資料の命名規則|そろえる順番

同じ資料が、少しずつ違う名前で共有の置き場所に並ぶことがあります。日付の書き方も、版の付け方も人によって違うと、どれが最新か分からなくなり、探す時間だけが増えていきます。命名規則という言葉を使うほど大がかりに考える前に、まず何を先にそろえるかを決めておくと、名前の付け方に迷う場面が減ります。ここでは、そろえる順番と、決まりがあるのかどうかを確かめる先を整理します。
名前をそろえるときに先に確かめておきたいのは、日付の書き方・版の付け方・最新が分かる形の3点です。
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この記事のポイント
- 同じ資料が別の名前で並ぶのは、日付の書き方や版の付け方が人によって違うために起こります。命名規則という決まりの有無を、まず確かめておくと迷いません
- そろえる順番は、日付の書き方→版の付け方→最新が分かる形→置き場所の4点です。この順で決めておくと、あとから直しやすくなります
- 決まりがあるかどうかは、共有の置き場所にある案内や、直前の資料の書き方から確かめられます。決まりが見当たらない場合は、渡す相手がいる資料から先にそろえます
1. 命名規則がないときにそろえる順番
同じ資料が別の名前で並ぶときは、日付の書き方・版の付け方・最新が分かる形・置き場所の4点を、この順でそろえると、名前の付け方に迷う場面が減ります。命名規則という決まりがあるかどうかは、共有の置き場所にある案内や、直前の資料の書き方を見れば確かめられます。
資料をいくつも作っていると、似た内容のファイルが少しずつ違う名前で並ぶことがあります。日付の書き方がある回は「2024年3月」、別の回は「24.3」となっていたり、直した版なのか元のままなのかが名前だけでは分からなかったりします。どれが最新かを確かめるために、開いて見比べる時間が積み重なっていきます。
こうした場面で命名規則という言葉を使うと、まず大がかりな仕組みを整えなければならないように聞こえます。ですが、最初にそろえるべきことは多くありません。日付の書き方、版の付け方、最新が分かる形、置き場所の4点を、この順で決めておけば、名前の付け方に迷う場面はかなり減ります。
働く場所や職場によって、決めごとの整い方が違うのは珍しくありません。厚生労働省の調査では、一般労働者の賃金は全国計で月340.6千円、東京都では418.3千円です*1。この数字は賃金の統計であり、資料の名前の付け方を決めるものではありませんが、決めごとの整い方に差があること自体は、働く場所によらず起こります。整い方の違いを比べるよりも、まず何をそろえるかを自分で決める方が近道です。
決まりがあるかどうかを確かめる先は、共有の置き場所にある案内や、直前に同じ種類の資料を作った人の書き方です。決まりが見当たらない場合、自分から広げるのではなく、まず渡す相手がいる資料に絞ってそろえておくと、混乱が広がりにくくなります。渡す相手がいる資料の中身をどう整えるかは、引き継ぎ資料を扱う別の記事に譲ります。次の項目では、そろえる範囲を資料の種類で分けて見ます。
あわせて読みたい | 引き継ぎ資料に何を残すか|後任が困らない順
2. 資料を2つの軸で分けて見る
そろえる範囲は、資料の種類によって変わります。決まりの有無と、渡す相手の有無の2つの軸で分けて見ます。
縦の軸は、その資料を自分だけで使うか、人に渡すかです。横の軸は、名前の付け方に決まりがあるかどうかです。この2つを組み合わせると、そろえ方の力の入れどころが見えてきます。
最も迷いやすいのは、人に渡す資料なのに決まりが見当たらない位置です。この位置にいる場合は、日付の書き方や版の付け方を自分で決めて、渡す前にそろえておく必要があります。決まりがすでにある場合は、それに合わせるだけで済みます。
最初は自分だけで使うつもりだった資料が、あとから人に渡す資料に変わる場合もあります。そうなった時点で決まりに合わせ直す一手間が増えるため、渡す可能性がある資料は、早めに決まりを確かめておく方が手間が少なくなります。
自分だけで使う資料は、そろえ方をどこまで細かくするかを自分で選べます。決まりが見つかる場合は軽く合わせておくと、あとで人に渡す場面になったときにも困りません。次の項目では、そろえる4点を表にまとめます。
3. 先にそろえる4点を一覧にする
名前の付け方でそろえておきたい4点と、それぞれをどこで確かめられるかを並べます。
【表1】先にそろえる4点
| 先にそろえること | どこで確かめられるか |
|---|---|
| 日付の書き方 | 共有の置き場所にある案内や、直前の資料の日付表記を確かめます |
| 版の付け方 | 直前に同じ種類の資料を作った人が、版をどう表しているかを確かめます |
| 最新が分かる形 | 置き場所の並び順や、名前の先頭・末尾のどちらに情報を置くかを確かめます |
| 置き場所 | 渡す相手と共有できる場所かどうかを、渡す前に確かめます |
表の4点は、この順でそろえると迷いにくくなります。日付の書き方を最初に決めるのは、名前の中でいちばん頻繁に変わる部分だからです。
版の付け方は、直した回数を数字で表す形と、直した日付をそのまま使う形のどちらかに寄ることが多くなります。どちらを選ぶかより、1つの資料の中で混ざらないことが大事です。
最新が分かる形は、名前の並びだけで判断できるようにしておくことです。開かないと分からない状態では、そろえた意味が薄くなります。
置き場所については、決まりがあるかどうかを確かめる前に、そもそも渡す相手が見に行ける場所かどうかを確かめておく必要があります。決まりが整っているかどうかで職場を見比べる観点は、求人や面接の場面を扱う別の記事に譲ります。次の項目では、日付の書き方についてもう少し詳しく見ます。
あわせて読みたい | ドキュメントが残る職場の見分け方|求人と面接で
4. 日付の書き方をそろえる考え方
日付の書き方は、名前の先頭に置くか末尾に置くかで、並び順の見え方が変わります。先頭に置くと、置き場所の一覧で日付の順に並びますが、資料の内容が何かは末尾まで読まないと分かりません。
末尾に置くと、内容がすぐに分かる一方で、一覧の並び順は名前のあいうえお順になり、日付の順には並びません。どちらを選ぶかは、その資料を後で並び順で探すことが多いか、内容で探すことが多いかで変わります。
年・月・日の順番も、そろえておく点の1つです。年から書く形と、日から書く形が混ざると、桁数だけを見て順番を判断できなくなります。1つの置き場所の中では、どちらかに統一しておく方が、あとから見た人にも伝わりやすくなります。
月や日が1桁になる場合に、頭に0を付けるかどうかも、名前の並び順に関わります。0を付けない書き方が混ざると、並び順が数字の大小と合わなくなる場面があります。細かい点ですが、最初に決めておけば、あとから直す手間がかかりません。次の項目では、資料を作ってから渡すまでの流れを4段で見ます。
5. 作るから渡すまでの4段
作る段では、まだ名前のことを考えなくてよい時点です。ここで名前まで決めようとすると、内容を作る手が止まってしまいます。
名前を付ける段で、日付の書き方・版の付け方・最新が分かる形の3点を、先にそろえた形で決めます。この時点で決めておけば、次の段からは迷わずに進められます。
直して版を上げる段は、内容を直すたびに訪れます。版の付け方を最初に決めておかないと、この段のたびに書き方が揺れて、どれが新しいか分からなくなります。
渡す段では、置き場所と、渡す相手が見に行けるかどうかを確かめます。渡した後に手元に残るものがある場合、その扱いは資料とは別に考える必要があります。貸し出されていた物を渡す前に返す場面については、別の記事で期限や記録の残し方を扱っています。次の項目では、版の付け方で確かめておきたい3点を挙げます。
あわせて読みたい | 貸与品を返すとき|期限と状態と記録
6. 版の付け方で確かめる3点
版の付け方をそろえるときに、確かめておきたいことを3つ挙げます。
版の付け方で確かめること
- 数え方:直した回数を数字で表すか、直した日付をそのまま使うかを決めます
- 桁の揃え方:1桁と2桁が混ざると並び順が数字の大小と合わなくなるため、桁をそろえます
- 戻し方:前の版に戻す必要が出た場合、どの名前のものを戻せばよいかが分かる形にしておきます
3点のうち、数え方は最初に決めておく必要があります。途中で数字表記と日付表記を切り替えると、その資料を後で見た人がどちらの意味か分からなくなります。
桁の揃え方は、直す回数が増えてから困ることが多い点です。1桁のうちは気にならなくても、2桁に達した時点で並び順がずれます。最初から2桁分の桁を用意しておくと、そろえ直す手間がかかりません。
戻し方は、直す前の版が必要になった場合に関わります。前の版を残さずに上書きしてしまうと、戻したいときに戻せません。版を上げるたびに、前の版の名前を消さずに残しておく運用にしておくと、必要になったときに探せます。
版を上げるタイミングも、あらかじめ決めておくと迷いません。内容を大きく直したときだけ上げるのか、細かな修正でも毎回上げるのかを先に決めておけば、版の数字を見ただけで直した規模がおおよそ伝わります。
この3点は、資料を作り始めた時点でそろえておくほど、あとの手間が少なくなります。すでに版がいくつも並んでいる場合は、今ある分をすべて直す必要はなく、次に直す分から新しい書き方に合わせれば十分です。次の項目では、ここまでの内容をよくある質問の形で補います。
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 命名規則は、誰が決めるものですか。
A. 決まっている場合は、共有の置き場所にある案内や、直前に同じ種類の資料を作った人の書き方に合わせます。決まりが見当たらない場合は、渡す相手がいる資料から自分でそろえておくと、混乱が広がりにくくなります。
Q2. 決まりがあるかどうかは、どこで確かめられますか。
A. 共有の置き場所に案内が置かれている場合はそこで確かめられます。案内が見当たらない場合は、直前に同じ種類の資料を作った人の名前の付け方を見ると、実際に使われている書き方が分かります。
Q3. 日付の書き方と版の付け方は、どちらを先に決めればよいですか。
A. 日付の書き方を先に決めます。名前の中でいちばん頻繁に変わる部分のため、先にそろえておくと、その後の版の付け方も同じ考え方で決めやすくなります。
Q4. すでに名前がばらついている資料は、すべて直す必要がありますか。
A. 必ずしもすべてを直す必要はありません。今ある分はそのままにして、次に作る分や次に直す分から、そろえた書き方に合わせていく進め方でも十分です。
8. まとめ:命名規則はそろえる順番から始める
この記事の要点
- 同じ資料が別の名前で並ぶのは、日付の書き方や版の付け方が人によって違うために起こります
- そろえる順番は、日付の書き方→版の付け方→最新が分かる形→置き場所の4点です
- 決まりがあるかどうかは、共有の置き場所にある案内や、直前の資料の書き方から確かめられます
- 渡す相手がいる資料と、自分だけで使う資料とでは、そろえ方の力の入れどころが変わります
- すでにばらついている資料は、次に作る分・直す分から新しい書き方に合わせれば十分です
資料の名前がばらつくときは、命名規則という大きな仕組みを最初から整えるのではなく、日付の書き方・版の付け方・最新が分かる形・置き場所の4点を、この順でそろえることから始められます。決まりがあるかどうかは、共有の置き場所にある案内や、直前の資料の書き方から確かめられます。渡す相手がいる資料と、自分だけで使う資料とでは、そろえ方の力の入れどころが変わるため、まずは渡す相手がいる資料から手を付けると、混乱が広がりにくくなります。すでに名前がばらついている資料も、次に作る分から新しい書き方に合わせていけば十分です。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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