36協定はどこにあるか|読める範囲

Relasic(株式会社LASSIC運営)|リモートワーク対応の転職支援を利用して転職する方に向けて、36協定がどこに置かれているか、そこから読める項目と読めない項目を整理します。書面には対象の範囲や期間、時間の考え方などが記載されていますが、実際の運用がどのように行われているかまでは、この書面だけで判断できません。読めない範囲は、面接や入社後に確かめる質問として使えます。
置かれている場所を先に決めようとすると止まってしまいますが、確かめる順番を変えると進みます。最初に見るのは36協定そのものではなく、掲示や保管の場所です。
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この記事のポイント
- 36協定は、事業場の掲示や社内の共有フォルダなどでの保管によって確認できます
- 書面からは対象の範囲や期間、時間の考え方などが読めますが、実際の運用までは読み取れません
- 運用について分からない点は、面接や入社後に人事の窓口へ確かめるという進め方になります
1. 36協定は事業場の掲示か書面の保管で確認します
36協定は、事業場の見やすい場所への掲示や、社内の共有フォルダ・キャビネットなどでの保管によって確認できます。掲示や保管の形は事業場によって異なり、対象となる人の範囲や期間、時間の考え方などが記載されていますが、実際の運用がどのように行われているかまでは、この書面だけでは分かりません。
36協定という名称は社内で耳にしても、実際にどこに置かれているかを知らないまま働き始める人は少なくありません。求人選びの段階では確認しにくい項目のため、入社が決まった後や、入社してから初めて探すことになる場合もあります。
掲示の形をとる事業場では、休憩室や更衣室、社内の掲示板など、従業員が日常的に通る場所に貼られていることが多いです。掲示されている場所が分からないときは、総務や人事の担当者に聞けば教えてもらえます。
保管の形をとる事業場では、社内の共有フォルダや、人事が管理するファイルの中に置かれています。データで保管されている場合は、開き方や閲覧の手順も含めて確認しておくと安心です。
就業規則と同じ場所にまとめて保管されていることも多く、あわせて確認しておくと、入社後の書面の探し方がまとまります。就業規則の確認方法は、頼む時期や順番によって進め方が変わるため、別の記事で整理しています。
掲示や保管の形をあらかじめ知っておくと、入社してから探す時間を減らせます。求人票や募集要項に記載されることは少ないため、確認するタイミングは入社が近づいた頃か、入社後の早い時期になることが多いです。
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2. 置かれている場所は事業場ごとに分かれます
置かれている場所は1つに決まっているわけではなく、事業場によって掲示なのか保管なのかが分かれます。どちらに当たるか分からないときの進め方を、4つに分けて見ておきます。
事業場の掲示板に貼られている場合は、通りかかったときにその場で内容を確認できます。掲示の位置は事業場ごとに異なるため、初めて確認するときは総務や人事に聞いておくと早く見つかります。
社内の共有フォルダに保管されている場合は、フォルダの階層が深く、探しにくいことがあります。ファイル名や保管場所を事前に教えてもらっておくと、必要なときにすぐ開けます。
人事に聞く進め方は、掲示も保管も見当たらないときだけでなく、内容を確認したいときにも使えます。担当者に直接聞くほうが、探す時間を省けることもあります。
見当たらない場合は、掲示や保管の場所を変えたばかりであることも考えられます。総務や人事の窓口に確認先を尋ねれば、現在の置き場所を教えてもらえます。
4つのうちどれに当たるかは事業場によって決まっており、あらかじめ選べるものではありません。まずは掲示板を確認し、見当たらなければ共有フォルダを探し、それでも分からなければ人事に聞くという順番で進めると、探す手間を減らせます。
3. 36協定から読める項目と読めないこと
36協定に記載されている項目を確認しておくと、書面から読める範囲がはっきりします。一方で、実際の運用については、この書面だけでは読み取れない項目も残ります。
| 書面から読める項目 | 運用としては読めないこと |
|---|---|
| 対象となる人の範囲 | 実際にどの部署まで運用されているか |
| 対象となる期間 | 更新の時期に運用が変わったかどうか |
| 時間の考え方の記載 | 日々の場面でどう扱われているか |
| 届け出の有無の記載 | 届け出の内容が実際の運用と一致しているか |
対象となる人の範囲は書面に記載されていますが、実際にどの部署まで運用が及んでいるかは、書面だけでは分かりません。部署によって扱いが異なる場合もあるため、担当者に確認しておくと誤解を防げます。
対象となる期間についても、記載されている期間と、実際の更新の時期が一致しているかどうかは別の確認事項です。更新のタイミングで運用が変わることもあります。
時間の考え方が記載されていても、日々の場面でどのように扱われているかまでは書面から読み取れません。運用の実際については、残業の申請の運用を確認しておくと、時間の使われ方が見えやすくなります。
届け出の有無の記載があっても、実際に届け出た内容が最新のものかどうかは、書面だけでは判断できません。更新のたびに届け出が必要になる場合もあるため、直近の届け出の時期を確認しておくと、記載内容と実態のずれに気づきやすくなります。
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4. 確かめても分からない範囲が残ります
書面から読める項目を一通り確認しても、実際の運用がどうなっているかまでは分からない範囲が残ります。この範囲は、書面をどれだけ読み込んでも埋まらないため、別の方法で確かめる必要があります。
働く条件を確かめる考え方は、年代が変わっても同じです。厚生労働省の調査では、一般労働者の月額賃金は25〜29歳で279.4千円、45〜49歳で377.9千円となっています*1。この数字は年代ごとの賃金の水準を示すものであり、36協定に記載された時間の条件を決めるものではありません。年代にかかわらず、書面に書かれている範囲を確かめ、書かれていない範囲は担当者に聞くという進め方は変わりません。
分からない範囲を残したまま入社すると、あとになって食い違いに気づくことがあります。確かめる順番としては、書面で読める範囲を先に確認し、読めない範囲は面接や入社後の質問に回すという形が進めやすくなります。
書面はある時点での取り決めを示すものであり、日々の運用を逐一記録しているわけではありません。書面と運用の間に生まれる差は、書面の作り方の問題というより、書面という形式そのものの性質によるものです。
5. 書面と運用では読める範囲が変わります
書面から読める範囲と、運用を聞かないと分からない範囲を並べておくと、確認の抜け漏れを防ぎやすくなります。
左側に並ぶ項目は、書面を確認すれば読み取れます。読み違いを避けるためにも、記載されている文言をそのまま確認しておくことが基本になります。
右側に並ぶ項目は、書面には書かれていない範囲です。運用の頻度や部署ごとの違いは、実際に働いている人や担当者に聞かなければ分かりません。
2つの範囲を分けて考えておくと、書面を読んで満足してしまい、運用を確認し忘れるという抜け漏れを防げます。
書面と運用を分けて考える視点は、36協定に限らず、他の社内文書を確認するときにも使えます。文書に書かれている内容と、実際の運用の間には、多かれ少なかれ差が生まれるものです。
6. 面接や入社後に確かめる質問の例
書面から読めない範囲は、面接の場や入社後の機会に質問として持ち出すことができます。聞く場面をあらかじめ決めておくと、確認の機会を逃しにくくなります。
確かめておきたい質問
- 運用の頻度:時間の考え方に近づく場面がどのくらいの頻度であるか
- 更新の時期:直近の更新がいつで、内容に変更があったか
- 届け出の状況:届け出が済んでいるかを窓口に確認できるか
- 部署ごとの違い:適用される範囲が部署によって異なるか
運用の頻度は、面接の場で聞いても答えにくい質問になりがちです。入社後に配属先の担当者へ確認するほうが、具体的な答えが得られることもあります。
更新の時期や届け出の状況は、総務や人事の窓口に聞けば分かる項目です。面接では聞きにくい内容も、入社後であれば確認しやすくなります。
部署ごとの違いは、配属が決まった後でなければ具体的に聞きにくい質問です。配属先が分かった時点で、担当者に確認しておくと運用のイメージがつかみやすくなります。平均残業時間の先まで見ておくと、時間の使われ方がさらに見えやすくなります。
質問をその場で思いつこうとすると、聞き逃す項目が出やすくなります。あらかじめ4つの質問を書き出しておき、面接や入社後の機会に順番に確認していくと、聞き漏らしを防ぎやすくなります。
書き出した質問への回答は、その場でメモしておくと安心です。後から見返したときに、聞いた内容と実際の運用の間に差がないかを確かめやすくなり、次に確認するときの手がかりにもなります。
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7. よくある質問(Q&A)
Q1. 36協定はどこを見れば確認できますか。
A. 事業場の見やすい場所への掲示か、社内での書面の保管によって確認できます。保管の方法は事業場によって異なるため、見当たらない場合は総務や人事の窓口に確認します。
Q2. 36協定に書かれている内容だけで、残業の運用は分かりますか。
A. 対象の範囲や期間、時間の考え方などは書面から読めますが、実際にどのように運用されているかまでは書面だけでは分かりません。運用については、面接や入社後に担当者へ確認する進め方になります。書面と運用の両方を確認しておくと、思っていた条件と実際の働き方の差に気づきやすくなります。
Q3. 置かれている場所が見当たらない場合、どこに確認すればよいですか。
A. 事業場の掲示板や社内の共有フォルダを確認しても見当たらない場合は、総務や人事の窓口に置かれている場所を聞くという進め方になります。
Q4. 36協定と就業規則は同じ書面ですか。
A. 別の書面です。36協定は労働時間の取り決めを示すもので、就業規則は働き方全般の規定を示すものです。書かれている内容の範囲も異なります。
8. まとめ:置かれている場所と読める範囲を確かめます
この記事の要点
- 36協定は、事業場の掲示や社内の共有フォルダなどでの保管によって確認できます
- 書面からは対象の範囲や期間、時間の考え方などが読めますが、実際の運用までは読み取れません
- 読めない範囲は、面接や入社後に担当者へ確かめる質問として使えます
- 置かれている場所が分からないときは、総務や人事の窓口に聞くという進め方があります
- 書面で読める範囲と、運用として聞く範囲を分けて考えておくと、確認の抜け漏れを防げます
36協定は、置かれている場所を確認すれば、対象の範囲や期間、時間の考え方などを書面から読み取れます。ただし、実際の運用がどうなっているかまでは、この書面だけでは分かりません。読めない範囲を無理に書面から探そうとせず、面接や入社後の質問に回すという進め方が確実です。置かれている場所も、読める範囲も、事業場によって差があります。分からない点が残ったときは、総務や人事の窓口に聞くことが、確認の近道になります。
※公開中の求人数は時期によって変わります。記事中の求人の傾向は執筆時点のものです。
出典・参考情報
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