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非公開求人はなぜ公開されない?応募前に確かめること

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転職サイトで求人を探していると、企業名も給与も書かれていない非公開求人という表記を見かけることがあります。中身が分からないまま応募してよいのか、迷う人は少なくありません。なぜ公開されない形になっているのかを、採用する企業側の事情から整理します。

情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍あり、人材の獲得は企業にとっても簡単ではありません*1。非公開求人は、こうした採用環境のなかで、企業が公開する範囲を狭めて進める採用の方法のひとつです。

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

数字で見る、求人を公開しない採用の背景 この記事の要約 情報処理・通信技術者の有効求人 倍率 *1 1.65倍 人材の獲得競争 2025年12月・全国計 人材確保が難しい職種があります 転職を考えている人の数 *2 1023万人 全国計 2025年平均 応募先を幅広く探す人が多くいます テレワークを導入している企業の 割合 *3 47.3% 従業員100人以上の企業 2024年8月末時点 働き方の条件は企業ごとに異なりま 採用の情報をどこまで公開するかは、人材の獲得競争や働き方の条件によって企業ごとに変わります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍です*1。人材の獲得が難しい職種ほど、企業は公開せずに直接声をかける採用の方法を選ぶことがあります。
  • 転職を考えている人は全国で1023万人にのぼります*2。応募先を幅広く探す人が多いほど、公開した求人には応募が集中しやすくなります。
  • テレワークを導入している企業の割合は47.3%です*3。制度が定まりきっていない企業ほど、勤務条件を個別に決めたい採用で、こうした求人を選ぶ場合があります。

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1. 非公開求人は応募の集中を避けるために使われます

非公開求人とは、求人サイトや検索エンジンの一覧には載せず、企業が応募者を絞って進める採用の方法です。厚生労働省の調査では、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍でした*1。人材の獲得が難しい職種ほど、企業は公開の範囲を狭めた採用を選ぶ場合があります。総務省の調査では、転職を考えている人は全国で1023万人にのぼります*2。応募先を幅広く探す人が多いほど、公開した求人には応募が集中しやすくなります。こうした事情を背景に、企業は公開範囲を狭めた採用を選ぶことがあります。

非公開求人という言葉だけを見ると、実態が分からず不安に感じる人もいます。しかし、怪しい手段でも特別な人だけが対象の採用でもありません。企業が採用の情報をどこまで外部に出すかを、求人ごとに選んでいるだけです。

公開しない理由は求人によって異なります。応募が集中しすぎることを避けたい場合、社内の異動や組織変更を外部に知られたくない場合、出社の頻度や給与などの条件を応募者ごとに個別に決めたい場合など、いくつかの事情が重なっています。

応募する側にとって重要なのは、非公開求人だから条件がよいと決めつけないことです。公開されていない理由と、実際の条件の両方を、自分で確認する姿勢が必要になります。

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2. 公開求人と非公開の扱いでは確認することが変わります

非公開求人に応募する前に、公開されている求人と何が違うのかを整理します。

公開されている求人と非公開扱いの求人の比較 公開されている求人 給与のレンジや仕事内容は、求人票にそのまま書かれています 募集の背景は、増員か欠員かなど大まかに書かれている場合があります 応募の集まり具合は、求人票だけでは分かりません 非公開扱いの求人 給与のレンジや出社の条件は、面談で個別に確認します 募集の背景は、企業から直接聞くまで分かりません 企業名は、選考が進む段階で開示される場合があります 確認する内容は同じでも、確かめる手段は求人の公開状況によって変わります

公開されている求人は、給与のレンジや仕事内容が求人票に書かれているため、応募前に確認できる情報が多くあります。一方で、その求人にどれだけの応募が集まっているかは、求人票からは分かりません。

非公開求人は逆に、募集の背景や出社の条件など、求人票だけでは埋まらない部分が多くなります。その分、面談や問い合わせの段階で、自分から確認する項目が増えます。

どちらの求人でも、書かれている条件をそのまま受け取るのではなく、確認できていない部分を先に洗い出しておくことが、選考を進めるうえでの土台になります。

求人によっては、話が企業からの紹介や、採用にかかわる担当者を通じて来る場合もあります。その場合も、話を受けるだけでなく、募集の背景や条件を自分から尋ねる姿勢は公開求人と変わりません。

3. 求人を公開しない理由は採用する側の事情にあります

企業が求人を公開しない理由の1つは、応募が集中しすぎることを避けるためです。総務省の調査では、転職を考えている人は全国で1023万人にのぼります*2。求人サイトや検索エンジンに広く出すほど、この人数の中から応募が集まりやすくなり、選考にかかる時間や手間も増えます。応募者を絞った経路で採用を進めることで、選考のペースを保ちやすくなります。

もう1つの理由は、社内外に知られたくない情報を含む採用があることです。増員なのか欠員の補充なのか、新しい部署を立ち上げる準備なのか。こうした情報を外部に先に出すと、取引先や社内の受け止め方に影響することがあります。このような採用は、社内外への影響を避けたい企業が選ぶ方法のひとつです。

3つ目の理由は、勤務条件を応募者ごとに個別に決めたい場合です。総務省の調査では、テレワークを導入している企業の割合は47.3%です*3。制度として形になりきっていない企業ほど、出社の頻度や給与を求人票に一律で書くのではなく、応募者ごとの面談で条件をすり合わせる進め方を選びます。

情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍でした*1。人材の獲得が難しい職種では、公開して幅広く募るよりも、心当たりのある人に直接声をかけるほうが、採用までの手間を抑えられる場合があります。求人を公開しない判断の背景には、こうした採用側の事情が重なっています。

非公開求人だからといって、条件が必ずよいとは限りません。理由は採用する側の事情であって、応募する側への保証ではないためです。気になる求人に出会ったときは、なぜ公開されていないのかを尋ねたうえで、条件は自分の目で確かめる必要があります。

4. 応募前に確かめておきたい項目をまとめます

こうした求人は求人票の情報が限られるため、応募前に自分から確認しておきたい項目を整理します。

【表1】非公開求人に応募する前に確かめておきたい項目

確かめる項目確かめる相手確かめる目的
募集の背景企業や紹介の担当者増員か欠員かなど、採用の狙いを知るため
出社の頻度企業や紹介の担当者リモートワークでの働き方が条件に合うかを確かめるため
給与のレンジ企業や紹介の担当者提示される条件が市場の水準からずれていないかを見るため
選考の進み方企業や紹介の担当者面接の回数や期間の見通しを把握するため

こうした求人は、給与のレンジや出社の頻度が求人票に書かれていない場合があります。書かれていない項目は、応募前の面談や問い合わせの段階で確認しておく必要があります。

確認する相手は、企業の採用担当者であることも、紹介の役割を担う担当者であることもあります。どちらに聞く場合も、募集の背景を尋ねると、条件の理由まで理解しやすくなります。

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5. テレワークの導入率が個別交渉の背景になります

テレワーク導入企業の割合 47.3% テレワークを導入している企業の割合 常用雇用者100人以上の企業 令和6年8月末時点*3 働き方の条件は企業ごとに異なります 働き方の条件を一律にしない企業ほど、募集の進め方も個別になりやすくなります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

テレワークを導入している企業の割合は47.3%です*3。半数に届いていないということは、リモートワークや出社の頻度に関する社内のルールが、企業ごとに固まりきっていない場合があるということです。

働き方の条件が定型化されていない企業ほど、求人票に一律の条件を書くのではなく、応募者ごとの面談で出社の頻度や在宅勤務の範囲をすり合わせる進め方を取ることがあります。非公開求人が使われる場面には、こうした個別の調整も関わっています。

リモートワーク対応の求人を探している場合、公開の有無にかかわらず、在宅で働ける頻度や条件を最初の面談で具体的に確認しておくことが欠かせません。書面に残らない条件ほど、口頭で聞いた内容を自分でも記録しておくと、選考が進んだ段階での食い違いに気づきやすくなります。

6. 非公開の求人に応募する前にすることを整理します

こうした求人は、公開されている求人よりも情報が少ない状態で選考が始まります。応募する前に確認しておきたいことを整理します。

非公開求人に応募する前に確認すること

  • 募集の背景:増員か欠員か、新しい部署の立ち上げに伴う募集かを尋ねます。
  • 出社の頻度:週にどれくらい出社が必要か、在宅で進められる範囲を確認します。
  • 給与のレンジ:提示される金額の幅と、決め方の基準を尋ねます。
  • 選考の進み方:面接の回数と、結果が出るまでの期間を確認します。

非公開求人に興味を持ったら、まず募集の背景を尋ねます。増員なのか欠員の補充なのかが分かるだけで、入社後の仕事の見通しが立てやすくなります。

リモートワーク対応の求人を探している場合、出社の頻度は特に確認しておきたい項目です。求人票に書かれていない分、面談の場で具体的な日数や条件を聞く必要があります。

給与のレンジや選考の進み方も、求人票だけでは分からないことがあります。最初の面談で尋ねておくと、後になって条件が違うと感じることを防げます。

条件がよいとは限らないことを踏まえたうえで、確認した内容をもとに応募するかどうかを判断することが、遠回りに見えて納得できる進め方になります。

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7. よくある質問(Q&A)

Q1. 非公開求人は怪しい採用ではないか

A. 怪しい採用ではありません。企業が採用情報を公開する範囲を、求人ごとに選んでいるだけです。応募が集中しすぎることを避けたい場合や、社内外に知られたくない情報を含む場合など、事情は求人によって異なります。

Q2. 非公開求人だから条件がよいと考えてよいか

A. そうとは限りません。非公開にする理由は採用する企業側の事情であって、応募する側への条件の保証ではありません。給与や出社の頻度などの条件は、公開求人と同じように自分で確認する必要があります。

Q3. 非公開求人の情報はどこで知ることができるか

A. 求人票が公開されていない分、企業からの紹介や、採用にかかわる担当者を通じて知ることになります。気になる求人があれば、募集の背景から尋ねてみると、条件の理解が進みます。

Q4. 応募の手続きは公開されている求人と何が違うか

A. 応募や選考の流れ自体は大きく変わりません。違うのは、求人票に書かれている情報の量です。書かれていない項目を、面談や問い合わせの段階で確認する手間が増えます。

Q5. 公開求人と公開されていない求人ではどちらを優先すべきか

A. どちらを優先するかに決まりはありません。確認すべき項目は同じであるため、公開・非公開にかかわらず範囲を狭めずに探し、条件に合うかどうかで判断することが大切です。

8. まとめ:非公開求人は企業の事情で決まります

この記事のまとめ

  • 非公開求人は、求人サイトや検索エンジンの一覧に載せず、企業が応募者を絞って進める採用の方法です。
  • 非公開にする理由には、応募の集中を避けたいこと、社内外に知られたくない情報を含むこと、条件を個別に決めたいことなどがあります。転職を考えている人は全国で1023万人、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は1.65倍です*1*2。
  • テレワークを導入している企業の割合は47.3%です*3。働き方の条件が定型化されていない企業ほど、個別の面談で条件をすり合わせる進め方を取ることがあります。
  • 条件がよいとは限らないことを踏まえ、募集の背景や出社の頻度、給与のレンジを自分で確認したうえで、応募するかどうかを判断する必要があります。

非公開求人は、怪しい仕組みではなく、企業が採用の情報をどこまで公開するかを選んでいるだけです。気になる求人に出会ったら、公開されていない理由と、実際の条件の両方を確認してから、応募を判断しましょう。

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和7年12月分・2026年公表)
*2 総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果」(2026年公表)
*3 総務省「通信利用動向調査」(令和6年・2025年公表)

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