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内定辞退の電話はいつかける?当日に言う言葉の例文

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内定辞退の電話は、決断した当日にかけます。始業の直後と昼の休憩時間を避け、日中の落ち着いた時刻に合わせてください。相手は、面接の日程を知らせてくれた担当者です。

そのため、先に決まるのは言い回しよりも時刻です。入社日が2週間より近いときは、会社側で受け入れの手配が動いていることもあります。採用の内定を受けた時点で、入社日を始期とする労働契約が成立していると扱われることが多く、辞退はその解約の申し入れにあたるからです*1。先に用意しておく例文は、切り出しと理由と引き止めへの返しです。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

入社日まで2週間を切っているかで順番が変わる この記事の要約 入社日まで2週間を切っているか 切っている 受け入れの用意が動くので電話を先に入れる まだ日がある 決めた日に電話し書面はその後に送る 決断の当日に電話を入れて書面で記録を残す *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 辞退すると決めた日のうちに、採用の窓口になっていた担当者へ電話を入れてください。始業してすぐの時間と昼休みは外します。
  • 辞退は、成立した労働契約の解約を申し入れる行為にあたります*1。期間の定めのない契約では、申し入れから2週間で契約が終わると民法に定められています*2*3。
  • 電話の冒頭に置くのは、自分の名前と辞退の意思です。理由を聞かれたときは、ほかに決めた会社があるとだけ伝えます。

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1. 内定辞退の電話は決めた日のうちにかける

内定を辞退すると決めた日のうちに、選考の連絡をくれた担当者へ電話をかけます。時間帯は、始業の直後と昼休みを外した時刻を選んでください。宛先は会社の代表番号ではなく、面接の日程を調整していた担当者の番号です。選考のやりとりが電子メールだけだった場合は、これまで連絡をもらった手段に合わせます。

決めた日のうちにかけるのは、時間がたつほど入社に向けた手続きが先へ動くからです。応募先では入社日に合わせて受け入れの用意が進むことがあり、連絡が遅いほど取り消す手配が増えます。辞退の中身そのものは、前日も翌日も変わりません。動いている量だけが増えていきます。

そのため、電話をかける前に手元へそろえるのは3つです。1つ目は応募した会社の正式な社名、2つ目は担当者の部署と氏名、3つ目は切り出しの言葉です。紙に書いて画面の横へ置いておけば、相手が出たあとに言葉を探さずに済みます。社名を言い間違える場面も減らせます。

ただし、電話で伝える中身は多くありません。名乗り、内定を辞退する意思、これまでの選考へのお礼の3点で話は終わります。話す時間は短く、相手から入る確認も決まった日と書面の有無くらいです。長い説明は要りません。

2. 連絡が遅れるほど入社の準備が先へ進む

辞退の連絡を入れる時点は、決めた日から入社日の直前までのどこかに落ち着きます。右へ寄るほど、会社側ではすでに動かした手続きを戻す作業が増えます。残りが2週間を割っていると、受け入れの用意が先に進んでいることがあるからです。電話を先に入れる理由はここにあります。

連絡が遅いほど会社側で取り消す手配が増える 電話はここに置く 決めた日 入社日の直前 決めた日に電話を入れれば、会社側で戻す手続きはいちばん少なくてすむ 右へ寄るほど電話で伝える前に会社側の手配が動く

実際、日をまたぐと電話の切り出しに時間がかかります。辞退の意思が決まっているのに、日がたつほど言い方を探す作業だけが残ってしまうからです。決めた日にかければ、切り出しは名乗りと用件だけで足ります。用意する言葉は多くありません。

なお、連絡の手段は会社によって違います。選考の案内が電子メールで来ていた会社なら、電話のあとに同じ宛先へ短い文面を送っておくと記録が残ります。電話がつながらないときは、留守番電話に名前と用件を残し、折り返しを待つ形にしてください。決めるのは、こちらの都合ではなく連絡をくれた経路です。

3. 内定の通知で成立する契約と2週間の区切り

採用の内定は、通知のほかに特段の意思表示が予定されていない場合、それだけで始期付解約権留保付労働契約が成立したと認められることが多いとされています*1。始期付解約権留保付労働契約とは、入社日を始期として、一定の場合には解約できる約束つきの労働契約のことです。入社の日が来たら働き始めるという約束が、内定の通知の時点ですでに結ばれている扱いです。辞退は、この約束を解く申し入れにあたります。

ただし、伝えた当日に契約が消えるわけではありません。期間の定めのない労働契約では、働く側が解約を申し入れてから2週間で契約が終わります*2*3。民法の第627条第1項に置かれた決まりです*2。入社日の2週間前を過ぎてから申し入れると、契約が終わる日が入社日より後にずれることもあります。

そのため、入社日が目前のときは、書面より先に電話を入れます。文面は届いた順に読まれるとはかぎらず、担当者が開く時刻をこちらでは選べません。声で伝われば、その場で受け入れの手配を止める話につなげられます。先に動かすのは電話です。

一方、今の勤め先への退職の申し出とは、伝える相手も時期も別に考えてください。内定の辞退は、応募先の会社との間で結ばれた契約を解く話です。在職中の会社に何を伝えるかは、辞退の連絡が済んでから決めても遅くありません。混ぜて動くと、どちらの連絡も途中で止まります。

4. 辞退の電話でたどる4つの段階

内定辞退の電話をかける前に決まっているのは、時刻と宛先だけで足ります。相手が出たら名乗って用件を出し、伝え終えたら書面を送るところまでが1本の動きです。途中で迷うとすれば、理由を聞かれたときと引き止められたときの2か所です。ここは言葉を決めておいてください。

時刻を選んで担当者に電話し辞退を伝えて書面で残す 時間帯を選ぶ 始業直後を外す 担当者に電話 連絡をくれた人 辞退を伝える 名乗りが先 書面を送る 日付と氏名 電話で伝えたあとに同じ内容を書面で残す

ただし、1回目の電話でつながるとはかぎりません。呼び出し音が続いたら伝言だけを残し、折り返しを待つ時間を先に決めてください。夕方までに折り返しがなければ、時間を空けてかけ直します。声で伝わる形になるのは、日をまたぐ前です。

なお、書面は電話の直後に送ります。電話で伝えた日付と自分の氏名、辞退する旨が書いてあれば、形式は電子メールでも郵送でもかまいません。応募のやりとりを電子メールでしていた場合は、そのままの宛先へ返信する形で足ります。後から見返せる記録が1つ残ります。

実際、書面を送ったあとに受け取りの返信が来るとはかぎりません。届いたかどうかが気になるなら、次に話すときに電話で聞けば済みます。二重に送り直すより、履歴の残る経路を1つに決めておくほうが早いです。追いかける連絡は1回でとどめます。

5. 場面別に使える辞退の言葉の例

電話で口に出す言葉は、場面ごとにあらかじめ決めておけます。切り出し、理由を聞かれたとき、引き止められたとき、留守番電話、折り返しを受けたときの5つです。どの場面でも、伝える中身は辞退の意思とお礼でそろいます。付け足す言葉が増えるほど、電話は長引きます。

ただし、理由をどこまで話すかは、かける前に決めておいてください。先に決めた会社があると伝えるところで止め、社名や条件は口に出しません。理由を細かく話すほど、相手からの問いが増えていきます。答えは1文にそろえます。

場面ごとの言葉の例と足さないこと

場面言う言葉の例足さないこと
切り出し突然のお電話で失礼いたします。先日内定のご連絡をいただきました△△と申します。たいへん恐れ入りますが、内定を辞退したくご連絡いたしました。長い前置きと近況の報告
理由を聞かれたとき考えた結果、ほかに決めた会社がございます。勝手を申し上げて恐れ入りますが、今回は辞退させていただきます。会社名と、給与や勤務地の比較
引き止められたときありがたいお言葉をいただき、恐縮しております。時間をかけて決めたことですので、辞退の意思は変わりません。考え直す余地をにおわせる言い方
留守番電話に残す△△と申します。内定の件でお伝えしたいことがあり、お電話いたしました。改めてこちらからご連絡いたします。細かい理由と、辞退の結論
折り返しをもらったとき折り返しのお電話をいただき、ありがとうございます。先ほどご連絡いたしました件ですが、内定を辞退させていただきたく存じます。待たせたことへの長いおわび
電話のあとに送る文面本日はお電話でのご対応をいただき、恐れ入ります。内定の辞退について、あらためて書面でお伝えいたします。電話で話した中身の言い直し

実際、引き止められたときに困るのは、条件を見直すという申し出です。金額や勤務地の話に入ると、辞退の意思がまだ動くように見える場面が出てきます。返す言葉は、決めたことなので変わらないという1文で十分です。そこから先は同じ言葉を繰り返します。

一方、言葉づかいを作り込む必要はありません。相手が知りたいのは、辞退するかどうかと、いつ決まったかの2点です。敬語が少し崩れても、用件が最初の1文で伝われば話は進みます。言い回しを整えるのは後でかまいません。

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6. 電話のあとに送る書面へ入れる項目

そのため、電話で伝え終えたら、同じ内容を文字にして送ります。口頭のやりとりだけだと、伝えた日と伝えた相手が記録に残りません。文面は短くてかまわず、4つの項目がそろっていれば足ります。書き直す手間はほとんどかかりません。

書面に入れる4項目

  • 宛名:会社の正式な社名と、電話で話した担当者の部署名と氏名を書きます
  • 辞退の意思:内定を辞退する旨を1文で書き、電話で伝えた日を添えてください
  • 差出人:自分の氏名と連絡先を並べ、応募のときと同じ表記にそろえます
  • お礼:選考に時間を割いてもらったことへのお礼を1文入れれば十分です

ただし、書面で謝り続ける必要はありません。長い文面は読む時間を取らせるので、画面をスクロールせずに読み切れる長さで止めてください。件名には辞退の件であることと自分の氏名を入れておくと、開く前に中身が分かります。用件が伝わるのは件名の段階です。

なお、電話がつながらないまま日が過ぎそうなときは、伝言と文面の両方を同じ日のうちに残します。どちらか一方だけだと、担当者が気づく時刻が読めません。選考の案内が届いていた経路に文面を送り、電話の履歴も残しておいてください。手段は相手に合わせます。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 内定辞退は電話とメールのどちらで伝えますか

A. 選考の連絡をくれた手段に合わせます。電話で日程を調整していた会社なら電話からで、案内が電子メールだけで届いていた会社では同じ宛先が入口です。伝えたあとに文面で記録を残しておけば、日付と相手が後から分かります。

Q2. 電話をかける時間帯はいつがよいですか

A. 始業してすぐの時間帯と、昼の休憩に重なる時間は外してください。始業の直後は前日からの連絡が重なっていることがあり、昼休みは席を外している時間にあたります。会社の業務時間内であれば、午前でも午後でもかまいません。

Q3. 辞退の理由はどこまで話せばよいですか

A. 転職先が決まったという事実までで足ります。応募先の社名や、提示された条件を並べる必要はありません。細かく話すほど問いが返ってくるので、答えは1文にそろえておいてください。

Q4. 入社日が近いときも電話でよいですか

A. 入社日が近いときほど、電話を先に入れてください。解約を申し入れてから契約が終わるまでには2週間かかります*2*3。入社日の直前に伝えた場合、働き始める日を過ぎてから契約が終わる形になることもあるからです。

Q5. 留守番電話に辞退の意思を残してもよいですか

A. 名前と連絡先、折り返しの依頼までにとどめます。理由や結論を伝言だけで済ませると、相手に届いたかどうかが分からないまま進みます。折り返しがないまま夕方になったら、こちらからかけ直してください。

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8. まとめ:決めた日に電話をかけて書面を残す

辞退の電話でやること

  • 辞退を決めたその日のうちに、面接の連絡をくれた担当者へ電話を入れます
  • かける時刻は、朝いちばんと昼の休憩を外した業務時間の中から選びます
  • 理由は短くとどめ、応募先の社名や提示された条件は伝えません
  • 電話のあとは同じ内容を文面で送り、日付と氏名を残しておきます

そのため、かける時刻、宛先、切り出しの言葉の3つを先に決めます。言葉は場面ごとの例文をそのまま口に出す形で十分です。辞退の連絡が済んだあとは、次の会社を選ぶ時間に戻れます。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省 確かめよう労働条件(採用の内定・内々定について、取消や辞退する場合の注意点)(2026年確認)
*2 e-Gov法令検索「民法」第627条(2026年確認)
*3 厚生労働省 確かめよう労働条件「退職、解雇、雇止めなど」(2026年確認)

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