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Kotlinの経験をどう見せるか|担った範囲で語る

Kotlinの経験をどう見せるか|担った範囲で語るのイメージ写真

Kotlinで開発を担当してきたエンジニアの中には、転職の場でその経験をどう見せればよいか迷う人がいます。実装できる言語の名前を並べるだけでは、担った範囲の広さや、どこまで関わっていたのかまでは伝わりません。画面の実装だけを担当していたのか、設計や運用まで見ていたのかによって、示せる材料は変わります。担った範囲を分けて振り返ることが、経験を見せるための出発点になります。

Kotlinの経験は、担った範囲で分けて語ることで、面接でどこまで実績として伝わるかが変わってきます。

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数字で見る経験の仕分け この記事の要約 関わりの段階 4 つの段階 本文4で解説 動くもの→仕組みの決め方 示せる材料の型 4 つの行 本文3で解説 担った範囲と示せる材料 棚卸しの観点 3 つの観点 本文6で解説 範囲・関わり方・材料 担った範囲を分けて言葉にすると、経験が実績に変わります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • Kotlinの経験は、書ける機能の数ではなく、担った範囲の広さで実績になります
  • 画面の実装・設計・運用・基盤整備のどこまで見ていたかによって、示せる材料は変わります
  • 棚卸しは、担った範囲・関わり方・示せる材料の3つの観点で仕分けます

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1. Kotlinの経験は、担った範囲で言葉になります

Kotlinの経験は、書ける言語としてではなく、担った範囲によって言葉になります。画面の実装だけを担当していたのか、設計や運用まで見ていたのかを分けて振り返ると、面接で示せる材料が具体的になります。担った範囲の分け方と示し方を、順に見ていきます。

Kotlinで開発を続けてきたエンジニアが転職の場で困る点は、書ける言語であることだけでは、担当してきた範囲の広さが伝わらないことです。

転職の場で評価されるのは、使っている言語の名前そのものではなく、どこまでの範囲を担ってきたかという経緯です。画面の実装だけを任されていたのか、設計や運用まで含めて見ていたのかによって、話せる材料は変わります。

範囲を分けずに話すと、担当した機能の説明にとどまり、担った範囲の広さは伝わりにくくなります。

同じ「アプリを1本担当した」という経験でも、決められた画面を組み立てただけなのか、要件を確認しながら仕様を固めた部分まで含むのかで、話せる内容の厚みは変わります。担った範囲を自分の言葉で切り分けることが、最初の作業になります。

担った範囲をどう分けて示すかを、表と図を使って順にたどっていきます。

2. 書ける言語ではなく、関わった範囲が問われます

Kotlinという言語そのものは、担当した業務の一部を説明する情報にすぎません。同じ経験でも、画面の実装だけを担っていた場合と、設計から運用まで見ていた場合とでは、話せる内容の厚みが変わります。

面接で問われるのは、Kotlinという言語を使えるかどうかではなく、どこまでの判断を自分で担っていたかという範囲です。仕様を決める場に加わっていたか、動いたあとの運用まで見ていたかによって、答えられる内容が変わります。

賃金の水準は年代や条件によって変わります。厚生労働省の調査では、女性の賃金は45〜49歳と55〜59歳でピークとなり、305.7千円です*1。この数字は賃金の水準を示すもので、経験の見せ方を決めるものではありません。

年代や条件によって変わる数字がある一方で、経験をどこまでの範囲で担ってきたかという整理は、自分の手で進められます。

業務知識を積んできた場合は、それを別の分野に移すときの分け方も関わってきます。分けて語る観点については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 業務知識は持ち運べるか|分けて語ると伝わる

3. 担った範囲の型を、示せる材料に整理します

Kotlinの経験を面接でそのまま話すと、担当した機能の説明にとどまることがあります。

担った範囲の型・示せる材料・面接で聞かれることを4行に分けて並べます。

担った範囲の型・示せる材料・面接で聞かれること

担った範囲の型示せる材料面接で聞かれること
画面の実装だけを担当した決められた仕様の範囲で、動く画面を作り切った経緯仕様のどこまでを自分で確認したか
設計に関わった画面の裏側の構成や、データの持ち方を決めた経緯設計をどう決めたか、誰と相談したか
運用まで見たリリース後に起きた不具合や、直した経緯止まった範囲をどう見極めたか
基盤の整備をした複数の画面で使う仕組みや、共通の土台を整えた経緯整備した範囲が、どこまで他の画面に及んだか

表の4行は、Kotlinの開発でよく見られる担当範囲を並べたものです。画面の実装だけを担っていた場合でも、仕様のどこまでを自分で確認したかまで話すと、作業者ではなく判断を担った場面として伝わります。

設計に関わっていた場合は、画面の裏側の構成やデータの持ち方をどう決めたかまで話すと、実装だけでなく設計の判断を担った経緯として伝わります。

運用まで見ていた場合は、リリース後に起きた不具合をどう見極めて直したかまで話すと、作って終わりではなく、動かし続けた経緯として伝わります。

基盤の整備をしていた場合は、整えた仕組みがどこまで他の画面や機能に及んだかまで話すと、範囲の広さが具体的に伝わります。

4つの型に共通しているのは、担当した範囲を、判断を担った経緯として言い換える点です。型が分かれば、ほかの場面にもそのまま当てはめられます。

4行のどれにも当てはまらない場面がある場合は、その場面でどこまで自分で決めていたかを、まず思い出すところから始めると棚卸しの抜けを防げます。

担った範囲を分けて示す考え方は、担当した言語が変わっても当てはまります。持ち運べる部分を分ける考え方については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | Unityの経験|持ち運べる部分を分ける

4. 関わりが広がる4つの段階をたどります

開発に関わる範囲は、最初から同じ広さではありません。関わりが広がる順にたどると、自分がどこまで進んでいるかを確かめやすくなります。

関わりが広がる4つの段階 動くものを作る 決められた仕様の範囲で、 動く画面や機能を作ります 直せるようにする 起きた不具合の原因を見極 めて、直せる状態にします 他の人が触れる形にする 自分以外の担当者が触れて も分かるように整えます 仕組みの決め方に関わる 複数の画面で使う仕組みや 、進め方そのものを決める 場に加わります 段階が進むほど、担った範囲として話せる材料は厚くなります

4つの段階は、必ずこの順番で進むとは限りません。会社や担当したチームによって、段階の順番が入れ替わることもあります。

動くものを作る段階では、決められた仕様の範囲で成果を出すことが中心になります。この段階だけでも、担当した機能の範囲を具体的に話せれば材料になります。

直せるようにする段階に進むと、原因を見極める判断が加わります。動かすだけでなく、止まった理由をどう突き止めたかが話せる材料になります。

他の人が触れる形にする段階では、自分以外の担当者が触れても分かるように整える判断が必要になります。共有の仕方まで話せると、範囲の広さが伝わります。

仕組みの決め方に関わる段階まで進んでいる場合は、進め方そのものを決める場に加わっていたかが、話せる材料の厚みを大きく変えます。

自分がどの段階まで進んでいるかを先に確かめておくと、次に話す材料を整理しやすくなります。

5. 経験をどこまで言葉にできたかを確かめます

担った範囲を分けたあと、それをどこまで言葉にできているかを確かめる段階に進みます。

経験をどこまで言葉にできたか 現在地 まだ言葉にできていない 経緯まで言葉にできている 担った範囲を、判断の経緯まで言葉にできているかどうかで位置が変わります 位置は、棚卸しを重ねるほど右側に動いていきます

言葉にできていない状態とは、担当した機能や範囲は覚えているものの、なぜその判断をしたかまでは説明できない状態です。

経緯まで言葉にできている状態とは、担った範囲だけでなく、どう判断してどう進めたかまで、対象を知らない人にも説明できる状態です。

最初から経緯まで言葉にできているとは限りません。担った範囲を書き出し、判断した理由を振り返る作業を重ねることで、位置は少しずつ動いていきます。

位置を確かめる作業は一度で終わらせず、新しい経験が増えるたびに見直すと、言葉にできる範囲を少しずつ広げていけます。

位置を右側に動かす方法は、新しい実績を積むことだけではありません。すでに担ってきた範囲を振り返り、なぜその判断をしたかを書き出す作業だけでも、言葉にできる範囲は広がります。

6. 棚卸しは、3つの観点で仕分けます

Kotlinの経験を実績にする前に、抱えている経験をまず仕分けておくと整理しやすくなります。

棚卸しの3つの観点

  • 担った範囲:画面の実装・設計・運用・基盤整備のどこまでを担ったかを確認します
  • 関わり方:指示を受けて進めたのか、自分で判断して進めたのかを確認します
  • 示せる材料:担った範囲を、経緯として言葉にできるかを確認します

棚卸しは、抱えている経験をすべて並べたうえで、3つの観点に沿って仕分ける作業です。仕分けた結果、経緯まで言葉にできる経験だけが、実績として語れる形になります。

担った範囲を確認する段階では、画面の実装・設計・運用・基盤整備のうち、どこまでを担っていたかを具体的に書き出します。

関わり方を確認する段階では、指示を受けて進めた部分と、自分で判断して進めた部分を分けます。前半で見た4つの型の違いが、ここでの仕分けの基準になります。

示せる材料を確認する段階では、経緯を文章として書き出してみます。書き出してみて具体的な文章にならない経験は、記録の内容が十分でないと分かります。

棚卸しを終えたら、経緯がそろっている経験から順に、面接で話す候補として並べておくと準備がしやすくなります。

棚卸しは一度で終わらせず、新しい経験が増えるたびに見直すと、実績として言葉にできる経験の数を少しずつ増やしていけます。自己PRの形でまとめる前段階として、材料を洗い出す観点については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 自己PRが書けないとき|材料の棚卸し

7. よくある質問(Q&A)

Q1. Kotlinで担当していた業務が保守や運用ばかりだった場合、実績として見劣りしますか。

A. 保守や運用を担当していたことは、実績にならないというわけではありません。止まった原因をどう見極めたか、運用の中でどこまで判断していたかが、実績として言葉にする際の材料になります。

Q2. 担った範囲の広さと、実装した機能の数のどちらを重視すべきですか。

A. 機能の数よりも、どこまでの範囲を自分の判断で担っていたかのほうが、面接では材料になりやすくなります。数を並べるより、範囲の内訳を具体的に話すほうが伝わります。

Q3. 棚卸しをしても、記録に残せる経験が少ない場合はどうすればよいですか。

A. 記録が少ない場合は、覚えている範囲で担った範囲や判断の経緯を書き出しておくことが手がかりになります。今後は関わった範囲をそのつど残す習慣をつけることも次につながります。

Q4. 複数のチームでKotlinを担当していた場合、経験はどう分けて話せばよいですか。

A. チームごとに担っていた範囲が違う場合は、チーム単位で分けて棚卸しをすると整理しやすくなります。担った範囲が広いチームの経験から、面接で話す優先順位を決めることができます。

8. まとめ:Kotlinの経験は、担った範囲で語れます

この記事の要点

  • Kotlinの経験は、書ける機能の数ではなく、担った範囲の広さで実績になります
  • 画面の実装・設計・運用・基盤整備のどこまで見ていたかによって、示せる材料は変わります
  • 担った範囲は、判断を担った経緯として言い換えると、面接で伝わりやすくなります
  • 経験をどこまで言葉にできているかは、棚卸しを重ねるほど整理されていきます
  • 棚卸しは、担った範囲・関わり方・示せる材料の3つの観点で仕分けます

Kotlinの経験は、書ける機能の数だけでなく、担った範囲を分けて振り返ることでも実績として言葉にできます。棚卸しで仕分け、経緯まで言葉にできる経験から、面接での言い方を整えていくことができます。担ってきた範囲が広いほど、話せる材料も増えていきます。経験の示し方について気になる点は、専任エージェントに相談しながら整理することもできます。

担った範囲は、Kotlinの経験として言葉にできます

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出典・参考情報

*1 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

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