Kubernetesの求人|専任チームか兼務かの違い

Kubernetesという語が求人票に書かれていても、任される範囲は会社によって大きく異なります。基盤を構築し運用する側なのか、用意された基盤の上でアプリケーションを動かす側なのか。この違いは、チーム構成や体制の説明を読まずに応募すると、入社後まで分からないままになります。
正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です*1。Kubernetesの求人であっても、リモートワーク対応の正社員求人を選べば、基盤を持つ側として働く道と、使う側として働く道の両方が視野に入ります。
Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援
監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)
この記事のポイント
- テレワークを実施している正社員の割合は22.5%です。Kubernetesの求人でも、リモートワーク対応の正社員求人を選べば、基盤を持つ側と使う側のどちらの求人にも出会えます*1。
- 一般労働者の賃金は40〜44歳で364.3千円、55〜59歳で396.2千円です。年齢による差はありますが、担当領域を示す数字ではありません*2。
- 誰が基盤を持ち、誰が使う側かは、求人票の「チーム構成」や「体制」の欄と面談で分かります。任される範囲は、この違いによって変わります。
1. Kubernetesの基盤を持つ側か、使う側かで、任される範囲が変わります。
Kubernetesの求人票に書かれた技術名だけでは、任される範囲は分かりません。組織によって、基盤を専任チームが持つ場合と、開発チームが自分たちで面倒を見る場合、外部に運用を任せている場合とがあり、体制によって相談できる相手も最終的に決める人も変わります。パーソル総合研究所の調査では、正社員全体のテレワーク実施率は22.5%でした*1。Kubernetesの求人であっても、リモートワーク対応の正社員求人を選べば、基盤を持つ側と使う側のどちらにも応募先が広がります。
求人票の「Kubernetes」という一文は、使っている技術を示すだけで、誰が構築し誰が運用しているかまでは説明しません。同じ技術名でも、任される作業の範囲は会社ごとに大きく異なります。
基盤を専任チームが持つ会社では、開発チームは用意された環境の上でアプリケーションを動かす側に回ります。反対に、開発チームが自分たちで基盤の面倒を見る会社では、設計から運用まで任される範囲が広がります。
外部に運用を任せている会社もあり、その場合は社内の作業が設定や利用の範囲にとどまることがあります。求人票の「チーム構成」「体制」の欄を読み、面談で相談先と決定権の所在を確認することが、応募前の判断材料になります。
あわせて読みたい | Webディレクターへの転職|決めることを決める役割
2. 専任チームか兼務かで、相談できる相手が分かれます。
同じ「Kubernetes」という技術名を求人票に書いていても、体制が違えば任される仕事の中身は変わります。専任の基盤チームがある会社では、開発チームは基盤を使う側として、決められた範囲の中で作業します。
開発チームが自分たちで基盤の面倒を見る会社では、構築から日々の運用まで、開発チームのメンバーが担います。任される範囲は広い一方、相談できる専門チームは社内に別途用意されていません。
外部に運用を任せている会社では、社内の担当者は設定や利用の範囲で作業し、構築や大きな変更は社外の担当者を通します。相談先が社外にあるという点は、求人票だけでは読み取りにくい部分です。
求人のタイトルに「SRE」や「基盤エンジニア」といった名称が使われている場合は、専任の基盤チームが置かれている可能性が高くなります。「Kubernetes」とだけ書かれた求人では、体制まで読み取れないことがあります。
3. 求人票の一文だけでは、体制までは読み取れません。
「Kubernetesの運用経験者募集」という一文だけを見て応募先を決めると、実際に構築や運用まで任されるのか、用意された基盤の上で使うだけなのかを取り違えることがあります。
面談では、基盤を誰が持っているか、障害が起きたときに誰が最終的に対応するかを確認しておくと、入社後の作業範囲のずれを防げます。担当領域は部署名だけでは分からず、実際の役割分担を尋ねる必要があります。
基盤を持つ側の求人では、構築や設計の経験が評価されやすくなります。使う側の求人では、用意された環境の上でアプリケーションを安定して動かす経験が重視される傾向があります。どちらを目指すかによって、職務経歴書で強調する経験も変わります。
求人票にこの技術名が書かれているという事実だけでは、この違いは伝わりません。チーム構成や体制の欄を読み、面談で相談できる相手と最終的な決定者を確認することが、応募前に取れる具体的な手段になります。
求人票のほかにも、企業が公開している技術ブログや採用ページの記事から、基盤をどのチームが担当しているかが分かる場合があります。面談の前に目を通しておくと、質問する内容を具体的に絞り込めます。
あわせて読みたい | Vueエンジニアの転職|選定理由を語れる人が評価される
4. 基盤チームの有無を、項目ごとに整理します。
Kubernetesの求人に応募する前に確認しておきたい項目を、体制別に整理します。テレワーク実施率と賃金の実測値もあわせて確認します。
【表1】体制別の役割とテレワーク・賃金の実測値
| 項目 | 内容 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| 基盤の設計・構築 | 専任チームがある会社は専任チームが担当。開発チームが兼務する会社は開発チームが担当 | 面談で確認 |
| 障害時の一次対応 | 専任チームがある会社は専任チームが窓口。兼務する会社は開発チームが窓口 | 面談で確認 |
| テレワーク実施率(正社員全体) | 22.5% | パーソル総合研究所*1 |
| 一般労働者の賃金・40〜44歳 | 364.3千円 | 厚生労働省*2 |
| 一般労働者の賃金・55〜59歳 | 396.2千円 | 厚生労働省*2 |
表のとおり、基盤の設計や障害対応を誰が担うかは、会社によって分かれます。専任チームがある会社では相談先が明確ですが、開発チームが兼務する会社では、任される範囲がその分広がります。
テレワークを実施している正社員の割合は22.5%です*1。リモートワーク対応の正社員求人を選べば、基盤を持つ側の求人にも使う側の求人にも、居住地を問わず応募できます。
賃金は一般労働者の全国計で見ると、40〜44歳で364.3千円、55〜59歳で396.2千円です*2。年齢による差はありますが、この数字は体制や役割分担を示すものではなく、面談で別途確認する必要があります。
5. 一般労働者の賃金は、年齢でこれだけの差があります。
この分野の求人を検討する際、年齢によって賃金にどれくらいの差があるかも判断材料になります。
一般労働者の賃金は、40〜44歳で364.3千円、55〜59歳で396.2千円です*2。この差は年齢による全国平均の統計であり、経験年数や担当領域を直接示すものではありません。
基盤を持つ側の求人か使う側の求人かは、この賃金統計からは分かりません。求人票の職務内容と面談での説明を確認し、担う範囲と条件を照らし合わせる必要があります。
年齢による賃金の差を踏まえたうえで、任される範囲が広い基盤側の求人を選ぶか、使う側の求人で経験を積むかは、キャリアの段階によって判断が分かれます。
6. 面談で確認しておきたい、体制に関する項目です。
基盤を持つ側か使う側かを判断するために、応募前に確認しておきたい項目を整理します。
Kubernetesの求人で確認しておきたい項目
- チーム構成:基盤担当と開発担当が同じチームか、別チームかを求人票で確認します。
- 体制の説明:基盤の設計・運用を専任チームが担うのか、外部に委託しているのかを面談で確認します。
- 相談できる相手:障害が起きたときに誰が一次対応し、誰が最終的に判断するのかを確認します。
- 担当領域の広さ:構築から運用まで任されるのか、設定や利用の範囲にとどまるのかを、実際の業務内容で確認します。
4つの項目はどれも、求人票の技術名だけでは判断できません。「Kubernetes」という一語の背後にある体制を、チーム構成の欄と面談の両方で確認する必要があります。
リモートワーク対応の正社員求人であれば、居住地を変えずに、基盤を持つ側の求人にも使う側の求人にも応募できます。任される範囲を選ぶ手段として、働き方の選択肢を広げることも検討材料になります。
複数の求人を比較する場合は、体制に関する質問を最終面談でまとめて確認する方法もあります。早い段階で聞きにくいと感じるときは、内定条件を確認する面談でまとめて質問する選び方もできます。
あわせて読みたい | 入社後3か月の立ち上がり|リモートで信頼を作る
7. よくある質問(Q&A)
Q1. Kubernetesの求人で、基盤を持つ側かどうかはどこで確認できるか。
A. 求人票の「チーム構成」や「体制」の欄に記載されている場合があります。記載がない場合や表現があいまいな場合は、面談で直接確認する必要があります。
Q2. 開発チームが基盤を兼務する会社は、経験の浅い人には向かないか。
A. 一概には言えません。任される範囲が広い分、学べる領域も広がります。ただし相談できる専任チームが社内にないため、自走して調べる姿勢が求められます。
Q3. 外部に運用を任せている会社では、Kubernetesの経験は積めないか。
A. 積める範囲は限られます。社内の作業が設定や利用にとどまる場合、構築や大きな変更に関わる機会は少なくなります。担当範囲を面談で確認しておくと、期待とのずれを防げます。
Q4. リモートワーク対応の求人でも、基盤を持つ側の求人はあるか。
A. あります。基盤を持つ側の求人か使う側の求人かは、働き方とは別の軸で決まります。求人票の職務内容と体制の説明を、働き方の条件とあわせて確認しましょう。
Q5. 賃金水準は、基盤を持つ側と使う側で違うか。
A. 公表されている統計は年齢別の全国平均であり、担当領域別の数値ではありません。賃金水準を比較する場合は、求人ごとの条件を個別に確認する必要があります*2。
8. まとめ:Kubernetesの求人は、体制まで見て選びます。
この記事の要点
- 正社員全体のテレワーク実施率は22.5%です。Kubernetesの求人であっても、リモートワーク対応の求人を選べば、基盤を持つ側にも使う側にも応募できます*1。
- 一般労働者の賃金は40〜44歳で364.3千円、55〜59歳で396.2千円です。年齢による差はありますが、担当領域を示す数字ではありません*2。
- 基盤を専任チームが持つ会社、開発チームが兼務する会社、外部に運用を任せている会社とでは、任される範囲も相談できる相手も変わります。
- 求人票の「チーム構成」「体制」の欄と面談で、誰が基盤を持ち、誰が最終的に決めるのかを確認してから応募することが、入社後のずれを防ぐ手段になります。
Kubernetesという技術名は、求人票のどこにでも書かれます。任される範囲を決めるのは技術名ではなく、体制です。チーム構成と相談先を確認したうえで、基盤を持つ側に進むか、使う側で経験を積むかを選んでいきましょう。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
*1 パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」(2025年7月実施)
*2 厚生労働省「令和7(2025)年賃金構造基本統計調査の概況」(2026年3月公表)
転職ノウハウ その他の記事
もっと読む 〉-
転職支援金は課税される?一時所得と申告の目安
転職にあわせて、勤務先や移住先の地方公共団体から支援金を受け取ることがあります。入社時の支度金、転職活動の費用を補助する助成金、地方への移住を後押しする支援金まで、名称も支払う主体もさまざまです。同じ「支援金」という言葉 […] -
転職エージェントと話す時の服装|対面とオンラインの違い
転職エージェントとの面談は選考そのものではないからと、服装を後回しにしがちです。ただし対面かオンラインかで見られる範囲が変わり、私服可と言われたときに指す範囲も、初回の面談か選考本番かで違います。形式ごとの目安を先に持っ […] -
履歴書の書き方|退職理由と本人希望欄に書くリモート勤務
転職活動で履歴書を書き始めると、学歴と職歴をどこで区切るか、退職理由をどこまで具体的に書くか、志望動機をどう組み立てるかで手が止まることがあります。本人希望記入欄にリモート勤務の希望を書いてよいのか、写真は必要か、手書き […] -
内定承諾後の辞退|伝える手順と転職の例文
内定を承諾したあとに事情が変わり、入社を辞退したいと考える場面があります。選考の途中で断る場合と違い、承諾後はすでに入社日や引き継ぎの調整が始まっていることもあり、誰にどの順番で伝えるかによって、そのあとのやり取りのしや […]