Strutsで共通処理を触る前に確認した順番|転職

Strutsで組まれた業務システムを引き継いで保守してきたITエンジニアが転職を考えるとき、面接や職務経歴書でまず聞かれるのは、フレームワークの新旧ではありません。一か所を直すと別の画面が動かなくなる作りを渡されたとき、どこから手を付けて確かめたかという、実務の順番です。
全職業の有効求人倍率は1.26倍で、求人数が求職者数を上回っています*1。求人が動きやすい今の状況で語れる強みは、共通処理を触る前にどう確認したかという、具体的な進め方です。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 全職業の有効求人倍率は1.26倍です*1。求人数が求職者数を上回っており、経歴を正しく言葉にできれば選考は進めやすい状況です。
- DX推進に必要な人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*2。人手が十分ではない状況でも、既に動いている業務システムを保守できる人を求人で探す動きは続いています。
- 一般労働者の賃金は50〜54歳で月388.8千円です*3。共通処理を触る前に確認してきた経験は、年数だけでなく賃金の交渉材料としても伝えられます。
1. Strutsの求人で伝わるのは確認した順番です
Strutsで組まれた業務システムを保守してきた経験は、共通処理を触る前にどこから確かめたかを具体的に語れるかどうかで伝わり方が変わります。厚生労働省の調査では、全職業の有効求人倍率は1.26倍でした*1。求人数が求職者数を上回っており、経歴を正しく言葉にできれば選考は進めやすい状況です。IPAの調査では、DX推進に必要な人材が「大幅に不足」と答えた企業は50.1%にのぼります*2。人手が十分ではない中でも、既に動いているStrutsのシステムを保守できる人を探す求人は残り続けています。
Strutsで作られた業務システムの多くは、複数の画面から呼ばれる共通のActionクラスや、画面共通の部品を土台にしています。ある画面のために直した処理が、離れた画面の表示や入力チェックにまで及ぶことは珍しくありません。
面接で聞かれるのは、フレームワークが新しいか古いかではありません。触ると別の場所が動かなくなる作りを渡されたとき、どこから手を付けて確かめたかという、実務の進め方です。
求人票には「Strutsの保守経験」とだけ書かれていることが多く、そこから先の具体的な進め方までは書かれていません。面接で聞かれたときに答えられるのは、求人票に書かれていない部分をどう埋めてきたかです。
同じ「保守経験3年」という書き方でも、共通処理を触った回数や確認した順番は人によって違います。年数だけを並べても、面接官には具体的な進め方が伝わりません。
以下では、共通処理を触る前に何を数え、どこから確認したかを、具体的な手順として整理します。
あわせて読みたい | Reactエンジニアの職務経歴書|転職で落ちる書き方と対策
2. 呼び出し元と見え方を先に整理します
共通処理を触る前に、何を数えれば確認する順番が決まるのかを整理します。見るべきは2つだけです。呼び出し元の数と、影響が画面に出るかどうかです。
この4つの型に当てはめると、最初に触ってよい場所と、後回しにしてよい場所の見分けがつきます。呼び出し元を数えないまま手を動かすと、右下の型を左上の型だと思い込んでしまいます。
Strutsのシステムでは、共通のActionや共通のJSPインクルードが、見た目以上に広い場所から呼ばれていることがあります。数えてみるまでは、少ないのか多いのか分かりません。
同じ画面数のシステムでも、共通処理をどこまで1か所にまとめているかは作った人によって差があります。引き継いだ直後にこの4つの型へ当てはめてみると、次にどこを触っても同じ手順で確認できるようになります。
3. 共通処理は思わぬ場所まで届きます
Strutsで組まれた業務システムには、複数の画面から呼ばれる共通のActionクラスや、共通のJSPインクルードがよく使われています。伝票の入力チェックや、一覧画面の並び替えなど、似た処理を1か所にまとめておくための作りです。
この共通処理を直すとき、影響が及ぶ先を目で数えられないまま手を動かすと、直した画面では正しく動いても、別の画面で入力チェックが効かなくなることがあります。
リモートワーク対応の求人であっても、業務システムの保守を担当する求人では、こうした共通処理をどう扱ってきたかが職務経歴書で確認されます。フレームワークの名前だけでは、この経験は伝わりません。
確認する順番を決める材料は、呼び出し元の数と、影響が画面に出るかどうかの2つだけです。この2つを数えれば、次にどこを見ればよいかが決まります。
数えた結果を記録に残しておくと、同じ共通処理を別の担当者が触るときにも、確認した順番をそのまま引き継げます。口頭で伝えるより、記録として残すほうが引き継ぎの手間が減ります。
リモートワーク対応の求人では、担当者どうしが同じ画面を見て相談する機会が出社勤務より限られます。確認した順番を記録に残す習慣は、離れた場所で働くときほど効いてきます。
4. 共有される仕組みと確認の仕方をまとめます
Strutsの業務システムでよく共有される仕組みと、確認の仕方を表にまとめます。呼び出し元の数と、画面に出る変化の有無を先に押さえておくと、表の見方が分かりやすくなります。
同じ「共通処理」という言葉でも、仕組みが違えば確認の仕方も変わります。コードの検索だけで足りるものと、実際に動かして確かめる必要があるものを分けておくと、限られた時間の使い方が変わります。
【表1】共有される仕組みと確認の仕方
| 仕組み | 呼ばれる場所の例 | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 共通のActionクラス | 複数の一覧画面や登録画面 | 呼び出し元をコードで検索して数える |
| 共通のJSPインクルード | ヘッダーやフッターなど共通部品 | 含んでいる画面を全部洗い出す |
| セッションで共有する値 | ログイン中の別画面の表示 | 値が変わる前後でログを比較する |
| 共通の入力チェック | 複数の登録画面 | チェックの条件を一覧にして比較する |
表のとおり、共有される仕組みによって呼ばれる場所の数も、確認の仕方も変わります。共通のActionクラスなら呼び出し元を検索して数えられますが、セッションで共有する値は検索だけでは追えず、ログでの比較が必要になります。
Strutsを長く保守してきた人ほど、この4つの型を経験として持っています。どの型に何度当たったかを具体的に話せると、共通処理の扱いに慣れていることが伝わります。
あわせて読みたい | Vueエンジニアの転職|選定理由を語れる人が評価される
5. 触る前に確認する手順を並べます
この4つの手順を毎回同じ順番で行うことが、共通処理を安全に触るための土台になります。順番を省いて手を動かすと、確認したはずの画面以外で不具合が出ることがあります。
Strutsのシステムを引き継いだ直後は、呼び出し元の数を把握できていないことが多いため、最初の手順に時間がかかります。慣れてくると、共通処理を見ただけで呼び出し元の多さを見積もれるようになります。
6. 職務経歴書に書く内容を選びます
共通処理を触る前に確認してきた経験を、職務経歴書や面接でどう伝えるかを整理します。書く場所は職務経歴書の実績欄で、担当していた業務システムの説明とあわせて書くと読みやすくなります。
職務経歴書に書く内容
- 数えた対象:共通処理の呼び出し元を何件数えたか、具体的な件数を書きます。
- 確認の方法:ログを見たのか、動作確認環境で試したのか、実際に行った方法を書きます。
- 見つかった影響:確認の結果、影響が出た画面や処理を具体的に書きます。
- Strutsでの経験年数:Strutsを保守してきた年数と、担当した業務システムの種類を書きます。
件数や方法を具体的に書くと、共通処理を触る前に確認する習慣がある人だと伝わります。「注意して確認しました」だけでは、何を数えたのかが読み手に残りません。
一般労働者の賃金は50〜54歳で月388.8千円です*3。共通処理を触る前に確認してきた経験は年数として積み重なるため、賃金の交渉材料としても具体的に伝えられます。
職務経歴書に書いた内容は、面接でそのまま質問されます。数えた件数や見つかった影響を、書いた内容と同じ言葉で答えられるようにしておくと、話がずれません。
書く内容を選ぶときは、直した機能そのものより、直す前に何を確認したかに重心を置きます。機能の説明は求人票や職務経歴書の別の欄でも書けますが、確認の進め方は実際に手を動かした人にしか書けません。
あわせて読みたい | 試用期間が不安なエンジニアへ|見られている点
7. よくある質問(Q&A)
Q1. Strutsの経験は求人でまだ評価されるか
A. 評価されます。フレームワークの新旧よりも、共通処理を触る前にどう確認したかという実務の経験が見られます。求人票でも、保守経験を歓迎条件に挙げるケースがあります。
Q2. 呼び出し元の数はどうやって調べればよいか
A. まずはコードの検索機能で、共通処理を呼んでいる場所を検索します。件数が多い場合は、一覧にしてから1件ずつ画面への影響を確かめます。
Q3. 影響が画面に出ない変更はどう確認すればよいか
A. ログを出す方法と、動作確認環境で実際に動かす方法があります。件数が少ないうちはログで足りますが、多い場合は動作確認環境で1件ずつ試すほうが確実です。
Q4. 共通処理を確認してきた経験は他の言語やフレームワークでも活かせるか
A. 活かせます。呼び出し元を数えてから触るという確認の順番は、言語やフレームワークが変わっても同じ考え方で使えます。
Q5. Strutsのシステムを保守する求人はこれからも残るか
A. 断定はできませんが、DX推進に必要な人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*2。人手が十分ではない状況で、既存のシステムを保守できる人を求める動きは当面続くと考えられます。
Q6. 呼び出し元が多すぎて数えきれないときはどうすればよいか
A. 一度にすべてを追おうとせず、画面ごとに区切って数えます。数え終わった画面から確認を進め、残りの件数を把握しておけば、途中で作業を止めても引き継ぎやすくなります。
8. まとめ:Strutsの経験は確認した順番で語れます
この記事のまとめ
- 全職業の有効求人倍率は1.26倍で、業務システムを保守できる人を探す求人は残っています*1。
- DX推進に必要な人材が「大幅に不足」と回答した企業は50.1%です*2。人手が十分ではない状況でも保守の求人は続いています。
- 一般労働者の賃金は50〜54歳で月388.8千円です*3。共通処理を触る前に確認してきた経験は、交渉材料として具体的に伝えられます。
- 共通処理を触る前に確認するのは、呼び出し元の数と、影響が画面に出るかどうかの2つです。この2つを数えれば、確認する順番が決まります。
Strutsで組まれた業務システムを保守してきた経験は、共通処理を触る前にどう確認したかを具体的に語れるかどうかで伝わり方が変わります。数えた件数と確認した方法を、次の職務経歴書に書き出してみましょう。求人票の言葉だけでは伝わらない経験ほど、具体的な数と手順で示す価値があります。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年12月分)」
*2 IPA「DX動向2026」
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」
転職ノウハウ その他の記事
もっと読む 〉-
転職支援金は課税される?一時所得と申告の目安
転職にあわせて、勤務先や移住先の地方公共団体から支援金を受け取ることがあります。入社時の支度金、転職活動の費用を補助する助成金、地方への移住を後押しする支援金まで、名称も支払う主体もさまざまです。同じ「支援金」という言葉 […] -
転職エージェントと話す時の服装|対面とオンラインの違い
転職エージェントとの面談は選考そのものではないからと、服装を後回しにしがちです。ただし対面かオンラインかで見られる範囲が変わり、私服可と言われたときに指す範囲も、初回の面談か選考本番かで違います。形式ごとの目安を先に持っ […] -
履歴書の書き方|退職理由と本人希望欄に書くリモート勤務
転職活動で履歴書を書き始めると、学歴と職歴をどこで区切るか、退職理由をどこまで具体的に書くか、志望動機をどう組み立てるかで手が止まることがあります。本人希望記入欄にリモート勤務の希望を書いてよいのか、写真は必要か、手書き […] -
内定承諾後の辞退|伝える手順と転職の例文
内定を承諾したあとに事情が変わり、入社を辞退したいと考える場面があります。選考の途中で断る場合と違い、承諾後はすでに入社日や引き継ぎの調整が始まっていることもあり、誰にどの順番で伝えるかによって、そのあとのやり取りのしや […]