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テレワーク実施率の業種別ランキング|IT企業の割合

自宅の窓際の机のノートパソコンとヘッドセット、観葉植物

令和7年度テレワーク人口実態調査で、雇用型テレワーカーの割合が最も高い業種は情報通信業の74.1%です*1。次いで学術研究、専門・技術サービス業が54.0%、最も低いのは宿泊業・飲食業の6.0%です*1。雇用型には、正社員のほかパートやアルバイトも含まれます*1。

この割合は、テレワークの経験がある人の比率で、いまの実施状況を示す値ではありません*1。企業の導入率は別の指標で、情報通信業は92.8%です*2。求人を探すときは、業種の割合ではなく求人票の就業場所を読みます。

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この記事のポイント

  • 雇用型テレワーカーの割合は、17業種のうち情報通信業が74.1%で最も高く、雇用型全体の25.2%の約3倍です*1。最も低いのは宿泊業・飲食業の6.0%で、医療、福祉の6.4%が次ぎます*1。
  • テレワーカーとは、現在の主な仕事でこれまでにテレワークをしたことがある人です*1。いま実施している人の割合ではなく、正社員のほかパートやアルバイトも雇用型に含まれます*1。
  • 企業の導入率では、情報通信業が92.8%で、全体の50.1%を上回ります*2。人ベースの割合と企業ベースの導入率は別の指標なので、リモートの求人を探すときは求人票の就業場所と制度の有無を読みます。

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

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1. 雇用型テレワーカーの割合は情報通信業が74.1%で最高

令和7年度の雇用型テレワーカーの割合は、17業種のうち情報通信業が74.1%で最も高くなっています*1。IT企業の割合を知りたいときに見る行は情報通信業です。ただしこの値は、情報通信業全体のものです。IT企業だけを取り出した割合ではありません。

令和7年度テレワーク人口実態調査は、雇用型就業者36,391人の回答を業種ごとに分けて割合を出しています*1。雇用型全体の割合は25.2%で、前年度の24.6%から増えました*1。コロナ禍後に続いていた減少は令和7年度調査で増加に転じ、コロナ禍前より高い水準で安定して推移しています*1。宿泊業・飲食業は、6.0%で全体の4分の1に届きません。業種の違いで、テレワークを経験した人の割合はこれだけ開いています。

2. 17業種を高い順に並べると7割を超えるのは情報通信業だけ

次の図は、令和7年度の雇用型テレワーカーの割合を、17業種すべてについて高い順に並べたものです*1。情報通信業を強調しています。割合は、業種ごとの回答のうち、経験がある人の比率です*1。

令和7年度の雇用型テレワーカーの割合を17業種で高い順に並べた図 情報通信業 74.1% 学術研究、専門・技術サービス業 54.0% 電気・ガス業 43.2% 金融・保険業 42.5% 不動産業 35.1% 製造業 30.6% 公務 27.8% 建設業 27.4% 農林水産・鉱業 24.9% 複合サービス事業・他 23.5% 教育・学習支援業 23.2% その他 19.9% 卸・小売業 17.2% 生活関連サービス業、娯楽業 16.0% 運輸業 13.2% 医療、福祉 6.4% 宿泊業・飲食業 6.0% 情報通信業の74.1%から宿泊業・飲食業の6.0%まで、業種によって12倍ほど開く *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

情報通信業の74.1%は、雇用型全体の25.2%の約3倍です*1。7割を超えたのは情報通信業だけで、2位の学術研究、専門・技術サービス業に、電気・ガス業の43.2%、金融・保険業の42.5%が続きます*1。全体の25.2%を上回る業種は8業種あり、5位の不動産業が35.1%、6位の製造業が30.6%、7位の公務が27.8%、8位の建設業が27.4%です*1。9位の農林水産・鉱業の24.9%から下は、全体を下回っています*1。最下位の宿泊業・飲食業は6.0%で、医療、福祉が6.4%で次いで低くなっています*1。10%を下回ったのはこの2業種だけで、運輸業は13.2%です*1。

3. 令和7年度と令和5年度の割合を業種ごとに並べる

会議室の机に並べた2冊の無地の冊子とボールペン

表の順位は、令和7年度のグラフの値を高い順に並べたものです*1。前の図と同じ並びなので、見比べられます。比較先は一昨年度にあたる令和5年度です*1。

雇用型テレワーカーの業種別の割合(令和7年度と令和5年度)

順位業種令和7年度令和5年度(一昨年度)
1情報通信業74.1%72.8%
2学術研究、専門・技術サービス業54.0%54.5%
3電気・ガス業43.2%38.9%
4金融・保険業42.5%43.7%
5不動産業35.1%34.4%
6製造業30.6%32.6%
7公務27.8%26.3%
8建設業27.4%26.4%
9農林水産・鉱業24.9%18.4%
10複合サービス事業・他に分類されないサービス業23.5%23.0%
11教育・学習支援業23.2%23.7%
12その他19.9%20.5%
13卸・小売業17.2%15.4%
14生活関連サービス業(洗濯・理美容・冠婚葬祭業等)、娯楽業16.0%14.2%
15運輸業13.2%14.2%
16医療、福祉6.4%5.8%
17宿泊業・飲食業6.0%6.3%

令和5年度との差を見ると、電気・ガス業が38.9%から43.2%へ約4ポイント上がっています*1。情報通信業も72.8%から74.1%へ1.3ポイント上がり、1位の位置は変わりませんでした*1。一方、製造業は32.6%から30.6%へ2.0ポイント下がっています*1。

最も大きく上がったのは農林水産・鉱業で、18.4%から24.9%へ6.5ポイントの上昇です*1。ただし回答は249人で17業種のうち最も少なく、最も多い製造業の6,959人の4%に届きません*1。学術研究、専門・技術サービス業は0.5ポイント、金融・保険業は1.2ポイント下がりました*1。令和5年度との差は多くの業種で数ポイントにとどまり、業種どうしの水準は、順位が変わっても2桁の差で分かれたままです。

4. テレワーカーの割合が指す範囲と企業の導入率との違い

この調査でいうテレワーカーは、現在の主な仕事でテレワークの経験があると回答した人です*1。経験の有無を聞いた割合なので、いま実施している人の割合とは別です。週に1日だけの人も、ほぼ毎日の人も情報通信業の74.1%に含まれ、頻度はこの値から読めません。雇用型就業者とは、民間会社や官公庁、その他の法人・団体で、正社員・職員、派遣社員・職員、契約社員・職員、嘱託、パート、アルバイトを本業としている人です*1。業種別の割合は、このすべてを合わせた値で、正社員だけの割合ではありません。

調査はWEB調査で、2025年10月24日から11月4日に実施されました*1。就業者約60万人に調査票を配り、4万サンプルを回収しています*1。業種別の回答数を合計すると、雇用型の36,391人になります*1。直近1年間のテレワーク実施率(雇用型・全国)は16.8%で、前年度の15.6%から上がりました*1。経験の有無で聞いた雇用型テレワーカーの25.2%より低く、別の指標です。業種別ランキングの数字を、いまの実施率として読むと、実態より高く見えます。

勤務先にテレワーク制度等が導入されている就業者は34.1%で、そのうちテレワークを実施したことがある人は64.8%です*1。制度がある会社に勤めていても、35.2%は実施したことがありません。自営型就業者でも、テレワーカーの割合は情報通信業が73.5%で最も高く、学術研究、専門・技術サービス業が56.3%で次ぎます*1。金融・保険業は自営型で54.9%と3位になり、雇用型の42.5%より高くなっています*1。雇用されて働く人の求人を探す読者は、雇用型の値を見ます。

ここまでの数字は、人に聞いた割合です。総務省の令和7年通信利用動向調査は、常用雇用者が100人以上の企業を対象に、テレワークを「導入している」企業の割合を聞いています*2。調査時点は令和7年8月末で、有効回答は2,489社です*2。この調査では、導入している企業は全体の50.1%で、前年の47.3%から2.8ポイント上がりました*2。産業別では情報通信業が92.8%で最も高く、金融・保険業の81.9%が次ぎます*2。情報通信業は前年の94.3%から1.5ポイント低くなっています*2。

同じ情報通信業でも、人ベースの74.1%と、企業ベースの92.8%は別の数字です。産業の区分も違い、導入率の調査では学術研究、専門・技術サービス業などがサービス業、その他に含まれます*2。2つの数字を並べて、一方が正しくて他方が間違いと読むことはできません。

5. IT業界でリモートの求人を探すときは就業場所を読む

夜のテーブルで、求人票の用紙の欄を人差し指でなぞる手

業種の割合は、その業種で働く人の経験の比率であって、応募先の会社の制度ではありません。情報通信業の74.1%が高くても、応募する1社の求人が出社を前提にしていることはあります。企業ベースの導入率が92.8%でも、導入していると答えなかった企業が残っています*2。

求人票では、就業場所に自宅が含まれているかを最初に読みます。次に、就業場所の変更の範囲を読みます。自宅だけの記載なのか、出社するオフィスも並んでいるのかで、応募後の働き方が違ってくるためです。テレワーク制度の有無は、求人票に書かれていなければ面接で聞きます。制度がある会社でも、経験した人は64.8%にとどまる調査結果があるので*1、聞くのは制度の名前だけでなく、自分が応募する職種の人が実際に使っているかどうかです。

業種別の順位は、探す範囲を決めるときに使います。情報通信業と学術研究、専門・技術サービス業は割合が5割を超えているので、応募先の候補を出す最初の範囲として使えます。電気・ガス業や金融・保険業も4割を超えています*1。ただし、職種別の割合や、正社員だけの割合は、この調査の業種別の値にはありません。エンジニア職の実施率は、別の記事で職種の側から整理しています。

あわせて読みたい | 在宅勤務できるエンジニア職種は?実施率と求人の探し方

6. よくある質問

Q1. テレワークの割合が最も高い業種はどこですか

A. 情報通信業で、割合は74.1%です*1。2位以下は学術研究、専門・技術サービス業、電気・ガス業、金融・保険業の順です*1。令和5年度の72.8%からは1.3ポイント上がっています*1。

Q2. 最も低い業種はどこですか

A. 宿泊業・飲食業で、割合は6.0%です*1。医療、福祉の6.4%が続きます*1。3番目に低いのは運輸業の13.2%です*1。10%を下回ったのは、宿泊業・飲食業と医療、福祉の2業種だけです。

Q3. テレワーカーの割合はいまテレワークをしている人の割合ですか

A. いいえ。これまでに一度でも経験した人の割合です*1。直近1年間に限ると、雇用型・全国の実施率は16.8%で、こちらのほうが低くなっています*1。

Q4. 74.1%は正社員だけの割合ですか

A. いいえ。雇用型にはパートやアルバイトなども含まれます*1。正社員だけに絞った割合は、この業種別の値にありません。正社員の求人を探す読者は、業種の割合を応募先の制度の目安にはできません。

Q5. 情報通信業の74.1%と92.8%はなぜ違うのですか

A. 数える対象が違います。74.1%は情報通信業で働く雇用型就業者のうち経験がある人の割合で*1、92.8%は100人以上の企業のうち導入している企業の割合です*2。

7. まとめ:業種別の割合は情報通信業が最高で求人票は別に読む

この記事のまとめ

  • 令和7年度の雇用型テレワーカーの割合は、情報通信業が74.1%で17業種のうち最も高く、最も低いのは宿泊業・飲食業の6.0%です*1。
  • テレワーカーの割合は経験した人の比率で、いま実施している人の比率ではありません。雇用型には正社員以外も含まれます*1。
  • 企業ベースの導入率では、情報通信業が92.8%、全体が50.1%です*2。人ベースの割合とは別の指標です。
  • リモートの正社員求人を探すときは、求人票の就業場所と変更の範囲、テレワーク制度の有無を読みます。

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出典・参考情報

*1 令和7年度 テレワーク人口実態調査-調査結果-(国土交通省)
*2 令和7年 通信利用動向調査報告書(企業編)(総務省 情報流通行政局)

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