繁忙期の見通しはどこで分かるか

繁忙期の見通しは、思い出したときに聞くものではなく、年間の予定表や過去の実績として、あらかじめ置かれている場合があります。置かれている見通しが、部署ごとの山の高さまで示しているのか、休みを取りにくい時期まで示しているのかは、置き場所を見ればある程度分かります。見通しが出ていない分については、誰に聞けばよいかも合わせて見ていきます。転職の選考で聞く場面にも、同じ見方が使えます。
繁忙期の見通しは、探す場所と、聞く先が分かれば、思い込みで動かずに済みます。この2点に絞って見ていきます。
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この記事のポイント
- 見通しは、年間の予定表や過去の実績として、あらかじめ置かれている場合があります
- 部署によって山の高さは違うため、自分の部署に当てはまる実績を見ておく対象になります
- 休みを取りにくい時期の見通しが出ていないときは、誰に聞くかを決めておくと迷いません
1. 繁忙期の見通しは、置かれている場所で分かります
繁忙期の見通しは、感覚や噂で探すものではなく、年間の予定表や過去の実績としてあらかじめ置かれている場所を見れば分かります。年間の予定表があるか、自分の部署の山が過去の実績としてまとめられているか、休みを取りにくい時期まで示されているかは、職場によって置かれている場所が違います。示されていない分があれば、誰に聞くかを決めておくことで、思い込みで動かずに済みます。
仕事が忙しくなる時期があることは、多くの人が知っていますが、それがいつ、どれくらいの山になるのかは、感覚だけでは分かりません。年間の予定表や過去の実績として、見通しが資料の形で置かれている場合があります。
見通しが置かれている場所は、部署やチームで共有されているカレンダー、年間スケジュールの資料、あるいは過去の実績データのいずれかです。まず探すのは、この置かれている場所そのものです。
置かれている見通しを見つけたら、次に見るのは、自分の部署に当てはまる山の高さです。会社全体の繁忙期と、自分の部署の山が、必ずしも同じ時期に重なるとは限りません。
山の高さと合わせて確かめておきたいのが、休みを取りにくい時期が示されているかどうかです。示されている資料であれば、休みの計画を立てるときの目安になります。
見通しが資料として見当たらない場合や、示されている内容が薄い場合は、誰に聞くかを先に決めておきます。上長か、人事か、配属予定の部署の担当者かのいずれかが、聞く先の候補になります。
ここから、見通しに近づくまでの段階、部署による山の違い、置かれている場所の一覧、3段の積み上げ、聞く先の整理という順に見ていきます。
2. 見通しに近づくまでの4つの段階
繁忙期の見通しに近づくまでの流れを、4つの段階に分けて整理します。
見通しに近づくまでの動き方を、4つの段階に分けて整理します。特定の月を基準にするのではなく、まず置かれている資料を探すところから始めます。
最初の段階は、年間の予定表や過去の実績として、見通しが置かれていないかを探すことです。置かれている場所は、社内ポータルや部署ごとの共有フォルダなど、職場によって異なります。
次の段階では、自分の部署に当てはまる山があるかどうかを見ます。会社全体の見通しがそのまま自分の部署に当てはまるとは限らないため、この段階を省略しないことが大切です。
続く段階は、休みを取りにくい時期が、その見通しの中に示されているかどうかを見ることです。示されていれば、休みの計画を立てるときの目安になります。
最後の段階は、ここまでの3段階で分からなかった分について、誰に聞くかを決めることです。聞く先は、このあとの項目で整理します。
3. 部署によって山の高さが違います
繁忙期の山の高さは、部署やチームによって違います。開発を担当する部署と、営業事務を担当する部署とでは、忙しくなる背景そのものが異なるため、山の位置や高さも変わります。
同じ会社の中でも、忙しくなる時期が重なる部署と、時期がずれる部署があります。会社全体の見通しだけを見て、自分の部署も同じ時期に忙しくなると思い込むと、実際の山とずれる場合があります。
厚生労働省の調査によると、転職入職率は9.7%です*1。人の出入りがあるため、去年の山を知っている人が、今の職場にいないこともあります。この数字は転職入職率で、繁忙期の見通しを示すものではありません。
去年の実績を知っている人が周りにいない場合は、資料として残っている過去の実績を探すか、在籍期間の長い人に聞く方法があります。感覚だけで山の高さを見積もると、実際の忙しさとずれることがあります。
部署によって山の高さが違う背景を知らずに異動や転職をすると、繁忙期が思っていたより長く続く、あるいは短く終わるという食い違いに気づくことがあります。見通しを資料で確かめる際は、自分が入る部署を基準に見ます。
資料に山の高さまでは書かれていても、忙しい時期に持ち帰りの仕事が増えるかどうかまでは示されていない場合があります。持ち帰りの仕事については、別の記事で扱っています。
あわせて読みたい | 持ち帰りの仕事が減らないとき|起きる場所を見る
4. 見通しを置く場所を一覧で並べます
繁忙期の見通しについて、確かめることと、どこで確かめられるかを一覧にします。
【表1】確かめることと、どこで確かめられるか
| 確かめること | どこで確かめられるか |
|---|---|
| 年間の予定表 | 部署やチームで共有されているカレンダー、または年間スケジュールの資料 |
| 部署ごとの山 | 過去の実績データ、または在籍期間の長い人への確認 |
| 休みを取りにくい時期 | 年間の予定表に添えられた注記、または総務・人事からの案内 |
| 出ていないときに聞く先 | 上長、人事、または配属予定の部署の担当者 |
4つの項目は、どれも1つの資料だけにまとまっているとは限りません。年間の予定表に山の高さまで書かれている職場もあれば、山の高さだけ別の資料に分かれている職場もあります。
休みを取りにくい時期が示されている資料であれば、休みの計画を立てる際の目安になります。示されていない場合は、上長や人事に聞く方法があります。
見通しが薄い資料しかない場合、忙しさが積み重なる場面がどこにあるのかを、別の角度から見ておく方法もあります。忙しさが積み重なる場面については、別の記事で扱っています。
表の4項目を先に押さえておくと、置かれている見通しを探すときに、どこを見ればよいかで迷う時間が減ります。
資料が更新される頻度も、あわせて見ておきたい点です。年に一度しか見直されない資料もあれば、四半期ごとに見直される資料もあります。更新された日付が古いままだと、実際の山と資料の内容がずれている場合があります。
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5. 繁忙期の見通しは、3段の積み上げで表せます
ここまでの内容を、土台から頂点まで3段に積み上げて整理します。
土台になるのは、置かれている見通しを探す段階です。年間の予定表や過去の実績として、資料がすでに用意されている場合があります。
中段は、自分の部署の山を確かめる段階です。見通しを探しただけで終わらせず、自分の部署に当てはまる山の高さまで確かめておくと、実際の忙しさとの食い違いを減らせます。
頂点は、出ていない分を聞く段階です。土台と中段を確かめたうえで、それでも分からない分だけを、上長や人事に聞きます。
この順番を踏まずに、聞く段階だけを先に済ませようとすると、資料にすでに書かれている内容まで聞き直す形になり、聞かれた側も答えにくくなります。土台から順に進めることで、聞く内容を絞れます。
3段のうち、資料が薄くて土台や中段が確かめにくい職場もあります。その場合は、確かめられる範囲だけ確かめたうえで、残りを頂点の段階でまとめて聞く形でも進められます。
6. 出ていない分を聞く先を3点にまとめます
見通しが出ていない分について、聞くときに見ておきたい3点を整理します。
聞くときに見る3点
- 誰に聞くか:上長か、人事や配属予定の部署の担当者かで、聞く相手が変わります
- いつ聞くか:配属や異動が決まった時点で聞いておくと、後から慌てずに済みます
- 何を聞くか:山の高さと、休みを取りにくい時期の2点に絞って聞きます
誰に聞くかは、資料がどこまで整っているかによって変わります。年間の予定表に山の高さまで書かれていれば、担当者に聞くのは休みを取りにくい時期だけで済む場合があります。
いつ聞くかは、早いほど動きやすくなります。配属や異動が決まった時点であれば、まだ実際の繁忙期が始まる前なので、落ち着いて聞く時間を取りやすくなります。
何を聞くかは、山の高さと、休みを取りにくい時期の2点に絞ります。それ以外の細かい点まで一度に聞こうとすると、答える側も何を優先して答えればよいか分かりにくくなります。
聞いた内容は、その場で終わらせず、資料として残しておくと、翌年以降に同じことを聞き直す手間が減ります。時間の使い方が見える形で残しておく考え方は、別の記事でも扱っています。
残す場所は、個人のメモだけに留めず、チームで共有できる場所を選んでおくと役に立ちます。翌年に同じ質問をする人が現れたときに、その場所を示すだけで済みます。
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7. よくある質問(Q&A)
Q1. 見通しが年間の予定表として置かれていない職場は、珍しいですか。
A. 珍しくはありません。過去の実績を資料として残さず、在籍期間の長い人に聞く形を取っている職場もあります。資料が見当たらないときは、上長や配属予定の部署の担当者に聞く方法があります。複数の文書に分かれて置かれている場合もあるため、1つを見て見当たらないと判断せず、他の場所も確認しておきます。
Q2. 部署ごとの山の違いは、入社前に聞いてもよい内容ですか。
A. 聞いてよい内容です。配属される部署がすでに決まっている場合は、その部署の年間の山がどのあたりにあるかを聞く方法があります。
Q3. 休みを取りにくい時期が、年間の予定表に示されていないこともありますか。
A. あります。示されていない場合は、上長や人事に、休みを取りにくい時期があるかどうかを聞く方法があります。
Q4. 見通しが出ていない場合、誰に聞くのが基本ですか。
A. 上長に聞くのが基本です。上長が把握していない場合は、人事や配属予定の部署の担当者に聞く方法もあります。
8. まとめ:見通しの在りかと、聞く先を見ておきます
この記事の要点
- 繁忙期の見通しは、年間の予定表や過去の実績として、あらかじめ置かれている場合があります
- 部署によって山の高さが違うため、自分の部署の実績を見ておくことが要になります
- 休みを取りにくい時期が、その見通しに示されているかどうかも確認の対象です
- 見通しが出ていない分は、上長や人事、配属予定の部署の担当者に聞く方法があります
- 見通しの在りかと聞く先を先に知っておくと、思い込みで動かずに済みます
見通しを確かめる作業は、忙しい時期が始まる前に済ませておけば、当日になって慌てずに動けます。資料が複数の文書に分かれている職場では、どこに何が書かれているかを先に把握しておくと、探し直す手間が減ります。
繁忙期の見通しは、置かれている場所を探し、部署ごとの山と休みを取りにくい時期を見たうえで、出ていない分を聞く先を決めておくと、思い込みで動かずに済みます。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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