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フルリモートを辞めたい人の働き方|出社日のある会社と通勤の負担

朝の駅前の歩道を、リュックを背負ってオフィス街へ歩く会社員の全身

フルリモートを辞めたいときは、まず今の会社に出社日の増加を相談し、難しければ出社日のある求人に応募します。選ぶ基準は、辞めたい理由が出社日を増やせば消えるかどうかです。通勤の時間と費用は、出社日の数ごとに先に計算しておきます。

辞めたい理由の例には、周りに人がおらず相談しづらい、仕事と生活の区切りがつかない、などがあります。出社日を増やせば解ける悩みと、働き方を変えても残る悩みは、原因が別です。就業場所と出社の決まりを書面で読めば、移る前に通勤の負担を数えられます。

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援

この記事のポイント

  • 辞めたい理由が雑談の少なさや相談しにくさなら、勤め先に出社日を増やしてもらえないかを先に相談します。テレワークを行う日の頻度や費用負担は、あらかじめ会社と従業員が話し合ってルールを定めることが重要です*1。
  • 出社日のある求人へ移るときは、往復の所要時間と交通費をそれぞれ月の出社日数でかけて、通勤の負担を数えます。労働条件通知書(賃金や働く場所を会社が書面で示す書類)の就業場所と出社の決まりを読むと、出社日の数が分かります*3。
  • 仕事の内容が合わない悩みは、出社日を増やしても変わりません。理由を出社で解けるものと解けないものに分けてから動くと、相談と転職のどちらが合うかが見えてきます。

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

リラシクの強み

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1. フルリモートを辞めたいときの選択肢は2つ

辞めたいときの選択肢は、今の会社で出社日を増やせるか相談するか、出社日のある求人に転職するかの2つです。どちらが合うかは、辞めたい理由が出社で解けるかどうかで分かれます。雑談がなくて相談しにくい、家と職場が同じで切り替えられない、といった理由なら、出社日を増やすと変わる余地があります。仕事の内容そのものが合わない場合は、出社日を増やしても変わらないため、求人の職種から見直すのが先です。

午後の会議室で、上司に出社日を増やしたいと相談する会社員

2. 辞めたい理由は人との関わりから仕事の内容まで3つに分かれる

辞めたい理由の例は、3つに分けられます。1つ目は、周りに同僚がいないため、雑談がなく相談もしにくいことです。2つ目は、家が職場になり、仕事の終わりと生活の始まりの区切りがつかないこと、3つ目は、在宅かどうかとは関係なく、仕事の内容が合わないことです。

テレワークでは周りに上司や同僚がいないため、上司などとコミュニケーションを取りにくい状況になる場合が多くあります*1。厚生労働省は、会社がコミュニケーションの活性化の措置を行うことが望ましいとしています*1。相談しにくさが理由の人は、今の会社にそうした措置があるかを見たうえで、出社日の相談に進むのが順当です。

雑談がない・区切りがつかない・仕事が合わない悩みは、出社日で変わる順に並ぶ 雑談がなく相談しにくい 出社日が増えれば顔を合わせて話せる 仕事と生活の区切りがつかない 出社の日に家を出る時刻と戻る時刻ができる 仕事の内容が合わない 出社日を増やしても変わらず職種から見直す 出社日で変わる悩みと、変わらない悩みを分けてから動く

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3. 出社日を増やす相談と求人への転職は変わる範囲が違う

今の会社で出社日を増やす場合と、出社日のある求人へ移る場合の違い

比べる点今の会社で出社日を増やす出社日のある求人へ移る
通勤の時間と費用増やした出社日の数だけ、今の住まいから通う勤務地が変わるので、時間と費用を計算し直す
出社の決まり会社と従業員が話し合ってルールを定める*1労働条件通知書の就業場所と出社の決まりを読む*3
人との関わり今の同僚と顔を合わせる日が増える新しい同僚と、出社日に顔を合わせる
動き出すまでの手間上司や人事への相談から始められる応募、選考、入社日の調整が要る
向いている悩み雑談がない、相談しにくい、区切りがつかない今の職場の人間関係そのものを変えたい

出社日を増やす場合は、変わるのは出社日の数だけで、住まいも仕事の内容も同じです。移る場合は、出社日の数に加えて、勤務地・同僚・仕事の進め方まで入れ替わります。

区切りがつかない悩みなら、出社の日があるだけで、家を出る時刻と戻る時刻が決まります。人間関係を変えたい場合は、今の会社に残る相談では解けません。

4. 辞める前に今の会社で出社日を増やせないか相談する

辞める前の選択肢として、出社日を増やせないかを上司か人事に相談する方法があります。テレワークを行う日の頻度や費用負担は、あらかじめ会社と従業員が話し合ってルールを定めることが重要です*1。出社の日数も、この話し合いの対象です。

相談では、辞めたい理由を出社日で解けるものに絞って伝えます。たとえば、相談しにくいなら、週のうち決まった日にチームで顔を合わせる案を出します。区切りがつかないなら、出社する日を決めて、その日は通勤の時間を仕事の前後に置く案です。

費用の負担も、相談の中で話に出る項目です。出社日が増えると通勤の費用が発生するため、交通費を会社が負担するかどうかを、日数と一緒に決めておきます*1。

相談の前に、辞めたい理由を紙に書き出し、出社日で解けるものにだけ印をつけておきます。毎日の雑談がないことは出社日で解けますが、仕事の内容への不満は解けません。印がつかない理由が残る場合は、相談だけで終わらせず、転職も選択肢に入れます。

上司へ伝えるときは、辞めたいという結論ではなく、困っている場面から話します。会議のあとに質問できる相手がいない、昼の雑談がなく仕事の背景が分からない、といった場面です。場面で話すと、必要な出社日の頻度も具体的に決められます。

相談の結果は、口頭で終わらせず、書面かメールで残します。出社日が増えたあとに言った言わないにならないよう、日数と交通費の扱いを文章にしておくと、あとで読み返せます。

相談して出社日が決まったら、最初の数週間は実際に通い、通勤の時間と費用が想定どおりかを記録します。記録があれば、そのまま続けるか転職するかを、実際の負担で比べられます。

相談しても出社日が増えない場合や、人間関係そのものを変えたい場合は、出社日のある求人に移る選択肢が残ります。その場合、辞める日は次の入社先の入社日に合わせて決める方法があります。

5. 出社日のある求人に移るなら通勤の時間と費用を先に計算する

夕方の電車の車内で、手帳に通勤の時間と交通費を書き込む会社員

出社日のある求人に移るときは、出社日の数と通勤の負担が入社後の生活を左右します。出社日の数は、求人票の記載に加えて、入社前に渡される労働条件通知書で読めます。労働条件通知書は、賃金や働く場所などの労働条件を会社が書面で示す書類です。

就業場所と業務の変更の範囲(その仕事や場所が今後どこまで変わりうるか)を会社が明示することは、2024年4月から必要です*3。テレワークが通常想定される場合は、自宅などを就業場所として明示します*3。出社日のある会社へ移るなら、就業場所の欄に出社先の事業所が書かれているか、出社の決まりがどこに載っているかを読みます。

通勤の負担は、時間と費用に分けて数えます。月の通勤時間は往復の所要時間×1か月の出社日数、月の交通費は往復の交通費×1か月の出社日数です。月の出社日数は、週あたりの出社日に月の週の数をかけた数です。交通費を会社が支給するか、上限があるかは、求人票か面接で聞きます。

月の通勤費用の試算は、紙に表にしておきます。勤務地の候補を行に、月の通勤時間と月の交通費を列に並べると、候補ごとの負担を比べられます。

往復の所要時間は、出社した日の拘束時間に加わります。フルリモートでは0だった移動の時間が出社日の数だけ増えるため、今の生活のどの時間を削るかを先に決めておきます。

応募先の面接では、出社日の運用を具体的に聞きます。出社日に会議が集まっているのか、出社しても席で個人作業をするのかで、通勤の時間に見合うかどうかの見方が変わります。出社日の仕事の中身が分かれば、通勤の負担を自分で判断できます。

フルリモートで使っていた時間の使い方も、出社日のある働き方では組み直します。通勤の時間が増えた分、朝の家事や休憩の取り方が変わるためです。平日の1日を、出社日と在宅の日に分けて書き出すと、生活の時間割を並べて比べられます。

出社日がいつ決まるかも、移る前に聞いておく点です。曜日が固定か、チームごとに決めるか、会議のある日だけかで、住まいの選び方が変わります。

あわせて読みたい | ハイブリッド勤務の出社日は誰が決める?在宅との割合

6. よくある質問

Q1. フルリモートが合わないと感じたらすぐ辞めるべきですか

A. すぐ辞める必要はありません。辞める前に、勤め先に出社日を増やしてもらえないかを上司や人事へ相談できます。出社の頻度は、会社と従業員の話し合いで決める項目のため、相談の余地があります*1。

Q2. 出社日のある会社かどうかは応募前に分かりますか

A. 求人票の勤務条件に出社の記載があるかで、おおよそ分かります。記載がなければ面接で聞き、入社前に渡される労働条件通知書の就業場所と出社の決まりでも読めます*3。

Q3. 出社日が増えたときの通勤の費用は会社が負担しますか

A. 会社によって異なります。費用負担は会社と従業員が話し合ってルールを定めることが重要です*1。交通費の支給の有無と上限は、応募先に聞いておきます。

Q4. テレワークで働く人は増えていますか

A. 国土交通省の令和7年度テレワーク人口実態調査では、テレワークの実施率は16.8%で、前年度より1.2ポイント増えました*2。雇用型テレワーカーは25.2%で、減少から増加に転じています*2。

Q5. 出社日のある求人でも在宅勤務の日は残りますか

A. 在宅の日があるかどうかは、就業場所に自宅が書かれているかと、出社の決まりで読めます*3。出社日と在宅の日の割合は会社ごとに違うため、応募先ごとに見ます。

Q6. 出社日が週に何日なら通勤の負担は小さいですか

A. 日数だけでは決まりません。往復の所要時間と交通費を、それぞれ月の出社日数でかけた値で比べます。同じ出社日数でも、片道の所要時間が長い勤務地ほど負担は大きくなります。

7. まとめ:出社で解ける悩みかを分けてから動く

この記事のまとめ

  • 辞めたい理由は、人との関わり・生活の区切り・仕事の内容の3つに分けられます。
  • 出社日を増やしたいときは、頻度と費用負担を上司や人事と話し合い、決まった内容を書面かメールで残します*1。
  • 出社日のある求人へ移るときは、労働条件通知書の就業場所と出社の決まりを読み、通勤の時間と費用をそれぞれ月の出社日数でかけて比べます*3。
  • 仕事の内容が合わない悩みは出社日で変わらないため、職種から見直します。

出社で解ける理由は今の会社への相談へ、解けない理由は求人の職種や条件の見直しへ回します。

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出典・参考情報

*1 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン(厚生労働省・令和3年3月改定)
*2 令和7年度テレワーク人口実態調査(国土交通省・令和8年3月24日)
*3 2024年4月からの労働条件明示のルール変更(厚生労働省・2024年9月)

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