最終出社の日までに済ませること|4つの区分

最終出社が近づくと、返すものと受け取るもの、渡すものが一度に重なり、当日になって慌てることがあります。ここでは、済ませることを返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分に分けて、いつまでに何を片づけるかを見取り図として整理します。貸与品の返却や情報の整理、引き継ぎ資料の中身といった個別の詳細は、それぞれ別の記事で扱います。
最終出社までに先に確かめておきたいのは、返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分です。
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この記事のポイント
- 済ませることは、返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分で見ると整理しやすくなります
- 最終出社を出社して迎えるか、送って済ませるか、出社せずに終えるかで、先に決めておきたいことが変わります
- 扱いは会社の規程や案内によって差があるため、分からない点は人事の窓口に確かめながら進めます
1. 最終出社までに済ませることを4区分で見ます
最終出社までに済ませることは、返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分で見ると整理しやすくなります。まとまった作業を思いつくままに片づけるのではなく、区分ごとに何が対象で、いつまでに済ませるかを先に確かめておくと、当日になって慌てる場面が減ります。
最終出社が近づくと、引き継ぎや退職の準備に気を取られ、区分ごとの確認が後回しになりやすくなります。返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることは、対象も期限の目安も異なるため、まとめて一度に片づけようとすると抜けが出やすくなります。
返すものは、会社から借りていた物や、名刺・社章などの細かい所有物を指します。受け取るものは、退職にあわせて発行される書類や、社内に残っていた私物などです。渡すものは、後任や関係者に向けて用意しておく引き継ぎの資料や案内を指します。確かめることは、この3つを進めるうえで前提になる情報で、退職日と当日の関係などが当たります。
4つの区分は、順番に片づけるものではなく、並行して進める場面が多くなります。渡すものの準備を進めながら、返すものの状態を確認するといった動き方が実際には起こります。
扱う対象は会社によって幅があり、規程や案内によって細かい条件が変わります。ここで示すのは4区分の見取り図であり、貸与品の返却や情報の整理、引き継ぎ資料の中身といった各分野の詳しい進め方は、それぞれ別の記事に譲ります。次の項目では、当日の迎え方によって、先に決めておきたいことがどう変わるかを見ていきます。
4区分をあらかじめ見取り図として持っておく意味は、当日になって初めて対象に気づく事態を減らせることにあります。引き継ぎの準備で頭がいっぱいになっていても、区分の名前だけ思い出せれば、確認する先を辿りやすくなります。
2. 出社するかどうかで動きが変わります
最終出社が近づいたときの動きは、出社の形によって大きく3つに分かれます。どの形になるかで、先に決めておきたいことも変わります。
出社して返す場合は、当日に返すものと受け取るものが同じ場になることが多く、その場で確認が済みやすくなります。持参するものが多いときは、前日までにリストを作っておくと、当日に慌てずに済みます。
送って返す場合は、出社の機会がなくても進められます。在宅勤務が中心だった場合、この形になることが少なくありません。発送の期限は、退職の案内に記載がなければ、担当窓口に確認します。
出社せずに終える場合は、返すものと受け取るものの受け渡し方法そのものを、あらためて確認する必要があります。郵送でやり取りする形になることが多く、送り先や送料の扱いも合わせて確かめておきます。
どの形になるかは、勤務の形や会社の案内によって決まり、自分で選べるとは限りません。案内を受け取った時点で、どの形にあたるかを確認しておくと、次に何をすべきかが見えやすくなります。次の項目では、返すものの範囲を、貸与品の返却の詳しい進め方と分けて考えます。
3. 返すものの範囲を貸与品の返却と分けて考えます
最終出社までに返すものには、会社から借りていた端末や周辺機器、入館証といった貸与品と、名刺や社章などの細かい所有物が含まれます。範囲がはっきりしないと、当日になって何を持って行けばよいか分からなくなります。
貸与品を返す期限や状態、送って返す場合の進め方といった詳しい内容は、返却だけを扱った別の記事で取り上げています。ここで扱うのは、返すものの範囲をどう見極めるかという入り口の部分です。
見極め方の目安は、業務のために会社から借りていたかどうかです。私物として持ち込んだものは対象に含まれず、貸与を受けた時点の案内やリストを見返すと、対象がそろっているかを確認しやすくなります。
返すものの範囲が決まれば、出社して返すか、送って返すかを選ぶ段階に進めます。範囲を先に固めておくことが、当日の動きを軽くする近道になります。
対象がいくつかの部門にまたがることもあります。端末や周辺機器は情報システム部門が、入館証は総務など別の部門が管理していることがあり、確認先が物の種類によって分かれる場合があります。窓口が分からないときは、まず上長に尋ねるところから始めます。次の項目では、4つの区分といつまでに済ませるかを一覧に並べます。
あわせて読みたい | 貸与品を返すとき|期限と状態と記録
4. 4つの区分といつまでに済ませるかを並べます
当日までに済ませることを、4つの区分といつまでに済ませるかで一覧にします。
【表1】4つの区分といつまでに済ませるか
| 区分 | 具体的に何を指すか | いつまでに済ませるか |
|---|---|---|
| 返すもの | 貸与品や名刺・社章などの所有物 | 最終出社の当日までに、出社して渡すか送って返します |
| 受け取るもの | 発行される書類や、社内に残っていた私物 | 当日より後に、郵送などで受け取る場合があります |
| 渡すもの | 引き継ぎの資料や、業務で使っていた共有ファイルの案内 | 当日より前に、引き継ぎの相手へ渡しておきます |
| 確かめること | 退職日と当日が同じかどうか、書類の送付先など | 当日が近づく前に確かめておきます |
表の4区分は、対象も期限の目安も異なります。返すものと渡すものは当日までに片づける対象になりやすく、受け取るものは当日より後になる場合があります。
確かめることのうち、退職日と最終出社日が同じかどうかは、最初に確認しておきたい点です。同じ日になる場合もあれば、当日のあとに在籍期間が続く場合もあり、扱いは会社の規程や案内によって異なります。
書類の送付先や、共有アカウントの整理といった情報側の確認は、この一覧では区分の一つとしてのみ触れています。詳しい進め方は、情報の整え方を扱った別の記事にまとめています。
4区分の中でどれが先に片づくかは、勤務の形や会社の案内によって前後します。表に載せた期限の目安はあくまで一般的な傾向であり、実際の締めや順序は会社ごとの規程や案内で確認します。次の項目では、返すものと受け取るものについて、それぞれ把握できているかどうかを2軸で確かめます。
あわせて読みたい | 退職のときの情報の整え方|返す・消す・渡す
5. 最終出社までの位置を2軸で確かめます
返すものと受け取るものについて、それぞれ把握できているかどうかを2軸で確かめておくと、次にすることが見えやすくなります。
自分がどの位置にいるかが分かれば、次にすることも定まります。範囲があいまいな軸があるなら、その軸の一覧を先に作るところから始めます。
両方の範囲が把握できている位置に近いほど、当日までに片づける順番を決めやすくなります。逆に、どちらもあいまいな位置のままだと、当日が近づいてから慌てて確認することになりやすくなります。
一度、返すものと受け取るものの範囲を確認できれば、その情報は渡すものの準備にもそのまま使えます。次の項目では、渡すときに確認しておきたい点をそろえます。
6. 渡すときに確認したい3点をそろえます
渡すものの準備を進めるときに、あらかじめそろえておきたいことを3つ挙げます。
渡す前にそろえること
- 渡す相手:誰に渡すかを先に決めておきます
- 渡す形:紙かデータかなど、どの形で渡すかを確認します
- 渡す期限:最終出社より前に、渡し終える日を決めておきます
3つのうち、渡す期限は特に早めに固めておきたい点です。当日に渡すと、後任が内容を確認する時間が取れず、引き継ぎ資料に何を残すかという中身の検討にも影響します。
厚生労働省の調査では、一般労働者の賃金は40〜44歳で月364.3千円、50〜54歳で月388.8千円となっています*1。担う範囲が広い時期ほど、返すものと渡すものが増える傾向があります。この数字は年代ごとの賃金の水準を示すもので、最終出社までの動きを決めるものではありません。
渡す相手が複数いる場合は、誰にどの資料を渡すかを分けて整理しておくと、当日に渡し忘れる資料が出にくくなります。
渡す形は、紙で残す場合とデータで共有する場合があり、後任が確認しやすい形を選びます。社内で使っている共有の仕組みがあれば、それに合わせる形で十分です。
引き継ぎ資料そのものに何を残すかという中身の検討は、別の記事で扱っています。ここで扱うのは、渡す相手・渡す形・渡す期限という進め方の入り口です。
3点をそろえておけば、渡すものの準備は当日を待たずに進められます。次の項目では、ここまでの内容をよくある質問の形で補います。
あわせて読みたい | 引き継ぎ資料に何を残すか|後任が困らない順
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 最終出社日と退職日は同じ日になりますか。
A. 会社によって扱いが分かれます。同じ日になる場合もあれば、当日のあとに在籍期間が続く場合もあるため、辞令や案内で確認します。
Q2. 返すものが多くて当日までに終わらない場合はどうすればよいですか。
A. 一部を送って返す形に切り替えられる場合があります。担当窓口に相談し、送る期限をあらためて確認します。
Q3. 引き継ぎ資料は最終出社の当日に渡してもよいですか。
A. 当日では確認の時間が取れないことが多く、事前に渡しておくほうが後任も確認しやすくなります。渡す期限は早めに決めておきます。
Q4. 確かめることが多くて、何から始めればよいか分かりません。
A. まずは返すものと受け取るものの範囲を把握するところから始めます。範囲がそろえば、渡す期限や確認先も見えやすくなります。
8. まとめ:4区分を整えて当日を迎えます
この記事の要点
- 最終出社までに済ませることは、返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分で見ると整理しやすくなります
- 出社して返すか、送って返すか、出社せずに終えるかで、先に決めておきたいことが変わります
- 返すものと受け取るものの範囲を、それぞれ把握できているかどうかで、次にすることが見えやすくなります
- 渡すものは、渡す相手・渡す形・渡す期限の3点をそろえておくと、当日を待たずに準備を進められます
- 扱いは会社の規程や案内によって差があるため、分からない点は人事の窓口に確かめながら進めます
最終出社までに済ませることは、返すもの・受け取るもの・渡すもの・確かめることの4区分で見ると、当日になって慌てる場面を減らせます。返すものと受け取るものの範囲を先に把握し、渡すものは相手・形・期限をそろえておくと、準備を並行して進めやすくなります。貸与品の返却や情報の整理、引き継ぎ資料の中身といった各分野の詳しい進め方は、それぞれ別の記事で扱っています。扱いは会社の規程や案内によって異なるため、分からない点は人事の窓口に確かめながら進めてください。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
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