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平均残業時間の先を見る|伸びる場面

平均残業時間の先を見る|伸びる場面のイメージ写真

平均残業時間だけを比べても、少ない会社を選べるとは言えません。締め切り前・障害対応・繁忙の波のように、時間が伸びる場面を求人票や面接で確かめ、それを抑える仕組みがあるかどうかを見ることが、平均の先にある手がかりになります。確かめ方を整理します。

時間が伸びる場面を求人票と面接でどこまで確かめられるかが、平均の数字より手がかりになります。

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数字で見る残業の確かめ方 この記事の要約 伸びやすい場面 4 つの場面 本文4で解説 締切前/障害対応/繁忙の波/ 引き継ぎ直後 確かめる段階 4 つの段階 本文2で解説 場面→頻度→仕組み→記録 働き方の前提*1 15.6 % 国土交通省 雇用型就業者のテレワーク実施率 平均で比べるより、伸びる場面と抑える仕組みを確かめるほうが手がかりになります *数値の出典は記事末尾「出典・参考情報」参照

この記事のポイント

  • 平均残業時間が同じでも、伸びる場面(締め切り前・障害対応・繁忙の波)は会社によって異なります
  • 伸びる場面を抑える仕組みがあるかどうかは、求人票の記載や面接で聞くことで手がかりが増えます
  • 雇用型就業者のテレワーク実施率は15.6%です*1。働き方の前提として示すもので、ここでの話とは別に扱います

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1. 残業の平均だけでは、増える場面までは分かりません

平均残業時間だけを比べても、少ない会社を選べるとは言えません。締め切り前・障害対応・繁忙の波といった、伸びる場面を求人票や面接で確かめ、それを抑える仕組みがあるかどうかを見ることが手がかりになります。ここでは平均の先にある確かめ方を追います。

平均残業時間という1つの数字は、月によって変わる幅をならしてしまいます。少ない月と多い月が混ざり合った結果の数字であり、時間が伸びる場面がいつ訪れるかまでは示しません。求人票に書かれている数字も、同じように平均としてならされたものである場合があります。

伸びる場面を確かめるには、求人票の記載を読み、面接で運用を聞き、必要であれば就業規則や社内規程の記載を見るという進め方があります。ここでは、平均の先にある確かめ方をたどっていきます。

この確かめ方は、特定の会社を良い・悪いと判断するためのものではありません。同じ平均の数字を掲げている会社であっても、場面の読みやすさと仕組みの有無は会社ごとに異なるため、応募する側が自分で確かめる必要がある部分です。

会社によって前提が異なる時間の数字を比べるよりも、場面と確かめることの対応を先に整理しておくと、求人票を読むときも面接で聞くときも、迷いにくくなります。

2. 確かめる4段階をたどります

確かめる4段階をたどります 1 場面を挙げる 締め切り前・障害対応・繁忙の波など、残業が伸びる場面を求人票や面接でまず挙げてもらいます 2 頻度を聞く 挙げてもらった場面が、どれくらいの頻度で起きるかを聞きます 3 仕組みを聞く 場面が来たときにそれを抑える仕組み(人員の補充・当番制・持ち回りなど)があるかを聞きます 4 記録を聞く それがどのように記録され、勤怠に残るかを聞き、運用の実際を確かめます 4段階は、場面→頻度→仕組み→記録の順で聞くと、抜けが少なくなります

4段階は、順番にすべてを踏むというより、聞けた場面から次に進むための目安です。求人票に残業に関する記載があれば、その時点で一定の手がかりがつかめます。

記載が薄い求人票では、面接の場でこの場面について聞く進め方があります。挙げてもらった場面ごとに、頻度と抑える仕組みを続けて聞くと、聞き漏らしが減ります。

頻度や仕組みについて聞いた答えは、その場だけで判断せず、あとで就業規則や社内規程の記載と見比べる材料にしておきます。答えと記載が一致しているかどうかも、確かめる対象になります。

記録の残り方まで聞いておくと、入社後に運用が説明と違っていないかを、自分でも確かめやすくなります。4段階のどこかで答えが得られなくても、次の段階で別の手がかりが見つかる場合があります。答えが得られた段階までを、いったんメモに残しておくと、あとで見返しやすくなります。

4段階は1社だけに使うものではありません。応募している複数の会社に同じ順番で聞いておくと、答えの詳しさを比べる材料になります。聞き方をそろえておくことが、あとで比べるための前提になります。

3. 同じ平均でも、見え方は変わります

平均残業時間が同じ2社であっても、伸びる場面を求人票や面接で読めるかどうかで、選ぶときの見え方は変わります。場面が読めない会社は、平均の数字だけが手がかりとして残ります。

伸びる場面は、締め切り前・障害対応・繁忙の波のように、業務の性質によって決まっている場合があります。場面そのものをなくすことは難しくても、それを抑える仕組みがあるかどうかは会社ごとに差が出ます。

抑える仕組みがある会社では、場面が来ても残業が一定の範囲に収まるよう、人員の配置や当番の組み方が工夫されていることがあります。仕組みの有無は、求人票の記載や面接で聞かなければ分かりません。

場面の多さや仕組みの有無は、会社の優劣を決めるものではありません。締め切り前の忙しさをどう受け止めるかは人によって異なるため、自分がどこまで受け止められるかを合わせて考える材料になります。

複数の求人票を並べて読むと、伸びる場面に関する記載の詳しさの差に気づきやすくなります。記載が詳しい求人票ほど、面接で確かめる項目が少なくて済むこともあります。

申請がどのように運用されているかについては、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 残業の申請の運用|時間の使い方が見える

4. 残業が伸びやすい場面を4つ挙げます

伸びやすい場面ごとに、確かめることと聞き方の例を挙げます。夜間対応がある職場の時間割については、別の記事で扱っています。

伸びやすい場面・確かめること・聞き方の例

伸びやすい場面確かめること聞き方の例
締め切り前繁忙期に人員が増えるかどうか「締め切り前は人を増やしますか」
障害対応対応する当番が決まっているかどうか「障害対応は誰が担いますか」
繁忙の波波が来る時期が決まっているかどうか「繁忙の波はいつ来ますか」
引き継ぎの直後引き継ぎ期間に業務が集中しないか「引き継ぎ中の体制はどうなりますか」

4つの場面は、業種や職種を問わず起きやすい代表例です。すべてが当てはまるとは限らないため、求人票や面接で当てはまる場面を選んで聞く進め方になります。

締め切り前や繁忙の波は、あらかじめ時期が見えている場面です。時期が見えている分、人員の増員や体制の変更を、事前にどう組んでいるかを聞きやすくなります。

障害対応は、時期が読めない場面です。当番制や持ち回りが決まっているかどうかで、1人に負担が偏るかどうかが変わってきます。

引き継ぎの直後は見落とされやすい場面です。前任者からの引き継ぎが済むまでの期間に業務が集中しないか、面接で聞いておくと手がかりになります。

面接でこの4つを聞くときは、聞いた内容をその場でメモに残しておくと、あとで比べるときの手がかりになります。聞き方の例は、そのまま質問文として使える形にしてあります。

4つの場面がすべて当てはまる会社もあれば、1つか2つしか当てはまらない会社もあります。当てはまる場面が少ない求人ほど、聞く項目を絞りやすくなります。

夜間対応がある職場の時間割については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 夜間対応がある職場の時間割|求人で確かめる

5. 説明の有無で、次の聞き方が分かれます

説明の有無で、次の聞き方が分かれます 伸びる場面を説明してもらえたか 場面を説明してもらえた場合 頻度と抑える仕組みを続けて聞き ます 場面を説明してもらえない場合 求人票の記載を見比べてから聞き ます 説明があいまいな場合 就業規則や社内規程の記載を確か めます 分かれ目は、場面を説明してもらえたかどうかです

面接でこの場面について聞いたとき、答えの詳しさによって次に聞くことが変わります。分かれ目は、場面を具体的に説明してもらえたかどうかです。

場面を説明してもらえた場合は、頻度と抑える仕組みを続けて聞き、答えを就業規則や社内規程の記載と見比べる材料にします。

場面を説明してもらえない場合は、求人票の記載をあらためて見比べてから、もう一度聞き直す進め方があります。記載と答えの両方から手がかりを探します。

説明があいまいな場合は、入社後に確かめられる就業規則や社内規程の記載を見ることで、運用の実際に近づけます。分からないまま入社を決める必要はありません。

面接が複数回に分かれている場合、段階によって答えの詳しさが変わることがあります。最初の面接で説明が浅かったときでも、担当者が変わる次の面接で、詳しい説明が得られる場合があります。

分かれ目がどちらに当たっても、その場で選考を進めるかどうかを決める必要はありません。時間をおいて、就業規則や社内規程の記載とあわせて考えれば十分です。

6. 面接での聞き方をそろえます

残業が伸びる場面について面接で聞くときは、聞き方をそろえておくと、聞き取れる内容が増えます。次の3つを揃えておきます。

聞くときの3つの言い方

  • 場面を聞く:伸びる場面を具体的に挙げてもらいます
  • 仕組みを聞く:場面が来たときに抑える仕組みがあるかを聞きます
  • 記録を聞く:記録がどのように残るかを聞きます

3つの言い方は、場面・仕組み・記録という3つの角度に対応しています。どれか1つだけを聞くより、3つを順に聞いておくと、答えの抜けに気づきやすくなります。

面接の場で聞きにくいと感じる場合は、内定後に労働条件通知書や就業規則を受け取った段階で、同じ3つの角度から記載を確かめる進め方もあります。

聞いた内容は、その場でメモに残しておくと、あとで就業規則や社内規程の記載と見比べるときの手がかりになります。聞いたことを声に出して確認し直すと、聞き間違いにも気づきやすくなります。

複数の求人を並行して検討している場合は、同じ3つの言い方をすべての面接で使うと、会社ごとの答えを比べやすくなります。聞き方がそろっていないと、比べるときに基準がずれてしまいます。

会議の多さも、この場面と重なることがあります。会議の数え方については、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい | 会議の多さをどう測るか|決める会議と報告の会議

7. よくある質問|求人票と規程が手がかりです

Q1. 平均残業時間が少ない会社は、どうやって見分けられますか。

A. 平均の数字だけでは見分けられません。伸びる場面(締め切り前・障害対応・繁忙の波など)を求人票や面接で確かめ、それを抑える仕組みがあるかどうかを見ることが手がかりになります。

Q2. 残業が伸びる場面は、面接で聞いてもよいのでしょうか。

A. 聞いてかまいません。場面・頻度・仕組み・記録の4つの角度から聞くと、答えの抜けに気づきやすくなります。聞きにくい場合は、内定後の書面で確かめる進め方もあります。複数社に同じ角度で聞いておくと、あとで比べやすくなります。

Q3. 求人票に残業に関する記載がない場合はどうすればよいですか。

A. 記載がない場合は、面接で運用を聞く進め方があります。内定後に受け取る労働条件通知書や、入社後の就業規則・社内規程の記載を確かめることもできます。

Q4. 抑える仕組みがあるかどうかは、誰に確かめればよいですか。

A. 面接の場や、勤務先の人事・採用担当に確かめる進め方があります。就業規則や社内規程に記載がある場合は、そこでも確認できます。記載と面接での説明が異なるときは、両方をあらためて見比べておくと安心です。

8. まとめ:場面と仕組みで確かめます

この記事の要点

  • 平均残業時間が同じでも、伸びる場面は会社によって異なります
  • 伸びる場面は、締め切り前・障害対応・繁忙の波など、求人票や面接で確かめられます
  • 場面を抑える仕組みがあるかどうかは、面接で聞くか、就業規則や社内規程の記載で確かめます
  • 同じ3つの聞き方をすべての面接で使うと、会社ごとの答えを比べやすくなります
  • 雇用型就業者のテレワーク実施率は15.6%です*1。ここでの話とは別の、働き方の前提として示します

平均残業時間という1つの数字だけでは、伸びる場面までは見えてきません。締め切り前・障害対応・繁忙の波といった場面を求人票や面接で確かめ、それを抑える仕組みがあるかどうかを見ることが、平均の先にある手がかりになります。同じ聞き方をすべての面接で使えば、会社ごとの答えを比べる材料にもなります。場面が読みやすい会社と読みにくい会社があるというだけで、どちらかが優れているという話ではありません。分からない点が残るときは、就業規則や社内規程の記載を見るか、勤務先の人事・採用担当に確かめる進め方があります。

伸びる場面と抑える仕組みは、求人票の記載や面接で確かめられます

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※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。

出典・参考情報

*1 国土交通省 テレワーク人口実態調査

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