WordPressスキルで地方移住も叶う?フルリモート正社員という選択

WordPressは全Webサイトの43%以上で使用されており、CMS市場では62%以上のシェアを占めています。この圧倒的なシェアを背景に、WordPressスキルを持つエンジニアへの需要は今後も継続すると考えられます。
一方、総務省「令和5年通信利用動向調査」によれば、テレワークを導入している企業は49.9%に達しており、フルリモートで正社員として働くという選択肢は現実のものとなっています。本記事では、WordPressエンジニアがフルリモート正社員という働き方を実現するために押さえておきたい市場動向、技術トレンド、そして具体的なキャリアの選択肢について解説します。
目次
1. WordPressスキルで地方移住も叶う?フルリモート正社員という選択
WordPressは世界中のWebサイトの43%以上で使用されており、CMS(コンテンツ管理システム)市場では62%以上のシェアを占めています*1。この圧倒的なシェアを背景に、WordPress関連の開発・保守・運用を担うエンジニアへの需要は根強く存在します。
さらに、総務省「令和5年通信利用動向調査」によれば、テレワークを導入している企業の割合は49.9%に達しており*2、フルリモートで正社員として働くという選択肢が現実のものとなっています。本記事では、WordPressのスキルを持つエンジニアがフルリモート正社員という働き方を実現するために押さえておきたい市場動向、技術トレンド、そして具体的なキャリアの選択肢について解説します。
2. WordPressが選ばれ続ける理由と市場の実態
2003年に誕生したWordPressは、20年以上の歴史を持つオープンソースCMSです。その間、数多くのCMSが登場しましたが、WordPressは依然として圧倒的なシェアを維持しています。
2-1. CMSシェアとWordPressの位置づけ
Web技術調査機関W3Techsの2024年のデータによると、WordPressは全Webサイトの43.5%で使用されています*1。これはCMSを使用しているサイトに限定すると62.8%のシェアに相当します。2位のShopify(4.6%)、3位のWix(2.5%)を大きく引き離しており、その優位性は明らかです。
| CMS名 | 全Webサイトに占める割合 | CMSシェア |
| WordPress | 43.5% | 62.8% |
| Shopify | 4.6% | 6.6% |
| Wix | 2.5% | 3.6% |
| Squarespace | 2.1% | 3.0% |
| Joomla | 1.7% | 2.4% |
上記の表は、W3Techs調査に基づく2024年時点の主要CMSシェアを示しています。WordPressが全Webサイトの43.5%、CMSシェアで62.8%を占めており、2位以下を大きく引き離していることがわかります。この市場支配率は、WordPressエンジニアへの需要が今後も継続することを示唆しています。特に企業サイト、メディア、ECサイトなど幅広い用途で採用されているため、保守・運用・カスタマイズの案件は安定的に発生します。
2-2. WordPressが選ばれ続ける3つの理由
WordPressがこれほど長く市場をリードしている背景には、以下の要因があります。
1. オープンソースとエコシステムの成熟
WordPressはGPLライセンスのオープンソースソフトウェアであり、誰でも無料で使用・改変・配布が可能です。この自由度が世界中の開発者コミュニティを形成し、60,000以上のプラグイン、10,000以上のテーマが公開されています*3。
2. 継続的なアップデートと進化
WordPress開発チームは継続的にメジャーアップデートをリリースしています。2024年だけでもWordPress 6.4、6.5、6.6がリリースされ、パフォーマンス改善やセキュリティ強化が行われています*4。
3. 学習コストとスケーラビリティのバランス
小規模なブログから大規模なメディアサイトまで対応できる柔軟性があります。初学者でも扱いやすい一方で、カスタム開発によって高度な要件にも対応できます。この間口の広さが、幅広いユーザー層とエンジニア需要を生み出しています。
では、このWordPressの世界で求められるスキルは、どのように変化しているのでしょうか。
3. WordPress 6.x時代に求められるスキル
WordPressを取り巻く技術環境は、この数年で大きく変化しています。従来の「テーマ編集とプラグイン設定ができれば十分」という時代から、より高度な開発スキルが求められる局面が増えています。
3-1. フルサイト編集(FSE)の普及
WordPress 5.9(2022年1月リリース)から本格的に導入されたフルサイト編集(Full Site Editing)は、サイト全体のデザインをブロックエディタで編集できる機能です。WordPress 6.x系ではこの機能がさらに強化され、従来のテーマ開発とは異なるアプローチが求められるようになりました。
具体的には、以下のスキルが重要性を増しています。
- ブロックテーマ(block theme)の構築:theme.jsonを使ったグローバルスタイル設定、テンプレートパーツの設計
- カスタムブロック開発:ReactとJavaScriptを用いたGutenbergブロックの自作
- パターン設計:再利用可能なブロックパターンの構築と管理
WordPress公式サイト(developer.wordpress.org)では、ブロックエディタ開発に関する包括的なドキュメントが公開されています*5。
3-2. ヘッドレスWordPressとREST API
もう一つの重要なトレンドが、ヘッドレスCMSとしてのWordPress活用です。WordPressのREST APIを使ってコンテンツをJSON形式で取得し、フロントエンドをReact、Vue、Next.jsなどのモダンフレームワークで構築する手法が広がっています。
| 比較項目 | 従来型(モノリシック) | ヘッドレス構成 |
| フロントエンド | PHPテンプレート | React、Vue、Next.js等 |
| データ取得 | WordPress Loop | REST API / GraphQL(WPGraphQL) |
| パフォーマンス | キャッシュプラグイン依存 | JAMstackで静的生成可能 |
| 開発スキル | PHP、HTML、CSS | JavaScript中心、API設計 |
| 適した案件 | コーポレートサイト、ブログ | 高速表示が必要なメディア、SPA |
上記の比較表は、従来型のモノリシックなWordPress構成と、ヘッドレス構成の違いを整理したものです。ヘッドレス構成ではフロントエンドをReactやNext.jsなどで構築し、WordPressはコンテンツ管理のバックエンドに特化します。この構成はパフォーマンスやセキュリティの観点で優位性があり、技術的な深みを持つWordPressエンジニアへの需要を生み出しています。
3-3. WordPress 6.5 / 6.6の注目機能
2024年にリリースされたWordPress 6.5(2024年4月)および6.6(2024年7月)では、以下の機能が追加されています*4。
WordPress 6.5の主な機能
- フォントライブラリ:Google Fontsなどのフォントをエディタ内で直接管理
- ブロック間の接続(Block Bindings):カスタムフィールドとブロックの動的連携
- リビジョン比較の強化:スタイル変更の履歴追跡
WordPress 6.6の主な機能
- パターンオーバーライド:シンクパターン内の個別コンテンツ編集
- データビュー(Data Views):投稿一覧のグリッド表示とフィルタリング
- Quick Edit from list view:リスト表示からの直接編集
これらの新機能をキャッチアップし、実装に活用できるエンジニアは、市場での競争力が高まります。WordPress開発に携わるなら、公式のリリースノート(wordpress.org/news)を定期的に確認することを推奨します。
では、このようなスキルを持つWordPressエンジニアが、フルリモートの正社員として働く道は、どれほど現実的なのでしょうか。
4. WordPressエンジニアとフルリモート正社員という選択肢
テレワーク、リモートワーク、在宅勤務——呼び方はさまざまですが、場所を問わない働き方は着実に広がっています。特にエンジニア職種では、フルリモートで正社員として働く選択肢が増えています。
4-1. テレワーク普及の実態
総務省「令和5年通信利用動向調査」によると、2023年時点でテレワークを導入している企業の割合は49.9%に達しています*2。また、国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査」では、雇用型就業者のうちテレワーカーの割合は24.8%と報告されています*6。
業種別に見ると、情報通信業のテレワーク導入率は突出しており、91.3%の企業が何らかの形でテレワークを導入しています*2。これは、エンジニア職がリモートワークと親和性が高いことを示しています。
| 業種 | テレワーク導入率 |
| 情報通信業 | 91.3% |
| 金融・保険業 | 76.8% |
| 製造業 | 56.1% |
| サービス業 | 43.5% |
| 卸売・小売業 | 35.8% |
上記の表は、総務省「令和5年通信利用動向調査」に基づく業種別のテレワーク導入率です。情報通信業が91.3%と最も高く、エンジニア職種がリモートワークに適していることを裏付けています。WordPress開発を含むWeb制作・開発の業務は、成果物がデジタルデータであり、コミュニケーションもオンラインで完結しやすいため、フルリモートとの相性が良いといえます。
4-2. フルリモート正社員という働き方の現実
「フルリモート」と一口に言っても、その形態はさまざまです。リモートワーク対応の正社員求人には、以下のようなパターンがあります。
- フルリモート(完全在宅):出社義務なし。全国どこからでも勤務可能
- ハイブリッド:週1〜2回の出社、あるいは月数回の出社が求められる
- リモート可(条件付き):基本は出社だが、状況に応じてリモート勤務が認められる
地方在住、あるいは地方への移住を検討しているエンジニアにとっては、フルリモート(完全在宅)の求人が選択肢の中心になります。ただし、フルリモート求人は全体の一部であり、企業やポジションによって条件が異なります。自分の希望する働き方と、企業が提供する勤務形態のマッチングが重要です。
4-3. WordPressスキルとフルリモート求人の接点
WordPressに関連するフルリモート正社員の求人は、以下のような職種で見られます。
- Webエンジニア / バックエンドエンジニア:PHP開発、WordPress本体やプラグインのカスタマイズ
- フロントエンドエンジニア:ブロックエディタ(Gutenberg)のカスタムブロック開発、テーマ構築
- フルスタックエンジニア:ヘッドレスWordPress+Reactなどのフロントエンド構成
- サイト運用・保守:複数のWordPressサイトの監視、アップデート、セキュリティ対応
特に、PHPに加えてJavaScript(React、Vue)やAPI設計の知識を持つエンジニアは、案件の幅が広がります。
では、地方に住みながら、あるいは地方への移住を考えながら、このような働き方を実現するには、何が必要なのでしょうか。
5. 地方から全国の案件にアクセスする働き方

東京に住まなくても、精神的にも経済的にも豊かな暮らしはできます。フルリモートで仕事ができる時代は、すでに到来しています。
5-1. 場所の制約がなくなったという事実
かつて、ITエンジニアとして高い報酬と成長機会を得るには、東京や大阪といった大都市圏に住むことが前提条件でした。企業のオフィスに通勤できる距離に住居を構え、毎日満員電車に揺られる——それが「普通」でした。
その前提が変わりました。
コロナ禍を契機に、多くの企業がリモートワーク体制を整備しました。そして、その体制は恒久化する方向に進んでいます。国土交通省の調査では、テレワーク実施者のうち59.4%が「今後もテレワークを継続したい」と回答しています*6。企業側も、オフィスコストの削減や、地理的制約なく優秀な人材を採用できるメリットを認識し始めています。
5-2. 地方在住エンジニアの選択肢
地方在住、または地方への移住を考えているエンジニアには、以下のような選択肢があります。
1. 地方に本社がある企業への転職
地方都市にはIT企業やWeb制作会社が存在します。地元密着で事業を展開している企業に正社員として転職する道があります。
2. 東京や大阪に本社がある企業へのフルリモート転職
本社が都市部にあっても、フルリモートで全国から勤務できる企業が増えています。この場合、地方に住みながら都市部の案件や報酬水準にアクセスできます。
3. ハイブリッド勤務が可能な企業への転職
月に数回程度の出社が可能であれば、ハイブリッド勤務を受け入れている企業も選択肢に入ります。新幹線や飛行機でのアクセスが良い地域であれば、現実的な選択肢になりえます。
5-3. 住む場所を変えなくても、働き方は変えられる
フルリモート転職の魅力は、住む場所を変えずに働く環境を変えられる点にあります。今住んでいる地域の生活基盤を維持したまま、新しいキャリアに挑戦できます。
逆に、都市部から地方への移住を検討している人にとっても、フルリモートの仕事があることは大きな後押しになります。「仕事があるかどうか」という不安を解消した上で、住みたい場所に住むという選択が可能になります。
通勤に費やしていた時間を、家族との時間に、趣味に、あるいは自己研鑽に使えるようになります。それが、フルリモートという働き方が提供する価値です。
6. Relasicでリモートワーク対応の求人を探す
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地方在住のまま全国の案件に挑戦したい方、都市部から地方への移住を検討しながら転職活動を進めたい方は、まずは求人を確認してみてください。キャリア相談も受け付けています。WordPressエンジニアとしてのキャリアの方向性や、フルリモート転職の進め方について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。
7. まとめ
本記事では、WordPressエンジニアがフルリモート正社員として転職するために知っておきたい情報を整理しました。
- WordPressは全Webサイトの43%以上で使用されており、CMSシェアは62%以上。エンジニア需要は今後も継続
- WordPress 6.x時代には、フルサイト編集(FSE)、カスタムブロック開発、ヘッドレス構成といった技術スキルが求められる
- テレワーク導入企業は49.9%に達し、情報通信業では91.3%。フルリモート正社員という選択肢は現実のものとなっている
- 地方在住でも、あるいは地方への移住を検討していても、フルリモートで全国の案件にアクセスできる時代が到来している
東京に住まなくても、精神的にも経済的にも豊かな暮らしはできます。どこからでもフルリモートで仕事ができる——そういう選択肢があることを、この記事を通じてお伝えできていれば幸いです。
Relasic(リラシク)について
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出典・参考情報
*1 W3Techs「Usage statistics of content management systems」(2024年)
*2 総務省「令和5年通信利用動向調査」(2024年5月公表)
*3 WordPress.org「Plugins」「Themes」ページ
*4 WordPress.org「News」
*5 WordPress Developer Resources「Block Editor Handbook」
*6 国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査」(2024年3月公表)
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