異動の内示を受けたら|確かめる場所

異動の内示を受けると、いつ、どこへ移るのか、時期のことが気になりますが、時期の示され方は会社によって違い、内示が伝えられる場面にも差があります。ここでは、時期よりも先に、内示の内容が就業規則のどこに書かれているかを確かめる方法と、人事や上長に確認する進め方を見ていきます。
異動の内示を受けたときに最初に確かめたいのは、内示の内容が就業規則のどの記載に対応するかです。書かれた場所から順に当たっていくと、次に確認することが見えてきます。
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この記事のポイント
- 異動の内示を受けたら、時期を気にする前に、内示の内容が就業規則のどこに書かれているかを確かめられます
- 確かめる順番は、書き取る→規則を見る→人事に聞く→記録に残すの4段に分けられます
- 転職等希望者は1023万人、転職者は330万人です*1。異動を機に転職を考える人がいても、まず確かめる場所は変わりません
1. 異動の内示を受けたら、確かめる場所から始められます
異動の内示を受けたときに確かめられるのは、伝えられた内容が就業規則のどの記載と対応しているかです。時期がいつ示されるかは会社によって違うため、時期を基準にするより、書かれた場所を一つずつ当たっていく進め方があります。
異動の内示は、伝わり方も伝わる場面も会社によって異なります。まず確かめられるのは、内示で伝えられた内容が、就業規則のどこに書かれているかです。
時期がいつ示されるかを基準にすると、会社ごとの違いに振られて、確かめる順番が定まりません。書かれた場所を基準にすると、次にすることが決まります。
内示を伝える上長と、規則を管理する人事は、役割が分かれています。役割を分けて考えると、確かめる内容ごとに聞く相手も自然に分かれます。
ここから、内示を受けたときに確かめる4つの段階、規則と時期を分けて見る整理、確かめることの一覧、人事への伝え方、よくある質問という順に見ていきます。
2. 内示を受けたときの4つの段階に分けます
4つの段階は、書き取る、規則を見る、人事に聞く、記録に残すという順に並んでいます。内示を受けた直後にすべてを終える必要はなく、確かめられた分から進められます。
書き取る段階では、内示の場で伝えられた内容を、聞いたとおりに書き留めます。伝え方は会社ごとに異なるため、聞いた言葉をそのまま残しておくと、後から規則と照らし合わせやすくなります。
規則を見る段階では、就業規則のうち、異動に関する記載がある条項を確かめます。記載の有無や書かれ方は会社によって異なります。
人事に聞く段階と記録に残す段階は、規則を見た後でも、見る前でも進められます。分からない点が残った場合は、勤務先の人事や上長に確かめる進め方があります。
4つの段階は順番の目安であり、この順にしか進められないわけではありません。書き取れる段階から手をつけて、残りは後から埋めていく進め方もあります。
書き取る段階と規則を見る段階は、同じ機会に済ませなくても進められます。分けて進めても、確かめる内容そのものは変わりません。
3. 決める場と伝える場が分かれている理由を見ます
内示がいつ伝えられるかは、会社によって違います。違いが生まれる背景には、異動を決める場と、それを本人に伝える場が分かれている、という仕組みがあります。
決める場は、人事や部門の間で調整が進む場です。本人に伝わる前の段階では、決まった内容が社内でまだ動いていることもあります。
本人に伝える場は、決めた内容を上長や人事から直接伝える場です。決める場と伝える場が別であるため、伝える場に立つ人が背景のすべてを把握しているとは限りません。
この仕組みを踏まえると、内示を受けた時点で背景のすべてが説明されるとは限らないと分かります。説明が足りていない部分は、就業規則の記載や、人事への確認で補える範囲があります。
決める場と伝える場が分かれているのは、担う役割が違うためでもあります。決める場は決定の内容を、伝える場は伝達の分かりやすさを、それぞれ担っています。
内示の場に居合わせる人と、規則を作る場に居合わせる人が同じでないことも、説明の粒度が変わる一因です。誰が説明しているかによって、伝えられる情報の量が変わります。
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4. 記載と時期の有無で位置を整理します
内示の内容は、就業規則に記載があるかどうかと、時期が示されたかどうかという2つの軸で位置を分けられます。位置が変わっても、確かめる先は同じです。
この整理は、内示がどれだけ丁寧かを評価するためのものではありません。今どの位置にいるかを確かめ、次に確かめる先を決めるための道具です。
口頭型や未確認型の位置にいる場合は、規則の記載を自分で確認する段階が残っています。就業規則を確認できる窓口は、人事や社内の規程集など、会社によって異なります。
規則型や明示型の位置にいる場合は、記載や説明をもとに、分からない点だけを人事や上長に絞って確認できます。
内示を受けた直後にどの位置にいるかが分からなくても、書き取った内容と規則を照らし合わせれば、位置は後から確かめられます。
位置は、内示を受けた時点で固定されるものではありません。規則を確認したり、人事に聞いたりするたびに、位置は動きます。動いた先を書き残しておくと、次に確かめることが見えやすくなります。
口頭型の位置にいる場合、時期についての説明を規則の記載と混同しないようにできます。時期の説明と規則の記載は、別々に確かめられる情報です。
5. 確かめることを、聞く相手まで一覧にします
内示を受けたときに確かめることを、どこで分かるか、誰に聞くかまでまとめて整理します。
表に書き出す前に、内示の場で聞いた内容を振り返っておくと、どの項目がまだ確かめられていないかが見えてきます。
確かめること・分かる場所・聞く相手の対応
| 確かめること | どこで分かるか | 聞く相手 |
|---|---|---|
| 伝えられた異動の内容 | 内示の場で伝えられた説明 | 内示を伝えた上長 |
| 異動に関する規則の記載 | 就業規則の該当する条項 | 人事 |
| 労働条件が変わるかどうか | 労働条件通知書や雇用契約書 | 人事 |
| 確認したい点の答え | 書き取った内容と規則の見比べ | 人事や上長 |
表の4項目は、内示の場で確かめられること、規則で確かめられること、労働条件で確かめられること、それでも残る点という順に並んでいます。
伝えられた内容は、内示の場でしか聞けない情報です。聞き逃した点は、後から言葉を補って考えるよりも、伝えた上長に確かめ直すほうが確実です。
規則の記載は、就業規則のうち、配置転換や人事異動について書かれた条項にあります。条項の名称や位置は会社によって異なります。
労働条件が変わるかどうかは、労働条件通知書や雇用契約書で確かめられます。変わる点があれば、変わる前に書面で確認しておく進め方があります。
4項目は、一度に確かめきる前提で作っていません。確かめた分から記録に残す段階と組み合わせると、後から見返せる形になります。
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6. 人事への伝え方を、3つの型で揃えます
書き取った内容を人事に聞くときに使える伝え方を3つ示します。どの型を使うかは、確かめたい点の数や、聞ける時間によって選べます。
聞くときの3つの型
- 内容をそのまま伝える型:内示で聞いた内容を、書き取ったとおりに伝えます
- 確認したい点を絞る型:規則を見て分からなかった点だけを、一つずつ挙げて聞きます
- 記録を示しながら聞く型:書き取った内容と規則の記載を並べて示しながら確かめます
3つの型は、聞く順番としても使えます。まず内容をそのまま伝え、次に確認したい点を絞り、最後に記録を示しながら確かめるという流れです。
内容をそのまま伝える型は、聞き違いがないかを確かめる役割を持ちます。内容を要約せずに伝えると、聞き手も同じ前提で答えやすくなります。
確認したい点を絞る型は、規則を見た段階で分からなかった部分を対象にします。分からない点が複数あるときは、優先したい順に挙げておくと、確認が進みやすくなります。
記録を示しながら聞く型は、書き取った内容と規則の記載を並べて渡す進め方です。人事や上長も同じ資料を見ながら答えられるため、答えの食い違いを減らせます。
3つの型を使うときは、確認したい理由よりも、確認したい内容を先に伝えると、聞き手が状況を把握しやすくなります。理由は、必要であれば後から補えます。
3つの型は、組み合わせて使うこともできます。内容をそのまま伝えたうえで、確認したい点を絞り、記録を示しながら確かめるという流れにまとめられます。
どの型を選んでも、聞いた答えは記録に残す段階に引き継げます。人事に聞いた内容を書き残しておくと、後から見返す際の材料になります。
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7. よくある質問|内示を受けたときの確かめ方
Q1. 異動の内示を受けたら、まず何を確認すればよいですか。
A. まず、内示で伝えられた内容を書き取り、就業規則のうち該当する記載がある条項を確かめる進め方があります。分からない点は、書き取った内容を示しながら人事や上長に確認できます。確認する内容を先に書き出しておくと、話す順番にも迷いにくくなります。
Q2. 就業規則に、内示の内容に対応する記載が見当たらない場合は、どうすればよいですか。
A. 記載の名称や位置は会社によって異なるため、見当たらない場合は人事に確認する進め方があります。規則集の該当箇所を教えてもらうことで、記載の有無をあわせて確かめられます。教えてもらった箇所は、書き取った内容と一緒に記録しておけます。
Q3. 内示の内容と、その後の異動の内容が違うことはありますか。
A. 内示は決定内容を伝える場のひとつであり、その後の手続きで内容が整理される場合があります。気になる点があれば、内示を伝えた上長や人事に確かめる進め方があります。書き取った内容を残しておくと、後から見比べる材料になります。
Q4. 労働条件が変わるかどうかは、どこで確認できますか。
A. 労働条件通知書や雇用契約書で確認できます。変わる点が書かれているかどうかを、書面で人事に確かめておく進め方があります。書面が手元にない場合は、人事に発行を確かめる方法もあります。
8. まとめ:異動の内示は、確かめる場所から動けます
この記事の要点
- 内示を受けたら、時期を気にする前に、伝えられた内容が就業規則のどこに書かれているかを確かめられます
- 確かめる順番は、書き取る→規則を見る→人事に聞く→記録に残すの4段に分けられます
- 規則の記載と時期の有無で位置を分けると、次に確かめる先が見えやすくなります
- 確かめることは、内示で伝えられた内容・規則の記載・労働条件の3点に整理できます
- 転職等希望者は1023万人、転職者は330万人です*1。転職を考えるきっかけになっても、確かめる場所は変わりません
異動の内示を受けたときは、時期がいつ示されるかよりも、内示の内容が就業規則のどこに書かれているかを確かめる進め方があります。書き取った内容を規則と見比べ、分からない点は人事や上長に確かめておけます。確かめた内容は、そのまま次の確認の材料にもなります。確かめる順番に迷ったときは、書き取る・規則を見る・人事に聞く・記録に残すの4つの段階を、思い出した段階から一つずつたどっていく進め方があります。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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