ストレスチェックの結果の扱い|誰に渡るか

ストレスチェックを受けたあと、結果がどこに渡るのかを気にする場面があります。結果の渡り方には、本人に返るもの、集計として会社に渡るもの、面談を申し出たときに共有される範囲があり、渡り方によって扱いが変わります。どこまでの範囲かは、実施した事業者や会社によって書き方が異なります。ここでは、結果がどこに書かれ、誰の目に触れるのかを、社内の案内や窓口で確かめる手順を整理します。
ストレスチェックの結果について、まず確かめておきたいのは、結果が誰に渡るのかと、その範囲がどこに書かれているかという二つの点です。
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この記事のポイント
- ストレスチェックの結果は、本人に返るもの、集計として会社に渡るもの、面談を申し出たときに共有される範囲の三つに分かれます
- 渡り方の範囲は、社内の案内や産業保健に関する規程に書かれている場合があります
- 分からない点は書き出し、窓口に聞いた内容を控えに残しておくと、あとで見返せます
1. ストレスチェックの結果は、まず本人に届きます
ストレスチェックを受けたあと、結果はまず本人に返ります。会社に渡るのは、個人が特定されない形に集計された結果で、誰の結果かが分かる形では渡りません。面談を申し出た場合は、申し出た本人の状況の一部が、面談を担当する立場に共有されます。渡り方は三つに分かれており、どこまでの範囲かは社内の案内や規程に書かれています。
結果を受け取ったあと、次に気になるのは、この結果が誰の目に触れるのかという点です。渡り方は一つではなく、本人に返るもの、集計として会社に渡るもの、面談を申し出たときに共有される範囲の三つに分かれます。どの範囲まで渡るかは、実施した事業者や会社の案内によって書き方が異なります。
働く場所を変える人は、一定数います。転職入職率は9.7%です(令和6年・厚生労働省 雇用動向調査)*1。この数字は転職の動きを示すもので、ストレスチェックの結果の扱いを決めるものではありません。いまの働き方を続けるかどうかにかかわらず、結果がどこに渡るのかを確かめる話として、ここでは進めます。
結果がどこに渡るのかを確かめる手段は、社内の案内や規程です。ストレスチェックの実施後に配布される案内や、就業規則・産業保健に関する規程に、渡り方の範囲が書かれている場合があります。読み返す機会が少ないだけで、案内のどこかに記載されていることがあります。
渡り方を確かめておくと、面談を申し出るかどうかを考える場面でも、共有される範囲があらかじめ分かった状態で判断できます。次の章では、この確かめる作業を、どの順番で進めるかを見ていきます。
2. 結果の扱いを確かめる順番をたどります
ストレスチェックの結果がどこに渡るのかを確かめる順番は、案内を読む、分からない点を書き出す、窓口に聞く、控えに残すという四つの段階に分けられます。順に進めると、聞く内容が重複しません。
案内を読む段階では、実施後に配布された案内や、就業規則・産業保健に関する規程を読み直します。渡り方の範囲が書かれている項目を、まず探すところから始めます。
分からない点を書き出す段階では、案内を読んでも範囲がはっきりしない部分だけを書き出します。全体を読み直す必要はなく、分からなかった箇所に絞ってかまいません。
窓口に聞く段階では、書き出した点を、案内に記載された窓口や、人事・産業保健の担当部署に聞きます。窓口が案内に書かれていない場合は、まず人事に確認する方法もあります。
控えに残す段階では、聞いた日付と、答えてもらった内容を書いて残します。口頭だけで聞いた内容は、あとで行き違いが起きたときに確かめる手段がありません。
四つの段階を踏んでも、案内そのものが更新されていて、聞いた内容と食い違う場面もあります。その場合は、最新の案内を窓口に確認し直す形で進めます。
結果の扱いを確かめる作業は、面談を申し出るかどうかを考える時期と重なる場面もあります。
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3. 結果の渡り方を、四つの形に分けます
ストレスチェックの結果の渡り方を、四つの形に分けて整理します。
どこに書かれているかも合わせて示すので、確認する順番の参考にできます。
結果の渡り方/どこに書かれているか
| 結果の渡り方 | どこに書かれているか |
|---|---|
| 本人に返る | 受検した本人への通知や、結果表の送付方法として、実施案内に書かれている場合があります |
| 集計として会社に渡る | 個人が特定されない形の集計結果として、会社への報告の範囲が案内に書かれている場合があります |
| 面談を申し出たとき | 申し出た本人の状況の一部が共有される範囲として、面談の案内に書かれている場合があります |
| 記録として保管される | 結果の保管期間や保管方法が、産業保健に関する規程に書かれている場合があります |
表の四つは、本人に返る、集計として会社に渡る、面談を申し出たとき、記録として保管されるという順に並んでいます。この順で確認しておくと、自分がどの範囲を気にしているかが整理できます。
本人に返る結果は、受検した人だけが受け取る通知です。ここには、渡り方を気にする理由がもっとも少ない範囲です。
集計として会社に渡る範囲は、個人が特定されない形にまとめられた数値です。誰の結果かが分かる形では渡らないという前提が、案内に書かれている場合があります。
面談を申し出たときに共有される範囲は、四つのなかでもっとも個別性が高い形です。共有される内容は、面談を担当する立場が必要とする範囲に限られます。
記録として保管される範囲は、実施後にどこかで保管され続ける結果です。保管期間や保管方法は、産業保健に関する規程に書かれている場合があります。
四つとも案内にまとめて書かれているとは限りません。実施案内、就業規則、産業保健に関する規程に、それぞれ分かれて書かれている場合もあります。
どこに書かれているか分からない範囲があれば、次の章で見る手順に沿って、分からない点を書き出すところから確かめられます。
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4. 面談を申し出たときに共有される範囲があります
ストレスチェックの結果を確認したあと、面談を申し出るかどうかを考える場面があります。申し出た場合、共有されるのは結果そのものではなく、面談を担当する立場が必要とする範囲に限られます。共有される範囲は、面談の案内や、産業保健に関する規程に書かれている場合があります。
共有される範囲は、実施した事業者や会社によって書き方が異なります。案内に「面談で確認する内容」といった項目があれば、そこに範囲が示されています。書かれていない場合は、窓口に確認できる点として控えておきます。
面談を申し出るかどうかを考えるとき、共有される範囲を先に確かめておくと、申し出た後に想定と違う範囲まで伝わっていた、という状況を避けやすくなります。範囲を確かめる作業は、申し出る前でも進められます。
共有される範囲を確かめる相手は、面談の案内に記載された窓口です。窓口が案内に書かれていない場合は、人事や産業保健の担当部署に確認する方法があります。
面談を申し出た後に共有される範囲が、申し出る前に確かめた内容と異なると感じた場合は、その時点であらためて窓口に確認できます。控えに残しておいた内容と照らし合わせれば、どこが違ったかを整理しやすくなります。
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5. 案内の書かれ方と窓口の分かりやすさを、二つの軸で見ます
結果の渡り方を、案内に範囲が書かれているかどうかと、窓口が分かるかどうかという二つの軸で整理します。
二つの軸は、どちらか一方だけでは、結果を確かめる準備になりません。範囲が案内に書かれていても、窓口が分からなければ、誰に聞けばよいかが定まらないままです。
自分がどの象限に近いかは、まず案内を読み直すところから確かめられます。範囲が書かれているかどうかを先に確認し、そのあとで窓口を確かめる順番だと、迷いを減らせます。
窓口が分かっていても、範囲がまだ分からない場合は、案内を読み直す作業から始められます。案内のどこにも見当たらない場合は、その旨を窓口に伝えて確認できます。
範囲と窓口の両方が分かった状態になれば、分からない点を書き出して聞くという、次の段階にそのまま進められます。
6. 確かめる前に、書き出す点を三つに絞ります
案内を読んでも分からない点があれば、窓口に聞く前に、書き出す内容を三つに絞っておきます。
窓口に聞く前に整理する3点
- どの範囲まで渡るか:本人・集計・面談時のどこまでが対象か分からない点を書きます
- どこに書かれているか:案内のどの項目を読んでも分からなかったかを書きます
- 誰に聞きたいか:人事か産業保健の担当か、確認したい窓口を書きます
三つの項目は、案内を読んで分からなかった点を、窓口に伝えやすい形に整理したものです。分からない点をすべて聞く前に、この三つに沿って書き出しておくと、窓口も答えやすくなります。
誰に聞きたいかを決めるとき、窓口は案内に記載がある場合はそこに従い、記載がない場合は人事や産業保健の担当部署に確認する方法があります。どの窓口に聞くか迷う場合は、まず人事に確認する方法もあります。
書き出した内容と、窓口に聞いた回答は、控えとして残しておきます。あとで同じ点を確認する必要が出た場合も、控えがあれば読み直せます。
控えを残す場所は、案内を保管している場所と同じでかまいません。聞いた日付と、答えてもらった内容をあわせて書いておくと、あとで見返しやすくなります。
三つに絞って書き出す作業は、面談を申し出るかどうかを決める前でも進められます。範囲が分かった状態で申し出るかどうかを考えられます。
書き出した点のなかに、窓口でも答えが分かれるものがあれば、その点だけをあらためて別の窓口に確認する方法もあります。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. ストレスチェックの結果は、会社にどう渡りますか。
A. 結果は本人に返るものと、集計として会社に渡るものに分かれます。集計は個人が特定されない形で渡る範囲として案内に書かれている場合があります。渡り方の詳細は、実施した事業者や会社の案内で確認できます。
Q2. 面談を申し出た場合、結果はそのまま共有されますか。
A. 共有されるのは結果そのものではなく、面談を担当する立場が必要とする範囲に限られます。共有される範囲は、面談の案内や産業保健に関する規程に書かれている場合があります。
Q3. 案内を読んでも渡り方が分からない場合はどうすればよいですか。
A. 分からない点を書き出し、人事や産業保健の担当部署などの窓口に確認する方法があります。聞いた内容は控えに残しておくと、あとで見返せます。
Q4. 結果はどのくらいの期間、記録として保管されますか。
A. 保管の期間や方法は、産業保健に関する規程に書かれている場合があります。具体的な期間は、案内や規程を確認する形で確かめられます。
8. まとめ:ストレスチェックの結果は、社内の案内で確かめます
この記事の要点
- ストレスチェックの結果は、本人に返るもの、集計として会社に渡るもの、面談を申し出たときに共有される範囲の三つに分かれます
- 渡り方の範囲は、社内の案内や産業保健に関する規程に書かれている場合があります
- 範囲が案内に書かれていて、窓口も分かっている状態が、確かめやすい組み合わせです
- 分からない点は書き出し、窓口に聞いた内容を控えに残しておきます
- 面談を申し出たときに共有される範囲も、案内や窓口で確かめられます
ストレスチェックの結果がどこに渡るのかは、案内や規程のどこかに書かれています。分からない点を書き出し、窓口に聞いた内容を控えに残しておけば、次に同じ点を確認する必要が出たときにも、そのまま使えます。
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