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システムエンジニアのキャリアプランは?面接の答えの組み立て

システムエンジニアのキャリアプランは?面接の答えは担う工程と年数のイメージ写真

面接でキャリアプランを聞かれたシステムエンジニアは、この先に担う工程を年数と一緒に答えます。厚生労働省のjob tagでは、3年目頃に一人で詳細設計(プログラムを作る前の細かい設計)を書けるようになるとされています*1。5年目頃には基本設計(システムの全体の設計)を含め開発全体を担い、その先はリーダーかスペシャリストへ進む道があります*1。

年数は目安なので、今担う工程から答えを組めます。組み立てに使うのは、キャリア・プランシートにある4つの記入欄です*2。答えは、受ける会社の求人に書かれた仕事内容に寄せます。

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監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

この記事のポイント

  • job tagでは、システムエンジニア(受託開発)は一般的に3年目頃には、詳細設計を一人で書けるとされています*1。5年目頃には、基本設計まで含めて開発全体を担えるようになります*1。
  • 基本設計を担うようになると開発チームのリーダーとして仕事の管理も行い、その先は管理職に進む場合とスペシャリストになる場合があります*1。面接では、どちらへ進みたいかを年数と一緒に話します。
  • 答えを組むときは、キャリア・プランシートの4つの欄を先に書き出します*2。書き出した内容のうち次に担いたい工程とその先の方向は、応募する求人の仕事内容に寄せます。

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1. 面接のキャリアプランは担う工程と年数で答える

キャリアプランの質問には、これから担いたい工程と、そこまでの年数を組にして答えてください。たとえば「2年のうちに基本設計まで担い、その先は開発チームをまとめる役に進みたい」と話します。工程で答えると、今どこまでできて次に何を覚えるのかを一続きで話せます。年数を添えるのは、その道筋にどれくらいの時間をかけるつもりかを示すためです。

そのため、「将来はマネジメントをしたい」「技術を極めたい」だけで答えを終えずに、工程の名前を入れます。詳細設計、基本設計、開発全体といった工程の名前があれば、今の位置と次の位置を同じ言葉で並べられます。job tagの説明でも、システムエンジニアのキャリアは工程の名前で書かれています*1。

ただし、job tagの年数は「一般的には」「頃」と添えられた目安です*1。経験年数と担っている工程が目安どおりに並んでいなくても、答えの組み方は変わりません。今担っている工程を出発点にして、次に担いたい工程と年数を足します。

2. job tagにある3年目頃と5年目頃の工程

システムエンジニア(受託開発)は、最初に与えられた開発の一部を担当します*1。一般的には3年目頃に、詳細設計を一人で書けるようになります*1。5年目頃には、基本設計を含め開発全体ができるようになるとされています*1。

3年目と5年目に担える工程(job tag) 3年目頃 一人で詳細設計 5年目頃 基本設計を含む全体 その先 管理職か専門職 詳細設計の次に基本設計を担い、その先で道が分かれる

基本設計を行えるようになると、開発チームのリーダーとして仕事の管理も行うとされています*1。その後は、大規模なシステム開発を任され、プロジェクトマネージャやプロダクトマネージャとして管理職になる場合があります*1。ほかに、技術力を生かしてセキュリティなどに特化したスペシャリストや、IT分野のコンサルタントのような仕事をする場合もあります*1。

そのため、答えの「その先」では、管理職へ進むのか、特定の技術で仕事をするのかを先に選んでおきます。どちらを選んでも、job tagに書かれた道から外れた答えにはなりません。選べないときは、仕事で何を大事にしているかを紙に書き出すところから始めます。

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3. 答えは今の工程から4つの部分で組み立てる

答えは、①今担っている工程、②次に担いたい工程と時期、③その先の方向、④そのために今取り組んでいることの4つです。①には「詳細設計まで」のように、今一人で担える工程の名前を入れます。②は「3年のうちに基本設計」のように時期を添え、③ではリーダー・プロジェクトマネージャかスペシャリストかを話します。④はキャリア・プランシートの「これから取り組むこと等」の欄にあたり、身に付けたい職業能力とその方法を書く部分です*2。

たとえば、開発チームのリーダーを目指す人なら、次のように答えを組めます。「今は詳細設計を一人で担当しています。3年のうちに基本設計を担えるようになり、その後は開発チームのリーダーを務めたいです。そのために、顧客の業務を分析できるよう、担当システムの業務の流れを自分で図に描いています」

この例では、①が詳細設計、②が3年のうちに担う基本設計、③がリーダー、④が業務の流れを図にする取り組みにあたります。④に業務の分析を置いたのは、job tagでリーダーへ進む前の段階として、顧客の業務の分析が挙げられているためです*1。リーダーを目指す答えでは、④に技術だけでなく業務の知識を入れると、②③との筋が通ります。

スペシャリストを目指す人なら、答えは次のように組めます。「今は基本設計を含む開発全体を担当しています。5年のうちに、セキュリティの設計を担えるスペシャリストになりたいです。そのために、応用情報技術者試験の勉強を続けながら、担当システムのセキュリティの対応を自分から引き受けています」

この例では、③に管理職ではなくスペシャリストを置き、④で資格の勉強と日々の担当を並べました。応用情報技術者は関連資格で、仕事をしながら受ける人もいます*1。どちらの例も、年数と工程と今の取り組みを一息に話す点は同じです。

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4. キャリア・プランシートの欄から面接の答えを作る

厚生労働省のマイジョブ・カードには、様式1-1としてキャリア・プランシートという記入用の様式があります*2。記入欄は、価値観や興味、強み、将来やりたい仕事や働き方、これから取り組むことの4つです*2。面接の答えを組むときは、この4つを土台から順に書いていくと、話す内容の筋が決まります。

キャリア・プランシートで答えを組み立てる 将来取り組みたい仕事 面接で一番に答える仕事 強みとこれから取り組むこと その仕事を選んだわけ 価値観・興味 何を大事に働くか 価値観と強みから、面接で答える仕事を決める

まず土台の「価値観、興味、関心事項等」には、仕事で何を大事にしたいかを書きます*2。たとえば「設計の段階から顧客と話して作りたい」「1つの技術を深く扱いたい」といった書き方で構いません。この欄が、③で管理職へ進むか技術の道へ進むかを選ぶときの手がかりです。

次に、中段の「強み等」には、自分の強みと、弱みを克服するために努力していることを書きます*2。「これから取り組むこと等」には、今後向上・習得すべき職業能力と、その方法を並べます*2。この2つの欄に書いたことが、答えの④で話す内容です。

最後に、頂点の「将来取り組みたい仕事や働き方等」には、今後やってみたい仕事や、仕事で達成したいことを書きます*2。ここに書く仕事を工程の名前で言い直したものが、面接で話す答えの②と③です。土台と中段を先に書いておくと、頂点に置く仕事を選んだ理由まで一緒に話せます。

5. 今担っている工程ごとに面接で話すこと

今担っている工程が分かれば、次に担いたい工程はjob tagの道筋から1つ先を選べます*1。表の左の列で自分の位置を探し、右の列を答えの下書きに使ってください。

今担っている工程と面接で話すこと

今担っている工程次に担いたい工程面接で話すこと
開発の一部詳細設計を一人で書く詳細設計を担うまでの年数と、今覚えている設計書の書き方
詳細設計基本設計を含む開発全体基本設計に届くまでの年数と、顧客の業務について学んでいること
基本設計を含む開発全体リーダー・プロジェクトマネージャか、スペシャリストどちらへ進むかと、そのために身に付けている力

開発の一部を担当している人は、job tagでいう最初の段階にいます*1。この段階の答えでは、一人で詳細設計を担えるまでの年数と、今どの設計書を読んで覚えているかを話します。3年目頃という目安は、自分の年数を数えるときの物差しとして使えば十分です。

一方、基本設計まで含めて開発をすでに担っている人は、リーダーとして仕事を管理する道か、スペシャリストの道かを選ぶ段階です*1。ここで年数を話さないと、答えが「いつかは」で終わってしまいます。何年のうちにリーダーを務めたいか、何年でどの技術を担う人になりたいかを数字で添えてください。

6. 書き出した4つの欄を求人の仕事内容に寄せる

答える前に、4つの欄を紙に書き出しておきます*2。欄ごとに、答えのどこで使うかは次のとおりです。

答える前に紙に書き出す4つ

  • 価値観・興味:③でリーダーかスペシャリストかを選ぶ理由として話します。
  • 強み:①の今担っている工程で、何が得意かを添える一言に使います。
  • 将来取り組みたい仕事:②と③にあたります。工程の名前と年数に言い直して話します。
  • これから取り組むこと:④にあたります。今後身に付けたい職業能力と、その身に付け方を具体的に書きます。

書き出したら、応募する求人の仕事内容を読み、②と③をそこに書かれた担当業務へ寄せます。仕事内容に「基本設計から担当」とあれば、②に基本設計を置いた答えがそのまま使えます。「運用・保守」とだけ書かれた求人では、基本設計への道筋を話しても仕事内容と合いません。

ただし、寄せるのは②と③の言葉で、①の今担っている工程は実際のとおりに話してください。仕事内容を読んでも担当する工程が分からない求人は、面接の最後の逆質問で担当工程を聞いておく手もあります。聞いた答えが自分の②とずれていたら、次の面接までに答えを組み直せます。

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7. システムエンジニアのキャリアプランでよくある質問

Q1. 面接で管理職になりたくないと答えてもいいですか

A. 答えて構いません。job tagでは、管理職になる道のほかに、スペシャリストとして働く道も示されています*1。その場合は、どの技術で、何年のうちにどの工程を担いたいかを添えて話してください。

Q2. キャリアプランが決まっていないときはどう答えればいいですか

A. 価値観・興味、強み、将来取り組みたい仕事、これから取り組むこと等の欄を、先に紙に書き出してください*2。価値観と強みを書くと、将来取り組みたい仕事を工程の名前で選びやすくなります。決めきれないときも、次の工程と、そこに届くまでの年数は答えに入れます。

Q3. 5年目なのに基本設計をしていないときはどう答えますか

A. 今担っている工程から答えてください。job tagの3年目頃・5年目頃は「一般的には」と書かれた目安で、全員がその年数で進むわけではありません*1。詳細設計まで担っているなら、基本設計を担うまでの年数と、そのために取り組んでいることを話します。

8. まとめ:キャリアプランは今の工程と次の工程を年数でつなぐ

面接でキャリアプランを答えるときに押さえること

  • 答えは、今担っている工程・次に担いたい工程と時期・その先の方向・今取り組んでいることの4つで組みます。
  • job tagでは、3年目頃に詳細設計、5年目頃に基本設計を含む開発全体が目安とされています*1。
  • その先は、リーダーからプロジェクトマネージャなどの管理職へ進む場合と、スペシャリストなどの道があります*1。
  • 答えは、キャリア・プランシートの4つの欄を書き出して作ります*2。

面接の前に、次に担いたい工程とその先の方向を、求人票の仕事内容と見比べておいてください。

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出典・参考情報

*1 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「システムエンジニア(受託開発)」
*2 厚生労働省 マイジョブ・カード「キャリア・プランシート(様式1-1)」

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