みなし残業の記載|何が含まれるかを聞く

求人票の「みなし残業」の記載は、書き方の幅が広く、含まれる内容は会社によって違います。記載だけで判断せず、読み取れる範囲を確かめたうえで、含まれる内容は面接で確かめる前提で読むと、聞くことも具体的になり、確認の漏れも減らせます。
みなし残業の記載は、何が含まれるかを面接で確かめる前提で読むと、聞くことが具体的になります。
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この記事のポイント
- みなし残業の記載は書き方の幅が広く、記載だけで含まれる範囲を判断しきれない場合があります
- 求人票から読み取れる範囲と、面接で確かめる範囲を分けておくと、聞き方も具体的になります
- 確かめた内容は、労働条件通知書の記載と読み合わせることで、記載の理解がすり合わせられます
1. みなし残業の記載は、読み取れる範囲を面接で確かめます
求人票のみなし残業の記載は、書き方の幅が広く、記載だけでは何が含まれるか判断しきれません。読み取れる範囲を確認したうえで、含まれる内容は面接で確かめる前提で読む進め方があります。
みなし残業という言葉自体は同じでも、求人票にどこまで書かれているかは会社ごとに差があります。金額だけが書かれている場合もあれば、含まれる範囲まで書かれている場合もあります。
記載を読むときに迷うのは、書かれていない部分を推測で埋めてしまうことです。書かれていない部分は、読み取れる範囲の外にあると考えたほうが、後の確認がしやすくなります。
読み取れる範囲を確認したら、次に確かめる先は面接です。求人票の記載だけで判断せず、含まれる内容を面接で確かめる前提に立つと、聞くことも絞られます。
求人票には、みなし残業という表記のほかに、固定残業代という表記が使われている場合もあります。表記が違っても確かめる進め方は同じで、書かれている範囲を確認し、書かれていない部分は面接で確かめられます。
ここから、記載を読む流れ、同じ表記でも範囲が異なる理由、書き方の対比、読み取れることと聞くことの一覧、聞き方の型、よくある質問という順に見ていきます。
2. 記載を読む流れを、四つの場面に分けます
四つの場面は、記載を読む、分からない点を書く、面接で聞く、通知書で照らすという順に並んでいます。順に進めると、確認が重複しません。
記載を読む場面では、書かれている範囲だけを確認します。書かれていない部分を推測で埋めないことが、次の場面につながります。
分からない点を書く場面では、読み取れなかった部分をそのまま書き留めます。あいまいなまま次に進まないことが、面接での聞き方を具体的にします。
面接で聞く場面では、書き留めた点を確かめます。みなし残業の記載について、含まれる範囲を尋ねる場面にもなります。
通知書で照らす場面では、面接で確かめた内容と、労働条件通知書の記載を見比べます。求人票と通知書の記載が同じ表記でも、範囲が異なる場合があります。
四つの場面を一通り終えても、記載と通知書の内容がすぐに一致しない場合があります。そのときは、確かめた点を書き残したまま、勤務先の人事に改めて確認する方法があります。
3. 同じみなし残業の表記でも、含まれる範囲は会社で異なります
みなし残業という表記は同じでも、求人票に書かれている内容は会社によって異なります。金額のみが書かれている求人票もあれば、含まれる範囲まで書かれている求人票もあります。
書かれている範囲が狭いほど、読み取れることも少なくなります。読み取れないことを埋めるのではなく、面接で確かめる項目として残しておく進め方があります。
同じ表記であっても、記載の詳しさは会社の書き方の方針によって変わります。書き方の方針は、求人票を見るだけでは分かりません。
求人票の記載には、対象者を限定する一文が添えられている場合もあります。対象者の記載があるかどうかも、読み取れる範囲の一部として確認できます。
職種によって、記載の詳しさに差が出る場合もあります。同じ会社の求人票であっても、職種ごとに書き方が異なることがあります。
会社によっては、この記載を、給与規程や賃金テーブルの説明と合わせて示している場合もあります。合わせて示されているときは、記載を追う場所が求人票だけにとどまらないことがあります。
含まれる範囲を確かめる作業は、入社前の面接に限りません。入社後に労働条件通知書を確認する中でも、同じ確認を続けられます。
参考として、情報通信業のテレワーク実施率は56.3%*1で、正社員全体の22.5%*1を上回ります。この数字はテレワークの実施状況を示すものであり、求人票の記載の範囲を直接示すものではありません。勤務形態にかかわらず、記載を確かめる進め方は同じです。
あわせて読みたい | 募集要項を確かめる順番|分かる範囲
4. 書き方の違いで、聞くことの重みが動きます
求人票の書き方には、金額だけが書かれている場合と、含まれる範囲まで書かれている場合があります。どちらの書き方でも、良し悪しの差ではありません。
金額だけが書かれている場合は、含まれる範囲そのものが分からないため、まず範囲を尋ねる聞き方になります。
含まれる範囲まで書かれている場合は、書かれた内容と実際の運用が同じかどうかを確かめる聞き方になります。書かれている範囲を、そのまま受け取るのではなく、実際の運用と見比べる形です。
同じ求人票の中でも、みなし残業の記載が本文と別枠の注記に分かれている場合があります。本文だけを読むと、注記の内容を読み落とすことがあります。
どちらの書き方であっても、みなし残業の記載を読むときに聞くことを絞っておけば、面接での確認は進めやすくなります。
5. 記載から読み取れることを、聞き方まで整理します
みなし残業の記載を読むときに見る項目を、どこまで読み取れるか、聞き方の例まで並べます。
表に目を通す前に、求人票で見た記載を思い出しておくと、どの項目がまだ読み取れていないかが見えてきます。
記載の書き方・読み取れること・面接で聞くことの対応
| 記載の書き方 | 読み取れること | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 金額のみの記載 | 含まれる範囲が書かれていないこと | 含まれる範囲を尋ねる聞き方 |
| 範囲まで書かれた記載 | 何が含まれるかの大枠 | 記載の範囲と実際の運用が同じかを尋ねる聞き方 |
| 対象者の記載がある場合 | 適用される対象の範囲 | 対象者の範囲を尋ねる聞き方 |
| 対象者の記載がない場合 | 適用の範囲が読み取れないこと | 対象者の範囲を尋ねる聞き方 |
みなし残業の記載を確かめるとき、最初に迷うのは、金額の有無ではなく、含まれる範囲が書かれているかどうかです。
表の4行は、金額のみの記載、範囲まで書かれた記載、対象者の記載がある場合、対象者の記載がない場合という順に並んでいます。どこまで読み取れるかが分かれば、聞き方も自然に決まります。
聞き方の例は、そのまま使える言い回しとして示しています。面接や人事への確認の場で、記載の範囲を尋ねる際の参考にできます。
表の項目は、求人票の書き方が新しく整えられた場合でも、確かめる順番そのものは変わりません。
読み取れることが少ない記載ほど、面接で確かめる項目は増えます。読み取れる範囲を先に整理しておくと、面接での確認事項を絞りやすくなります。
対象者の記載は、募集要項の別の箇所にまとめて書かれている場合もあります。この記載と離れた場所にあっても、確かめる項目としては同じ扱いになります。
求人票だけで読み取れない項目は、労働条件通知書の記載を確認することでも見えてきます。通知書は、入社前に受け取れる資料の一つです。
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6. 面接で聞くときの言い方を、三つの型に揃えます
面接で確かめるときに使える聞き方を三つ示します。どの型を使うかは、確認したい範囲によって選べます。
面接で聞くときの3つの型
- 範囲を聞く型:含まれる範囲をそのまま尋ねます
- 対象を聞く型:誰に適用されるのかを尋ねます
- 照らす型:記載と労働条件通知書の記載を見比べます
3つの型は、聞く順番としても使えます。範囲を聞き、対象を聞き、記載を照らすという順に進めると、確認が重複しません。
範囲を聞く型は、求人票に含まれる範囲を直接確かめる型です。書かれているだけでは分からない部分を、そのまま尋ねます。
対象を聞く型は、誰に適用されるのかを確かめる型です。対象者の範囲が分かれば、自分に当てはまるかどうかも見えてきます。
照らす型は、求人票の記載と労働条件通知書の記載を見比べる型です。同じ表記でも、書かれている範囲が異なる場合があります。
3つの型のうち、どれを優先するかは、求人票の記載の詳しさによっても変わります。記載が詳しい場合は、範囲を聞く型を省き、照らす型から始める進め方もあります。
聞き方を選ぶときは、面接の場でどこまで確かめたいかも手がかりになります。範囲だけを絞って聞く進め方もあります。
型を使う順番を変えても、確かめる内容自体は変わりません。面接の場に合わせて、聞きやすい型から始める進め方もあります。
面接で聞いた答えは、その場で書き留めておくと、後から労働条件通知書の記載と見比べやすくなります。
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7. よくある質問|記載の読み取り方
Q1. みなし残業の記載だけで、含まれる範囲は分かりますか。
A. 求人票の記載だけで、含まれる範囲がすべて分かるとは限りません。書かれている範囲を確認したうえで、書かれていない部分は面接で確かめる進め方があります。確かめた内容は、労働条件通知書の記載と読み合わせられます。
Q2. 求人票に対象者の記載がない場合、どうすればよいですか。
A. 対象者の記載がない場合は、誰に適用されるかを面接で尋ねる進め方があります。求人票の記載だけで判断せず、勤務先の人事や採用担当に確かめる方法もあります。確認先が複数に分かれている場合は、身近な担当から順に尋ねる進め方もあります。
Q3. 面接で聞きにくいと感じる場合、どう進めればよいですか。
A. 聞きにくいと感じる場合は、記載のうち分からない点を先に書き留めておく進め方があります。書き留めた点は、面接や入社後の人事への確認で一つずつ確かめられます。
Q4. 入社後に記載と運用が異なると気づいた場合、どうすればよいですか。
A. 入社後は、求人票の記載と労働条件通知書の記載を読み合わせる進め方があります。異なる点があれば、勤務先の人事や採用担当に確かめる方法があります。
8. まとめ:記載は読み取れる範囲までとし、残りは尋ねます
この記事の要点
- みなし残業の記載は書き方の幅が広く、記載だけで含まれる範囲を判断しきれない場合があります
- 読み取れる範囲を確認したら、含まれる内容は面接で確かめる前提で読む進め方があります
- 書き方の対比によって、聞くことの重みは変わりますが、良し悪しの差ではありません
- 確かめた内容は、労働条件通知書の記載と読み合わせられます
- 分からない点は、勤務先の人事や採用担当に確かめる方法もあります
求人票のみなし残業の記載は、書き方の幅が広く、記載だけで判断しきれない場合があります。読み取れる範囲を確認したうえで、含まれる内容は面接で確かめる前提で読むと、聞くことも具体的になります。確かめた内容は労働条件通知書の記載と読み合わせ、分からない点は勤務先の人事や採用担当に確かめる方法があります。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
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