちらの見方をしたかで実績になるかどうかが分かれます。
そのため、実績にしたい人は、関心のある動画だけを拾って見るのではなく、全動画を見てから修了テストへ進んでください。合格して修了証が出たら、交付日を控えておきます。認定日の申告で書くのは、その交付日です。
3. オンラインセミナーで学べることと窓口のセミナー
オンラインセミナーは、就職活動の進め方や応募書類、面接の注意点などを学ぶ基礎講座です*1。雇用保険受給者が離職後の早い時期に受けることを想定して作られています*1。動画一覧には、ハローワークとは、ハローワークの活用事例、自分の「将来」について考える、就職活動の進め方といった題が並んでいます*1。
実際、ハローワークの窓口で受ける職業相談や、応募書類・面接・業界研究などのセミナー、企業説明会は無料です*1。このうちハローワークが行う求職活動支援セミナーや職業講習会、求人説明会、職場見学会は、求職活動実績に数えられます*2。窓口へ行く日を作れる人は、オンラインの1回とは別に、こちらでも実績を作れます。
一方、続けて受けた一連の活動を2回以上の実績とみなす例が、東京労働局の案内に載っています*2。職業相談に続けて職業紹介を受けた場合や、職業相談に続けて求職活動支援セミナーを受けた場合などです*2。自分の受け方が2回になるかは、認定を受けるハローワークに聞いてください。
なお、実績にする1回を終えたあとも、動画一覧からは関心のある部分を自由に見られます*1。応募書類を書く前には応募準備の動画を、面接の前には面接の受け方の動画を選ぶといった見方です。こちらの見方では修了証が出ないので、失業認定申告書には書きません。
4. 認定対象期間に原則2回以上の実績を作る
認定対象期間は、前回の認定日に始まり、今回の認定日の前日で終わります。期間中に求められる実績は原則として2回以上で、必要な回数が違う場合もあります*3。自分に要る回数が分からないときは、手続きをした窓口で尋ねてください。
実績が無いか回数に届かないと、その期間の基本手当は支給されません*2。ハローワークは、申告された実績について、利用した機関へ事実を問い合わせることがあります*2。事実と違う申告は不正受給(偽りの申告で手当を受けること)になるので、行った日と機関を正確に書いてください*2。
たとえば、期間の前半にオンラインセミナーで1回を作り、後半に求人へ応募すれば、原則の2回に届きます。どちらも、今回の認定日の前日までに済ませてください。前日を過ぎてから行った活動は、次の認定対象期間の実績です。
5. 求職活動実績になるもの5つとならないもの3つ
東京労働局・ハローワークの案内では、実績になるものとして次の5つが挙がっています*2。反対に、実績にならない3つは、どれも「〜しただけ」で終わる行為です*2。このうち民間の職業紹介事業者などへの登録だけは、事業者とのやり取りがあれば実績になります*2。
求職活動実績になるもの・ならないもの
| 区分 | 行ったこと |
|---|---|
| なる | 求人への応募(応募書類の送付・面接・オンライン自主応募) |
| なる | ハローワークでの求職申込み・職業相談・職業紹介・職業講習会・求職活動支援セミナーなど |
| なる | 許可・届出のある民間職業紹介事業者、労働者派遣事業者、地方公共団体が行う職業相談・職業紹介・求職活動方法等を指導するセミナーなど |
| なる | 公的機関等が行う職業相談、個別相談ができる企業説明会など |
| なる | 再就職に役立つ国家試験・検定などの資格試験の受験 |
| ならない | ハローワーク・新聞・インターネット等で求人情報を見ただけ |
| ならない | 知人に紹介を頼んだだけ |
| ならない | インターネット等で民間の職業紹介事業者などに登録しただけ |
ただし、民間の職業紹介事業者への登録でも、登録のときに希望条件を話し合うなどのやり取りがあれば実績になります*2。表の「など」は例を挙げた書き方なので、挙がっていない活動が実績になるかは、行う前に窓口へ問い合わせてください。求人サイトで見つけた求人でも、応募まで進めた場合は1行目の求人への応募です*2。
実際、表の5行目にあるとおり、再就職に役立つ国家試験や検定などの資格試験は、受験したことが実績に数えられます*2。IT系の国家試験を受ける予定がある人は、受験日が認定対象期間に入れば、その1回を申告書に書けます。ただし、案内は「など」と書いているだけなので、受ける試験が実績に数えられるかは、受験の前にハローワークで聞いてください。
6. 失業認定申告書に書く前に手元に置くもの
失業保険の認定日に出す失業認定申告書に書くのは、認定対象期間に行った求職活動です。書く前に次の3つを手元にそろえておけば、日付や機関名を思い出しながら書かずに済みます。
申告書を書く前にそろえるもの
- 修了証:交付日を申告書に写すために使います。オンラインセミナーを実績に書けるのは1回だけです*1。
- 受けたセミナーや相談の記録:日付と実施した機関の名前を、申告書にそのまま書くために使います。機関の名前は略さず正式名で控えてください。
- 応募した求人の記録:会社名と応募日を書くために使います。1つの求人の書類選考から面接までは、まとめて1回の応募として数えます*2。
実際、求職活動の記録を認定日の直前にまとめて思い出そうとすると、日付や機関名があいまいになります。活動した日のうちに3つの記録を控えておけば、申告書に書く作業はそれを写すだけです。控えた記録は、ハローワークから利用した機関の名前を聞かれたときの答えにもそのまま使えるので、申告書を出したあとも捨てずに置いてください。
一方、1つの求人への応募では、応募書類を送った日と面接の日が別の日になることがあります。この場合も、書類選考・筆記試験・面接が同じ求人の一連の選考なら、どこまで進んだかにかかわらず1回の応募として扱われます*2。原則の2回をそろえるには、別の求人へもう1件応募するか、窓口で職業相談を受けてください。
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7. 失業保険のオンラインセミナーでよくある質問
Q1. オンラインセミナーは何回でも実績になりますか
A. 実績になるのは1回だけです*1。全動画の視聴を終えて修了テストに受かり、修了証が交付された1回が、交付日を含む受給期間の実績になります*1。ほかの回は、応募や窓口の職業相談といった別の活動で数えてください*2。
Q2. 求人サイトを見ただけでは実績になりませんか
A. なりません*2。ハローワーク・新聞・インターネットのどれで見た場合でも、求人情報の閲覧だけでは実績に数えられません*2。見つけた求人に応募すれば、その求人の選考を1回の応募として数えます*2。
Q3. 民間のオンラインセミナーは実績になりますか
A. 許可・届出のある民間事業者等が行う、求職活動方法等を指導するセミナーは実績になります*2。ただし、オンラインで受けた民間のセミナーが実績になるかどうかは、東京労働局の案内に書かれていません。受ける前に、ハローワークで扱いを聞いておいてください。
Q4. 修了テストに合格しないと実績になりませんか
A. 合格しないと実績になりません。修了証は、全動画を見たあとに修了テストへ合格した人に交付されます*1。合格しないまま動画を見終えても、申告書に書ける修了証は手元に残りません*1。
Q5. 窓口のセミナーとオンラインセミナーはどちらも実績になりますか
A. どちらも実績になります。窓口で開かれる求職活動支援セミナーは実績に挙がっていて*2、オンラインセミナーは修了証が出た1回が実績です*1。窓口のセミナーを職業相談に続けて受けると、2回とみなされる例もあります*2。
8. まとめ:オンラインセミナーは修了証が出た1回を実績にする
この記事のまとめ
- オンラインセミナーは、全動画の視聴後に修了テストへ合格すると修了証が交付されます*1。
- 修了証は、交付日を含む受給期間の求職活動実績として1回だけ使えます*1。
- 動画を一部だけ見る使い方では、修了テストも修了証もありません*1。
- 失業保険の認定対象期間に要る実績は原則として2回以上で、求人情報の閲覧だけでは数えられません*2*3。
- 民間のオンラインセミナーは、受ける前にハローワークで実績になるかを聞いておきます。
認定日が近い人は、まず前回の認定日から作った実績を数えてください。原則の2回に届いていなければ、修了証を使う1回に、応募か職業相談の1回を足す組み合わせが取れます。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 厚生労働省「ハローワークの相談支援」
*2 東京労働局・ハローワーク「失業の認定における求職活動実績となるもの」
*3 北海道ハローワーク(旭川)「失業の認定に必要な求職活動実績」
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