「GAS」で検索しても求人に辿り着けない理由とは?|「社内SE」「DX推進」などのキーワードで求人を探す方法とGemini API×BigQuery×業務フロー設計力で周りと差をつけフルリモートの正社員になる戦略

GASを書ける。スプレッドシートを自動化できる。でも、「それだけで転職できるのか」という問いを抱えているエンジニアの方は少なくありません。AIがコードを生成できる時代に、GASスキルの価値はどこにあるのか。フルリモートの正社員求人は本当にあるのか。この記事では、2026年のリアルな市場データと、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービス「Relasic(リラシク)」の知見から、GASエンジニアがフルリモート正社員を目指すために知っておくべきことを整理します。
この記事のポイント
- GASスキル単体では転職市場で評価されにくく、AI時代はプラスアルファのスキルセットが必須です
- IT系技術職のリモートワーク実施率は58.3%と全職種の中で最上位水準です(パーソル総合研究所、2025年7月)
- DX推進人材の不足を訴える日本企業は85.1%に上ります(IPA「DX動向2025」)。GAS活用を軸にDX推進できる人材への需要は構造的に高い状況が続いています
- フルリモート正社員への転職は「コーディング力+企画・マネジメント力」の組み合わせが採用の決め手になります
- Relasicでは3,790件のリモート対応正社員求人を保有しています(うちフルリモート1,428件)
1. GASエンジニアの市場価値は2026年にどう変わったのか

GAS(Google Apps Script)エンジニアへの需要は、生成AI普及を背景に質的な変化が起きています。AIによるコード自動生成が一般化した結果、「GASが書けるだけ」では差別化が難しく、GASを活用して業務課題を企画・解決できる人材への需要が高まっています。IPA(情報処理推進機構)「DX動向2025」によると、日本企業の85.1%がDX推進人材の不足を訴えており、GASを核にしたDX推進を担える人材は2026年においても希少な存在です。
2025〜2026年にかけて、GASをめぐる市場環境は大きく変わりました。生成AIとGASの連携が実務レベルで普及し、GeminiやGPTを組み合わせた業務自動化が広がっています。AI×GASの組み合わせは、2026年の業務効率化における実務的な潮流として、企業の現場に浸透しつつあります。
一方で、AIがコードを生成できる環境になったことで、「GASが書ける」というスキル単体の希少性は以前より下がりつつあります。求人市場でGASがメインスキルとして明示される正社員求人は、広いITエンジニア市場の中では限定的な規模にとどまります。コーポレートITエンジニアや社内SEの求人の中で、必要スキルのひとつとして挙げられるケースが主流です。
では、GASエンジニアの価値はなくなっているのでしょうか。答えはNOです。問題の本質は、「GASが書けること」から「GASで何を実現できるか」へのシフトが求められているという点にあります。Googleアカウントがあれば無料で使えるGASは、中小企業のDXにとっての入り口です。その入り口を設計し、現場のオペレーションを変えられる人材こそが、2026年の採用市場で求められています。
| 主な転職職種 | GASで担う業務領域 | 求められる追加スキル | 年収レンジ(参考) |
| コーポレートITエンジニア(社内SE) | Google Workspace管理・業務自動化・DX推進 | SaaS連携、要件定義、プロジェクト管理 | 450〜700万円 |
| 業務改善エンジニア・RPAエンジニア | 定型業務の自動化・ワークフロー設計 | Python、RPAツール(UiPath等) | 400〜600万円 |
| DX推進担当・IT企画 | 業務フロー分析・システム企画・PoC推進 | ビジネス理解、コミュニケーション力 | 500〜800万円 |
| データアナリスト | スプレッドシート自動集計・レポーティング自動化 | SQL、BigQuery、Looker Studio | 500〜900万円 |
GASを単体のスキルとして見るのではなく、Google WorkspaceやクラウドサービスのエコシステムにGASを組み込んで業務変革を推進できることが、正社員転職市場での評価基準です。年収はあくまで参考値であり、企業規模・経験年数・担当範囲によって大きく変動します。(リラシク編集部調べ・2026年7月時点)
あわせて読みたい|フルリモートワーク求人が多い職種7選!必須スキルや仕事の探し方も解説
2. フルリモート正社員の求人は「本当にある」のか——市場の実態
「GASエンジニアとしてフルリモートの正社員求人はあるのか」というのは、転職相談でよくいただく問いです。結論から申し上げると、あります。ただし、検索の仕方と、ご自身のポジショニング次第で見え方が変わります。
パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年7月)によると、IT系技術職のリモートワーク実施率は58.3%と、全職種の中でコンサルタント(62.2%)に次ぐ水準です。業種として見れば、ITエンジニアはリモートワークと最も相性が良い職種のひとつです。
地方・全国からの採用拡大を目的に、リモート対応求人を増やす企業の流れは2026年も続いています。総務省「令和6年通信利用動向調査」では、テレワーク導入企業の割合は47.3%と、全企業の約半数が導入済みです。
重要なのは、「GAS」というキーワードで検索しても多くの求人には辿り着けないという点です。GASは多くの場合、社内SEやコーポレートITエンジニアの必須・歓迎スキルとして記載されます。そのため、GASエンジニアとして転職先を探す際は、「GAS」ではなく「社内SE リモート」「コーポレートIT フルリモート」「DX推進 在宅」などの軸で探すことが有効です。
Relasicが保有するリモート対応正社員求人は3,790件(うちフルリモート1,428件)です。GASスキルを活かせるコーポレートIT・社内SE・業務改善エンジニアなどの求人も含まれています。転職エージェントにご相談いただくことで、表に出ない非公開求人や、スキルセットに合った求人のご提案を受けることができます。
あわせて読みたい|フルリモートの正社員求人の探し方とリモートワーク可能なおすすめの職種まで解説
3. AI時代にGASエンジニアが正社員転職で評価されるためのスキル戦略
ここが、この記事で最もお伝えしたい内容です。
AIがコードを書く時代に、何が人間のエンジニアの価値を守るのか。転職エージェントとして多くの求職者の方と向き合ってきた立場から申し上げると、その答えは「コーディング能力+問題を定義できる力」の組み合わせにあります。
GASは書けて当然、という企業が増えつつあります。採用担当者が「このエンジニアと話したい」と思うのは、「GASでこんな自動化を実装しました」という話だけではなく、「業務上のどんな問題があり、それをなぜGASで解くことが最善だったのか」を語れる人材です。
IPA「AI時代のデジタル人材育成」(2025年2月)によると、日本企業の36.6%がDX推進人材の育成に着手できていない状況です。DXを社内で推進できる人材への需要が高い一方で、企業側が育成できていません。この構造的なギャップが、即戦力エンジニアへのニーズを生んでいます。
| スキルレイヤー | 具体例 | 採用評価 |
| レイヤー1:実装力 | GASによるスクリプト開発・API連携・トリガー設定 | 基礎要件(必須) |
| レイヤー2:クラウド・周辺技術 | Google Cloud(GCP)連携、Gemini API活用、BigQuery連携 | 高評価(差別化) |
| レイヤー3:業務設計力 | 要件定義・業務フロー設計・ステークホルダー調整 | 高評価(採用の決め手) |
| レイヤー4:マネジメント・企画力 | プロジェクト管理・DX企画・チームリード | 上位職種・年収アップの鍵 |
レイヤー1だけでは転職市場での評価が難しい状況が2026年には顕著です。特に、レイヤー2のGemini API等との連携経験や、レイヤー3の業務設計力を持つエンジニアは採用市場で高く評価される傾向にあります(リラシクキャリアアドバイザーへの求人票分析・2026年7月時点)。AIが広まった今こそ、「AIを使わせる側・設計する側」のポジションを取ることが、エンジニアとしての市場価値を維持する戦略です。
フルリモートで働く際に求められるもうひとつの要素は、自律的なコミュニケーション力です。出社型の職場では、困ったときに隣の席の方に声をかけることができます。リモート環境では、テキストで問題を整理し、自分で判断を進め、必要に応じて報告・相談できる力が求められます。GASのスキルと合わせて、非同期コミュニケーション能力を転職活動でアピールすることが有効です。
あわせて読みたい|リモートワークに対応できる社内SEとは?仕事内容から求人チェックポイントまで解説
4. GASエンジニアがフルリモート正社員転職で成功するための実践ポイント5選
では、具体的に転職活動を進める上でどんな点を意識すべきでしょうか。転職エージェントとしての経験から、5つの実践ポイントを整理します。
1. 職種軸を「GAS」から「業務改善・DX推進・社内SE」に広げる
求人検索の際に「GAS」だけで探すと、リーチできる求人が限られます。GASスキルが活きる職種は「社内SE」「コーポレートITエンジニア」「DX推進担当」「業務改善エンジニア」など幅広く存在します。さらに、「フルリモート」「在宅勤務」「リモートワーク対応」などの条件をかけ合わせて求人を探すと、選択肢が広がります。
2. ポートフォリオに「課題→解決→効果」の物語を入れる
GASの実装例をGitHubに載せるだけでは、採用担当者の心は動きません。「この業務でこういう問題があり、GASとGemini APIを組み合わせてこう解決し、週あたり〇時間の削減につながった」という、課題・解決・効果の物語があってはじめて、エンジニアとしての価値が伝わります。数値で語れるエピソードを事前に整理しておくことをお勧めします。
リモートワーク対応の正社員求人をチェックする
Relasicでは、コーポレートIT・社内SE・DX推進担当など、GASスキルを活かせるリモート対応の正社員求人を取り扱っています。まずは求人をご覧いただくことからお気軽にどうぞ。
3. Google CloudやBigQueryなど周辺技術への投資を続ける
GASはGoogle Cloudのサービス群と深い親和性があります。GAS単体からGoogle Cloud(GCP)、BigQuery、Looker Studioへと技術領域を広げることで、データ分析やクラウドエンジニアリングとのスキルの橋渡し役になれます。2026年以降のキャリアを見据えると、Gemini APIとの連携経験は特に評価されやすい領域です。
4. 企画・マネジメント経験をキャリアに積む
コーディングにとどまらず、プロジェクトのスコープ定義や関係者との調整を経験されてきた実績が、年収アップへの鍵となります。社内のDXプロジェクトでリード役を担った経験、ベンダー調整を主導した経験は、上位職種への転職において強力なアピール材料になります。AIが「コードを書くエンジニア」を代替しつつある時代に、「何を作るかを決めるエンジニア」へのシフトが長期的なキャリア戦略の核心となります。
5. リモートワーク実績を職務経歴書で明示する
フルリモート求人の採用企業は、リモートで自律的に仕事を進められるかどうかを選考で重視します。過去にリモート勤務の経験がある場合は、どのようなツールで業務を進めたか、非同期コミュニケーションのルールをどう設計したかを職務経歴書に記載することが有効です。リモート経験がない場合も、副業や個人プロジェクトでの遠隔作業経験をアピールすることができます。
5. まとめ|GASエンジニアがフルリモート正社員を目指すための5つのポイント
この記事のまとめ
- GASスキル単体の市場価値は相対的に下がりつつありますが、DX・業務改善の推進力として組み合わせると高評価を得られます
- IT系技術職のリモートワーク実施率は58.3%(2025年7月・パーソル総合研究所)。フルリモート正社員求人は実在し、転職の選択肢として十分に現実的です
- 採用で差がつくのは「コーディング力+業務設計・企画・マネジメント力」の組み合わせです
- AI時代のエンジニアに求められるのは「コードを書く力」よりも「何を作るかを定義する力」です
- 転職成功のためには、職種軸の拡張・周辺技術への投資・リモート実績の言語化が有効です
GASエンジニアとしてのスキルは、正しく磨けばフルリモート正社員への扉を開きます。転職の方向性にお迷いの方は、求人をご覧いただくことから始めてみてください。
Relasic(リラシク)について
Relasic(リラシク)は、リモートワーク対応の正社員求人に特化した転職支援サービスです(株式会社LASSIC運営)。フルリモートからハイブリッドまで、働き方にこだわった転職活動をサポートします。まずは求人をご覧いただき、気になる企業があればお気軽にご相談ください。相談予約も随時受け付けています。転職の時期が決まっていない方も、キャリアの方向性についてお話しするだけでも歓迎です。
▼ リモートワーク対応の求人を見る
キャリア相談・求人紹介は無料でご利用いただけます
出典・参考情報
*1 パーソル総合研究所「第十回テレワークに関する調査」(2025年7月公表)
*2 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「DX動向2025」(2025年公表)
*3 IPA「AI時代のデジタル人材育成」(2025年2月公表)
*4 総務省「令和6年通信利用動向調査」(2025年公表)
*5 国土交通省「令和6年度テレワーク人口実態調査-調査結果-」(2025年3月公表)
転職ノウハウ その他の記事
もっと読む 〉-
フルリモートエンジニアの平均年収は3年で620万円に上昇|年収アップとリモートワークを同時に叶える2026年の複合スキル戦略とは【リモートワーク転職】
この記事のポイント 目次 エンジニアの転職でリモートワークと年収アップは同時に実現できるか 2026年のリモートワーク転職市場と年収相場 フルリモートエンジニアの年収推移 職種・スキル別の年収レンジ比較 年収アッ […] -
データエンジニアは「構造的にリモートワーク向き」の職種|平均年収558万円、1,200万円も狙える2026年の転職戦略
データを動かしている。パイプラインを組んで、基盤を整えて、BIダッシュボードに数字が並ぶ。その仕事が「オフィスじゃなくてもいい」と感じている方は多いのではないでしょうか。データエンジニアという職種は、構造的にリモートワー […] -
「コードが書ける」だけのバックエンドエンジニアは評価されない?|AIツール普及で変わった採用基準を徹底分析【リモートワーク転職】
コードは問題なく動いている。チームからの信頼もある。でも、転職市場での自分の立ち位置が気になることはないでしょうか。2026年、バックエンドエンジニアのリモートワーク転職市場は、求職者の方にとって多くの可能性がある状況に […] -
「35歳限界説」はもう古い|AI時代にエンジニアの需要が増える2026年、30代が選ばれる3つの条件【リモートワーク転職】
この記事のポイント 目次 30代エンジニアのリモートワーク転職が「今」有利な理由 2026年の転職市場で30代エンジニアが置かれている状況 AI時代の二極化:シニア層が優遇される理由 リモートワーク対応求人の現状 […]
