在宅の終業をどう伝えるか

在宅で働いた日の終わりに、終業をどう伝えるかは、感覚で決めることではなく、職場の案内にもとづいて動くことです。伝える先が1つに決まっているか、伝える形が打刻だけか連絡も添える形かで決まっているか、伝えたあとに届く連絡の扱いが書かれているか、伝え忘れたときにまず誰に言うかが分かっているか。ここでは、この4点に絞って見ていきます。
伝える先と形が決まっていれば、伝え忘れたときも慌てずに動けます。この2点を中心に見ていきます。
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この記事のポイント
- 在宅では、伝える先が1つに決まっているかどうかで、その日の終わり方が変わります
- 伝える形が打刻だけか、連絡も添える形かは、社内の案内に書かれている場合があります
- 伝え忘れたときにまず言う先が分かっていれば、そこから直す作業に進みやすくなります
1. 在宅の終業は、伝える先と形で変わります
在宅で働いた日の終業をどう伝えるかは、感覚で決めることではなく、職場に置かれている案内にもとづいて動くことです。伝える先が1つに決まっているか、伝える形が打刻だけか連絡も添える形かで決まっているか、伝えたあとに届く連絡の扱いが書かれているか、伝え忘れたときにまず誰に言うかが分かっているか。この4点を、案内を探すところから見ていきます。
在宅で働く日は、オフィスに出社する日と違い、席を立つ姿や退勤のあいさつが周囲に伝わる場面がありません。合図が自然には生まれないため、伝える形を別に用意しておく必要があります。
伝える形は、打刻だけで済む職場と、打刻に加えて連絡も求められる職場に分かれます。どちらの形になっているかは、社内の案内に書かれている内容にもとづいて動くことです。
伝える先も、職場によって異なります。上長に直接伝える場合と、チームの連絡先に伝える場合があり、両方を求められる職場もあります。伝える先が1つに決まっていないと、誰にも伝わっていない状態のまま1日が終わってしまうことがあります。
チームの人数が多いほど、伝える先が1人に集中していないかどうかも見ておきたい点です。窓口が複数に分かれている場合、どちらに伝えても届く仕組みになっているかを、案内で確認します。
伝えたあとに、そこから連絡が届く場合もあります。届いた連絡をどう扱うかが案内に書かれているかどうかも、確かめておきたい点の1つです。
伝え忘れに気づいたときは、直す作業よりも先に、まず誰に言うかを決めておくと、そのあとの動きがはやくなります。ここから、伝えるまでの段階、伝える先の記載、決まりの一覧、形の分け方、伝え忘れたときに言う先という順に見ていきます。
2. 終業までに整える4つの段階
その日の終わりまでの流れは、大きく4段階に分けられます。伝える先を確かめる段階を最初に置くのは、先を間違えたまま伝えても、あとで伝え直しになるためです。
伝える形を合わせる段階では、打刻だけで済むか、連絡も添える必要があるかを、案内の内容に合わせます。案内が見当たらないときは、上長やチームの窓口に確認します。
伝える段階は、確かめた先と形にそって、その日の終わりを伝えるだけの段階です。ここまで整えておけば、迷わず動けます。
記録に残ったことを確かめる段階では、打刻や連絡の記録が、伝えた内容のとおりに残っているかを見ます。記録が残っていなければ、伝え忘れに近い状態のままになります。
4段階のうち、伝える先を確かめる段階と伝える形を合わせる段階を逆にすると、先が変わった場合に形を合わせ直すことになります。順番を守ったほうが、伝えるまでの手間は少なくなります。
異動でチームが変わった場合は、伝える先を確かめる段階からやり直す形になります。前のチームの窓口のまま伝え続けることはできないため、異動が決まった時点で早めに新しい窓口を確認しておきます。
3. 伝える先が案内に書かれているかを見ます
伝える先が1つに決まっているかどうかは、就業規則やリモートワークに関する社内の案内に書かれている場合があります。上長個人を宛先にする案内もあれば、チームの連絡先を宛先にする案内もあります。
案内を見ても伝える先が見当たらないときは、自分で決めるのではなく、上長や総務の窓口に確認します。案内が複数の文書に分かれていて、片方にしか書かれていない場合もあります。
会社から支給された端末と、私用の端末を両方使っている場合、端末ごとに伝える先が分かれている案内もあります。どちらの端末で終業を伝えるかによって、確認すべき案内の場所が変わることがあります。
入社してすぐの時期は、案内そのものの存在に気づきにくいことがあります。オンボーディングの資料に記載がある場合は、そこも確認先の1つになります。
職場には年代の幅があり、連絡の受け方についての前提もそろっていないことがあります。一般労働者の平均年齢は44.4歳です*1。ただしこの数字は平均年齢で、終業の伝え方を決めるものではありません。決めるのは、案内として残っている記載です。
伝える先の案内が見つかったら、次はその先にどんな形で伝えるかを合わせます。打刻だけで足りるのか、連絡も添える必要があるのかは、次の表と図で見ていきます。
4. その日の終わりに確認したい4つの項目
その日の終わりについて、決まりで確かめる項目を一覧にします。
【表1】決まりで確かめることと、どこに書かれているか
| 決まりで確かめること | どこに書かれているか |
|---|---|
| 伝える先 | 就業規則やリモートワークに関する社内の案内 |
| 伝える形(打刻/連絡/両方) | 勤怠に関する案内、またはチームの運用ルール |
| 伝えたあとの連絡の扱い | 残業や勤怠に関する社内の規程 |
| 伝え忘れたときに言う先 | チームの連絡先一覧、または上長 |
4つの項目はどれも、伝える本人だけの判断では決まりません。分からない項目があれば、その項目だけを確認します。
伝えたあとの連絡をどう扱うかは、時間の申請にもつながる話です。申請の運用については、別の記事にまとめています。
伝え忘れたときに言う先は、チームの連絡先一覧に載っている場合と、上長に直接伝える場合があります。まず言う先を決めておくと、そこから直す作業に進みやすくなります。
4つの項目が載っている案内は、複数の文書に分かれている場合があります。どの文書に何が書かれているかを先に把握しておくと、伝える段になってから探し直す必要がありません。
案内は、紙の資料だけでなく、社内ポータルやチャットツールの固定メッセージに置かれている場合もあります。デジタルの場所も含めて確認しておくと、探す範囲を絞れます。
あわせて読みたい | 残業の申請の運用|時間の使い方が見える
5. 形が毎日同じか、日で変わるかで分けます
その日の終わりの伝え方を、2つの軸で分けます。
打刻で足りる×毎日同じ形の組み合わせは、確かめる内容が変わらないため、いちど案内を見ておけば、そのあとは同じ動きで済みます。
連絡も要る×毎日同じ形の組み合わせは、宛先と形式が固定されているため、確かめる手間は少ないものの、連絡を忘れると気づかれやすくなります。
打刻で足りる×日によって違う組み合わせは、その日の予定によって連絡の有無が変わるため、予定を確認する段階が欠かせません。
連絡も要る×日によって違う組み合わせは、宛先も形式も日によって変わるため、4つの中では確かめる回数がいちばん増えます。自分の職場がどの組み合わせに当たるかは、案内や規程を読むと分かります。
連絡も要る形が続く日が多い職場では、その時間が積み重なって傾向にも表れることがあります。傾向の見方は、別の記事で扱っています。
自分の職場がどの組み合わせに当たるかがすぐに分からないときは、直近1週間分の記録を振り返ると、パターンが見えてくることがあります。
あわせて読みたい | 平均残業時間の先を見る|伸びる場面
6. 伝え忘れたときに、まず言う先を決めます
伝え忘れたときに、まず言う先として押さえておきたい点を整理します。
伝え忘れに気づいたときに確かめること
- まず言う先:チームの連絡先一覧にある窓口か、上長のどちらかです
- 言うタイミング:気づいた時点で早めに伝えます。翌日に回さないことが大切です
- 伝えた記録:チャットやメールでのやり取りが、そのまま記録になります
伝え忘れに気づいたら、まず直す作業に進む前に、誰に言うかを決めます。言う先が決まっていないと、直す作業だけを先にしてしまい、記録と実際の時刻がずれたまま残ることがあります。
言う先は、チームの連絡先一覧に載っている窓口である場合と、上長に直接伝える場合があります。当番のときとそれ以外とで、言う先が変わる職場もあります。
言うタイミングは、気づいた時点が基本です。翌日に回すと、前日の記録がそのままになり、あとから直しにくくなります。
言う先が複数の候補に分かれるときは、いずれか1つに決めて伝えれば十分です。両方に伝えようとして重複する必要はありません。
チームの再編などで窓口が変わった場合は、以前の窓口のままにしないよう、変更後の案内を早めに確認します。
実際に打刻を直す作業そのものは、出す先と締めが別に決まっています。直し方については、別の記事にまとめています。
あわせて読みたい | 打刻を忘れたときの直し方|出す先と締め
7. よくある質問(Q&A)
Q1. 終業を伝える先が、案内を見ても分からないときはどうすればよいですか。
A. 就業規則やリモートワークに関する案内を確認しても見当たらない場合は、自分で決めずに、上長や総務の窓口に確認します。案内が複数の文書に分かれている職場もあるため、1つを見て終わりにしないことも大切です。
Q2. 打刻だけで足りるか、連絡も添える必要があるかは、どこで分かりますか。
A. 勤怠に関する社内の案内や、チームの運用ルールに記載されている場合があります。見当たらないときは、上長やチームの窓口に、打刻だけで足りるかどうかを確認します。会社支給の端末と私用の端末とで、案内が分かれている場合もあります。
Q3. 伝えたあとに連絡が届いたときは、必ず対応しなければなりませんか。
A. 対応の要否は、案内や上長の指示にもとづいて判断します。届いた連絡の扱いが案内に書かれているかどうかを、まず確認します。対応した時間の扱いについては、別の記事で扱っています。
Q4. 伝え忘れに気づいたら、まず何をすればよいですか。
A. 直す作業に進む前に、まず言う先を決めます。チームの連絡先一覧に載っている窓口か、上長のいずれかに伝え、気づいた時点で早めに伝えることが基本です。直す作業自体の進め方は、別の記事にまとめています。
8. まとめ:伝える先と形の2点で見ます
この記事の要点
- 在宅の終業は、伝える先が1つに決まっているかどうかで、その日の終わり方が変わります
- 伝える形が打刻だけか、連絡も添える形かは、社内の案内に書かれている場合があります
- 伝えたあとに届く連絡の扱いも、案内の対象です
- 伝え忘れたときにまず言う先が分かっていれば、そこから直す作業に進みやすくなります
- 伝えた記録は、打刻やチャット、メールのやり取りがそのまま記録になります
案内を確認する作業は、その日が始まる前に済ませておけば、終業のときは迷わず動けます。会社支給の端末と私用の端末の両方を使っている場合は、どちらの案内を見ているかも合わせて確認します。
在宅勤務を始めたばかりの職場では、案内自体がまだ整っていない場合もあります。整っていないと感じたときは、上長に相談し、必要な項目を一緒に確認しておくと、あとから困る場面を減らせます。
在宅で働いた日の終わりは、伝える先と形の案内を確認し、伝え忘れたときに言う先を決めておくことで、あとから直す手間を減らせます。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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