転職サイトは20代後半で何が変わる?検索型と紹介型の違い

20代後半でITエンジニアとして転職先を探すとき、まず迷うのが転職サイトの選び方です。求人検索型と紹介型では、同じ職種でも見える求人の範囲や、リモートの条件の書かれ方が変わります。探し先を決める前に、それぞれの性質を知っておく必要があります。
転職を希望する人は2025年平均で1023万人にのぼります*1。20代後半は職種の経験が積み上がり始める時期でもあり、探し先の性質を誤ると、条件に合う求人を見落としたまま活動が長引きます。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- 転職を希望する人は1023万人です。20代後半は求人検索型と紹介型のどちらを中心に使うかで、見える求人の範囲が変わります*1。
- 転職入職率は9.7%です。希望する人の数に対して実際に動いた割合は大きくなく、探し先を1つに絞らず並行して使う考え方が現実的です*2。
- 25〜29歳の一般労働者の月給は279.4千円です。求人票に書かれた年収を確認するときの目安になります*3。
リモートワーク対応の正社員求人|Relasic(株式会社LASSIC運営)
20代後半のITエンジニア向けの正社員求人は、リモートワーク対応の求人のなかにあります。
1. 20代後半の転職サイトは探し先の性質で使い分けます
20代後半で転職サイトを使うときは、求人を自分で探すか、担当者から勧められるかで探し先を選び分けます。総務省の労働力調査(詳細集計)では、転職を希望する人は2025年平均で1023万人でした*1。厚生労働省の雇用動向調査では、転職入職率は9.7%です*2。希望する人の数に対して、実際に動いた人の割合は大きくありません。だからこそ、最初にどの探し先を中心に使うかで、活動の進み方が変わります。
転職サイトには、求人を自分の条件で検索して探すものと、担当者から求人を提示されるものがあります。前者は求人票を横断して比較できる範囲が広く、後者は非公開の求人を含めて絞り込んだ提案を受けられます。
20代後半は、実務経験を積んだ職種がある程度定まっている時期です。求人検索型で職種名や技術要素を指定して探す方法と、紹介による転職支援で担当者に希望を伝える方法とでは、見える求人の範囲が変わります。
リモートの条件も、探し先によって書かれ方が異なります。求人票に「リモート可」とだけ書かれている場合と、出社日数まで明記されている場合とでは、応募後に確認すべき内容が変わります。
求人票の応募資格には、実務経験の年数が条件として書かれていることがあります。20代後半は経験年数の条件に当てはまり始める時期でもあるため、探し先ごとに求人票の書き方が違うと、応募できるかどうかの判断がそのつど変わってしまいます。
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2. 求人の探し先は2つの基準で整理できます
求人の探し先は、「自分で選ぶか、勧められるか」と「対象が1社か複数社か」という2つの基準で整理すると、性質の違いが見えやすくなります。
転職サイトの多くは、この図でいう左上の求人検索型にあたります。求人票を自分で検索し、複数社を横断して比較できる点が特徴です。
紹介による転職支援は、対象が複数社という点は求人検索型と同じですが、選ぶ主導権が担当者に移ります。企業の採用ページは対象が1社に絞られる一方、自分で探すという主導権は保たれます。
知人の紹介は、対象が1社で、選ぶ主導権も相手側にあります。求人検索型とは対角の関係にあり、得られる情報の量も性質も変わります。
一部の転職サイトには、登録した経歴をもとに企業から声がかかるスカウト機能もあります。求人を検索する形ではなく相手から声がかかる点では紹介に近く、対象が複数社である点では求人検索型に近い、中間的な性質を持ちます。
3. 転職サイトの求人数は掲載元によって変わります
転職サイトを選ぶとき、掲載されている求人数の多さだけで比較すると、実際に応募できる求人の数とずれが生じます。同じ求人が複数の転職サイトに重複して掲載されている場合があるためです。
職種名や技術要素で絞り込む機能も、転職サイトごとに精度が異なります。TypeScriptを使う求人を探す場合、フロントエンドとバックエンドの両方を扱う求人まで表示されることもあれば、絞り込みが粗く、関連の薄い求人が混ざることもあります。
求人票には、掲載を始めた日付と、直近で更新した日付が別々に記載されている場合があります。掲載期間が長い求人ほど、募集の背景や条件が変わっている可能性があるため、更新日を確認してから応募先を絞り込む必要があります。
25〜29歳の一般労働者の月給は279.4千円です*3。求人票に書かれた年収の幅は、転職サイトによって表示のしかたが異なり、月給なのか年収なのか、賞与を含むのかが分かりにくいことがあります。書かれている数字が何を指すのかを、応募前に確認しておく必要があります。
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4. 求人の探し先ごとに見え方が異なります
前の図で整理した4つの探し先について、求人数の見え方と、絞り込みやすさを表にまとめます。
【表1】探し先ごとの求人の見え方
| 探し先 | 求人数の見え方 | 職種で絞れるか | リモートの条件で絞れるか |
|---|---|---|---|
| 求人検索型 | 多数の求人が並ぶが重複掲載もある | 絞り込める | 求人票の記載次第 |
| 紹介による転職支援 | 希望条件に合わせて数件が示される | 担当者に伝えられる | 面談で確認できる |
| 企業の採用ページ | その1社の求人のみ | 会社側の分類に従う | ページの記載次第 |
| 知人の紹介 | 知人が知る範囲に限られる | 絞り込みはできない | 本人に聞く必要がある |
表のとおり、求人検索型は求人数が多く見える一方、重複掲載が含まれる場合があります。実際に応募できる求人の数を確かめるには、企業名や募集要項まで確認する必要があります。
リモートの条件は、求人検索型でも紹介による転職支援でも、求人票や面談で個別に確認する工程が欠かせません。「リモート可」という表記だけでは、出社日数までは分かりません。
非公開求人の扱いも探し先によって変わります。紹介による転職支援では、担当者を通じて非公開求人の詳細を確認できますが、企業の採用ページには、そもそも非公開求人は掲載されません。公開されている求人だけを見ていると、選択肢の一部を見落とすことになります。
5. 状況によって選ぶ探し先の組み合わせが分かれます
いま何を優先するかによって、中心に使う探し先は変わります。
求人検索型と紹介による転職支援は、併用しても矛盾しません。求人検索型で相場を把握しながら、紹介による転職支援で非公開の求人を確認するという進め方もできます。
企業の採用ページと知人の紹介は、対象が1社に絞られる分、情報の深さでは他の探し先を補えます。ただし求人票に書かれていない条件は、面談や知人への確認で埋める必要があります。
内定までの期間を短くしたい場合は、書類選考から面接までの日程調整を担当者に任せられる紹介による転職支援のほうが、やり取りの手間を減らせます。比較検討する時間を確保したい場合は、求人検索型で自分のペースで求人を見比べる進め方が向いています。
6. 複数の探し先を並行するときに確認すること
転職サイトを含む複数の探し先を並行して使う場合、条件のそろえ方で応募後の管理のしやすさが変わります。
複数の探し先を使うときに確認すること
- 応募状況の記録:どの探し先からどの企業に応募したかを、自分でも記録しておきます。
- 重複応募の確認:同じ企業に複数の探し先から重ねて応募していないかを確認します。
- 条件の書き方をそろえる:希望する職種やリモートの条件を、どの探し先にも同じ言葉で伝えます。
- 出社頻度の表記差:「リモート可」という表記でも、探し先によって出社日数の書かれ方が異なります。
求人検索型では自分で応募状況を管理する必要がありますが、紹介による転職支援では担当者が選考の進み方を把握してくれる場合があります。役割の違いを踏まえて、記録する範囲を決めておきます。
出社頻度の表記は、探し先によって書かれ方が異なります。同じ「リモート可」という言葉でも、出社が月1回の求人と週2回の求人が同じ表記で並ぶことがあるため、求人票の記載を1件ずつ確認する工程は省けません。
スカウト機能を使って企業から連絡を受けた場合も、どの探し先を経由した連絡かを記録に残しておきます。同じ企業から複数の探し先を通じて連絡が重なることもあるため、応募前に確認しておくと、選考が重複するのを避けられます。記録の方法は表計算ソフトでも手帳でもかまいません。続けやすい形を選びます。
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7. よくある質問(Q&A)
Q1. 転職サイトはいくつ登録すればよいか
A. 数を決める前に、求人検索型と紹介による転職支援を1つずつ組み合わせる考え方から始めます。同じ性質の探し先を何個も増やしても、見える求人の範囲はあまり広がりません。
Q2. 転職サイトに登録するといまの勤務先に知られるか
A. 転職サイトごとに、企業からの閲覧を制限する設定が用意されています。設定の名称や範囲は探し先によって異なるため、登録時に自分で確認しておく必要があります。設定を確認しないまま経歴を公開すると、意図しない企業にも見える状態になることがあります。
Q3. 転職サイトと企業の採用ページで求人内容が違う場合どちらを確認すればよいか
A. 掲載時期によって内容が更新されている場合があるため、日付が新しいほうを基準にします。差が大きいときは、面談や問い合わせで直接確認します。
Q4. 転職サイトに書かれた年収はそのままの金額を指すか
A. 求人票によって、月給・年収・賞与の扱いが異なります。25〜29歳の一般労働者の月給は279.4千円です*3。求人票の数字が何を指すのか、賞与を含むのかを確認してから、実際の年収を見積もります。
Q5. 転職サイトの利用に費用はかかるか
A. 求人検索型も紹介による転職支援も、求職者側に料金がかからない仕組みで運営されています。詳しい条件は、利用する探し先ごとの規約で確認します。
Q6. スカウト機能を使った場合も探し先の記録は必要か
A. 必要です。スカウト経由の連絡も、どの転職サイトを通じて届いたかを記録しておくと、同じ企業への重複応募を避けられます。
8. まとめ:求人の探し先は性質をふまえて選びます
この記事のまとめ
- 転職を希望する人は1023万人、転職入職率は9.7%です。希望する人の数に対して、実際に動いた割合は大きくありません*1*2。
- 求人の探し先は、「自分で選ぶか、勧められるか」と「対象が1社か複数社か」の2つの基準で整理できます。
- 求人検索型・紹介による転職支援・企業の採用ページ・知人の紹介は、それぞれ見える求人の範囲が異なります。スカウト機能は、そのなかでも中間的な性質を持ちます。
- 複数の探し先を並行するときは、応募状況の記録と、出社頻度など条件の書き方をそろえることが欠かせません。
転職サイトを1つに絞る前に、まず探し先の性質を整理しておくと、応募後に「思っていた条件と違う」という食い違いを避けやすくなります。25〜29歳の月給の目安や、転職を希望する人の数といった数字も踏まえながら、自分に合う探し先の組み合わせを決めていきましょう。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果」
*2 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」
*3 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)
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